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えんちょうの章
第百十二話:予想以上の
しおりを挟む旧オーヴィス領。廃都近郊の森を出て街道に入り、徘徊魔獣や魔物の集団がいない安全域まで移動した独立解放軍の遠征部隊と慈達。
このまま辺境の街ベセスホードの近くまで進み、途中で街道を逸れて独立解放軍の拠点がある開拓跡地を目指す予定であった。
「ベセスホードには立ち寄らないんだな」
「ええ。積極的に敵対していないとはいえ、あそこは魔族の街ですからね」
慈の問いに、カリブが答える。魔族支配の打破を目指す組織の人間が堂々とは入って行けない場所なのだ。
遠くに街影が見えた辺りで街道を離れて草原に入った。街の周辺を覆う林を迂回して開拓跡地へ向かう。
道中、遠征部隊は馬を休憩させる傍ら、狩人チームが拠点に持って帰る獲物を捕りに近くの林まで狩猟に出掛けるので、慈も『散弾型勇者の刃』に慣れるべく手伝いに同行した。
慈としては、ミレイユ隊長――成長したレミの事情を少しでも知っておきたい。
(解放軍に入った経緯とか、隷属の呪印の事とか、色々確認しとかなきゃな)
三人の狩人チームに慈を加えて四人で林に入ると、二手に分かれて獲物を探す事になった。
「お、俺は隊長と――」
「あんたはこっちっ!」
狩人チームの少年隊員がミレイユ隊長と組む事を主張するが、同じ隊員の少女に引っ張られて行った。この二人は幼馴染みらしい。
「じゃ、行くか。俺は本格的な狩猟は初心者だから、引率頼む」
「分かった」
散弾型勇者の刃は、狩りには中々相性がよく便利だった。
「よし、野兎十二匹目だ」
「ん……十分」
初めは当たり所が悪いと獲物が穴だらけになって処理も大変だったが、コツを掴んでからは散弾数も調整できるようになり、かなり効率が上がった。
音も無く、かなりの速度で飛ぶ粒状の光弾が、木々や岩などの障害物を擦り抜けて目標も貫通するので、罠を使ったり弓で射るよりも簡単確実に仕留められる。
素早い小型の動物から空を行く鳥も容易く、猪型の大物まで危なげなく狩る事が出来た。
「勇者の狩り能力は凄い」
「まあ狩りというか、敵を倒す為の力だからな。それも割と暗殺向きの」
それほど長い時間では無かったが、狩猟を通じてミレイユとも親睦を深める事が出来た。慈は、そろそろ踏み込んでもいいかな? と本題に入る。
「ちょっと話をしたいんだが、いいか? 色々聞きたい事もあるんだけど」
「ん、私もあなたの事は気になっていた」
彼女自身、孤児院のシスターやテューマの母親、昔の自分の名前や立場などを何故か知っている異界の勇者に関心があるようで、情報交換に応じてくれるようだ。
「じゃあまず俺の事をざっと説明しとくな」
「ん」
「この時代に俺が召喚されたのは、凡そ半年ちょっとくらい前になる。廃都に魔族軍が来た日に過去の時代に戻って、そこで活動してた」
「……ん?」
「五十年前の時代でヴァイルガリンを倒して救世主の使命を終えたんで、召還魔法で元の世界に還ろうとしたんだけど、想定外の事が起きて元の時代――この時代に戻って来た」
「まって……」
ミレイユは、いきなり自身の理解を超える内容をぶっ込んで来た慈に待ったを掛けた。
「五十年前とは……? 過去の時代とか、元の時代とはどういう意味?」
「言葉のままだよ。要するに一度時間を遡って五十年前の世界に行ってたって事さ」
過去の時代のベセスホードの街で、イルド院長が預かる孤児院に匿われていたサラとテューマの事を知り、グリント支配人の奴隷として働いていたレミと出会った。
「俺の引き抜きで勇者部隊の一員となったレミは、俺達と一緒に魔王討伐の旅に出たんだ」
「わ、私が……?」
にわかには信じ難いという表情を向けて来るミレイユに、慈はあの時代のレミしか知らないであろう当時の情報を出して反応を窺う。
「レミは孤児院の監視役との連絡係とか、直接イルド院長達の様子を探る役割を与えられてたな。でもって子供達からは結構慕われてて、レミが顔を出すと遊んで遊んでって纏わり付かれてた」
「……っ」
「俺は孤児達とはあんまり交流は無かったんだけど、一人問題児が居たな。俺があの孤児院を訪ねる切っ掛けにもなった、ナッフェって子だ。しょっちゅう襤褸を着て抜け出してた子」
「……!」
ミレイユにとって、それはとても懐かしい情景。五十年前のベセスホードに在った、自身と孤児院の様子や、印象深い人物の名。
更には、院長室から地下へと続く階段が隠された本棚の仕掛けの事など、関係者でなければ知り得ないような情報を示され、ミレイユは慈の言葉を受け入れざるを得なくなった。
「ああ、そういや『隷属の呪印』を外した時、確かめる為に『グリント様は勃たない』つってたな」
「……っ!」
当事者で無ければ絶対に知り得ない情報をダメ押しとばかりに重ねられ、ミレイユ――レミは、慈の話を信じる事にしたのだった。
レミが教えてくれた、聖都サイエスガウルが陥落するまでと、その後のベセスホードの街の様子。孤児院とイルド院長、サラとテューマの処遇。
イスカル神官長やグリント支配人の動きについて。
サイエスガウルが最初の攻撃を受けた日から、聖都を出てベセスホードの街まで避難して来た集団が居た。
何れも身分ある官僚や貴族達で、完全に包囲される前に脱出した体を装っていたが、実は彼等は皆魔族派であった。
軍の高官などは、「イザと言う時の為に後方の街で立て籠もれる避難先を用意する」という名目で、ほぼ私兵と化している一部の軍部隊を連れての移動。
彼等が聖都を出るタイミングを待って魔族軍はサイエスガウルを完全包囲し、それから間もなく陥落させた。
焼け落ちる聖都から命からがら落ち延びて来たオーヴィス軍の将軍達は、初めはベセスホードの街を拠点に反攻作戦を考えていた。
事前にその為の軍部隊が官僚と共に派遣されていたし、一部の身分ある大物貴族達も入っていたので、直ぐに態勢を立て直せると見越して街まで撤退して来たのだ。
そんなオーヴィス軍を待っていたのは、完全に防備を固めたベセスホードと、当時の街を支配していた魔族派による門前払いだった。
聖都が陥落する前にベセスホード入りした魔族派の軍関係者や貴族達は、オーヴィス軍が敗走して来る事は折り込み済みであり、短期間なら完全に立て籠もれるよう街を要塞化していた。
サイエスガウルを落とした魔族軍の追撃が来るまでの間、オーヴィス軍からの使者も呼び掛けも全て無視してやり過ごし、やがて現れた魔族軍を無条件で招き入れて降伏。恭順を示した。
魔族派という思わぬ裏切り者の存在で窮地に立たされたオーヴィス軍は、そこから更に南へと下った先にある『忘れ去られた地の古き砦』に撤退する事となった。
かなり昔、ベセスホードの街がある辺境の一帯にも、かつては多くの小国家が部族単位で存在していた。痩せた土地故に、互いの資源を求めて小競り合いを続ける戦乱の時代。
当時、南方勢力との戦いに備えて建造された砦は、全ての小国家群が征伐ないし併呑されたのち放棄され、百年以上も前から忘れ去られた不毛の地で静かに朽ちようとしていた。
オーヴィス軍はそんな無人の廃墟と化していた古き砦に立て籠もり、魔族軍の追撃に備えた。彼等こそ、現在の『正統人国連合』の前身である。
「彼等の今の拠点は、その砦を改修して使ってる」
「なるほどなぁ」
ベセスホードが魔族派による占領を経て魔族軍に降伏した事により、魔族の侵攻はそこまでで終わった。
魔族国が勝利宣言を出して、征服戦争は一先ず終結したのだ。
皮肉にも、ベセスホードは目立った戦禍に巻き込まれる事も無く、取り残された住人はそのまま魔族が支配する街でそれまでと大きく変わらない暮らしを続けたそうな。
孤児院もほぼ同じ体制で運営されていたが、イスカル神官長達の着服や横領が無くなった事で以前よりも環境が改善されたらしい。
終戦から半年ほどが経ち、魔族の民が入植し始めた頃。街の住人でも人間は下級民扱いになり、下級民が奴隷を持つなぞけしからんと、レミの『隷属の呪印』は別の者に書き換えられた。
今はベセスホードを治める『族長』に使役されている状態だという。
「ん? ベセスホードの支配者やってる魔族に隷属してる状態って事か?」
「そう」
「なのに独立解放軍に所属してるって……もしかして解放軍とベセスホードの支配者は繋がってる?」
「……ん」
肯定の「ん」を発した時、レミは少し痛そうな顔をした。呪印による『禁止事項』に触れたのだろう。『隷属の呪印』は、『主の意に反する行動』を取ると激痛が走る仕様になっている。
ちなみに、イスカル神官長とグリント支配人は魔族派に貢献したとして、それなりに優遇された生活を与えられていたが、贅沢に慣れきっていたイスカル神官長には苦痛の日々だったようだ。
二人とも終戦の五年後くらいに、それぞれ病気や怪我で亡くなったらしい。
「イルド院長とサラは――」
「サラは十二年前。イルド院長も去年。二人とも老衰で亡くなった」
「そっか……」
やはり人間の知り合いとは寿命の関係で再会は難しそうだと、慈は改めて思う。暫し黙祷を奉げた慈は、レミと向かい合って提案した。
「その呪印、取り払ったら俺の味方に付かない?」
「……? 人間の魔力では解呪は無理」
「俺なら出来る。つーか五十年前の世界で『贄の呪印』とかも消した事あるぞ?」
かなり複雑で念入りに施された各種呪いを、勇者の刃一発で全て解呪した実績があるのだ。自信満々に持ち掛ける慈に、レミは少し悩んだ。
が、ここまで話を聞いた限り、この勇者は本物であり、それも規格外の存在だと理解していた。機を逃してはならない。
「私は、ずっと誰かに縛られてきた。自由をくれるなら、あなたに従ってもいい」
「よし、交渉成立だな」
その場で光壁型勇者の刃を発動した慈は、レミを包んで『対象を縛る全ての呪い及び魔術の類』を消し飛ばした。
手応えとしては、ラダナサやスヴェン達に施されていた複数の呪印や術式を斬った時のような感覚だったので、レミには『隷属の呪印』以外にも色々仕掛けられていたようだ。
「よし、取れたぞ。つーか呪印一つじゃなく幾つか重ね掛けされてたみたいだな」
「……凄い。身体が軽い。意識の奥底から感じてた繋がりや視線が全部消えた」
どうやらレミに重ね掛けされていた複数の呪印の類は、特定の行動や思考の抑制のみならず、彼女が見たもの感じたものを『主人』が覗き見られる、監視や偵察向けの術式だったようだ。
現在ベセスホードの街を統治支配している魔族の『族長』と、独立解放軍が繋がりを持っている事は先程聞いたが、レミを通して独立解放軍の内情が筒抜けの状態にあった。
「それって、テューマちゃん達は知ってるのか?」
「テューマは知ってる。他の人は多分、知らない」
魔族とのハーフであるテューマの存在は、イスカル神官長やグリント支配人が隠蔽しなかった事もあり、当初から街の支配者側も把握していた。
『睡魔の刻』から目覚めたテューマは、眠りに入る以前よりも更に魔力が増えていたらしい。
魔族の街となったベセスホードの孤児院で暮らしている間、テューマはイルド院長や、入植してきた魔族民の中でも、比較的友好的な一部の者達から魔力を扱う手ほどきを受けていたそうな。
「私の状態を、テューマは自力で看破した」
レミは呪印の抑制効果により、自身に刻まれた呪印について人に話す事はおろか、如何にしてその事を伝えるかという思考も出来ない状態にあった。
それを、テューマは異常に高い魔力と、その魔力を扱う制御力で身に着けた繊細な魔力感知の能力でもって、レミを縛る不自然な魔力の流れを見抜いたのだとか。
「まさかとは思うが……、独立解放軍ってベセスホードの『族長』が設立した?」
「おおむね、そう」
独立解放軍のトップと、近隣の魔族の街の支配者に繋がりがあるどころか、その支配者は、解放軍を裏から支援する黒幕だった。
「マジかー」
レミを協力者に加えた途端、とんでもない情報が手に入った。恐らく、レミの元主人には各種呪印が解呪された事は伝わっているだろう。
慈は、後でルイニエナとも共有しておこうと予定を立てつつ、今後はどう立ち回るべきか考えを巡らせるのだった。
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