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しおりを挟む「おい、まだ寝てるみたいだぞ!あいつ、薬入れすぎたんじゃないか?」
「んなヘマすっかよ。あれはプロだぞ?
こいつが寝たふりしてるだけじゃねーの?」
「ばーか。
そんな知恵も無いから、無能の我が儘王子って呼ばれてんだろうが。
起きてるなら今頃、
俺らの話を聞いて怒り狂って怒鳴り散らしてるだろうぜ」
「ふーん。ま、俺は何でもいーぜ。報酬さえ貰えりゃな。」
「違いねえ。この仕事は破格だったしな。
王都に戻ったら、一生働かずに暮らせる金が手に入るんだからな」
「娼館に毎日通えるほどの金じゃねーけどな!」
「お前は、金が入る度に娼館に通ってるもんなぁ。」
鍵を開ける音がしたと思ったら、
2人の男が会話を始めました。
どちらかが僕に近付き、服を掴んで乗り物から引きずり出されました。
薄目で確認すると、僕が乗っていたのは
箱型で、小さな窓の部分に格子の付いた檻のような物でした。
体は…まだ指先も動かせないようです。
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