43 / 46
第十一章
第十一章 第三話
しおりを挟む
西野家は文丸を跡継ぎとして届け出てあるが、もし今文丸が亡くなってしまった場合、まず文丸が死亡したという届出を出し、それが受理された後で次丸を跡継ぎにするという届出を出して許可が下りるという手順を踏む必要がある。
次丸を跡継ぎにするという届出を出す前に、西野家当主が落命したら断絶するかもしれないのだ。
次丸は養子ではなく実子だから大丈夫かもしれないが、次丸が亡くなるまでの間に跡継ぎが出来なければ同じである。
どれだけ身体が丈夫で若かったとしても流行病や事故で急死というのは珍しくない。
それで主家が潰れたら再仕官の口が無ければ浪人になるしかなくなる。
陪臣はそれくらい危うい立場なのだ。
弦之丞が花月の許婚として選んだのが花月が想いを寄せていた相手ではなく、出世の見込みがある従兄弟の方だったことを考えると陪臣では大身でも許してもらえるかどうか分からない。
特に西野家のように身内で揉めている家の家臣となれば尚更だ。
部屋住みのままでも嫁は貰えないのだが、仕官出来ても陪臣では花月を嫁に貰うのは難しいだろう。
かといって商家の婿養子でも無理だ。
ただの養子なら町人の方が裕福で生活に困ることはないし跡継ぎがいなくて家が断絶と言う心配もないので町人の養女に出すという形で花月の身分を町人にして嫁がせるという選択もあっただろうが婿養子では正式な嫁には出来ないのだから弦之丞が認めるわけがない。
どのみち花月は諦めるしかねぇだろうな……。
それは言われるまでもなく本人が一番良く分かっているだろうし、追い打ちを掛けるのもどうかと思ったので黙っていた。
それより先にやらなければならないことがある。
どうやら例の連判状は次丸派のもので間違いなさそうだから篠野に渡した方がいいだろう。
そう思って篠野に会いに行ったのだが警護の者に「篠野様はお忙しい」と言って追い払われてしまった。
直参の子である花月や信之介なら対応ももう少し違ったのだろうが光夜は牢人だから下に見られてしまうのだ。
光夜は仕方なく夷隅に稽古を付けてもらっている花月の元に戻った。
「来客、ですか」
文丸の稽古が終わり、花月と光夜が夷隅に稽古を付けてもらっている時、夷隅がさり気なく「明日は若様のご友人がお越しになるそうだ」と告げた。
文丸は楽しみにしているらしい。
同い年の友達と会って他愛のない話に興じれば立て続けに親しい奥女中を失って落ち込んでいる文丸の気も晴れるだろう。
他家との交流は当主や当主の跡継ぎの大事な務めでもあるから理由もなしに断るわけにはいかない。
しかし他所の家の家臣の身元までは調べていない。
大名の跡継ぎが警護なしでやってくるはずがないし、次期当主にもしものことがあったら大変だからそれなり人数の警護が随いてくるだろう。
今でさえ屋敷内に敵がいるのだ。
全く身元を調査していない者が大勢屋敷に入り込むとなるとかなり危険が増す事になる。
明日は警戒しておくようにと言うことだろう。
西野家からの帰り道、
「なぁ、あんた、町方に月代剃れって言われることねぇ?」
光夜が訊ねた。
髷を結うのは勿論、月代も伸ばしてはいけない事になっている。
月代を伸ばしている者は町方に捕まるのだ。
「あるわよ」
「そう言う時どうしてるんだ?」
「私は剃らなくていい理由が三つあるから」
「三つ?」
「まず、女でしょ」
そりゃそうだ……。
月代を剃らなければならないのは男だけだ。
花月は男の格好をしているが女であることを隠してはいない。
よく見れば喉仏がないのが分かる。
男だと思わせたいときは低い声で武士のような話し方をするが、それ以外では女言葉だし、声からして明らかに女だ。
「それから?」
「うちは旗本だから」
そうだった……。
旗本は町方の管轄ではない。
だから御用聞きなどは不良旗本に手を焼いているらしい。
「あと一つは?」
「武芸者」
悪戯っぽく笑いながら答えた。
「え……」
月代を剃らなければいけない決まりなのだが例外がいて、それが医師と武芸者である。
医師で剃らない場合は医師の髷を結う必要があるが武芸者は特に決まった髪型はない。
とは言え、金のない牢人ですら月代を剃るのは腕が立たない者がそう簡単に武芸者を名乗るわけにはいかないからだ。
武芸者を名乗って勝負を挑まれた挙げ句、敗北を喫したりしたら武士としての面目が立たない。
花月は〝武士〟じゃねぇけど……。
万が一負けたりしたら師匠の体面が潰れるんじゃねぇの?
翌日の午後、文丸は嬉しそうな表情をしていた。
ここしばらく愁いに沈んでいて、いかにも悄然としていると言う感じだったのだが久々に友人に会える事になって元気が出たのだろう。
花月と光夜、信之介も同席して友人を待っていた。
最初、花月は口実が思い付かなくて悩んでいたようだが、篠野が花月の事は「旗本の知り合いがいると何かと好都合だから友人に紹介してはどうか」、信之介の事は「若様と瓜二つの者がいると驚かせてはどうか」と文丸に進言してくれたらしい。
光夜は花月の付き添いである。
大名家の次期当主に紹介するほどの旗本の子なら使用人を連れていてもおかしくない。
文丸は浮かれた様子で友人の話をしていた。
不意に花月が庭に視線を向けた。
それを見て光夜も鳥の声がしなくなったことに気付いた。
周囲に複数の気配がする。
次丸を跡継ぎにするという届出を出す前に、西野家当主が落命したら断絶するかもしれないのだ。
次丸は養子ではなく実子だから大丈夫かもしれないが、次丸が亡くなるまでの間に跡継ぎが出来なければ同じである。
どれだけ身体が丈夫で若かったとしても流行病や事故で急死というのは珍しくない。
それで主家が潰れたら再仕官の口が無ければ浪人になるしかなくなる。
陪臣はそれくらい危うい立場なのだ。
弦之丞が花月の許婚として選んだのが花月が想いを寄せていた相手ではなく、出世の見込みがある従兄弟の方だったことを考えると陪臣では大身でも許してもらえるかどうか分からない。
特に西野家のように身内で揉めている家の家臣となれば尚更だ。
部屋住みのままでも嫁は貰えないのだが、仕官出来ても陪臣では花月を嫁に貰うのは難しいだろう。
かといって商家の婿養子でも無理だ。
ただの養子なら町人の方が裕福で生活に困ることはないし跡継ぎがいなくて家が断絶と言う心配もないので町人の養女に出すという形で花月の身分を町人にして嫁がせるという選択もあっただろうが婿養子では正式な嫁には出来ないのだから弦之丞が認めるわけがない。
どのみち花月は諦めるしかねぇだろうな……。
それは言われるまでもなく本人が一番良く分かっているだろうし、追い打ちを掛けるのもどうかと思ったので黙っていた。
それより先にやらなければならないことがある。
どうやら例の連判状は次丸派のもので間違いなさそうだから篠野に渡した方がいいだろう。
そう思って篠野に会いに行ったのだが警護の者に「篠野様はお忙しい」と言って追い払われてしまった。
直参の子である花月や信之介なら対応ももう少し違ったのだろうが光夜は牢人だから下に見られてしまうのだ。
光夜は仕方なく夷隅に稽古を付けてもらっている花月の元に戻った。
「来客、ですか」
文丸の稽古が終わり、花月と光夜が夷隅に稽古を付けてもらっている時、夷隅がさり気なく「明日は若様のご友人がお越しになるそうだ」と告げた。
文丸は楽しみにしているらしい。
同い年の友達と会って他愛のない話に興じれば立て続けに親しい奥女中を失って落ち込んでいる文丸の気も晴れるだろう。
他家との交流は当主や当主の跡継ぎの大事な務めでもあるから理由もなしに断るわけにはいかない。
しかし他所の家の家臣の身元までは調べていない。
大名の跡継ぎが警護なしでやってくるはずがないし、次期当主にもしものことがあったら大変だからそれなり人数の警護が随いてくるだろう。
今でさえ屋敷内に敵がいるのだ。
全く身元を調査していない者が大勢屋敷に入り込むとなるとかなり危険が増す事になる。
明日は警戒しておくようにと言うことだろう。
西野家からの帰り道、
「なぁ、あんた、町方に月代剃れって言われることねぇ?」
光夜が訊ねた。
髷を結うのは勿論、月代も伸ばしてはいけない事になっている。
月代を伸ばしている者は町方に捕まるのだ。
「あるわよ」
「そう言う時どうしてるんだ?」
「私は剃らなくていい理由が三つあるから」
「三つ?」
「まず、女でしょ」
そりゃそうだ……。
月代を剃らなければならないのは男だけだ。
花月は男の格好をしているが女であることを隠してはいない。
よく見れば喉仏がないのが分かる。
男だと思わせたいときは低い声で武士のような話し方をするが、それ以外では女言葉だし、声からして明らかに女だ。
「それから?」
「うちは旗本だから」
そうだった……。
旗本は町方の管轄ではない。
だから御用聞きなどは不良旗本に手を焼いているらしい。
「あと一つは?」
「武芸者」
悪戯っぽく笑いながら答えた。
「え……」
月代を剃らなければいけない決まりなのだが例外がいて、それが医師と武芸者である。
医師で剃らない場合は医師の髷を結う必要があるが武芸者は特に決まった髪型はない。
とは言え、金のない牢人ですら月代を剃るのは腕が立たない者がそう簡単に武芸者を名乗るわけにはいかないからだ。
武芸者を名乗って勝負を挑まれた挙げ句、敗北を喫したりしたら武士としての面目が立たない。
花月は〝武士〟じゃねぇけど……。
万が一負けたりしたら師匠の体面が潰れるんじゃねぇの?
翌日の午後、文丸は嬉しそうな表情をしていた。
ここしばらく愁いに沈んでいて、いかにも悄然としていると言う感じだったのだが久々に友人に会える事になって元気が出たのだろう。
花月と光夜、信之介も同席して友人を待っていた。
最初、花月は口実が思い付かなくて悩んでいたようだが、篠野が花月の事は「旗本の知り合いがいると何かと好都合だから友人に紹介してはどうか」、信之介の事は「若様と瓜二つの者がいると驚かせてはどうか」と文丸に進言してくれたらしい。
光夜は花月の付き添いである。
大名家の次期当主に紹介するほどの旗本の子なら使用人を連れていてもおかしくない。
文丸は浮かれた様子で友人の話をしていた。
不意に花月が庭に視線を向けた。
それを見て光夜も鳥の声がしなくなったことに気付いた。
周囲に複数の気配がする。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし
かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし
長屋シリーズ一作目。
第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。
十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。
頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。
一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
剣客居酒屋草間 江戸本所料理人始末
松風勇水(松 勇)
歴史・時代
旧題:剣客居酒屋 草間の陰
第9回歴史・時代小説大賞「読めばお腹がすく江戸グルメ賞」受賞作。
本作は『剣客居酒屋 草間の陰』から『剣客居酒屋草間 江戸本所料理人始末』と改題いたしました。
2025年11月28書籍刊行。
なお、レンタル部分は修正した書籍と同様のものとなっておりますが、一部の描写が割愛されたため、後続の話とは繋がりが悪くなっております。ご了承ください。
酒と肴と剣と闇
江戸情緒を添えて
江戸は本所にある居酒屋『草間』。
美味い肴が食えるということで有名なこの店の主人は、絶世の色男にして、無双の剣客でもある。
自分のことをほとんど話さないこの男、冬吉には実は隠された壮絶な過去があった。
多くの江戸の人々と関わり、その舌を満足させながら、剣の腕でも人々を救う。
その慌し日々の中で、己の過去と江戸の闇に巣食う者たちとの浅からぬ因縁に気付いていく。
店の奉公人や常連客と共に江戸を救う、包丁人にして剣客、冬吉の物語。
無用庵隠居清左衛門
蔵屋
歴史・時代
前老中田沼意次から引き継いで老中となった松平定信は、厳しい倹約令として|寛政の改革《かんせいのかいかく》を実施した。
第8代将軍徳川吉宗によって実施された|享保の改革《きょうほうのかいかく》、|天保の改革《てんぽうのかいかく》と合わせて幕政改革の三大改革という。
松平定信は厳しい倹約令を実施したのだった。江戸幕府は町人たちを中心とした貨幣経済の発達に伴い|逼迫《ひっぱく》した幕府の財政で苦しんでいた。
幕府の財政再建を目的とした改革を実施する事は江戸幕府にとって緊急の課題であった。
この時期、各地方の諸藩に於いても藩政改革が行われていたのであった。
そんな中、徳川家直参旗本であった緒方清左衛門は、己の出世の事しか考えない同僚に嫌気がさしていた。
清左衛門は無欲の徳川家直参旗本であった。
俸禄も入らず、出世欲もなく、ただひたすら、女房の千歳と娘の弥生と、三人仲睦まじく暮らす平穏な日々であればよかったのである。
清左衛門は『あらゆる欲を捨て去り、何もこだわらぬ無の境地になって千歳と弥生の幸せだけを願い、最後は無欲で死にたい』と思っていたのだ。
ある日、清左衛門に理不尽な言いがかりが同僚立花右近からあったのだ。
清左衛門は右近の言いがかりを相手にせず、
無視したのであった。
そして、松平定信に対して、隠居願いを提出したのであった。
「おぬし、本当にそれで良いのだな」
「拙者、一向に構いません」
「分かった。好きにするがよい」
こうして、清左衛門は隠居生活に入ったのである。
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
輿乗(よじょう)の敵 ~ 新史 桶狭間 ~
四谷軒
歴史・時代
【あらすじ】
美濃の戦国大名、斎藤道三の娘・帰蝶(きちょう)は、隣国尾張の織田信長に嫁ぐことになった。信長の父・信秀、信長の傅役(もりやく)・平手政秀など、さまざまな人々と出会い、別れ……やがて信長と帰蝶は尾張の国盗りに成功する。しかし、道三は嫡男の義龍に殺され、義龍は「一色」と称して、織田の敵に回る。一方、三河の方からは、駿河の国主・今川義元が、大軍を率いて尾張へと向かって来ていた……。
【登場人物】
帰蝶(きちょう):美濃の戦国大名、斎藤道三の娘。通称、濃姫(のうひめ)。
織田信長:尾張の戦国大名。父・信秀の跡を継いで、尾張を制した。通称、三郎(さぶろう)。
斎藤道三:下剋上(げこくじょう)により美濃の国主にのし上がった男。俗名、利政。
一色義龍:道三の息子。帰蝶の兄。道三を倒して、美濃の国主になる。幕府から、名門「一色家」を名乗る許しを得る。
今川義元:駿河の戦国大名。名門「今川家」の当主であるが、国盗りによって駿河の国主となり、「海道一の弓取り」の異名を持つ。
斯波義銀(しばよしかね):尾張の国主の家系、名門「斯波家」の当主。ただし、実力はなく、形だけの国主として、信長が「臣従」している。
【参考資料】
「国盗り物語」 司馬遼太郎 新潮社
「地図と読む 現代語訳 信長公記」 太田 牛一 (著) 中川太古 (翻訳) KADOKAWA
東浦町観光協会ホームページ
Wikipedia
【表紙画像】
歌川豊宣, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる