アホホスト借金地獄の末に漁船か臓器か性奴隷か、もちろん性奴隷です

犬っころ

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一章

42








畳の上に座り込んだまま、蓮はわずかに肩を竦めながら、畳の上に並んだ二つの缶を見比べた。
一方は、落ち着いた色合いの可愛らしい包装が施されたお菓子の缶。
もう一方は――どぎついピンク色で、いかにも中身を想像したくない形をしている、見るからに怪しげな缶。

喉が乾き、無意識に唾を飲み込む音がやけに大きく響いた気がした。
真城は柔らかな笑みを浮かべたまま、何も言わずに蓮の反応を待っている。

「……こっちがいい。」

迷った末、蓮は恐る恐る、お菓子の缶の方を指さした。
選んだ瞬間、真城の口元が少しだけ楽しげに緩む。

「やっぱり、そう来ると思った。」

そう言いながら、真城はその缶を手に取り、蓮の目の前へと差し出した。
手渡された缶は思ったよりもずっしりとしており、金属特有のひんやりとした感触が指先に伝わる。

「開けてみて。」

真城の声はあくまで穏やかで、優しい響きを纏っていた。
その声音に、蓮は疑うこともなく、そっと蓋に手を掛ける。

カチリ――と、金属が外れる小さな音が部屋に響いた。
空気がわずかに張り詰める中、蓮はためらいがちにゆっくりと蓋を持ち上げていく。

その間も、真城は何も言わず、ただじっと蓮の手元を見つめていた。
その視線が、なぜか背中に冷たいものを走らせる。

――この中には、何が入っているんだ。

ほんのわずかに手が震えながら、蓮は缶の中を覗き込んだ。

――そして。

視界に飛び込んできた光景に、蓮の呼吸が止まった。

中には、派手で過激な大人の玩具がぎっしりと詰め込まれていた。
艶やかな光沢を放つ黒や赤の素材、やたらと禍々しい形状のもの、見ただけで用途が想像できてしまう異形の器具――。
まるでお菓子の詰め合わせのように見せかけながら、その実態は、悪趣味極まりない嗜虐の道具の山だった。

蓮の手から、缶が滑り落ちそうになる。
喉の奥が詰まり、息を吸うことさえ忘れてしまう。

真城はそんな蓮の反応を見て、楽しげに口角を上げた。

「――俺のセックスにケチつけるとは、いい度胸だね。」

声色は穏やかで柔らかい。
だが、その響きには冷たい重みと、ぞくりとするような残酷さが入り混じっている。

ゆったりとした仕草で立ち上がった真城は、和装の裾を軽く払いつつ、蓮を真っ直ぐに見下ろした。
その瞳には情けや遠慮など一切なく、支配者としての愉悦と圧倒的な威圧感だけが宿っている。

「しっかり――躾けてやるから、それ持ってこっちおいで。」

一言ごとに間を置き、噛み締めるように放たれる言葉。
それは命令に近く、拒否という選択肢など最初から存在しない響きだった。

真城の指先が、ひらりと軽く動く。
その仕草一つで、部屋の空気がさらに重く沈む。

傍らに控えていた森内が、一瞬だけ表情を歪めた。
そして、ほんの僅かに唇を動かす。

――ごめん。

声には出さず、ただ口の形でそう伝える。
森内の目には、ほんのわずかな哀れみと、どうしようもない諦めが混じっていた。

次の瞬間、森内は静かに頭を下げ、襖へと向かう。

襖が音を立てずに閉じられる。
その小さな音が、やけに鮮明に蓮の耳に残った。

残されたのは、真城と蓮――二人だけ。

缶を抱えたまま硬直する蓮に、真城の微笑が向けられる。
その微笑は一見すれば優しげで、柔らかく見える。

だが、その奥に潜む冷たく光る支配の色が、蓮の背筋を氷のように凍らせた。

蓮はまだ視線を落としたまま、手の中の缶を見つめていた。
重さは変わらないはずなのに、握っているだけで腕が鉛のように重く感じる。
指先はじわりと汗ばみ、震えを止めることができなかった。

真城はそんな蓮をじっと見下ろし、口元にゆるやかな笑みを浮かべる。
その微笑には柔らかさがあるのに、底の見えない圧が含まれている。

「――これが最後。」

一拍置き、声の調子をさらに落とす。

「……おいで。」

その言葉は、優しげな響きなのに、逃げ場を完全に塞ぐ絶対の命令だった。
息を呑む音さえ、部屋の中でやけに大きく響く。

蓮は唇をかすかに噛み、視線を上げられないまま小さく頷いた。
指先はまだ震えている。

ぎゅっと缶を胸に抱え込むように持ち、畳の上に足を進める。
一歩踏み出すごとに、畳の目を踏みしめる感触がやけに鮮明に伝わってくる。

歩幅は小さく、足取りは重い。
それでも――止まるわけにはいかなかった。

真城の視線が、常に蓮を追っている。
その穏やかな笑みの奥に潜む支配の色が、蓮の背中を無理やり前へと押していく。

「……っ。」

震える息を吐きながら、蓮は缶を握る手にさらに力を込めた。
胸の前に抱えたまま、ゆっくりと真城の方へ近づいていく。

そのたびに、畳がわずかに軋む音が耳に残る。
静まり返った部屋の中で、その音だけが不気味なほど鮮明に響いていた。

蓮は缶を抱えたまま、真城の前に立ち尽くしていた。
視線を上げられないまま、わずかに躊躇した後、言われるがまま真城の膝の上に腰を下ろす。

膝に乗った瞬間、体重を預けた太ももから伝わる確かな熱が、逃げ道を完全に塞いでいると悟らせた。
心臓の鼓動が耳の奥で鳴り響き、呼吸は浅くなるばかりだ。

「……そう、いい子。」

真城の低い声が後ろから響き、肩口にかかる吐息に背筋がぞくりと震える。

真城はゆっくりと、しかし迷いなく、蓮のジャージのファスナーに手をかけた。
金属の歯が噛み合う音が静寂の中に小さく響く。

ファスナーが一番下まで降りると、真城は生地に手を差し入れ、蓮の肩から徐々に引き剥がしていく。
布が擦れる音が、畳に座る二人の間にいやに鮮明に響いた。

「ほら、力抜いて。」

囁くように言いながら、真城は一枚ずつ、丁寧に、しかし容赦なく蓮の衣服を剥がしていく。
露わになっていく肌に、ひやりとした空気が触れ、蓮は無意識に肩をすくめた。

「……さて。」

真城は蓮の耳元に顔を寄せ、笑みを浮かべたまま、抱えていた缶に手を伸ばす。

「どれから使おっかなー。」

楽しげに言いながら、指先で一つひとつの玩具を転がし、音を立てて弄ぶ。
その姿は、まるで新しいおもちゃを前にした子どものように無邪気で――
けれど、その無邪気さが余計に恐怖を煽った。

真城の声は、弾むような明るさと底知れない残酷さが入り混じっている。
蓮は顔を伏せたまま、握る手にじわりと汗が滲むのを感じていた。

真城は缶の中を物色しながら、一つひとつを指先で転がし、その感触を楽しむかのようにじっくりと吟味していた。
金属やシリコンが擦れ合う小さな音が、やけに耳に残る。

「ふーん……これはまだ早いかな。こっちはあとで使おうか。」

そんな独り言を呟きながら、真城は時折蓮の耳元に顔を寄せ、わざと吐息をかける。
蓮は膝の上で小さく身を強張らせ、肩をすくめた。

そして――

「よし、これに決めた。」

真城は楽しげに声を弾ませ、缶から一つの器具を取り出した。
それは、小さな金属製のクリップ。先端にはシリコンのカバーがついており、見るからに乳首を挟むための器具だとわかる形状だった。

銀色の光沢が障子越しの柔らかな光を反射し、不気味な存在感を放つ。
真城はそれを指先で軽く弾き、カチリと音を立てる。

「ほら、見てごらん。小さいけど、すっごく良くできてるんだよ。」

まるで新しい玩具を自慢する子どものように、真城は蓮の目の前で器具をくるくると回した。
だが、その目の奥には支配欲と愉悦が混じった光が宿っている。

「……これ、絶対似合うと思うんだよね。」

真城は柔らかく笑いながら、器具を蓮の目の高さに持ち上げ、ゆっくりと揺らして見せた。
蓮の胸に冷たい予感が広がり、握りしめた指先に力がこもる。

真城は、蓮の小さな抵抗を楽しむかのように、わざとゆっくりと顔を近づけた。

「……嫌?」

柔らかく問いかけながらも、その声には一切の譲歩の余地がない冷たさが潜んでいる。
蓮は唇を噛みしめ、肩を震わせながら視線を逸らした。

「嫌だ……やめろ……」

かすれた声でそう言った瞬間、真城の表情から微笑が消えた。
代わりに、獲物を捕らえた捕食者のような静かな気配が漂う。

「……あのさ、蓮。」

真城はゆっくりと蓮の顎を掴み、強引に顔を自分の方へ向けさせる。
その動作は優雅ですらあるのに、指先に込められた力は容赦なかった。

「悪い事しなければお仕置されないんだよ?」

柔らかな声とは裏腹に、言葉の端々には鋭い刃のような威圧が宿っている。
蓮は息を詰めたまま、反射的に身体を後ろへ逃がそうとした。

だが――真城の腕がしっかりと背中に回され、逃げ場はない。
そのまま膝の上で押さえ込まれ、身動きが完全に封じられた。

「ほら、力抜いて。」

真城は囁くと、器具を蓮の胸元へとゆっくり近づける。
蓮の呼吸が荒くなり、胸が細かく上下する。

「やめろ……やめて……っ!」

必死の抵抗の声を無視し、真城はわざと焦らすように、冷たい金属の先端で乳首をなぞった。
ぞくりとした感覚に、蓮の背中がびくりと跳ねる。

「ほら、感じるじゃん。」

愉悦を滲ませた声でそう囁きながら、真城はゆっくり、ゆっくりとクリップを閉じていく。

――カチリ。

わざといたぶるような動作で、器具が乳首を挟み込んだ。
途端に走る鋭い刺激に、蓮は息を呑み、声にならない声を漏らす。

「……可愛い声。」

真城はにやりと笑みを浮かべ、器具を軽く揺らしてみせた。
乳首を挟まれた感覚が強まり、蓮は無意識に身体を硬直させる。

「いいね、似合ってる。」

真城はわざと指先でクリップを弾き、軽い振動を与える。
そのたびに、蓮の肩がぴくりと震え、顔が羞恥と痛みに赤く染まっていく。










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