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前編
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同窓会が開かれてから良いことばかり起きるようになった。まず休憩中に先輩も話に加わるようになったのだ。まぁ相変わらず上から目線でそこは灰島さんも困っているようだが、以前より横暴な態度は見せなくなっていた。前よりも親しくなったとは思う。
そして銀原君からメールが来て、一緒に飲みに行かないかと誘われた。まさか誘われるとは思っていなかったので俺は驚いて、喜んだ。そして銀原君とは仕事が終わった後に少しばかりだが一緒に飲みに行ったりしている。今日も飲みに行く約束をしている。
俺は浮かれっぱなしで気分良く生活していた。
「ねぇ、シロウ。明日暇だよね?久しぶりに一緒に過ごしたいなー♪」
それとは対照に、クロは最近妙に機嫌悪い気がする。いや表面上では笑顔で過ごしているが、なんとなく目が笑ってない気がする。
「あー、悪いけど明日は灰島さんと出かける予定出来ちまって…」
「……ふーん、わかった。」
正確にはカフェで飾る装飾品を買うためであって、別にデートではない。ちゃんとお金は支払ってくれる。
クロはこれ以上は何も言ってこない。
なんか申し訳ない。けど先約があるわけだし仕方ないとは思っている。
「あ、もうこんな時間だ。行ってくる。今日も遅くなるから先寝ててくれ。」
「……わかった、いってらっしゃーい。」
ーーーーーーーーーー
仕事が終わって、銀原君と飲みに行った。銀原君と共通の趣味があって、それについて2人で語り合った。
そして居酒屋から出た後、酔っ払ってふらついている銀原君を支えながら駅に向かっていた。
「銀原君大丈夫…?」
「大丈夫だいじょうぶ…!オレへいきだからぁ。」
どう考えても大丈夫ではない様子。しょうがない、家まで送って行った方が良さそうだな。
「…なんかここまで楽しく話せるやつ、今までいなかったからさぁ。つい飲みすぎちまったよ!」
ガハハと笑い出す銀原君。酔っ払ってそう言ってくれるということは、本心だと思って良いのだろうか。
「…………ほんと、中学の時に、怖がらずに話しかければ良かったなぁ。そうすればもっと学生時代楽しく過ごせたんだろうなぁ…」
「銀原君…それは俺もそう思う。」
「やっぱりそうだよな!!」
そう言ってバンバンと背中を叩いてきた。地味に痛い。
「……色野くんは本当は優しいもんな!なんで中学のオレ気づかなかった!なぐりてぇ!」
「いや、中学の頃の俺は人が怖かったから…たとえ話しかけられても、そっけない態度とってたと思う…そう思うと今、こうして飲みに行けて良かったと思ってる…」
「……同窓会参加したの、灰島から誘われたから参加したのか?」
「…もちろん。けど、最近人と関わろうって思い始めたのもある。自信付いてきた訳ではないし、今でもこの目付きの悪さで相手を怖がらせたらどうしようって不安もある。だけど、堂々としてればいいって言われてさ、だから少しずつ変わっていきたいと思って…参加してみようって思ったんだ。」
「……そっかぁ。偉いなぁ、色野君は…」
銀原君は俺のこと感心していた。
「色野くん!オレ達は友達だ!そうだろう!?」
「えっ、俺なんか、いいのか…?」
「当たりめーだ!友よ!」
友達と言われて俺はじんと感動してしまった。今まで友達なんかいなかったから、すごく嬉しい。
「お、おい泣くなよ!」
「だ、だってうれしくて…」
「そうか…だったら良かった…」
それから俺は銀原君を家まで送って行った。帰ろうとしたタイミングで、また銀原君が嘔吐しそうになり、俺は慌てて対応した。
ようやく銀原君の体調が安定してた頃にはだいぶ遅い時間になってしまった。銀原君が心配ではあったが、明日予定あるのと、本人が大丈夫だと言うので、俺はそのまま帰宅した。
家に着いた時には0時はとっくに過ぎていた。
そして銀原君からメールが来て、一緒に飲みに行かないかと誘われた。まさか誘われるとは思っていなかったので俺は驚いて、喜んだ。そして銀原君とは仕事が終わった後に少しばかりだが一緒に飲みに行ったりしている。今日も飲みに行く約束をしている。
俺は浮かれっぱなしで気分良く生活していた。
「ねぇ、シロウ。明日暇だよね?久しぶりに一緒に過ごしたいなー♪」
それとは対照に、クロは最近妙に機嫌悪い気がする。いや表面上では笑顔で過ごしているが、なんとなく目が笑ってない気がする。
「あー、悪いけど明日は灰島さんと出かける予定出来ちまって…」
「……ふーん、わかった。」
正確にはカフェで飾る装飾品を買うためであって、別にデートではない。ちゃんとお金は支払ってくれる。
クロはこれ以上は何も言ってこない。
なんか申し訳ない。けど先約があるわけだし仕方ないとは思っている。
「あ、もうこんな時間だ。行ってくる。今日も遅くなるから先寝ててくれ。」
「……わかった、いってらっしゃーい。」
ーーーーーーーーーー
仕事が終わって、銀原君と飲みに行った。銀原君と共通の趣味があって、それについて2人で語り合った。
そして居酒屋から出た後、酔っ払ってふらついている銀原君を支えながら駅に向かっていた。
「銀原君大丈夫…?」
「大丈夫だいじょうぶ…!オレへいきだからぁ。」
どう考えても大丈夫ではない様子。しょうがない、家まで送って行った方が良さそうだな。
「…なんかここまで楽しく話せるやつ、今までいなかったからさぁ。つい飲みすぎちまったよ!」
ガハハと笑い出す銀原君。酔っ払ってそう言ってくれるということは、本心だと思って良いのだろうか。
「…………ほんと、中学の時に、怖がらずに話しかければ良かったなぁ。そうすればもっと学生時代楽しく過ごせたんだろうなぁ…」
「銀原君…それは俺もそう思う。」
「やっぱりそうだよな!!」
そう言ってバンバンと背中を叩いてきた。地味に痛い。
「……色野くんは本当は優しいもんな!なんで中学のオレ気づかなかった!なぐりてぇ!」
「いや、中学の頃の俺は人が怖かったから…たとえ話しかけられても、そっけない態度とってたと思う…そう思うと今、こうして飲みに行けて良かったと思ってる…」
「……同窓会参加したの、灰島から誘われたから参加したのか?」
「…もちろん。けど、最近人と関わろうって思い始めたのもある。自信付いてきた訳ではないし、今でもこの目付きの悪さで相手を怖がらせたらどうしようって不安もある。だけど、堂々としてればいいって言われてさ、だから少しずつ変わっていきたいと思って…参加してみようって思ったんだ。」
「……そっかぁ。偉いなぁ、色野君は…」
銀原君は俺のこと感心していた。
「色野くん!オレ達は友達だ!そうだろう!?」
「えっ、俺なんか、いいのか…?」
「当たりめーだ!友よ!」
友達と言われて俺はじんと感動してしまった。今まで友達なんかいなかったから、すごく嬉しい。
「お、おい泣くなよ!」
「だ、だってうれしくて…」
「そうか…だったら良かった…」
それから俺は銀原君を家まで送って行った。帰ろうとしたタイミングで、また銀原君が嘔吐しそうになり、俺は慌てて対応した。
ようやく銀原君の体調が安定してた頃にはだいぶ遅い時間になってしまった。銀原君が心配ではあったが、明日予定あるのと、本人が大丈夫だと言うので、俺はそのまま帰宅した。
家に着いた時には0時はとっくに過ぎていた。
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