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深海
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黒と青を混ぜたような深い場所、水の中に居た
明かりは少なく、耳鳴りがしそうなほど静かだった
足がうまく踏み出せない、腕は動かせる
暗くて自分の姿がよく分からない
なぜか、両脚をぴったりと合わせて動かしたら泳げる様な気がして、水族館やアニメで見たイルカや人魚のように動かしてみた
前に進んだ
周りは暗いのに進むべき方向は分かっていた
だんだんと周囲が明るくなり、地中から湧き出た泡が輝いて見えた
明るくなるにつれて自分は巨大な船の中にいると分かった
横たわっていた船の甲板に出た私は帆を貼るためのマスト、太い丸太に腰掛けて薄い青色に降り注ぐ白い光にゆらめく景色を眺めていた
小魚1匹、貝殻1つない、静かな空間だった
ふいに大きな音が鳴り響いた
後ろを振り向くと大きなクジラが2頭、何か探し物をしている様だ
ザトウクジラだろうか
話を聞いてみるとどうやら2頭はウツボを探しているらしい
彼らはウツボを食べることでウツボになりたいらしい
そんな人魚伝説のようなばかな話が海にもあるのだなと滑稽に思った
彼らの名前を聞いたような気がしたが、目が覚める頃には忘れてしまった
彼らはウツボになれたのだろうか、なぜウツボになりたかったのだろう
船の中を泳いでいた時、やけに曲がり角でぶつかっていた私の尾びれ
慣れていないせいだろうと気にもとめていなかったが、気づかれなかっただろうか、それとも気づかれて食べられてしまったのだろうか
明かりは少なく、耳鳴りがしそうなほど静かだった
足がうまく踏み出せない、腕は動かせる
暗くて自分の姿がよく分からない
なぜか、両脚をぴったりと合わせて動かしたら泳げる様な気がして、水族館やアニメで見たイルカや人魚のように動かしてみた
前に進んだ
周りは暗いのに進むべき方向は分かっていた
だんだんと周囲が明るくなり、地中から湧き出た泡が輝いて見えた
明るくなるにつれて自分は巨大な船の中にいると分かった
横たわっていた船の甲板に出た私は帆を貼るためのマスト、太い丸太に腰掛けて薄い青色に降り注ぐ白い光にゆらめく景色を眺めていた
小魚1匹、貝殻1つない、静かな空間だった
ふいに大きな音が鳴り響いた
後ろを振り向くと大きなクジラが2頭、何か探し物をしている様だ
ザトウクジラだろうか
話を聞いてみるとどうやら2頭はウツボを探しているらしい
彼らはウツボを食べることでウツボになりたいらしい
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彼らの名前を聞いたような気がしたが、目が覚める頃には忘れてしまった
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慣れていないせいだろうと気にもとめていなかったが、気づかれなかっただろうか、それとも気づかれて食べられてしまったのだろうか
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