5 / 12
5
しおりを挟む
ポケットから小瓶を取り出したアーロ様は俺と顔を合わせる。
困ったように眉を下げており、微笑みを浮かべる表情だが、それ以上に青紫色の目は笑っていなかった。俺を失望したかのような、そんな目だった。
そして自分の指に絡ませるように小瓶の中の液体を垂らすと、片方の腕で俺の脚を持ち上げた。
「なっ?!なにを?!」
アーロ様は何も口にしない。指先が俺の後孔に触れてくる。
それは嫌でも理解してしまう。
「だ、駄目ですっ、そんな汚いばしょ…!」
けれどもアーロ様は気にすることなく液体まみれの指先を押し入れてきた。
「んぐっ!」
痛みはないがその分異物感が尋常じゃない。広げるかのようにアーロ様は指先を掻き回してくる。
「んんっ、あ、あーろさま…」
指が2本に増えてバラバラにと動かされる。俺はその感覚から逃れたくてつい頭を振る。
「……柔らかいな。お前、誰かに抱かれたことあるのか…?」
アーロ様がそう呟く。俺はそれを聞いてビクッと身体を震わせ冷や汗をかいた。
「じ、自分はそんな経験はあ、ありません…」
「ふーん?」
青紫色の瞳を細めて疑ってくる。そして再び指を動かし始めた。
「の割には柔らかすぎる、経験無いならすんなり僕の指入るはずない。」
するとぐりっとアーロ様の指先に前立腺が押された。
「あぁっ!!」
「あぁ、ここか。お前の気持ちいいとこ。」
まるで宝箱を見つけたかのようにアーロ様は口元をニヤリとさせると、集中的にそこばかり弄ってくるのだ。
「ああぁっ!おやめっください!」
ビリビリとした刺激が全身に迫り来る。ビリビリした感覚なのにそれが快楽へと繋がっていく。
「乱れたお前はとても注がれるな。なぁ教えてくれ、本当は誰かに抱かれたのだろう?なぁ?」
アーロ様の低く冷たい声で聞いてくる。けれども指は動かしたままだから上手く声が出ない。
「んぐっ、あっ、じ、じっぶん、で…シて、ましたっ…あぁぁん!」
「…それは本当か?」
そう聞かれると俺は顔を上下に動かして、そして逸らした。耳まで熱くなっているのが自分でもわかる。
実はアーロ様に抱かれる妄想して自分で弄っていた。後孔だけじゃない、乳首だってそうして弄ってきた。
つくづく自分でも情けなくて最低だと思う。
「……そうか、お前にそんな趣味があるとはな。」
アーロ様は安堵したのか再びニヤリとさせる。そして指を増やし始めたのだ。
3本の指がバラバラに動いて中を掻き回さられる。その度にぐちゅぐちゅと厭らしい音が部屋に響く。
何よりも前立腺を集中的に弄られてるから、今にも達してしまいそうになる。
「あっ、あ、ろさまぁ…!」
あとひと押し、というところでアーロ様は何故か動きを止めて指を抜いたのだ。
思い直したのかと思って目線を上げるとアーロ様はズボンを下ろし始めて、突起したモノを取り出していた。
アーロ様の美貌とは似ても似つかないソレを、俺の後孔に当てられた。
俺はその瞬間察してしまった。
「それだけは!!それだけはおやめください!!それをしてしまったらもう後戻り出来ません!!」
繋がってしまったら最後、もう後戻りは出来ない。なのにアーロ様には何も響いていないようだった。
「僕はもう、戻る気はさらさらない。」
そう言ってそのままアーロ様のモノが俺の中に入ってきてしまった。
困ったように眉を下げており、微笑みを浮かべる表情だが、それ以上に青紫色の目は笑っていなかった。俺を失望したかのような、そんな目だった。
そして自分の指に絡ませるように小瓶の中の液体を垂らすと、片方の腕で俺の脚を持ち上げた。
「なっ?!なにを?!」
アーロ様は何も口にしない。指先が俺の後孔に触れてくる。
それは嫌でも理解してしまう。
「だ、駄目ですっ、そんな汚いばしょ…!」
けれどもアーロ様は気にすることなく液体まみれの指先を押し入れてきた。
「んぐっ!」
痛みはないがその分異物感が尋常じゃない。広げるかのようにアーロ様は指先を掻き回してくる。
「んんっ、あ、あーろさま…」
指が2本に増えてバラバラにと動かされる。俺はその感覚から逃れたくてつい頭を振る。
「……柔らかいな。お前、誰かに抱かれたことあるのか…?」
アーロ様がそう呟く。俺はそれを聞いてビクッと身体を震わせ冷や汗をかいた。
「じ、自分はそんな経験はあ、ありません…」
「ふーん?」
青紫色の瞳を細めて疑ってくる。そして再び指を動かし始めた。
「の割には柔らかすぎる、経験無いならすんなり僕の指入るはずない。」
するとぐりっとアーロ様の指先に前立腺が押された。
「あぁっ!!」
「あぁ、ここか。お前の気持ちいいとこ。」
まるで宝箱を見つけたかのようにアーロ様は口元をニヤリとさせると、集中的にそこばかり弄ってくるのだ。
「ああぁっ!おやめっください!」
ビリビリとした刺激が全身に迫り来る。ビリビリした感覚なのにそれが快楽へと繋がっていく。
「乱れたお前はとても注がれるな。なぁ教えてくれ、本当は誰かに抱かれたのだろう?なぁ?」
アーロ様の低く冷たい声で聞いてくる。けれども指は動かしたままだから上手く声が出ない。
「んぐっ、あっ、じ、じっぶん、で…シて、ましたっ…あぁぁん!」
「…それは本当か?」
そう聞かれると俺は顔を上下に動かして、そして逸らした。耳まで熱くなっているのが自分でもわかる。
実はアーロ様に抱かれる妄想して自分で弄っていた。後孔だけじゃない、乳首だってそうして弄ってきた。
つくづく自分でも情けなくて最低だと思う。
「……そうか、お前にそんな趣味があるとはな。」
アーロ様は安堵したのか再びニヤリとさせる。そして指を増やし始めたのだ。
3本の指がバラバラに動いて中を掻き回さられる。その度にぐちゅぐちゅと厭らしい音が部屋に響く。
何よりも前立腺を集中的に弄られてるから、今にも達してしまいそうになる。
「あっ、あ、ろさまぁ…!」
あとひと押し、というところでアーロ様は何故か動きを止めて指を抜いたのだ。
思い直したのかと思って目線を上げるとアーロ様はズボンを下ろし始めて、突起したモノを取り出していた。
アーロ様の美貌とは似ても似つかないソレを、俺の後孔に当てられた。
俺はその瞬間察してしまった。
「それだけは!!それだけはおやめください!!それをしてしまったらもう後戻り出来ません!!」
繋がってしまったら最後、もう後戻りは出来ない。なのにアーロ様には何も響いていないようだった。
「僕はもう、戻る気はさらさらない。」
そう言ってそのままアーロ様のモノが俺の中に入ってきてしまった。
89
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
こわがりオメガは溺愛アルファ様と毎日おいかけっこ♡
なお
BL
政略結婚(?)したアルファの旦那様をこわがってるオメガ。
あまり近付かないようにしようと逃げ回っている。発情期も結婚してから来ないし、番になってない。このままじゃ離婚になるかもしれない…。
♡♡♡
恐いけど、きっと旦那様のことは好いてるのかな?なオメガ受けちゃん。ちゃんとアルファ旦那攻め様に甘々どろどろに溺愛されて、たまに垣間見えるアルファの執着も楽しめるように書きたいところだけ書くみたいになるかもしれないのでストーリーは面白くないかもです!!!ごめんなさい!!!
幼馴染みのハイスペックαから離れようとしたら、Ωに転化するほどの愛を示されたβの話。
叶崎みお
BL
平凡なβに生まれた千秋には、顔も頭も運動神経もいいハイスペックなαの幼馴染みがいる。
幼馴染みというだけでその隣にいるのがいたたまれなくなり、距離をとろうとするのだが、完璧なαとして周りから期待を集める幼馴染みαは「失敗できないから練習に付き合って」と千秋を頼ってきた。
大事な幼馴染みの願いならと了承すれば、「まずキスの練習がしたい」と言い出して──。
幼馴染みαの執着により、βから転化し後天性Ωになる話です。両片想いのハピエンです。
他サイト様にも投稿しております。
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!人肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
神父様に捧げるセレナーデ
石月煤子
BL
「ところで、そろそろ厳重に閉じられたその足を開いてくれるか」
「足を開くのですか?」
「股開かないと始められないだろうが」
「そ、そうですね、その通りです」
「魔物狩りの報酬はお前自身、そうだろう?」
「…………」
■俺様最強旅人×健気美人♂神父■
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる