32 / 51
前編
32
しおりを挟む
「クローただいまー!」
「おかえり、うわ、酒臭っ……」
行く時の暗い憂うつなテンションとは違い、帰りは明るくテンション高くなって帰ってきた俺を見てクロは若干ドン引きしていた。
「……その様子だと楽しめたみたいだね。」
「あぁ、最初は帰ろーかなって思ったけど、途中から銀原君と話すようになってから楽しくなってきたんだ。見てよこれ、連絡先交換したんだぜ。マスターと奥さん、クロ以外の連絡先に新たな仲間追加だぜ。」
「…そっかぁ、良かったね。」
クロは眉を下げながら、優しい笑みを浮かべた。クロはきっと俺が同窓会で楽しめたのか心配してくれていたのだろう。
俺はクロの近くに寄って、そして思いっきり抱きついた。
「え?ちょ、シロウ!?」
「ありがとうな、クロ…お前のおかげで楽しめた。全部お前のおかげだ。」
そう、すべてクロのおかげだ。クロが背中を押してくれなかったら楽しめなかったはずだ。そう思ったら言葉だけじゃ足りないと思い、行動を起こしてみた。
「シロウ……」
クロはそれ以外何も言わずにただ抱き返してきた。もしかして照れてるのか?つい俺はクロの髪をわしゃわしゃした。
「可愛い奴めー!」
「ゔっ、想像以上に酔ってるっ、もう離してよ!!」
俺に振り回されて若干イラつき始めたクロ。無理矢理剥がしてきた。やばい、ちょっと楽しい。
「もう、シロウったら。それ以外に僕にちょっかいかけないでよ!……僕に感謝してるなら、お礼として今精力もらおっかなー?」
いつものようにクロが振り回そうと変なことを言ってきた。
「……あぁ、構わないぞ。」
「…………はぁ…」
ただクロに感謝してるのは間違いないし、お礼が出来るのなら精力をあげてもいいぐらい俺は浮かれていた。クロはあっさり言われたのが拍子抜けのようで、ため息をついた。
「シロウお酒入ったら危なっかしくなるんだね。」
「な、俺は別に、ク、クロだから承諾して…」
「はいはい。お酒だけの力ではないのはわかってるよ。」
そう言ってクロは俺の胸に飛び込んできた。
「……ただ、クロが居ない間いつもより退屈だったから、今日は僕を抱きしめながら寝てくれたらいいよ…」
「……クロ…わかった。今日はそうしよう。」
「ならその前にお風呂入ってね、お酒臭いから。」
その日の夜は、クロを思い切り抱きしめながら眠りに入った。
「おかえり、うわ、酒臭っ……」
行く時の暗い憂うつなテンションとは違い、帰りは明るくテンション高くなって帰ってきた俺を見てクロは若干ドン引きしていた。
「……その様子だと楽しめたみたいだね。」
「あぁ、最初は帰ろーかなって思ったけど、途中から銀原君と話すようになってから楽しくなってきたんだ。見てよこれ、連絡先交換したんだぜ。マスターと奥さん、クロ以外の連絡先に新たな仲間追加だぜ。」
「…そっかぁ、良かったね。」
クロは眉を下げながら、優しい笑みを浮かべた。クロはきっと俺が同窓会で楽しめたのか心配してくれていたのだろう。
俺はクロの近くに寄って、そして思いっきり抱きついた。
「え?ちょ、シロウ!?」
「ありがとうな、クロ…お前のおかげで楽しめた。全部お前のおかげだ。」
そう、すべてクロのおかげだ。クロが背中を押してくれなかったら楽しめなかったはずだ。そう思ったら言葉だけじゃ足りないと思い、行動を起こしてみた。
「シロウ……」
クロはそれ以外何も言わずにただ抱き返してきた。もしかして照れてるのか?つい俺はクロの髪をわしゃわしゃした。
「可愛い奴めー!」
「ゔっ、想像以上に酔ってるっ、もう離してよ!!」
俺に振り回されて若干イラつき始めたクロ。無理矢理剥がしてきた。やばい、ちょっと楽しい。
「もう、シロウったら。それ以外に僕にちょっかいかけないでよ!……僕に感謝してるなら、お礼として今精力もらおっかなー?」
いつものようにクロが振り回そうと変なことを言ってきた。
「……あぁ、構わないぞ。」
「…………はぁ…」
ただクロに感謝してるのは間違いないし、お礼が出来るのなら精力をあげてもいいぐらい俺は浮かれていた。クロはあっさり言われたのが拍子抜けのようで、ため息をついた。
「シロウお酒入ったら危なっかしくなるんだね。」
「な、俺は別に、ク、クロだから承諾して…」
「はいはい。お酒だけの力ではないのはわかってるよ。」
そう言ってクロは俺の胸に飛び込んできた。
「……ただ、クロが居ない間いつもより退屈だったから、今日は僕を抱きしめながら寝てくれたらいいよ…」
「……クロ…わかった。今日はそうしよう。」
「ならその前にお風呂入ってね、お酒臭いから。」
その日の夜は、クロを思い切り抱きしめながら眠りに入った。
13
あなたにおすすめの小説
ヒーロー組織のサポートメンバーになりました!
はちのす
BL
朝起きたら、街はゾンビだらけ!生き残りたい俺は、敵に立ち向かうヒーロー組織<ビジランテ>に出逢った。
********
癖の強いヒーロー達の"心と胃の拠り所"になるストーリー!
※ちょっとイチャつきます。
『定時後の偶然が多すぎる』
こさ
BL
定時後に残業をするたび、
なぜか必ず同じ上司が、同じフロアに残っている。
仕事ができて、無口で、社内でも一目置かれている存在。
必要以上に踏み込まず、距離を保つ人――
それが、彼の上司だった。
ただの偶然。
そう思っていたはずなのに、
声をかけられる回数が増え、
視線が重なる時間が長くなっていく。
「無理はするな」
それだけの言葉に、胸がざわつく理由を、
彼自身はまだ知らない。
これは、
気づかないふりをする上司と、
勘違いだと思い込もうとする部下が、
少しずつ“偶然”を積み重ねていく話。
静かで、逃げ場のない溺愛が、
定時後から始まる。
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
借金のカタに同居したら、毎日甘く溺愛されてます
なの
BL
父親の残した借金を背負い、掛け持ちバイトで食いつなぐ毎日。
そんな俺の前に現れたのは──御曹司の男。
「借金は俺が肩代わりする。その代わり、今日からお前は俺のものだ」
脅すように言ってきたくせに、実際はやたらと優しいし、甘すぎる……!
高級スイーツを買ってきたり、風邪をひけば看病してくれたり、これって本当に借金返済のはずだったよな!?
借金から始まる強制同居は、いつしか恋へと変わっていく──。
冷酷な御曹司 × 借金持ち庶民の同居生活は、溺愛だらけで逃げ場なし!?
短編小説です。サクッと読んでいただけると嬉しいです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
親友が虎視眈々と僕を囲い込む準備をしていた
こたま 療養中
BL
西井朔空(さく)は24歳。IT企業で社会人生活を送っていた。朔空には、高校時代の親友で今も交流のある鹿島絢斗(あやと)がいる。大学時代に起業して財を成したイケメンである。賃貸マンションの配管故障のため部屋が水浸しになり使えなくなった日、絢斗に助けを求めると…美形×平凡と思っている美人の社会人ハッピーエンドBLです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる