いわゆる異世界転移

夏炉冬扇

文字の大きさ
314 / 869

314:親

しおりを挟む
「・・・・。」
「黙っていてもわからない。この話はなかったことにしましょうか?
・・・・。
ルグ、悪いがコーヒーを。この2人にもだ。」
「はい。」


長い沈黙。
ルグがどこのバリスタだ?というようなしぐさでコーヒーを入れていく。
お茶菓子がないようなので、こっそりクッキーをお皿に出した。
目を瞠ったが、そこはルグ、そつなく小皿に分けていく。


無言のまま、コーヒーを並べていくルグ。

「さ、どうぞ。この焼き菓子はおいしいですよ?
コーヒーには好みで砂糖と乳を。あまり入れすぎないように。」
「・・・コーヒー?」
「ええ、上澄みを飲むのではなく、布で濾してますから、混ぜても大丈夫ですよ?」


「「おいしい。」」
「そうですか、それはよかった。焼き菓子もどうぞ。ティータイで流行りの
プリンは食べましたか?それはまた、街で食べてください。
この焼き菓子はまだ、街には出回ってませんが、食の祭り、ご存じですか?
その時には大々的に広めるつもりですよ。どうぞ?」

「・・・。」
「・・・。」

2人はもそもそと食べている。あっという間だ。
予備に置いておこう。セサミンから見えるところで大量に出す。

「気に入りましたか?ルグ、もう少し持ってきてくれ。」
「はい。」

ルグは何言ってんの?という顔を出さずに、素早くクッキーを見付け、
今度は大皿に盛ってテーブルに置いた。
もちろん、コーヒーのお代りつき。いいな、それ。


「さて、コットワッツ領主とうまいコーヒーとうまい焼き菓子を食べてきたと、
それでご満足したのならお帰りください。
せめて、食の祭りのことを宣伝していただければと思いますよ。」
「ま、待ってください。」
「先程から待っていますよ?」
「・・・ルコール、いいな?」
「ああ、かまわない。」
「話を聞いてほしい、いや、聞いてください。」
「ええ、もちろん。」



メジャート領国ワーサ領主の甥、アバサネ君の話。

父親は領主の弟。
同い年の兄弟、フリーとレンジと自分と。
今年で38だ。
仲は良い。しかし、隣の領国で同じような立場のルコールと遊ぶことが多かった。
やはり母親同士が姉妹なのも関係していると思う。
成人と同時にフリーとレンジは嫁を迎えるが、自分はそんなことはなかった。
ルコールといるほうが落ち着くのだ。
父親の仕事もフリーとレンジでこなしていく。自分は特に何もするわけでもない。
5年前に財産分与の話が上がり、
先に湿地を与えてもらっているとルコールから聞いていたので
同じように自分も湿地をもらうことにした。なにもしなくていいからだ。
そこから、そこがゴミ捨て場となった。
それでも、別に何とも思わなかった。
ルコールは早々に後継者争いから脱落している。

今回の会合の後、銃の話が持ち上がった。
父親はその銃さえ大量に手に入れば自分が領主になることも
夢ではないと思っているようだ。自分たち兄弟に金を稼げと檄を飛ばした。
そんなことを言われてもなにもできない。
そうするとレンジが今回の話を持ってきた。
うまく湿地を売ってこいと。ルコールも統治に関心がないのなら、
南にでも出奔すればいい、と。
母親に話を持っていくとえらく乗り気で、とんとん拍子に
ここコットワッツに売り込む話ができていった。
自分たちが言えば二つ返事で金を出すだろうと。
20年分の予算を手に入れた話はすでに聞いている。
この話が出なくてもこちらに来るつもりだったようだ。



ナソニール領国領主スホームの甥、 ルコール君の話。

兄弟は多い。後継者争いなぞ無理なのは生まれる前からわかっている。
管理もしなくてもいい湿地をもらった時点で降りたことになっている。
食べるには困らない。嫁を貰うこともせず、領内の仕事をすることもしない。
仲良く育ったアバサネと二人で過ごすほうが、母親の愚痴を聞くより
余程いい。自分は何もせず、ただ、誰かがしてくれればいいのにというばかり。
それは自分も同じだった。
だから今回のアバサネの話には母親共々飛びついた。
南には楽園があるという。
そこで、一から生きていきたい。
母親と離れ、アバサネと一緒ならどこでもいい。



(姉さん、これ、帰ってもらっていいですか?)
(いやいや、なかなか面白いよ?)
(どこがですか?)
(え?要注意人物は当主候補よりもその補佐役を買って出てるほうだとか?)
(それが分かったところでなんとも)
(ま、そうだね。世間を知らない若造というのはたくさんいるということ?)
(我が兄たちはましな方だったと痛感しました)
(いろいろ聞きたいことがあるけど、湿地は欲しいから買って?)
(ええ、わかりました)



「いろいろあるのはわかりました。
ナソニール側の湿地はいいとして、メジャート側の湿地は今ゴミ捨て場だと。
で?それをいくらでお売りになると?」
「・・・2万リングだ。」
「湿地の土地価格は調べましたか?あなた方が管理者だという
土地の大きさから出すと、4300リングです。
ナソニール側が2300、メジャートが2000。
そのメジャートはゴミ処理場として使い尚且つ浄化をしていないとなると
1000リング以下だ。多く見積もっても3000ですよ?」
「し、しかし樹石が取れる!」
「どれだけ?」
「それは・・・」
「調べもしないで、ただ湿地には樹石があるという知識だけをお持ちなようだ。」
先ほどからアバサネ殿主導で話を進めていますが、
ルコール殿?あなたはどうお考えなのですか?」
「売れればそれでいいんだ。その金で南に行く。それだけだ。」
「南にいってどうやって生活するのですか?
金はいずれなくなる。いえ、ただ単に興味本位で聞いています。
働くのですか?なにで?」
「・・・・。」
「答えたくはないというより何も考えていないと。
3000リング手にし、
領民と同じ生活をするとして、2人で月に30リング、6年も持たない。
だから2万リング出せという話は無しですよ?」
「・・・5000リングで。」
「5000ね。・・・手続きは?領地譲渡の書類はお持ちで?」
「ここに。」
「あなた方はこのまま南に行くつもりなのですか?母君たちは?」
「知らない。」
「はぁ。宿代も踏み倒すと?我が領地になったと近隣に説明もしないのですね?
こちらの領土になったらすぐに柵を張り巡らしますよ?」
「かまわない。」
「あなたの兄弟、フリー殿とレンジ殿は承知なのですね?」
「そうだ。」
「ルコール殿は?」
「湿地に関心なぞない。だからわたしの管理地になっている。」


(書類で済む話なの?)
(真名の宣言形式の書類と同じです。
署名をし、宣言をした瞬間に赤い石が張り巡らされます)
(おお!あれ自動なんだ。税は?)
(税の査定は資産院の仕事ですね)
(へー、ワイプ師匠呼ぶ?)
(いえ、国境線が変更になれば資産院にも連絡が行きます)
(すごいね)
(そうですか?今回は湿地なので書面で通知が来るだけですね)
(価値ないのね、湿地)
(樹石が燃えることを知っているものは大勢いますが砂漠石で十分なので)
(ああ、樹石ね、暖炉の薪の代わりにもなったよ)
(え?すぐに燃え尽きるでしょ?)
(うん、最初の1つはね。消えた後に2つほど入れてその温度を保てもらったの)
(ああ、なるほど)
(軽石もそのまま赤くなって温度を保ってくれたよ)
(ああ、姉さん、素晴らしい!)


「5000リングね。わかりました。買いましょう。
ただし、宿代を払ってください。
そして、姉上たちと一緒に一度コットワッツを出てください。
戻って売却した旨をそれぞれで報告を。出奔するのはそれが終わってからだ。
あなた方がこのまま姿を消せば、文句を言われるのはこちらだ、
それは勘弁願いたい。
姉上たちは一度出ていただければ、
二度とこの領国には来れないようにもできますから。
南に行くのならフレシアを抜けてナルーザを南下すのでしょ?
コットワッツにいる必要はない。」
「・・・領地に戻るのは避けたい。」
「例え領地の仕事をしていなくても、
統治者子息としての責任はあるでしょ?義務ですよ?」


(お?マティス!耳が痛い話だね!)
(ああ、まったくだ。)
(に、兄さん!そんなこと言わないで!姉さんも!)
((はーい))


「このまま金をもって逃げないと母に取り上げられる!」
「だったら、交渉は失敗したと言えばいい。」
「そんなことを言えば、どれだけのことを言われるか!!」
「あなた方はもう親になってその子供が独立していてもおかしくない年なんですよ?
何を情けないことを!」


(あはははは!しかたがないよ。親の束縛はいいも悪いもあるからね)
(姉さん?)
(うふふふ。わたしの母さんも束縛はひどかったよ?)
(愛しい人?)
(あんたがいるからわたしは安心だ、って毎日言われてみ?結婚もできないよ?)
((・・・))
(ま、それを覆すほどの恋をしなかったってことなんだけどね、これはいいわけだ)
(愛しい人)
(ああ、マティスと向こうで出会ってたら即結婚してるよ?母さんが反対してもね)
((・・・))
(ここでこの2人が出奔したらあのねーちゃんたちの生活はどうなるの?)
(父親が健在なら生活費はでますよ。当主替えになってもそれは同じです)
(そうなんだ。じゃ、あのルタネさんにもお金いってたの?)
(もちろん。今回のことで打ち切りましたが)
(ちなみにおいくらほど?)
(月100リングです)
(おお!そりゃ、お貴族様はお金がいるね。)
(普通は実家の事業か自分が行う事業でそれ以上に金を稼ぐんですよ)
(なるほど。じゃ、ちょっと赤い塊として呼んでくれる?)
(いまですか?)
(そう、あの湿地に興味があるという赤い塊一族を)
(姉さん?先に言いますが、2万リングで買うなんてことしないでくださいね?)
(はーい)


「あなた方と母君との関係はどうでもいい話ですよ。
が、そうもいかないと。
今回、あの湿地に興味を持っているのはわたしではないのですよ?
その御仁に相談してもいいですか?」
「?」
「赤い塊殿、どうぞ、出てきてください。」

マティスと2人で姿を現す。
2人はびくりとして固まってしまった。

『これはこれはおどろかしたかな?すまぬな。
我らは赤い塊一族と呼ばれるものだ。
赤い塊と呼んでもらえればいい。
ああ、ルグ殿?済まぬが我らに紅茶を入れておくれ?
茶菓子はそこに入っているだろ?シフォンケーキをクリームものせてな。』

「はい、お待ちを」

やはりルグは優秀だ。ドーガー?あんたの分もあるから!
うらやましそうにしない!
ちなみに面布は魚の骨で口元から浮いているので飲食可能、
3Dマスクだ。
マティスは何も言わずに、一人掛けの椅子に座った。
わたしはセサミンの横に。

『さてさて、まずは、これをな、お食べ?
我らも頂こう。ルグ殿、ドーガー殿もよばれるがいい。』


2人は初めて見る菓子に興味を示すが、それ以上にわたしを警戒している。


『そのように警戒しなくてもいい。さ、紅茶が冷めぬうちにな。』

おそるおそる口に入れるがうまかったのだろう、
2人で顔を見合わせにこりと笑った。

『ふふふ、うまいか?そうか?
このうまいものを誰に食べさせてやりたいとおもったか?母君か?』

「い、いえ。」

『父君も?兄弟たちにも?』

「いいえ。」

『そうか、では一人で食べたのなら?』

「一人で?それならば、アバサネに。」
「わたしはルコールに。」

『仲が良いな。そうか。セサミナ殿にな、湿地を買うように勧めたのは
我なのだ。おまえたちが言うように樹石には価値があると思ってな。』

「だったら!もっと高額で買ってほしい!」

『そうだな。しかし、浄化もしていないゴミ捨て場の状態。
樹石の価値もお前たちは提示できなかった。そうだろ?
3000リングで適正だ。5000リングなら上出来ではないのか?
誰にも文句はいわれんだろう?』

「・・・・。」

『でも、母親たちは違う。
5000リングで売ってももっと高値で売れたはずだと
文句を言う。たとえ、それが2万リングでもだ。
そしてその金は当然自分たちで使う算段だ。
後継者争いの資本だといっても、それはそれなんだろうな。
売れなくても文句を言う、そういう親はなにをしても文句はいうんだ。
子供のころはいい。だが、大人になっても変わらすだ。ちがうか?
自分が被害者のように、子供にのしかかってくる。
お前たちの場合は、どうして他の兄弟のようにうまく立ち回れないんだ?
いいところの嫁を貰ってこい?
父親に媚を売ってもっと生活費を出してくれるようにいえ?
そんなところか?』

「ど、どうしてそれを!」

『だいたいそんなもんなんだよ。親と言われるものが、
すべての子供にとっていい親とは限らない。子供にとって絶対の親でもな。
大人になればなるほどその理不尽さに気付く。
しかし、切ることはできない。それが親との縁だ。豪族の多妻の中では
それはますますひどいだろうな。想像にたやすい。』

「「・・・・。」」

『切ることができないから逃げるというのは良い選択だとおもうぞ?
お前たちとは意味合いが違うが、我も親を疎ましく思ったこともある。
我の場合はあきらめた。一人だったからな。
そう思えば心持は軽くなった。我が母親と楽しく過ごせたよ。
見送る最後までな。
しかし、お前たちはひとりではないんだ。
切ることができない心やさしい子たちだ。
切ることができないのなら逃げればいい。
そうしないと遅かれ早かれお前たちが壊れていただろうよ。
2人ならなおさらだ。
なにを好もうとそれは本人たちの自由だ。
お前たちの母君たちには悪いが理解できないだろうよ。』

「あ、あなたはわかるというのか!」

『理解はできるさ、それこそ他人だからな。
親はどうだろうな?理解してほしいというならば、
親の、母親の気持ちも理解できるか?
無理だろ?しかし親子だ。切れない縁だ。
だから逃げればいい。いいんだよ。
あとは何とでもなる。』

「あ、あ、あ、あ、あ」

2人は下を向いて泣いてしまった。

『泣くな、泣くな。泣いても5000リングが増えるわけではないからな。
逃げてもいいとは言ったが、義理は果たせ。それは人としてだ。
世話になった者たちもいるだろう?これから国をでると伝えろ。
ここで不義理を起こせば、この先お前たちが同じ目にあう。
因果応報だな。ああ、では親にはいいのかと?
あははははは!親だからだ!親だから許されるんだよ!
子は切っても逃げても子なんだ。親に甘えても罰はあたらんさ。
ま、本当は説明すれば理解を示す親もいるがな。
やはり自分の子だ。理解しようとするのが親だから。
なにも今じゃなくてもいい。どこかで落ち着いてからでもいい。
手紙の一つでも出せばいいさ。
お前たちがいなくなっても生活はできるんだろ?』

2人は顔を見合わせて頷いた。
そこがいいよね。自分がいなくなれば生活ができないという
束縛はないんだから。

『だったら、いいじゃないか。
ただ、お前たちがこの先、生活できるかどうかは疑問だがな。
何だったら仕事を紹介してやってもいいぞ?
服を変えれば誰もお前たちとは気付かないだろう。
それでも条件は義理を果たせ、だ。
一度故郷に戻れ。そこで、親兄弟に湿地を売ったと宣言しろ。
売った金で事業を始めるとな。
他国で事業をはじめるとやさしい嘘も必要だ。
かならず近隣住人に説明を。浄化はすぐに行う。
それと同時に柵が作られるとな。
ゴミ捨て場のことは兄弟たちが請け負うことだ。
言っておくが柵を超えて捨てることはできぬからな。』

長い沈黙があった。

「母と共に故郷に戻ります。兄弟たちにも宣言し、
近隣領民にも説明もします。
それで、コットワッツに戻ります。先に4500リングください。
わたしに2000、ルコールに2500。
母と兄弟たちには4500で売れたと言います。
戻てきますのでそこで500リング。
それで、赤い塊殿?申し訳ないが仕事を紹介してほしい。」

『ほう?南にはいかぬのか?』

「まだ、まだ行かない。金を稼ぐことが出来るようになるまで。
それまで、ここ、コットワッツにいたい。」

『なぜ?』

「・・・・理解してくれる人が一人でもいるところがいい。」

『なるほどな。セサミナ殿?かまわぬか?
この2人がここコットワッツにいても?』

「それはかまいませんが、移住者扱いですよ?
それで、税も納めてもらう。」

『それで構わないか?』

「「はい」」

『仕事な、なにができるだろうな?
樹石を取る仕事でもするか?
あの湿地に樹石があることは知っていたのだろ?
子供の時分に遊んだか?』

「はい。あの湿地に、水を撒くと撒いたところに樹石が浮いてくるでしょ?
うまく模様を描くとそこに樹石が浮かんでくるのが楽しかった。」

「・・・それをなぜ先ほど言わなかった?」

「?そんなことは皆が知っていることだと。
あれ?それをなんで今言ったんだろう?」


言霊を使ってるからだよ。


『ふはははは!それは楽しい遊びだな。我は初めて知ったぞ?
なるほど、イリアスでは水は貴重だ。そんなことはせぬわな。
おもしろいな?セサミナ殿?』

「ええ、本当に。」

『浮いてくるなら、それを回収するのもたやすいな。
ま、それはおいおい考えていこう。
さ、契約をかわせ。その瞬間に赤い石は動くのか?』

「宣言すればすぐですよ。」

『ほう。そのときからセサミナ殿は浄化が使える?』

「ええ。」

『お前たち、どれくらいで領地に戻れるか?』

「2日でしょうか。」

『ではな、3日後の半分だな。そのときに、兄弟たちを呼んでおけ。
3つの領地の混ざりあうところにな。
湿地に興味がないルコール殿の兄弟は来ないか?
来ぬならそれでいい。柵ができようとできまいとどうでもいいのだろうさ。
アバサネ殿の兄弟は来るだろうな。
コットワッツ領主が来ると言っておけばいい。
浄化が終わった後買い戻す気だからな。そこで宣言しよう。
できれば、赤い石が動くところが見たいからな。』


おもしろい仕組みがあったもんだ。


譲渡契約が交わされ、あとはセサミンの宣言待ちとなった。
そういえばラルトルガの時も宣言したよね。


この2人は仲良く帰っていった。
うまく4500で売ったといっても取り上げられるのだろう。
なんとも言えないな。
自分の手元に500といったところは見込みはあるのかな。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

唯一無二のマスタースキルで攻略する異世界譚~17歳に若返った俺が辿るもう一つの人生~

専攻有理
ファンタジー
31歳の事務員、椿井翼はある日信号無視の車に轢かれ、目が覚めると17歳の頃の肉体に戻った状態で異世界にいた。 ただ、導いてくれる女神などは現れず、なぜ自分が異世界にいるのかその理由もわからぬまま椿井はツヴァイという名前で異世界で出会った少女達と共にモンスター退治を始めることになった。

男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)

大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。 この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人) そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ! この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。 前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。 顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。 どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね! そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる! 主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。 外はその限りではありません。 カクヨムでも投稿しております。

スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する

カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、 23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。 急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。 完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。 そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。 最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。 すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。 どうやら本当にレベルアップしている模様。 「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」 最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。 他サイトにも掲載しています。

【本編完結済み/後日譚連載中】巻き込まれた事なかれ主義のパシリくんは争いを避けて生きていく ~生産系加護で今度こそ楽しく生きるのさ~

みやま たつむ
ファンタジー
【本編完結しました(812話)/後日譚を書くために連載中にしています。ご承知おきください】 事故死したところを別の世界に連れてかれた陽キャグループと、巻き込まれて事故死した事なかれ主義の静人。 神様から強力な加護をもらって魔物をちぎっては投げ~、ちぎっては投げ~―――なんて事をせずに、勢いで作ってしまったホムンクルスにお店を開かせて面倒な事を押し付けて自由に生きる事にした。 作った魔道具はどんな使われ方をしているのか知らないまま「のんびり気ままに好きなように生きるんだ」と魔物なんてほっといて好き勝手生きていきたい静人の物語。 「まあ、そんな平穏な生活は転移した時点で無理じゃけどな」と最高神は思うのだが―――。 ※「小説家になろう」と「カクヨム」で同時掲載しております。

文字変換の勇者 ~ステータス改竄して生き残ります~

カタナヅキ
ファンタジー
高校の受験を間近に迫った少年「霧崎レア」彼は学校の帰宅の最中、車の衝突事故に巻き込まれそうになる。そんな彼を救い出そうと通りがかった4人の高校生が駆けつけるが、唐突に彼等の足元に「魔法陣」が誕生し、謎の光に飲み込まれてしまう。 気付いたときには5人は見知らぬ中世風の城の中に存在し、彼等の目の前には老人の集団が居た。老人達の話によると現在の彼等が存在する場所は「異世界」であり、元の世界に戻るためには自分達に協力し、世界征服を狙う「魔人族」と呼ばれる存在を倒すように協力を願われる。 だが、世界を救う勇者として召喚されたはずの人間には特別な能力が授かっているはずなのだが、伝承では勇者の人数は「4人」のはずであり、1人だけ他の人間と比べると能力が低かったレアは召喚に巻き込まれた一般人だと判断されて城から追放されてしまう―― ――しかし、追い出されたレアの持っていた能力こそが彼等を上回る性能を誇り、彼は自分の力を利用してステータスを改竄し、名前を変化させる事で物体を変化させ、空想上の武器や物語のキャラクターを作り出せる事に気付く。

やさしい異世界転移

みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公 神洞 優斗。 彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった! 元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……? この時の優斗は気付いていなかったのだ。 己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。 この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

処理中です...