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ツイミさんは、
そのまま黙って配下に指示を出しながら出ていった。
「?ツイミ!おい!!ツイミ!!!おい!」
まさしく引きずるように連れて行かれた。
ざわつく館内。
バン!
と書類の束を机に叩きつけるはオート院長だ。
「お静かに!!
今一度、皆皆さまに納税の義務というものを
認識いただくためにあえて、スホームの尋問を
この場でさせていただいた。
逃げることなぞ許されない。
かばうこともだ。
が、人は皆、どこかで過ちを犯すこともある。
それを修正する機会はいくらでも有ります。
ナソニールの件は払えないんだからどうしようもない。
ただ、あらゆる手を使って回収はする。
みな、最近お忘れのようですが、
それが我ら資産院だ。
あれも、逃げることはなかった。
こちらで回収、領主としての生活はできないが、
ニバーセル国民として生活は保証できる。
国民だからだ!
帳簿不正を認めたとしても反省していただければよかった。
短期の強制労働ですんだのに。
あれでは死ぬまでだ。
よろしいですか?
納税は義務です!
みなさま、ご協力をよろしくお願いいたします。
ああ、それと、わたし資産院院長オート、
新たに副院長にツイミが就任しておりますが、
各院、院長、副院長はこのニバーセル国に仕える身。
領国等を統治はできません。
あの何十倍の石を使って宣言済みですから。
以上です。
ランサー殿、お時間いただきありがとうございます。」
「いや、当然のことだ。
では、あー、そうだな。少し長めの休憩を。
食事も済ませて来て下さい。
そのあと、元ナソニール地の競売、
他土地の使用権利等の取り決めがあります!!」
よっしゃぁぁ!!!
─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘
「メディング様様!!こっち、こっち!」
メディングを部屋の隅に呼び、面布をとった。
礼を言うのだから、面布を付けているのは失礼だろう。
緑目は今は公表しないということになっている。
「サマサマ?」
「そうです。感謝の気持ちが入っているのですよ!
カレー!大成功だったみたいですね。
アバサとルーも感心しきりでした。
マティスも別の意味で喜んでました。
わたしも頂きましたが、ほんと、おいしかった!」
「食べていただけたんですか?それはうれしいな。
ああ、これは、本当にうれしい。」
「深みがありますよね?で、粉っぽさがなかった。」
「ええ。そこは、やはり香辛料の使い方ですね。」
「なるほど!あのカレーの元は、モウモウ商会の売れ筋商品間違いなしですよ!」
「そうなりますね。
それで?マティス殿に聞いてますか?」
「団員になったこと?」
「そうですが、違います!
こんぶとのりのはなし。
それとウドンとカマボコ。」
「ええ。もちろん、聞きました。
早速に大量生産しましたよ!」
「え?もうすぐだといいましたが、明日明後日の話ではないですよ?」
「そうなんですよ!作り終わってから、2人であれ?って。
で、ですね、この臨時会合、長丁場になりそうだ。
そうなると、武の大会のように食事休憩が必ず入る。
その時外で売ろうかなって。
カレーうどんとカレー。
で、おにぎりとか、ハンバーガーとか。
のりは手持ちを出し切りますよ。
ラーメンもいけるかな?
月入り前だ。店も開いてない。なので売れる!」
「それはいい!屋台形式?」
「もちろん。売る相手は従者の方だ。
が、王族貴族はこっそり欲しがる。
それはちょっと小奇麗にして売りましょう。
中身は一緒だけど、紙皿かお皿かの違い。
肉の方はハンバーグ屋のラグロさんと下町のシートって方に連絡を。
知ってます?そうです!ビールね!
仕込みは月入り前からだって言ってたから。
たぶん、シートもラグロさんのところに来てると思う。
コットワッツ、モウの紹介だと。
あと、うちの傍付きとオーロラ、傍付き見習いの新人、
アバサとルー、これ付けます。使ってください。
メディング殿は屋台形式2回目だから、
生産院の誰か他の人を責任者に。たぶん、これで最後だ。
資産院ワイプが今後許すはずがない。」
「ワイプはあなたの師なのでは?」
「師匠だけど、あの人マティスと2人で習得した領地の税金、
値上げしようとしたんですよ?
調べて根拠をもって来いって言いましたけどね。税に関しては敵です!」
「ふは!そうですか。
誰か?院主催にするか。」
「これは宣伝も兼ねる。
生産院の見本市的に!!
うどんとかまぼこは卸します。
作業の前に手洗いだけ徹底して。
あー、ポンプはあるだけ出す。
それと、各領国に、売るものがないか聞いて。
それは素直に買ってくださいね。
前回のことがあるから、なにかしら持ってきているはず。
コットワッツだけ目立つのは問題だから。
売ってやる、宣伝してやるってことで手伝いにも来させて。
で、それもきちんと手当は出して。
生産院の評判を買うと思って!
食事休憩がなかったとしても、それ、
わたしが責任を持って買い取ります!!」
「わかった!!」
─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘
「ポート殿は居られるか?ルグだ。」
「ちょっと待って?ルグ?コットワッツの?
必ず呼ぶようにってさ。なんだ?
儲け話か?コットワッツは景気がいいからな。」
「はははは。だといいんだがな。」
「ルグ殿!あれか?」
「そうなんだが、ちょっとそれ絡みのことで。」
「?とにかく向こうに!」
「おい!俺にも聞かせろ!」
「ああ、先にポート殿と。後で聞いてくれ。」
部屋の隅で、会合が長引きそうだから、
食事休憩が入る。その時カレーとかを、
生産院主導で売ることに。
こんな時間だから起きてるものも少ないので
手伝ってほしいということ。
手当もでる。
カレーとカレーうどんは手伝いの者には
必ず食べれるようにする。まかないだ。
「ほんと?もうすぐ交代になるんだ。そいつらを連れていこう!」
「よろしく頼む。
で、これ。マティス様に分けてもらった。
3つある。2つは皆で。一つは、ポート殿だけのものだ。
うまくやってくれ。」
「!任せとけ!!」
「その焼き菓子欲しさに何でもするのか?」
「少し違うな。
あれは、ちょっとした心遣いというか、礼だ。
屋台を作る人手がいるだろ?
こんな時間に起きてるのは門番ぐらいだ。
その手配をしてもらうんだ。手当は出るが、
その声掛けや説明をするのはポート殿だろ?
わたしは門番たちに知り合いはいないしな。
それに対する対価だ。
言葉だけでもいいが、やはり何かあったほうがいいな。
なにかものだけでもいいが、言葉もあったほうがいい。」
「ああ、それはなんか、わかるよ。」
「そうか。」
─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘
準備はばっちり!
良かった!
「モウ殿!」
「ランサー殿?」
「お望みの食事休憩ですね。」
「え?あー、筒抜けだったんですね。
ありがとうございます。
ドーガー?ランサー殿に、優先で。
辛いものが苦手なら、チーズと温泉卵を。
あ、テール君には蜜を入れて、薄めにね。
どうぞ、向こうです。」
「はははは!では、お言葉に甘えましょうか。」
読まれてるよ!
顔に出てたの?面布してるのに!
なに?サトリ?それとも、わたしがサトラレ?
「愛しい人?表情ではないぞ?
前のめりで、腹あたりをさすっていれば、
腹が減ったのかと思うぞ?誰でも。」
「うそん!」
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