護衛騎士をやめたら軟禁されました。

海野(サブ)

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 ポケットから小瓶を取り出したアーロ様は俺と顔を合わせる。
 困ったように眉を下げており、微笑みを浮かべる表情だが、それ以上に青紫色の目は笑っていなかった。俺を失望したかのような、そんな目だった。
 そして自分の指に絡ませるように小瓶の中の液体を垂らすと、片方の腕で俺の脚を持ち上げた。

「なっ?!なにを?!」

 アーロ様は何も口にしない。指先が俺の後孔に触れてくる。
 それは嫌でも理解してしまう。

「だ、駄目ですっ、そんな汚いばしょ…!」

 けれどもアーロ様は気にすることなく液体まみれの指先を押し入れてきた。

「んぐっ!」

 痛みはないがその分異物感が尋常じゃない。広げるかのようにアーロ様は指先を掻き回してくる。

「んんっ、あ、あーろさま…」

 指が2本に増えてバラバラにと動かされる。俺はその感覚から逃れたくてつい頭を振る。

「……柔らかいな。お前、誰かに抱かれたことあるのか…?」

 アーロ様がそう呟く。俺はそれを聞いてビクッと身体を震わせ冷や汗をかいた。

「じ、自分はそんな経験はあ、ありません…」

「ふーん?」

 青紫色の瞳を細めて疑ってくる。そして再び指を動かし始めた。

「の割には柔らかすぎる、経験無いならすんなり僕の指入るはずない。」

 するとぐりっとアーロ様の指先に前立腺が押された。

「あぁっ!!」

「あぁ、ここか。お前の気持ちいいとこ。」

 まるで宝箱を見つけたかのようにアーロ様は口元をニヤリとさせると、集中的にそこばかり弄ってくるのだ。

「ああぁっ!おやめっください!」

 ビリビリとした刺激が全身に迫り来る。ビリビリした感覚なのにそれが快楽へと繋がっていく。

「乱れたお前はとても注がれるな。なぁ教えてくれ、本当は誰かに抱かれたのだろう?なぁ?」

 アーロ様の低く冷たい声で聞いてくる。けれども指は動かしたままだから上手く声が出ない。

「んぐっ、あっ、じ、じっぶん、で…シて、ましたっ…あぁぁん!」

「…それは本当か?」

 そう聞かれると俺は顔を上下に動かして、そして逸らした。耳まで熱くなっているのが自分でもわかる。
 実はアーロ様に抱かれる妄想して自分で弄っていた。後孔だけじゃない、乳首だってそうして弄ってきた。
 つくづく自分でも情けなくて最低だと思う。

「……そうか、お前にそんな趣味があるとはな。」

 アーロ様は安堵したのか再びニヤリとさせる。そして指を増やし始めたのだ。
 3本の指がバラバラに動いて中を掻き回さられる。その度にぐちゅぐちゅと厭らしい音が部屋に響く。
 何よりも前立腺を集中的に弄られてるから、今にも達してしまいそうになる。

「あっ、あ、ろさまぁ…!」

 あとひと押し、というところでアーロ様は何故か動きを止めて指を抜いたのだ。
 思い直したのかと思って目線を上げるとアーロ様はズボンを下ろし始めて、突起したモノを取り出していた。
 アーロ様の美貌とは似ても似つかないソレを、俺の後孔に当てられた。
 俺はその瞬間察してしまった。

「それだけは!!それだけはおやめください!!それをしてしまったらもう後戻り出来ません!!」

 繋がってしまったら最後、もう後戻りは出来ない。なのにアーロ様には何も響いていないようだった。

「僕はもう、戻る気はさらさらない。」

 そう言ってそのままアーロ様のモノが俺の中に入ってきてしまった。
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