いわゆる異世界転移

夏炉冬扇

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361:社会人奥義

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タロスさんの家とサボテンの森の家の間、
ちょっと領国よりを歩いていく。東回りにぐるっと一周。
森が点在していた時は問題なくマティスは進むことが出来るが、
今は何もない。左手に端の森を見ながら進む。
砂も多いので砂漠だろう。
しかし、なにもないのだ。
すぐにナソニールの領国側に入る。
もちろん鍛錬しながらだ。
出発が遅かったがまだ一日が32時間はあるので、かなり進んだ。
ナソニール側はおそらく何もないだろうということで、
もう少し砂漠側を進む。
磁石で方向は確認できた。

そこで月が昇る。

今日はここで泊まるので、テントを張って水も見つける。

シュコン、ブシュウンと水をくみ上げる。
砂混じりだ。軽石でろ過すれば問題ない。
食料は干し肉。王都でかったチーズ。
スープは赤茄だ。カンランとお米も入ってる。
チーズリゾットだ。うーまーいー。

「砂漠の縁には境界石はないんだね。」
「そうだな。あの石が動くとは知らなかった。」
「そんなしょっちゅう領土のやり取りがあったら困るよ。」


樹石を薪変わりに。
2人でかなりの荷物を背負っているのだ。
タンスを背負っているような感じ。
セサミンには笑われたが。


これを背負って走る。そして鍛錬。双方が攻撃しあうのだ。
しかし、タンスを傾けるわけにはいかない。
姿勢よく、攻撃。途中何回か吹き出して1本とられた。



赤くなる樹石を見ながら、次なる新作パイや甘味の話で盛り上がる。

「かれえか。それはおいしそうだな。」
「うん。じゃがいももいれればご飯になるよ。」
「そうだな。しかし愛しい人はやはり、それとパンかご飯がいるだろう?」
「もちろん。チャーハンライスだね。」
「なんだ?」
「味の付いたご飯をおかずに白いご飯を食べる。
お好み焼きと白いご飯を食べるっていうのも地方によっては驚くことらしいよ?」
「・・・いや、私も驚く。」
「うそん!」


そうして一日目が終わる。




「お風呂入りたいね。」
「そうだな。今日は砂漠の中央まで進めるからそこで風呂に入ろう。」
「どんな感じで?」
「?露天風呂でもいいだろ?」
「いや、砂漠の民の旅だから。ゴエモン風呂に入ろう。
イペーロで大きな樽を作ってるんだ。
組めば2人ぐらい入れる。樹石をいれればお湯になる。」
「いいな!」
タンス級の背負子の中にはそれぞれが荷物を詰め込んでいる。
わたしは簡易風呂だ。マティスは何だろう?ベットじゃないよね?




半分になり、お昼ご飯だ。
マティスはテーブルセットだった。さすがだ。
ご飯を炊い、今日は焼きめし。
お肉ゴロゴロですよ。
「これをおかずに白ご飯?」
「そそ。いや、いまはこれだけでいいよ?夜とかね、がっつりなときね。」
「なるほど。夜はそうするか?」
「ううん。夜はお肉炙ったりで。昨日みたいな感じがいい。」
「わかった。」

夜は予告通り樽を組んで、水を汲みあげる。

「水脈、結構通ってるね。」
「そうだな。砂漠石が出る下に通ってると考えればよかったんだ。
逆に水脈があるところに砂漠石がある。」
「そうか。そうなると、じゃ、ナソニールもフレシアも
砂漠石は取れたんだね?」
「いや、ここまで奥に来ることはできないだろう。
今だから大丈夫だが、タロスでも無理だな。途中で夜が来る。
会わずの月の日でもだ。」
「そうかー。ま、それは仕方がないね。あしたはフレシア近郊?」
「そうだ。そこから、ルポイド、ドルガナ、デジナと西回りに進んで、
ダルクの実をとったあたりに戻る。今の時期といえど、
7日で砂漠を廻るというのはすごいな。」
「鍛錬してるもの。」

樹石が水を温めている間に、肉を炙り、それをかじった。
もちろん、オレンジマーマレード漬けのもの。
これは収納食品だ。うん、こまけーことはいいんだよ!と笑い合った。

浅い桶には水を出している。
これは月無し石君たちよう。数が増えてる。
親分はここにはもういないようだ。

大きな樽だが、立って入るもんでもない。
立って入ったジャグジーのようなもんだ。
腰掛も沈める。マティス用。そこにわたしも座る。


「ん?座るだけ?」
「今日は座るだけ。明日、赤い実が収穫出来たら、
扉君の家にいったん帰ろうか?
それともフレシアに入ってみる?」
「そうだな。砂漠近くに街があったはずだ。そこに泊まろう。」
「蚕、お蚕様のことを悪く言わなければいいんだよね?」
「そうだな。遠征時も素通りしただけだから、詳しくはないが、
皆がそういうからそうなんだろうな。」


お風呂に入り、すこし近づいてきた月を見る。

「右と左の月って、こう合わさった時にどっちが前?
で、入れ替わるの?」
「え?」
「だから、こういう風に交差してるのかな?」

指先をクロスしてみる。

「・・・しらん。」
「右と左って全く一緒?なんとなく右の方が赤っぽくない?
で、左が黄色っぽい。」
「!ほんとだな!色が違う!!」
「あははは!ほんとに観察しないね。
じゃ、合わさりの月の日以降はどうなってるか、
2人で観察しようね。」
「それを知ってたらどうなるんだ?」
「え?別に?へーってだけ。」
「あははは!なんだ!へーってだけか!」
「そうだよ?疑問に思ったことを知って、へーってそれだけで十分。」
「そうだな。」
「あ、食べ物は違うよ?それをいかにおいしく食べるか迄観察しなきゃね。」
「それはそうだ。さ、風呂上りは何か食べるか?
冷たいもの?暖かいもの?」
「んー、お風呂上りはビールかな?
で、樹石を燃やしながらココアを飲もう。」
「ああ、そうしよう。」

これが2日目。


テントで寝て、月が沈む前に起き出す。
やはり太陽が出なくても朝というのは気持ちがいい。
だが、寒い!!

「寒いねー。」
「ああ、走るときはいいが、今は寒いな。毛皮を着るか?」
「んー。くっついておこう。」
マティスの懐に入る。うん、あったかい。
「早く赤い実を取り行こう。そして宿に泊まろう。
何だったら、家に帰ろう。」
「うん、赤い実を取りに行こうね。」


軽く食事、そして走り込み。結構激しく。
そうするといい感じに薄汚れていく。
東に進んで、視界の端に緑色を捕える。
その向こうには塀があった。
かなりその高いものだ。

「あれ?フレシア?」
「そうだな。ここからは普通に歩こう。水は水筒に。」
「はーい。なんであんなに塀が高いのかな?」
「砂嵐よけだろう。あの木もそうだろうな。」


丸っこい赤い実がまさにタワワだ。
「柘榴だ!」
「知っているのか?」
「うん。お約束で、でかいけど。そうか、ということは中の実も大きいのか!」
「守衛がいるな。実のことを聞いて、中に入ろう。」
「うん。砂漠の民ティスとモウね。
変動前に街に出てたので助かった。海まで出たけど、
やっぱり砂漠でないとということで戻ってきた怪力夫婦。」
「ああ、夫婦だ。」

「おい!」

声を掛けられた守衛は驚きのあまり、椅子から落ち、
がたがた震えながらわたしたちに槍を向けた。

「と、止れ!お前たちはどっから来た!」

(馴れてなそうだね。どっからもなにも砂漠だよね)
(めったに人は通らないのだろう)

「怪しいものではない。
砂漠の民だ。ここからフレシアに入りたいのだが?」
「なに?砂漠の民?何しにフレシアに?」
「砂漠の民だとて、街に入り買い物はする。ダメなのか?」
「あ、そうか!そうだな!えーと、どうすればいいんだ?
ああ、どうして俺の当番の時に人が来るんだ!」
「なにか手続きがあるんだろ?
他では、どこからきてどこへ何しにくと聞かれたり、
商売するときは税を払えとか言われるが?」
「お!そうだそうだ!ちょっと、もう一度最初からだ。いいな?」
「もちろん。」
「うん。すこし下がって、もっとだ。それで、俺が先にお前たちに気付く。
それで、お前たちは驚けよ?」
「?わかった。」

わからないが、素直に視界からそこでいいというところまで戻った。
そこから、ザックザックと進んでいく。

「次は応対するよ。」
「そうか?では頼む。」

ここからこの守衛さんとの小芝居が始まる。


「止まれ!砂漠の民だな!
お前たちはどこから来てどこへ行くのだ!!」
「なんと、我らを一目見るなり砂漠の民と見抜くとは!
さすがは、フレシア、最南端を守る守衛殿!その博識、感服いたしました。
しかし、我らは決してあらしいものではありませぬ。
我ら、砂漠の民、ティスとモウ。
夫婦でございます。
過日の大変動時にはたまたま街に出ておりましたので助かりましたが、
砂漠の資源がなくなったとのこと、涙をのんで、砂漠を去りました。
が、しかし、我ら砂漠の民が住まうところはありません。
やはり砂漠で生きるのが砂漠の民。
幸いに砂漠での生活にはなれております。
なので、こうして砂漠を廻り、その先々で荷を仕入れ、
他の街に売る行商で生きていこうと考えております。
ここフレシアは絹製品の豊富なところ。
それを南の国々に持っていけば売れるのではないかと。
いえ、2人だけが食べていければ十分なのです。
決して他の皆様の迷惑にあることはございません。
それは、ここを守りし守衛殿の目にはおわかりかと存じます。」
「む、うむ。もちろん。ではここで品を仕入れてほかで売ると?
仕入れ値の1割を納めてもらうことになるぞ?」
「ええ、もちろん。」
「先に、えーと、5リングを納めろ。」
「5リングですか。ここから出るときではいけませんか?」
「いや、そういう決まりなんだ。。
ああ、ここを出るときには返すぞ?えーとなんていうんだったかな?」
「保証金?」
「そうだ、そうだ。それ。」
「なるほど。では、5リング。お納めください。」
「やった!!すごい!いや、うむ、確かに。で、これが預り証だ。
ここを通るときに返却される。
が、その時に仕入れの荷の1割は税で納めてもらうからな。」
「わかりました。時に守衛殿?この大きな赤い実は食べないのですか?」
「え?これ?ぶ!食べないよ!!つぶれれば、真っ赤な汁を出すし、
こんな硬いの!馬が時々食べているがな!」
「へー。じゃ、とってもいいですか?」
「え?なんで?」
「馬相手に売ってみようかと。」
「あはははは!それはいいな!代金はなんだ?馬の毛か?あはははは!」
「ああ、それもいいかもしれませんね。きれいな飾りになりそうだ。」
「へ?そうか?」
「ええ。で、とってもいいですか?」
「ああ、かまわない。この塀の外は砂漠だ。どこの領土でもない。
好きにすればいい。逆に取ってもらえるならありがたいな。
落ちて塀の中に入ると地面が真っ赤になるんだ。掃除をするのが大変なんだ。」
「ああ、そういうことなら全部いただきますね。」
「全部か!それはいいな。
じゃ、俺が掃除をしたということにしておこうか。」
「なるほど。では、親切にしていただいた守衛殿の為に掃除をしておきます。」
「あはは!そうか!では頼む。終わったら、
勝手に入ってくれ。俺は出かけるから。」
「え?いいんですか?守衛の仕事?」
「誰も来ないよ!こんなところ!」
「では、わたしたちの気配を察していて下さったんですね!
ありがとうございます!」
「ふっ。まあ、そういうことだ。じゃ、頼むぞ!!」



「・・・なんてお気軽なんだ。」
「お前もたいがいだぞ?」
「ふふふ、今のが社会人奥義褒め殺しであーる。」
「奥義なんだ。」
「そうそう。じゃ、さくっととっちゃって、宿に行こう!」

果実の収穫は簡単です。
袋に入ってもらう簡単なお仕事。
全部いいか?と一応尋ねましたよ。
そしたら、1つに3つほど残すだけでいいとのこと。
砂漠側に1本につき3つの残しました。
これで、また次の世代が育つそうです。


コットワッツにも植えてみようかな。
タロスさんの木のあたりに。


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