目付きの悪い俺が黒猫に振り回されてます。

海野(サブ)

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前編

21※

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するとクロは腕を伸ばしてきて、俺はクロに腕を引っ張られ背後にいるクロに寄りかかるような体勢になった。
 そしてそのままクロの手が俺の乳首に触れてきた。

「ちょっ、は?な、なにっ…!んあっ。」

「まずは相手の警戒心を抱かせないこと、一番手取り早いのは相手を褒めることだね。」

 耳元で囁きながらアドバイスを言ってくる。
 なのにクロの手は俺の乳首を弄ってくる。親指と人差し指を使って軽くつまんで、時折トントンと乳首を刺激してくる。
 その度に俺はビクッと身体を震わせ、口から小さな喘ぎ声が出てしまう。

「あっ、やっ、く、くろっ…」

「もちろんいきなり顔が良いとか褒めるのはあれだから、持ってる小物とか服とか褒めれば良いよ。そうすれば自然と相手は色々喋ってくれるから、もちろん肯定してね。ちょっとでも否定的なこと言ったら一瞬でなんだコイツって好感度下がるから。」

 案外思ったより為になるアドバイスを言っているのだが、それを余裕で聞ける状況ではない。
 クロに弄られている乳首は徐々に硬くなっていき、クニクニと指先で握られ、全身が熱くなる。

「くう……んんっ…」

「後は前も言ったけどちゃんと人の目を見ることね。目を合わせるのって大事なんだよ。」

「あっ、ちょっ!な、なんでっソコも…!?」

 今度はクロの尻尾が俺のモノに巻き付いてきた。柔らかい毛で包まれている尻尾が器用にゆっくり上下に動かしてくる。乳首を弄られ、昂り始めたモノに刺激が与えられていく。けれども前、手でしてもらったような強さでは無い。おそらくわざと軽くしているのだろうか。
 正直物足りない。もっと強く擦ってほしい。だが理性がまだまだ勝っている為、言えない。言えるはずがない。

「まぁだいたい3秒ぐらいかなー、あんまり見つめると緊張させちゃうからね。」

「わ、わかったから…もうやめっ…」

 一旦クロは手と尻尾を離した。解放されて安堵するが、同時にもっと触って欲しかったという気持ちもあった。
 するとクロはぐるっと俺の前に来るように移動してきた。そして突然、グイッと俺の右脚を上げてきた。

「なっ!?次はな、なにをするつもりだ…!?」

「それと表情は豊かに、愛想は大事だよね。」

 次の行動が読めずに困惑していると、クロはボディーソープを指に絡ませていた。そしてそのボディーソープが付いた指先を俺の孔に触れてきた。

「ひぃっ!?ま、まさかお前…!?」

「だからシロウ、練習しよっか。」

 ズブっ…

 その次の瞬間、クロの指がズブっと容赦なく孔に挿れてきた。

「いぎっっ!?!」

 い、痛え!!?
 最近使ってなかったとはいえ、心の準備してない状態でいきなり孔に指を挿れてきたもんだから、キツくて痛い。

「シロウ、力抜いて。」

「い、いや普通にい、いだい…」

「そうなの?1人で気持ちよくしてるとき使ってるはずなのにね?」

「い、いうな!!だいたい自分でするのと、他人にヤられるのじゃ違うだろが!!」

 違和感がすごい。自分でする時も違和感はあるけど、まだ自分で好きなように出来るから我慢できる。けど人にされるのは違う。違和感はありまくりだし、何より次の行動が読めなくて怖い。

「んー。このままじゃ練習出来なそうだし。」

「だったらぬげ!」

だいたいさっきからクロがやってる行動の意味がわからない。口ではアドバイスしてくれてるのに、身体は俺を弄ってくるし…!

「……いや、このまま緊張解けるようになろっか。」

「はぁ!?」

「力を抜くことを覚えれば、人と関わるとき少しは緊張が解けるようになると思うし♪」

 意味がわからん!!!それでなるほど!と納得出来る頭は持ち合わせていない。
 けど、クロの力は相変わらず強い。このまま俺を解放するつもりはないようだ。仕方がない、やられっぱなしなのは気が済まないが、従うほかに方法が思いつかない。

「…………や、優しくヤれよ…」

「わかった♪」

 そう言ってクロはゆーくりと指を動かす。俺は出来るだけ力を抜くようにした。クロの指がナカを掻き乱す度に、俺はふぅーふぅーと息を整える。
 だんだんと力が抜けるようになってきたからなのか、もともと弄っていたおかげもあるのか、痛みは軽減してきた。
 そして、少し余裕をもってきたのか、俺はこう思った。

 気持ちいいとこ、そこじゃない。

 つまり前立腺のことなのだが、さっきから微妙に当たってないのだ。自分でアナニーしてた時は前立腺ばかり当ててたから物足りないのだ。
 期待しているのに、触れて欲しいのに、クロの指はそこに触れない。

「く、くろっ…」

「少し余裕出てきたみたいだね?じゃあこのまま練習しよっか。」

 もどかしいまま練習をさせられることになったようだ。

「じゃあシロウ、まずは僕の目を見て。そして…」

 クロは俺の片脚を上げたまま顔を近づけて、見透かしたような笑みを浮かべて。

「今、して欲しい事ちゃーんと口に出して。」

「!!」

 やっぱりコイツ、わざと前立腺を避けていやがった。

「人と話せるようになるには自分が言いたいことをちゃんと素直に言うことだよ。ね?」

「じゃ、じゃあ指抜いて…」

「それは無理。」

「なんなんだよ!!!」

 クロは俺の口から言わせたいらしい。前から思っていたのだが、なんでそこまで俺の口から言わせたいんだよ。恥ずかしいし、わかってるならやって欲しいのに…

「ほら、シロウ。言って?」
 
「くうっ…ぜ、ぜ、前立腺…触って、ほしいっ…」

「それは、どこ?言ってくれないとわからないよ。」

「お、おなかの方、に、あ、ある…」

「んー?」

 クロはわざとわからないふりをして、指を動かして前立腺を避けていく。

「そ、そこじゃないっ…も、もとま、まえ…」

「あ、ここ?」

「あ゛っっ!!!」

 グニッ。とクロの指先が前立腺に触れてきた。その瞬間、俺は声を抑えられずに出てしまい、浴槽内に響く。

「ここだね、シロウの気持ちいいとこは♪」

 クロは前立腺をトントンと軽く押したり、円を描くように動かしたり、とにかく刺激を与えて来る。その度に俺は反応していく。

「あんっ…くろっ、そ、そこっ…き、気持ちいいばしょっ!」

「そっかそっか。シロウ気持ちいい?」

「あっ、んんっ、き、気持ちいいっ…」

「あは、素直♪ちゃんと僕が言ったこと実行出来てるね。」

 そんなつもりではなかったのだが、今まで以上に素直に気持ちいいと口に出してしまっただけだ。けれど本当に気持ちいい。

「はぁっ、あんっ…」

「指ぎゅうぎゅうに締め付けて気持ちよさそうなところ悪いけど、緊張を解く練習しないとね。まだ身体緊張してるでしょ。」

 と言われたって、力を抜こうとしても気持ちいいところを刺激されて、身体が反応して自然と身体の筋肉が反応してしまう。
 
「こ、これ以上はむりだ…!せめて前立腺避けてくれないと…」

「でも自分から触って欲しいってねだったじゃん。それにやめてもいいの?」

「あ゛んっっっ!!」

 強く前立腺を押されて身体がビクンッと反応してしまった。
 やめて欲しいが、やめて欲しくない。

「わ、わかったから……だ、だから、あ、あんまり刺激し、しないでくれ…」

「はいはい。じゃあ肩の力抜いて。」

  俺は息を吐いて言われた通り肩の力を抜こうとする。だが緊張を解こうとすればするほどより前立腺への刺激が身体に快感を与えていく。

「顔が強ばってるよ。もっと笑って。」

「あ、あ、む、むりっ!そ、そんな、余裕、ないっ!」

「それじゃあいつまで経っても変われないよー?」

 だいたいこれ本当に人と自然に話せるようになるのか?それでも俺が知らないだけで、フレンドリーな人は日々こうして性的なことをして鍛えているのか?

「……く、くろも……こうやって……練習したのか……?」

「…………なんでそう思ったの?」

「い、いやだって……ふ、普通は…こ、こんな…ふうに、れ、練習…しない、だろ……」

 もちろん人とのコミュニケーション能力に関しては性格もあるだろう。クロもそうだと思っていた。現にこれだって単にクロの度の過ぎた意地悪の可能性だってある。
 けど、もしかしたらクロもこのやり方で能力を上げていたのだとしたら、俺はクロのことを勘違いしていたのかもしれない。
 するとクロはさっきまでなんやかんや緩やかに俺の中を弄ってきたのに、急に勢いを増してきた。

「?!あ゛っやっ、はっ、な、なっっ、なんで?!」

 ズブっズブズブっ……!
 指が勢いよく出し入れして、その度に前立腺を中心に中を刺激してくる。

「あっっ!くっ、くろっ!!は、は、はげ…しいっ!」  

 クロは黙ったままだ。もしかしてクロの地雷を踏んでしまったのだろうか。
 というかこのままじゃ刺激に負けてイッてしまいそうだ。

「わるかっ、たから!!お願いっ、だから、や、やめっ!」

「別に謝らなくてもいいよ。ただその疑問は答えてあげない♪」

 ニコッと笑みを浮かべているが、目は笑っていない。明らかに怒っているようだ。指の動きだって更に勢いを増していく。

「あっ、あっ、あっ、やっ、あっ」

「あ、そうだ。1番大事なことを忘れていた♪人と話す時のコツ。それは、相手に期待しない。ことだよ?」

「あっ、へ…?」

 突然、意味不明なことをアドバイスしてきた。

「あっ、んんっ…期待しないって…」

「結局さ、どんなに気に入られようとしたって、相手の気分次第だし。みーんな自分が思ったことを信用して、期待通りにならないよ。なら最初から期待しない方が気楽だよね?」

「…く、くろっ……」

 ……なんでそんな笑顔で、そんな悲しいことを言うんだ。

「ほらシロウ、そんな顔して我慢しないしない。イきたいんでしょ?」

 耳元で甘い声で囁かれる。確かに今すぐイきたい。けど、今、この流れで無様にイきたくない。イッてはいけない気がした。
 クロは容赦なく激しく指を挿入して俺をイかせようとしてくる。
 俺はなんとかこの状況を打破しようと僅かな理性を働かせて、蛇口に手を伸ばし、そしてひねった。

 ジャァァァァァ!!!

「っにゃっ?!!!!!」

 突然頭からお湯がかかってきてクロは盛大に驚いた。その隙に俺は身体をひねって脱衣所に逃げた。
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