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前編
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忙しい時間が過ぎて落ち着いてきたタイミングで、休憩をもらった。賄いを食べていると、同じく休憩をもらった灰島さんがテーブルに座った。
「ねぇ、色野くん。」
「ごふっ!? な、なに!」
話しかけられるとは思っておらず、飲んでいたお茶を吹き出しそうになった。
「いや、色野くん仲良い人居るんだなって思って。」
「仲、いい…?」
あのやりとりを見て何故そう思われたのか謎なのだが、どう見ても俺が振り回されるだけにしか見えないだろ。
「うん、色野くんあんな表情初めてみたし。ここだけの話ね、中学生の頃、色野くん、人と関わるの嫌なのかなって噂してたから、意外だなって。」
「いや、それは、部分的にはそうなのだが…」
あながち間違っていない。が、それは単に怖がらせるから避けてた訳であって、別に孤独を好んでいた訳ではない。
「ねぇねぇ。色野くん、実際あの子とはどんな関係なの?本当にあの子飼ってるの?」
「飼ってないって!その…わからない…」
「え?わ、わからない?」
灰島さんはまさかの返答に困惑していた。
「その、ここだけの話、訳あって一緒に暮らしてるんだ。前に一回遊びに行っただけで、別に仲良いってのは違うというか。上手く言えないけど、友達とは違うというか…」
「実は嫌いなの?」
それを言われてドキッとした。けど図星を突かれたという訳じゃない。だってクロのこと嫌いとか考えたことなかったからだ。
俺は横に首を振った。
「嫌い、ではない…振り回してくるし、倫理観疑う時あるし…。けど、優しいのは間違いない。」
ずっと看病してくれたし、俺が行きたいと思ったカフェに察して誘ってくれた。遊園地だってすごく楽しかった。
「それに前、お化け屋敷一緒に入った時、アイツ見栄張ってた癖にいざ幽霊出てきたら思いっきり叫んでたんだぜ。思わず笑っちまってさ、まぁそのあと拗ねてきたけどさ。」
俺はクロのことを色々灰島さんに言っていた。もちろんクロが化け猫であること、変なことしてくるのは避けてだ。
しばらく話していたら、灰島さんがニヤニヤと口元を緩めているのに気づいた。
「色野くん、そのクロって子、好きなんだねー。」
と言ってきた。
「は、え、いや、なんでそうなる!???!」
「だってその子の話ししてる時、色野くん表情柔らかったよー。好きって感情が出てたし♪」
「~~~!!」
俺は恥ずかしくて、手で顔を覆い被さった。耳が熱く感じる。
「あはは照れちゃった。そっかぁ。色野くん人を好きになるんだね。」
「べ、別に俺は…というかそれどういう意味…?」
「いやね、不快に思わせたらごめんなんだけど、色野くんってあらゆるものが嫌い、憎しみを持ってるみたいな噂もあったんだよね。」
「な、なんだその悪役みたいな噂!?」
今までヤクザとか殺し屋とか陰口で言われたことがあったけど、まさか悲しき悪役みたいな奴だと思われていたとは。どんだけ中学の俺、印象悪かったんだよ…
「だからずっと色野くん誤解してたなって、反省してるの。」
「灰島さん…」
「ごめんね、色野くん。」
灰島さんは軽く頭を下げた。俺に頭を下げる価値はない。
「いや、俺が人と関わろうとしなかっただけだ。クロが居なかったら、多分灰島さんのこと避けてただろうし…」
「じゃあクロくんに感謝だね。」
「……そう、だな。」
灰島の言う通りだ。少なくとも変わろうと決意したのは、クロが居たからだ。昨日のアドバイスも、変なことしてはきたが、俺の為に言ってくれた。
「というか、今更だけどクロくんってすごくキュートなイケメンじゃない!?お店入ってきた時びっくりしちゃった!!まるで猫が入ってきたみたいにびっくりしちゃった!」
「あー、うん。猫、だよな。」
なんだろう。興奮する灰島さんを見ると、事実なのだが、男として負けた気持ちになった。
「ねぇ、色野くん。」
「ごふっ!? な、なに!」
話しかけられるとは思っておらず、飲んでいたお茶を吹き出しそうになった。
「いや、色野くん仲良い人居るんだなって思って。」
「仲、いい…?」
あのやりとりを見て何故そう思われたのか謎なのだが、どう見ても俺が振り回されるだけにしか見えないだろ。
「うん、色野くんあんな表情初めてみたし。ここだけの話ね、中学生の頃、色野くん、人と関わるの嫌なのかなって噂してたから、意外だなって。」
「いや、それは、部分的にはそうなのだが…」
あながち間違っていない。が、それは単に怖がらせるから避けてた訳であって、別に孤独を好んでいた訳ではない。
「ねぇねぇ。色野くん、実際あの子とはどんな関係なの?本当にあの子飼ってるの?」
「飼ってないって!その…わからない…」
「え?わ、わからない?」
灰島さんはまさかの返答に困惑していた。
「その、ここだけの話、訳あって一緒に暮らしてるんだ。前に一回遊びに行っただけで、別に仲良いってのは違うというか。上手く言えないけど、友達とは違うというか…」
「実は嫌いなの?」
それを言われてドキッとした。けど図星を突かれたという訳じゃない。だってクロのこと嫌いとか考えたことなかったからだ。
俺は横に首を振った。
「嫌い、ではない…振り回してくるし、倫理観疑う時あるし…。けど、優しいのは間違いない。」
ずっと看病してくれたし、俺が行きたいと思ったカフェに察して誘ってくれた。遊園地だってすごく楽しかった。
「それに前、お化け屋敷一緒に入った時、アイツ見栄張ってた癖にいざ幽霊出てきたら思いっきり叫んでたんだぜ。思わず笑っちまってさ、まぁそのあと拗ねてきたけどさ。」
俺はクロのことを色々灰島さんに言っていた。もちろんクロが化け猫であること、変なことしてくるのは避けてだ。
しばらく話していたら、灰島さんがニヤニヤと口元を緩めているのに気づいた。
「色野くん、そのクロって子、好きなんだねー。」
と言ってきた。
「は、え、いや、なんでそうなる!???!」
「だってその子の話ししてる時、色野くん表情柔らかったよー。好きって感情が出てたし♪」
「~~~!!」
俺は恥ずかしくて、手で顔を覆い被さった。耳が熱く感じる。
「あはは照れちゃった。そっかぁ。色野くん人を好きになるんだね。」
「べ、別に俺は…というかそれどういう意味…?」
「いやね、不快に思わせたらごめんなんだけど、色野くんってあらゆるものが嫌い、憎しみを持ってるみたいな噂もあったんだよね。」
「な、なんだその悪役みたいな噂!?」
今までヤクザとか殺し屋とか陰口で言われたことがあったけど、まさか悲しき悪役みたいな奴だと思われていたとは。どんだけ中学の俺、印象悪かったんだよ…
「だからずっと色野くん誤解してたなって、反省してるの。」
「灰島さん…」
「ごめんね、色野くん。」
灰島さんは軽く頭を下げた。俺に頭を下げる価値はない。
「いや、俺が人と関わろうとしなかっただけだ。クロが居なかったら、多分灰島さんのこと避けてただろうし…」
「じゃあクロくんに感謝だね。」
「……そう、だな。」
灰島の言う通りだ。少なくとも変わろうと決意したのは、クロが居たからだ。昨日のアドバイスも、変なことしてはきたが、俺の為に言ってくれた。
「というか、今更だけどクロくんってすごくキュートなイケメンじゃない!?お店入ってきた時びっくりしちゃった!!まるで猫が入ってきたみたいにびっくりしちゃった!」
「あー、うん。猫、だよな。」
なんだろう。興奮する灰島さんを見ると、事実なのだが、男として負けた気持ちになった。
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