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前編
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「良かったら一緒に話さないか?」
「え、い、いいのか?」
「あぁ、せっかくだから色野君とも話してみたいなって思ってさ」
「じゃ、じゃあ…」
まさかそう言ってくれるとは思っていなかったので、俺は動揺するが、せっかく誘ってくれたんだしと思って銀原君の隣に座った。
ふと、銀原君が付けている腕時計が気になった。黒色と青色の2種類の色が使われており、高級感のある時計でオシャレだと思った。
「なぁ銀原君、その時計オシャレだな」
「へ?あ、あぁ!これな、じいちゃんにもらった時計なんだよ」
「そうなんだな、良いおじいちゃんだな。銀原君にピッタリだと思う」
「え、あ、ありがとうな!」
褒められたのが嬉しかったのか、頭をかきながら照れていた。
「なんか、色野君イメージと違うんだな」
「……そうか?」
「あぁ!優しいんだなって。しかもなんか思ってたより話しやすいというか…ぶっちゃけ今日欠席すると思ってたんだよな。いや、別に来てほしくなかったとかじゃないぞ!?」
「あぁ、まぁ。灰島さんに誘われて、行きたいって思ったんだ…ただ、迷惑だったかなとは思ってるが…」
「いやいや!そんなことないよ!!来てくれて嬉しかったよ!ありがとうな、さっき庇ってくれて…アイツらも別に悪い奴じゃないんだけど、時々ちょっと困っちまうことはあるんだけどさ、いや押しに弱いオレも悪いというか…」
銀原君も色々と苦労しているようだ。
「わかる、俺も押されると抵抗出来ないで苦労することある。」
「え?そうなの!?意外!?むしろグイグイ押してくるタイプだと思ったわ!え、じゃあ案外、夜の方も押し倒されるタイプ……?」
「はっ!?!い、いやち、違う!!いや、ちがうってそうじゃなくて、け、経験ない、ない…から…違う、というか…」
押し倒されるタイプだと言われたらそうなんだろう。けどそうだと言ってしまったら経験あると思われそうで恥ずかしかった。
「くっ、ふふっ、めっちゃ否定すんじゃん。へぇ?じゃあ恋人居るの?」
「色野くん、恋人は居ないけど好きな人居るんだよね。」
「は、灰島さん!?」
いつのまにか近くに居た灰島さんがとんでもないことを銀原君に言い出した。
「え?まじ!?色野くん好きな人いるの!?!?」
銀原くんも驚きのあまり大声を出した。すると周りに居た同級生達が俺達の方に振り向いた。
「まじ色野、好きな人居んのかよ!?」
「どんな人なのー?」
何故か他の同級生達も俺の恋愛事情が気になるようで質問攻めをしてきた。
「い、居ないから!そんな人居ないから!!」
「猫っぽい子だよね」
「灰島さん!!!!!!」
気づけば俺の周りに人が集まっていた。最初は俺の好きな人が誰なのか気になって沢山質問してきた。しばらくすると別の話題となっていたが、俺は1人になることはなく、灰島さんと銀原君を中心に話し込んでいた。
そして時間が過ぎて解散時間となった。何人かは二次会に行くようだ。
楽しかった。最初はあんなに窮屈に感じていたというのに、気づけば同級生と楽しく会話していた。何人か同級生に「色野くんイメージと違うね。」と言ってくれた。同時に「からかいやすい」とも言われた。それは喜んで良いのかわからないが。
「色野くんは二次会行く?」
灰島さんに二次会に誘われた。楽しかったし、行こうと思ってハイと言おうとした時、ふと家に居るクロが気になってしまった。
こんな遅い時間まで家を空けたことなかったから、クロが心配になってしまった。
別に二次会に行って遅くなってもクロは気にしないだろう。けど、やっぱり心配だ。
「悪い、今日はもう帰るよ。」
「そっか、残念…じゃあまた仕事でね!」
何人か同級生達がじゃあなと二次会に参加しない同級生達を見送って、俺も見送られた。
「あ、色野くん待ってくれ!!」
するとまたしても銀原君に呼び止められた。小走りしたのか若干息を切らしていた。
「良かったら連絡先交換しない?」
「え、あ、あぁ…」
俺達は連絡先を交換した。少ない連絡先に銀原君が追加されて、俺は感激した。
「ありがとう!じゃあまた会おうぜ!」
そう言って銀原君は二次会メンバーの元へ去っていった。
俺は帰り道ルンルンで少し軽いスキップをしながら帰っていた。同級生達と話せるだけじゃなく連絡先交換も出来るとは思ってなくて嬉しかった。
これでクロに良い報告が出来そうだ。そう思うとお酒の力もありますます気分が上がっていた。
「え、い、いいのか?」
「あぁ、せっかくだから色野君とも話してみたいなって思ってさ」
「じゃ、じゃあ…」
まさかそう言ってくれるとは思っていなかったので、俺は動揺するが、せっかく誘ってくれたんだしと思って銀原君の隣に座った。
ふと、銀原君が付けている腕時計が気になった。黒色と青色の2種類の色が使われており、高級感のある時計でオシャレだと思った。
「なぁ銀原君、その時計オシャレだな」
「へ?あ、あぁ!これな、じいちゃんにもらった時計なんだよ」
「そうなんだな、良いおじいちゃんだな。銀原君にピッタリだと思う」
「え、あ、ありがとうな!」
褒められたのが嬉しかったのか、頭をかきながら照れていた。
「なんか、色野君イメージと違うんだな」
「……そうか?」
「あぁ!優しいんだなって。しかもなんか思ってたより話しやすいというか…ぶっちゃけ今日欠席すると思ってたんだよな。いや、別に来てほしくなかったとかじゃないぞ!?」
「あぁ、まぁ。灰島さんに誘われて、行きたいって思ったんだ…ただ、迷惑だったかなとは思ってるが…」
「いやいや!そんなことないよ!!来てくれて嬉しかったよ!ありがとうな、さっき庇ってくれて…アイツらも別に悪い奴じゃないんだけど、時々ちょっと困っちまうことはあるんだけどさ、いや押しに弱いオレも悪いというか…」
銀原君も色々と苦労しているようだ。
「わかる、俺も押されると抵抗出来ないで苦労することある。」
「え?そうなの!?意外!?むしろグイグイ押してくるタイプだと思ったわ!え、じゃあ案外、夜の方も押し倒されるタイプ……?」
「はっ!?!い、いやち、違う!!いや、ちがうってそうじゃなくて、け、経験ない、ない…から…違う、というか…」
押し倒されるタイプだと言われたらそうなんだろう。けどそうだと言ってしまったら経験あると思われそうで恥ずかしかった。
「くっ、ふふっ、めっちゃ否定すんじゃん。へぇ?じゃあ恋人居るの?」
「色野くん、恋人は居ないけど好きな人居るんだよね。」
「は、灰島さん!?」
いつのまにか近くに居た灰島さんがとんでもないことを銀原君に言い出した。
「え?まじ!?色野くん好きな人いるの!?!?」
銀原くんも驚きのあまり大声を出した。すると周りに居た同級生達が俺達の方に振り向いた。
「まじ色野、好きな人居んのかよ!?」
「どんな人なのー?」
何故か他の同級生達も俺の恋愛事情が気になるようで質問攻めをしてきた。
「い、居ないから!そんな人居ないから!!」
「猫っぽい子だよね」
「灰島さん!!!!!!」
気づけば俺の周りに人が集まっていた。最初は俺の好きな人が誰なのか気になって沢山質問してきた。しばらくすると別の話題となっていたが、俺は1人になることはなく、灰島さんと銀原君を中心に話し込んでいた。
そして時間が過ぎて解散時間となった。何人かは二次会に行くようだ。
楽しかった。最初はあんなに窮屈に感じていたというのに、気づけば同級生と楽しく会話していた。何人か同級生に「色野くんイメージと違うね。」と言ってくれた。同時に「からかいやすい」とも言われた。それは喜んで良いのかわからないが。
「色野くんは二次会行く?」
灰島さんに二次会に誘われた。楽しかったし、行こうと思ってハイと言おうとした時、ふと家に居るクロが気になってしまった。
こんな遅い時間まで家を空けたことなかったから、クロが心配になってしまった。
別に二次会に行って遅くなってもクロは気にしないだろう。けど、やっぱり心配だ。
「悪い、今日はもう帰るよ。」
「そっか、残念…じゃあまた仕事でね!」
何人か同級生達がじゃあなと二次会に参加しない同級生達を見送って、俺も見送られた。
「あ、色野くん待ってくれ!!」
するとまたしても銀原君に呼び止められた。小走りしたのか若干息を切らしていた。
「良かったら連絡先交換しない?」
「え、あ、あぁ…」
俺達は連絡先を交換した。少ない連絡先に銀原君が追加されて、俺は感激した。
「ありがとう!じゃあまた会おうぜ!」
そう言って銀原君は二次会メンバーの元へ去っていった。
俺は帰り道ルンルンで少し軽いスキップをしながら帰っていた。同級生達と話せるだけじゃなく連絡先交換も出来るとは思ってなくて嬉しかった。
これでクロに良い報告が出来そうだ。そう思うとお酒の力もありますます気分が上がっていた。
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