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7話
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しおりを挟むそして、長い時間眠りについて、起きたら今度はノエルがいてスージーがいなかった。フラワーはノエルの後ろで直立不動だった。
「あれ?スージーは?」
ノエルは焦げ気味のパンを行儀よくフォークで食べている途中だった。オスカー、ハーヴェイはそのまま手にとっては頬張る。聖音は一口ぐらいの大きさにちぎっては眠たそうな顔で食べていた。
「せっかく目が覚めたんだし、私の代わりにわんこちゃんの相手をしてもらってるの。」
ノエルの言うわんこちゃんとはパンドラの事。スージーはノエルのやり方に苦言を呈していたが。起きてやらされたのが、拷問の引き継ぎだなんて・・・。」
「今日はノエルが担当じゃないんだ。」
「そうそう。今の間に他のやらなきゃいけないことを、いろいろとね~。」
というノエルも、微妙に疲労の色が顔にうかがえる。
「・・・ねえ、聖音ちゃん?」
「はい?」
疲労と眠気、ボーッとしているもの同士、会話もとてもテンポがゆったりと遅かった。
「今日は私のお手伝いをしてくれる?」
聖音の眠気は一気に吹き飛んだ。口に入れかけたパンを皿に落として慌ててそれを口の中に突っ込んだ。
「わ、わわ私に何かできることあるんですか!?」
「ええ!子供でもできる簡単なお仕事よ❤︎」
疲れを見せないわざとらしい笑顔でウインクをした。しかし、俺の方を向いてだ。
「わかりました!」
焦るに焦って勢いでひとつ返事してしまった。あーあ。ついでに気になっていたことを聞いてみた。
「ノエル、一つ聞くけどスージーに何か余計なことをしたんじゃないのか?」
「もしかして聞いた?」
まるで何か悪いことした?とでもいいたいがごとくのしらばっくれっぷりだ。悪いことはしていないのかもしれないが。
「聞いてないけど。」
「まあまあ、悪いようにはしてないわ。」
あっそう・・・。それ以上の感想が出てこなかった。
「はぁー。」
からの深いため息。さっきのは咄嗟に繕った笑顔なのは見てわかったが。
「あとはパンドラが話してくれたらいいんだけど・・・。」
「てこずってるの?」
パンを食べ終えたハーヴェイが会話に入る。
「それが意外にもしぶといのよ~。何かいい方法ない?」
一同が黙り込む。
「良い方法あるぜ。肉体的苦痛がダメなら精神的苦痛を与えてみたらどうだ?例えばアイツの目の前で。」
「スージーも加わったから少し進展したりしない?」
オスカーが意地の悪そうな笑みを浮かべて俺の方を指差す。そんなアイツが言い切るまでにハーヴェイが割り込んで遮った。そのためだけに言ったので随分適当である。
「どうかしらねぇ。」
「つーかよお、俺たちいつまでこんなとこでじっとしてなきゃなんねーんだよ。暇つぶしになるもんも何もねーし。」
腕を組み、口を尖らせて不機嫌さを体と表情でこれほどかとまで体現させながら言った。オスカーの気持ちだってわかる。進展がない間はここにいてもすることはない、外は危なくてうかつに出れやしない。俺だって、退屈だし、このまま何もしないでただじっと待つだけなのもなんだかもどかしい。
「ねえ、パンドラがここにいるんなら俺たちを狙ってくる奴がいなくなったってことでしょ?」
「つまりは外に出たいということね。」
ノエルは難しい顔で首を横に振る。ハーヴェイはきっとお供を連れてなら大丈夫と言いたいのだ。そんなハーヴェイが痛い目にあったのは自分でも覚えているはずだけど。
「あなたたち、もう一人敵がいるのをお忘れでない?」
「あっ・・・。」
もう一人の敵。かつては俺たちの味方だった魔女。アマリリア。目が届く範囲が広すぎる。彼女の従えるアルツーは割とそこらへんにいるからそれらを介して俺たちを捉えるなんて容易いだろう。そして、ノエルといった同じ魔女と違い権力という力を持っている。つまりは自分が直接動かなくてもどうにでもなるというわけだ。ある意味ではパンドラよりよほどたちが悪過ぎる。あの広い目を掻い潜って行動しろと。おまけに普通の魔物でさえ俺たちは敵わない。いくらスージーに叩き込まれたとはいえ、それだけで自信がつくはずもなく。途方に暮れかけていたその時。
「私に任せテ!」
突然フラワーが溌剌にも程がある声を上げた。ほんと、口がないものからいきなり声がするものだから余計に・・・いや、急に大きな声を出されたら普通にびっくりするか。
「任せて・・・とは?」
「要する二監視カメラと手下のロボを避けて通れバいいんでショう?私の探知機で全部見つけ出しテやるわ!」
顔の液晶画面には心電図のような波形が表示されている。それが探知機能かどうかはわからないが、彼女を信用してみよう。会話ができるので、その点も助かる。
「うーん、まさかこのをその気にさせちゃったわねぇ。まー、そうねぇ・・・。・・・いいでしょう!」
渋々承諾してくれた。最後はなんとなくヤケクソ気味だったが。
「で、オスカー。まさか出たいだけか?観光なんて言わせないからな?」
「出たいだけに決まってんだろ。はっきり言ってノープランだ。」
アマリリアの家にいた時もこんな感じだった気がする。擁護するとしたら、予備知識もない土地に入り込んだからどんな場所かもわからず、何からどうまわっていいかもさっぱりで、外へ出るとしても目的が思いつかない。それは俺も同じだが、そこらへんをぶらぶらするだけにはリスクが高すぎる。・・・ジェニファーを助けに行くのも、まだやめた方がいい。ジェニファーだったあいつが復活するのを待って、パンドラから他にも情報を得ているはずだから、それを聞いてからだともっと有利になる。
「あっ、じゃあ~。」
ノエルが指を鳴らすとテーブルの上に真新しい地図が現れた。
「んー・・・・・・。」
眉間にいっぱいシワを寄せて目をギュッと閉じ何かにぐっと堪えるかのような表情を顔いっぱいに浮かべる。すると、地図の右上あたりに星マークが勝手に描かれていった。
「君たちには、この星がついてあるところに行って、あるものを集めてきて欲しいの。」
初めてみたこの世界の地図。拡大してある上に、書かれている文字がこの世界での文字なためさっぱり理解できない。星を表すマークは共通なんだな、ということぐらいしか。
「何か教えてくれないとな?」
オスカーが俺の後ろから圧をかける。聞いたから変わらないが、聴かせてもくれないようなものにまたあんな目に合うのもいい気分ではない。
「はいはい。君たちの手持ちのものを強化するために必要な素材よ。」
あっ、オスカーは黙った。ハーヴェイも無表情だがよくわかる。目が輝いていた。俺はゾッとした。銃はわかる。バットも百歩譲ってわかる。ツルハシなんて用途も限定的な代物、強化してどうするんだ?
「これで少しは対等に戦えるようになるはずよ。」
「マジか・・・。」
「ほんとに?」
興奮で息混じりのひそひそ声が聞こえる。高揚しているのが嫌でも伝わってきた。
「ちゃんと物としても使えるんだよな・・・?」
「私がするのは改造じゃないわ。普通にそのままの用途でも使えるから安心してちょうだい。」
いや、だから。硬い地面を掘ると遥か遠くまで亀裂が走るとか嫌だからな、そんなの。
「どんな風になるのか楽しみだぜ。」
複雑な心境の俺を置き去りに二人は支度に取り掛かった。聖音はノエルの指示待ち中だ。くつろいでいてもいいのに、緊張で体が強張ってぴくりともしない。それぞれ、素材集めに必要になる道具と袋を渡される。ついでだし、もはや鞄の機能を果たしている帽子の中身も全部うつそうかな。
「あっ。」
そう思い帽子を脱ぐと一枚の紙切れが足元に落ちる。よく道中で落とさなかったものだ。アマリリアの家から拝借した、魔法陣が描かれていた髪の切れ端だ。
「あ、あの。アマリリアの家で見つけたんだ。何か書いてあった跡があるからわかるように上から塗ったやつなんだけど、ノエルさんなら何かわかるかな・・・と。」
持ってきといてなんだが、そりゃあ俺より、詳しい人に見てもらった方がいいに決まっている。
「あらまあ、ありがと~。みんなー、準備できたー?」
ハーヴェイもオスカーも、フラワーも準備は整った。もちろん、俺も。またまたこうして外に出ることができた。今回は、前みたいな災難に遭遇しないのを願うばかりである。
そのあとは、ひたすら細く狭い道を歩き、目的地は広い洞窟の中だった。洞窟というよりは、巨大なドーム上の空間に森が作られていた。それも今までのような鬱蒼としたものではなく、空間の内側はパステル調で、木だって所々まばらにあって色とりどりの木の実がなっていたり花が咲いた木もあった。下は新しい草で茂っていて、池もある。どこか非現実的な雰囲気だが幻想的で、しばらく暗い空しか見ていないから随分気分が晴れやかになった。俺たちはここで指定の木を揺さぶって落ちた実や池のそばにある小石を集める作業に取り掛かる。ただ、フラワー曰く小さい魔物が迷い込んでいるかもしれないから気を付けて、とのことだった。別に競っているわけではないのだが、オスカーは俺に負けるのがたいそう嫌なんだろう。こっちの様子をうざいほど伺いながら余裕を取り繕いつつ必死に集めていた。
袋にはいっぱいの木の実や石。オスカーは俺の倍以上の収穫を得て、そいつをすごいドヤ顔でわざと見せつけるようにあえて隣を歩いている。競ってはない。ないのだが、無性に腹が立つ。ハーヴェイは俺とだいたい同じぐらいの量だった。
「ただいま~。」
「おかえりなさい!」
下にいたのはノエルだけだ。
「ほら見てヨ!こんなにたくさん!」
「まーすごい!えらい!みんなありがとう助かったわ!」
すごい嬉しそうに大きな籠をテーブルの上に置いた。さすがに重いのもあって、木の実も石もごちゃまぜに籠の中に入れた。
「これだけあれば上等ね!そんな頑張ってくれたみんなにいいお知らせがあるわ!」
「いい、知らせ・・・?」
椅子に置いてある大量の破り捨てた包装紙に目がいったが、見るからにウキウキと体を弾ませているノエルも気になって仕方がない。ノエルが指を鳴らすと、個室のドアが勝手に開く。そこから出てきたのは・・・。
「マシュー!?」
完全に見た目は元どおりのマシューだった。嬉しい再登場だというのに、腰も引けてて、ドアの内側からこちらの様子を不安そうに伺っていた。緊張でもしているのか?
「ごめんね・・・迷惑かけちゃって・・・。もう大丈夫だよ。」
あぁ、そういう・・・。迷惑なんてとんでもない。と言いたいが、ここは大袈裟に言うべきではないのかな?結局気を遣った挙句何も声をかけてあげられなかった。
「スージーとは会ったの?」
「ええ、まあ・・・。」
ん?浮かない顔をしている。
「特にいつもと変わらない様子で、むしろ塩対応だった・・・。」
「塩対応?しょっぱいの?」
ハーヴェイが難しい顔で首を傾げる。しょっぱい対応には変わりないが、想像できなくもない。むしろ喜ぶ姿が思い浮かばない。
「そしてもう一人!」
もう一人?誰だろう。
「だ、誰・・・?」
ハーヴェイが俺に聞いてくるが、そんなの・・・。
あっ、もしかして!?マシューの後に続いて出てくるのは、マシュー以上になんともサイケデリックな髪色をした小柄な少女。白を基調とした服にポンチョを着ていた。
「誰?」
思わず聞いてしまった。
「ジェニファーちゃんよ。流石にあんなに木っ端微塵になった顔を戻すことはできなかったから新しいお顔と。」
「なんかそんなアニメなかった?」
ハーヴェイの独り言はさておき、ジェニファーと言われてもわからない。体型的に大きな違いはなく、同じぐらいの少女ではあるが。というか、新しい顔って・・・魔物に対してはそんなことも可能なのか?
「・・・。」
マシューやスージーの例もあるから、可能なんだろうけど、人間と思って一緒に行動していた仲間だから、すぐには信じられない。
「なんだよ。ゾンビみてーじゃねえか。」
オスカーが気味の悪そうに呟く。やめろやめろ、ジェニファーは人気アニメのキャラクターでもゾンビでもない!
「あ、あの・・・えっと・・・。」
ジェニファーもまた、普段の彼女なら何か一言でも言い返しそうなものなのに大人しい。落ち込んでいるとわけでもない。だって、出てきてからずっとこんな調子だから。
「ありがとう・・・それと・・・ご、ご・・・。」
俯き気味に、言葉を絞り出そうとしている。何を言いたいのか、察した。ノエルは彼女に、次に俺たちに微笑む。
「終わりよければ全てよし、ねえ?」
ノエルの言葉は誰を責めているわけでもなく、誰か一人だけを慰めているわけでもない。俺ならきっと、気を遣うにせよもっとストレートな言葉をぶつけるだろう。
「うぅ・・・。」
次に出てきたのはジェニファーの復活を手伝った聖音だった。もう、拭っても意味のないぐらいの涙を人目憚らず流し顔は真っ赤に泣きはらして、嗚咽と共に登場だ。そりゃもう無茶苦茶だったので逆に一番びっくりした。
「な、なにかあったのか?」
「ジェニーちゃんお目覚めからずっとあんな感じなのぉ~。」
嬉し泣きか・・・。ジェニファーは俺たちに少なからず負い目があるから仕方ないとしても、復活した当人より感情をむき出しにして泣きじゃくっているとか。でも、思い出した。自分の判断ではなくともあの時、ジェニファーを置いていく最終的な決断をしたのは聖音だったはず。負い目を感じているのは聖音もだろうか。
「泣きすぎだろ。」
「だっでぇ・・・。」
オスカーや、ハーヴェイですら軽く引いていた。しかし聖音のおかげか、場の雰囲気が若干緩くなった。
「さ、盛大にお祝いしなくちゃあね!よーし!私も張り切っちゃお!」
嬉しそうなのはノエルもだった。鼻唄を歌いながら台所へ向かう。彼女は、信じてもいいだろう。
そしてその日はここにいるみんなでパーティーを開いた。フラワー曰く、ノエルは事あるごとに祭りを催して騒ぎたい性格でもあったらしい。お世辞にも広いとはいえない家の中で大人数で食べて飲んで時に騒いだ。本物のジェニファーの安否が気になり、こんなことをしていいのかとあまり楽しめなかったジェニファーと俺にさりげなく気を配ってくれたスージーは、そのあと酒が入り、場は賑わいと混沌が増していった。騒ぎ疲れて、みんな大人しく早くに寝てしまった。俺は一番最後に寝た。
何も夢を見ることがなかった。もどかしさが募る。
そして、その日。気のせいか知らないが、みょうなざわめきを感じた。きっとこっちが形勢逆転をして、次に何か嫌なことでも起きるんじゃないかと考えてしまったからかもしれないが。
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