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第7話 モフモフしてやった。もちろん後悔など無い。
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周囲は鍾乳洞を彷彿とさせるダンジョン。
体が動かない…………俺は今、地面にうつ伏せの状態で身動きが取れなくなっている。
疲労で手足に力が入らず、動かせるのはせいぜい頭くらいだ。
上を見上げるとツララ状の物がいくつも見える。鍾乳石って言うんだっけ、まあ異世界だから違うものかもしれないけど。
ツララから水滴がオデコに落ちてきた。
『――ッ』
思った以上に冷たかったけど、手足が動かないため、首をわずかに動かすだけにとどまる。
もう一滴上から水滴が落ちてきたところで目の前が白くなり、俺は意識を失うんだと理解し……
◇◇◇◇◇
「ニャッ!?」
目の前には……肌色? さっきまでの地面は?
ん、あれ? 鍾乳洞は? ダンジョンは?
体が動かないのは同じだけど……
なんとか顔を上に向けると水滴が垂れてきそうになってる……と思ったけど、水滴は水滴でもヨダレじゃね?
鍾乳石じゃなくて、リルだった……異世界の不思議……
じゃなくて……まあリルのヨダレだったら汚くないし……でもなくて、腕でガッチリホールドされてて動けないんですけど……
これはあれだ、人によってはご褒美とかいうヤツだ。俺には分からないけどね。……ホントだよ。
まあオネショの夢じゃなかっただけ、ヨシとしよう。この状態でオネショしたら、リルに合わせる顔が無い。
さてリルに抱きしめられてて動けないけどどうしようか、リルはまだ起きる気配も無いし、ニ度寝でもしようかと考えていると、ふとあることを思い出した。
確か猫は頭が通る大きさがあれば、骨格を細めて通り抜けることができる。俺にもできるかもしれない。
いざ試さん!と肩と足を内側にすぼめてみたら、それはもう簡単に抜け出すことができましたとさ。
フッフッフ、さーてどうしてくれようか?
その時、視界でパタパタ動く銀色の尻尾。毛質はフワフワと柔らかそうでいながら、それでいてボリューミー。繊細でいてかつ大胆なそれの動きに合わせて、俺の視線は行ったり来たりした。
行ったり来たりする尻尾で、催眠術にかかりそうになるが、頭を振ってなんとか少し平静を取り戻す。
確かこの前、モフモフがアレで、覚悟がアレだった。
少し混乱してるけど、モフモフしても良いってことだった気がする。
一人考えることクルニャ、リルの顔を見てみる。
ヨダレを垂らしながら呑気に寝ていて、起きる気配は無い。
少し背徳感を感じつつも、ヨシと気合を入れて尻尾に近づく。
前足を……手だ、俺の中で前足って考えるのは違和感がある。前足は手、後ろ足が足ってことにしておこう。
手をそっと尻尾に触れてみる。動く尻尾で、肉球がくすぐったい……
ファサーっと通り過ぎるしっぽが気持ち良くて、少し温かい。
何この幸せ物体。
駄目だ! 我慢できない。これはきっと猫の本能だ!猫の本能マジ凄い!と本能のせいにして、俺は尻尾にダイブした。
体全体が尻尾に包まれる。リルの尻尾が朝日を浴びてキラキラと銀色に輝いて、まるで光に包まれてるかのように感じた。
しかも程良く温かく、冬場毛布にくるまっている時の五倍以上の多幸感。
『ああ、フワッフワのモッフモフ♪ いい匂いするし、幸せニャー♪』
異世界バンザイ! リルたんmfmf♪
「クルニャー!」
おやすみなさい。あと五分経っても起こさないでね……
幸せ過ぎる気持ちで、俺はまどろみの中へ落ちていった────
体が動かない…………俺は今、地面にうつ伏せの状態で身動きが取れなくなっている。
疲労で手足に力が入らず、動かせるのはせいぜい頭くらいだ。
上を見上げるとツララ状の物がいくつも見える。鍾乳石って言うんだっけ、まあ異世界だから違うものかもしれないけど。
ツララから水滴がオデコに落ちてきた。
『――ッ』
思った以上に冷たかったけど、手足が動かないため、首をわずかに動かすだけにとどまる。
もう一滴上から水滴が落ちてきたところで目の前が白くなり、俺は意識を失うんだと理解し……
◇◇◇◇◇
「ニャッ!?」
目の前には……肌色? さっきまでの地面は?
ん、あれ? 鍾乳洞は? ダンジョンは?
体が動かないのは同じだけど……
なんとか顔を上に向けると水滴が垂れてきそうになってる……と思ったけど、水滴は水滴でもヨダレじゃね?
鍾乳石じゃなくて、リルだった……異世界の不思議……
じゃなくて……まあリルのヨダレだったら汚くないし……でもなくて、腕でガッチリホールドされてて動けないんですけど……
これはあれだ、人によってはご褒美とかいうヤツだ。俺には分からないけどね。……ホントだよ。
まあオネショの夢じゃなかっただけ、ヨシとしよう。この状態でオネショしたら、リルに合わせる顔が無い。
さてリルに抱きしめられてて動けないけどどうしようか、リルはまだ起きる気配も無いし、ニ度寝でもしようかと考えていると、ふとあることを思い出した。
確か猫は頭が通る大きさがあれば、骨格を細めて通り抜けることができる。俺にもできるかもしれない。
いざ試さん!と肩と足を内側にすぼめてみたら、それはもう簡単に抜け出すことができましたとさ。
フッフッフ、さーてどうしてくれようか?
その時、視界でパタパタ動く銀色の尻尾。毛質はフワフワと柔らかそうでいながら、それでいてボリューミー。繊細でいてかつ大胆なそれの動きに合わせて、俺の視線は行ったり来たりした。
行ったり来たりする尻尾で、催眠術にかかりそうになるが、頭を振ってなんとか少し平静を取り戻す。
確かこの前、モフモフがアレで、覚悟がアレだった。
少し混乱してるけど、モフモフしても良いってことだった気がする。
一人考えることクルニャ、リルの顔を見てみる。
ヨダレを垂らしながら呑気に寝ていて、起きる気配は無い。
少し背徳感を感じつつも、ヨシと気合を入れて尻尾に近づく。
前足を……手だ、俺の中で前足って考えるのは違和感がある。前足は手、後ろ足が足ってことにしておこう。
手をそっと尻尾に触れてみる。動く尻尾で、肉球がくすぐったい……
ファサーっと通り過ぎるしっぽが気持ち良くて、少し温かい。
何この幸せ物体。
駄目だ! 我慢できない。これはきっと猫の本能だ!猫の本能マジ凄い!と本能のせいにして、俺は尻尾にダイブした。
体全体が尻尾に包まれる。リルの尻尾が朝日を浴びてキラキラと銀色に輝いて、まるで光に包まれてるかのように感じた。
しかも程良く温かく、冬場毛布にくるまっている時の五倍以上の多幸感。
『ああ、フワッフワのモッフモフ♪ いい匂いするし、幸せニャー♪』
異世界バンザイ! リルたんmfmf♪
「クルニャー!」
おやすみなさい。あと五分経っても起こさないでね……
幸せ過ぎる気持ちで、俺はまどろみの中へ落ちていった────
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