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第3話「唐揚げから始まる異世界ライフ……?」
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ローザベルに、厨房を自由に使って良いと言われたので、調理器具と食材を使わせてもらうことにした。
厨房にはコックたちが居たが、今は魔王っ娘の指示で出払ってもらっている。
広い厨房に、俺とローザベルの二人だけだ。
さっき会ったコックたちの見た目は様々で、俺のファンタジー知識からすると、犬人やリザードマンに近いのだが、それよりも人間に近く、リザードマン風の人間、犬っぽい人間くらいな感じだった。
おかげで、初対面でもそんなに驚かずにすんだのはここだけの話だ。
大きめの鍋に、魔法で作り出した油をぶちまける。
魔石なるものを用いたガスコンロ風の器具を使って鍋を熱していく。
油を魔法で出しても、結局調理器具を使っているため、あまり魔法を使ってる感が無い。
簡単に代用できるような魔法と言われたのも、納得だ。
ただ幸か不幸か、油をたっぷり使って食材を揚げる料理というものは、存在しないらしい。
少なくとも、魔王っ娘やコックたちは聞いたことがないとのことだった。
食材を揚げられる程の大量の油を使うのは、コストの面で割に合わなかったり、綺麗な油を大量に用意するのが大変なのかもなと思った。
そういえば、近くで料理の様子を眺めている魔王っ娘も、何か特殊な種族だったりするのだろうか。
ラノベとかだとありそうなのは、“サキュバス”とかだろうか。
夜はちょっとエッチな感じになったり、とかさ……。
「何か変なこと考えてない……?」
なかなか鋭い魔王っ娘だ。
「どういう風に味付けしようか、考えていただけですよ」
鶏肉っぽい肉に、それっぽい調味料で下味をつけて、小麦粉っぽいものをまぶして、それっぽく下準備してある。どれもそれっぽいものばかりで、ここにきて無事に完成するか若干の不安である。
激マズ料理を作ってしまったら、俺ってばどうなってしまうのだろう。不敬だということで、罰を与えられたり、追放されるかと思うと冷や汗が出てくる。
まあ……、なるようにしかならないよな。
鶏肉を揚げ始めると、徐々にパチパチと音を発し、ジュワーっという音が静かな厨房に響く。
この食材を揚げる音も、揚げ物の醍醐味だよね。
その光景を見て、魔王っ娘が口を開いた。
「なんだか楽しそうな料理ね。食材が踊ってるわ……」
魔王っ娘は物珍しそうに鍋の中を覗き込もうとする。
あまり近づくと、油が跳ねて危ないよ。
あっという間に、大皿山盛りの唐揚げが完成した。
一品だけというのは、ちょっと寂しい気もするけど、まあ男の料理ってことで許してほしい。
「はい、唐揚げの完成だ」
「これが、“からあげ”とかいうお前の国の食べ物か……」
ローザベルが興味津々といった様子で、山盛りの唐揚げを眺めている。
味見として、一つ手でつかんで食べてみる。ついでに毒見にもなるかなと思ったりもした。
まだ熱い唐揚げを口の中で、ほふほふと冷ましながら食べる。
「うん、おいふぃー。これだこれ!」
予想以上に美味しくできた。
熱々でジューシーで、口の中が幸せだ。
噛むと溢れ出してくる肉汁がたまらない。
下味を濃いめに付けるのは、俺の好みだ。
仕事で疲れた後の揚げ物は、癒されるんだよね。
ご飯とも合うし、お酒とも合う食べ物だ。
「おい、ずるいぞ。このまま食べれば良いのか?」
俺が食べている様子が余程美味しそうに見えたのか、魔王っ娘が羨ましそうな視線を向けてくる。
この国の作法はよく分からないけど、王ということだし、手づかみは不味いかもと思案する。失礼があったら面倒そうなので、そばにあった取り皿とフォークを渡す。
「熱いから、気をつけてください」
子ども扱いするなという視線を一瞬向けられるが、興味は唐揚げにあるのか、ローザベルは文句を言うこともなく唐揚げに手を伸ばす。
魔王っ娘が唐揚げを口に入れる様子を、俺は緊張しながら眺める。俺の進退はいかに……。
「はむっ……ふむっ、うむ……」
ローザベルがもぐもぐと唐揚げを味わっている。
どうだ……?
美味しいよね?
素直に美味しいって言って良いんだよ。
しばらくもぐもぐした後、魔王っ娘は沈黙してしまった。
「どうですか……?」
俺は、たまらず声をかけた。
その時、ローザベルは予想もしていなかった反応をした。
「う……ううっ…………」
いきなり魔王っ娘が涙を流し始めたのだ。
もしかして、口に合わなかったのか。泣くほど不味かったのだろうか。
「ま、魔王様? お口に合わなかったのでしょうか??」
努めて冷静に問いかけるが、俺は内心かなり焦っている。
はたから見たら俺が、魔王っ娘を泣かしてしまったように見えかねない。
魔王の臣下たちにこんなところを見られたら、無礼打ちされてもおかしくない気がする。
「……う、うわーん! ママー!!」
突然、ローザベルは泣きながら俺にタックルしてきた。いや、抱きついてきたといった方が正しいだろうか。俺の胸に顔をグリグリと擦りつけてくる。
な、なんだ??
ママって、母親のママか?
唐揚げには魔族を幼児退行させる効果でもあるのか。
それにママって、俺は男だ。そもそも結婚もしていないし、こんなに大きな子供はいない。
俺は困りに困ってやり場のない手をあたふたさせたけど、名案が浮かばなかったのでローザベルが落ち着くのを見守ることにした。
いつ臣下たちがローザベルの声を聞きつけてやってこないかソワソワしながらだ。
しばらくすると魔王っ娘は、借りてきた猫のように大人しくなった。
うん、なんだか猫っぽいんだよね、この魔王様。
魔王っ娘はポツリつぶやき始める。
「……私ね。物心ついたころにはもう両親がいなかったの……」
「……そっか」
魔族の家庭事情は分からないけど、親が子を見守るのは人も魔族も同じような気がした。
きっと寂しい想いをしただろうことが伝わってきた。
「……私のママはね、人族だったらしいの。それが先代魔王のパパと結婚して生まれたのが私なんだ……」
「ああ……」
ローザベルの口ぶりからすると、魔族と人族の結婚は珍しいことなのかもしれない。
もしかしたら国際結婚よりもいろんな障害とかがあるのかもしれない、そんな気がした。
「この“からあげ”を食べたらね……、なんか凄く懐かしい味がして、ママのことが頭に浮かんだんだ……。おかしいよね、顏すら覚えてないのにさ」
ローザベルは、そう言って唐揚げをもう一つ手でつまんで口にする。
目をつむりモグモグと味わいながらも、何かを思い出そうとしているかのようだ。
「そっか……」
気の利いた言葉が出てこない。
俗にいうところの母親の味だったのだろうか。
俺が唐揚げを作ったことは、よかったのだろうか……それとも……。
「イツキ、ありがとね……」
感謝の言葉に驚いて振り向くと、そこにはローザベルの泣き笑いのような笑顔があった。
その切なさをたたえた美しい笑顔に、俺は見惚れた。
俺は今までの人生で、ここまで真っ直ぐな感謝の気持ちを向けられたことは無かったかもしれない。
そして、ローザベルに自分の名前を呼ばれたことに気づき、無性に嬉しくなった。
「こんなものでよければ、いつでも作ってやるよ」
敬語を忘れ、軽口っぽくなってしまったことは許して欲しい。
ローザベルの真っ直ぐな感謝の気持ちにあてられたのだ。
「うん、凄く美味しかった! 私は完全に“からあげ”と“イツキ”に屈したわ。それはもう心の底から……」
「……ったく、おおげさだなあ」
まったく大げさなことだ。
俺の世界ではコンビニでだって売ってる、いつでも簡単に手に入る食べ物だ。
その時突然ローザベルは真剣な表情になったかと思うと、急に片膝をついて、両手を胸の前で組む。
頭に浮かんだのは、騎士が王に忠誠を誓う姿だ。はたまた教会で祈りを捧げる姿といったところだろうか。その姿はとても様になっていて、俺がポカーンとしてしまったのも仕方のないことだろう。
そして、その後の魔王っ娘の言葉は意味が理解らなかった――。
「イツキ……。これより先、私の炎はあなたの未来を照らし、あなたの敵を焼き尽くすことをここに誓う。今より私の支配下全てのものがイツキのものよ。もちろん、魔王の座もね」
この日、何が何やら分からぬまま、なぜか魔王の座を譲り渡されてしまったのだった――。
厨房にはコックたちが居たが、今は魔王っ娘の指示で出払ってもらっている。
広い厨房に、俺とローザベルの二人だけだ。
さっき会ったコックたちの見た目は様々で、俺のファンタジー知識からすると、犬人やリザードマンに近いのだが、それよりも人間に近く、リザードマン風の人間、犬っぽい人間くらいな感じだった。
おかげで、初対面でもそんなに驚かずにすんだのはここだけの話だ。
大きめの鍋に、魔法で作り出した油をぶちまける。
魔石なるものを用いたガスコンロ風の器具を使って鍋を熱していく。
油を魔法で出しても、結局調理器具を使っているため、あまり魔法を使ってる感が無い。
簡単に代用できるような魔法と言われたのも、納得だ。
ただ幸か不幸か、油をたっぷり使って食材を揚げる料理というものは、存在しないらしい。
少なくとも、魔王っ娘やコックたちは聞いたことがないとのことだった。
食材を揚げられる程の大量の油を使うのは、コストの面で割に合わなかったり、綺麗な油を大量に用意するのが大変なのかもなと思った。
そういえば、近くで料理の様子を眺めている魔王っ娘も、何か特殊な種族だったりするのだろうか。
ラノベとかだとありそうなのは、“サキュバス”とかだろうか。
夜はちょっとエッチな感じになったり、とかさ……。
「何か変なこと考えてない……?」
なかなか鋭い魔王っ娘だ。
「どういう風に味付けしようか、考えていただけですよ」
鶏肉っぽい肉に、それっぽい調味料で下味をつけて、小麦粉っぽいものをまぶして、それっぽく下準備してある。どれもそれっぽいものばかりで、ここにきて無事に完成するか若干の不安である。
激マズ料理を作ってしまったら、俺ってばどうなってしまうのだろう。不敬だということで、罰を与えられたり、追放されるかと思うと冷や汗が出てくる。
まあ……、なるようにしかならないよな。
鶏肉を揚げ始めると、徐々にパチパチと音を発し、ジュワーっという音が静かな厨房に響く。
この食材を揚げる音も、揚げ物の醍醐味だよね。
その光景を見て、魔王っ娘が口を開いた。
「なんだか楽しそうな料理ね。食材が踊ってるわ……」
魔王っ娘は物珍しそうに鍋の中を覗き込もうとする。
あまり近づくと、油が跳ねて危ないよ。
あっという間に、大皿山盛りの唐揚げが完成した。
一品だけというのは、ちょっと寂しい気もするけど、まあ男の料理ってことで許してほしい。
「はい、唐揚げの完成だ」
「これが、“からあげ”とかいうお前の国の食べ物か……」
ローザベルが興味津々といった様子で、山盛りの唐揚げを眺めている。
味見として、一つ手でつかんで食べてみる。ついでに毒見にもなるかなと思ったりもした。
まだ熱い唐揚げを口の中で、ほふほふと冷ましながら食べる。
「うん、おいふぃー。これだこれ!」
予想以上に美味しくできた。
熱々でジューシーで、口の中が幸せだ。
噛むと溢れ出してくる肉汁がたまらない。
下味を濃いめに付けるのは、俺の好みだ。
仕事で疲れた後の揚げ物は、癒されるんだよね。
ご飯とも合うし、お酒とも合う食べ物だ。
「おい、ずるいぞ。このまま食べれば良いのか?」
俺が食べている様子が余程美味しそうに見えたのか、魔王っ娘が羨ましそうな視線を向けてくる。
この国の作法はよく分からないけど、王ということだし、手づかみは不味いかもと思案する。失礼があったら面倒そうなので、そばにあった取り皿とフォークを渡す。
「熱いから、気をつけてください」
子ども扱いするなという視線を一瞬向けられるが、興味は唐揚げにあるのか、ローザベルは文句を言うこともなく唐揚げに手を伸ばす。
魔王っ娘が唐揚げを口に入れる様子を、俺は緊張しながら眺める。俺の進退はいかに……。
「はむっ……ふむっ、うむ……」
ローザベルがもぐもぐと唐揚げを味わっている。
どうだ……?
美味しいよね?
素直に美味しいって言って良いんだよ。
しばらくもぐもぐした後、魔王っ娘は沈黙してしまった。
「どうですか……?」
俺は、たまらず声をかけた。
その時、ローザベルは予想もしていなかった反応をした。
「う……ううっ…………」
いきなり魔王っ娘が涙を流し始めたのだ。
もしかして、口に合わなかったのか。泣くほど不味かったのだろうか。
「ま、魔王様? お口に合わなかったのでしょうか??」
努めて冷静に問いかけるが、俺は内心かなり焦っている。
はたから見たら俺が、魔王っ娘を泣かしてしまったように見えかねない。
魔王の臣下たちにこんなところを見られたら、無礼打ちされてもおかしくない気がする。
「……う、うわーん! ママー!!」
突然、ローザベルは泣きながら俺にタックルしてきた。いや、抱きついてきたといった方が正しいだろうか。俺の胸に顔をグリグリと擦りつけてくる。
な、なんだ??
ママって、母親のママか?
唐揚げには魔族を幼児退行させる効果でもあるのか。
それにママって、俺は男だ。そもそも結婚もしていないし、こんなに大きな子供はいない。
俺は困りに困ってやり場のない手をあたふたさせたけど、名案が浮かばなかったのでローザベルが落ち着くのを見守ることにした。
いつ臣下たちがローザベルの声を聞きつけてやってこないかソワソワしながらだ。
しばらくすると魔王っ娘は、借りてきた猫のように大人しくなった。
うん、なんだか猫っぽいんだよね、この魔王様。
魔王っ娘はポツリつぶやき始める。
「……私ね。物心ついたころにはもう両親がいなかったの……」
「……そっか」
魔族の家庭事情は分からないけど、親が子を見守るのは人も魔族も同じような気がした。
きっと寂しい想いをしただろうことが伝わってきた。
「……私のママはね、人族だったらしいの。それが先代魔王のパパと結婚して生まれたのが私なんだ……」
「ああ……」
ローザベルの口ぶりからすると、魔族と人族の結婚は珍しいことなのかもしれない。
もしかしたら国際結婚よりもいろんな障害とかがあるのかもしれない、そんな気がした。
「この“からあげ”を食べたらね……、なんか凄く懐かしい味がして、ママのことが頭に浮かんだんだ……。おかしいよね、顏すら覚えてないのにさ」
ローザベルは、そう言って唐揚げをもう一つ手でつまんで口にする。
目をつむりモグモグと味わいながらも、何かを思い出そうとしているかのようだ。
「そっか……」
気の利いた言葉が出てこない。
俗にいうところの母親の味だったのだろうか。
俺が唐揚げを作ったことは、よかったのだろうか……それとも……。
「イツキ、ありがとね……」
感謝の言葉に驚いて振り向くと、そこにはローザベルの泣き笑いのような笑顔があった。
その切なさをたたえた美しい笑顔に、俺は見惚れた。
俺は今までの人生で、ここまで真っ直ぐな感謝の気持ちを向けられたことは無かったかもしれない。
そして、ローザベルに自分の名前を呼ばれたことに気づき、無性に嬉しくなった。
「こんなものでよければ、いつでも作ってやるよ」
敬語を忘れ、軽口っぽくなってしまったことは許して欲しい。
ローザベルの真っ直ぐな感謝の気持ちにあてられたのだ。
「うん、凄く美味しかった! 私は完全に“からあげ”と“イツキ”に屈したわ。それはもう心の底から……」
「……ったく、おおげさだなあ」
まったく大げさなことだ。
俺の世界ではコンビニでだって売ってる、いつでも簡単に手に入る食べ物だ。
その時突然ローザベルは真剣な表情になったかと思うと、急に片膝をついて、両手を胸の前で組む。
頭に浮かんだのは、騎士が王に忠誠を誓う姿だ。はたまた教会で祈りを捧げる姿といったところだろうか。その姿はとても様になっていて、俺がポカーンとしてしまったのも仕方のないことだろう。
そして、その後の魔王っ娘の言葉は意味が理解らなかった――。
「イツキ……。これより先、私の炎はあなたの未来を照らし、あなたの敵を焼き尽くすことをここに誓う。今より私の支配下全てのものがイツキのものよ。もちろん、魔王の座もね」
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