24 / 39
第24話:プロスペクト理論と悪魔の契約書
しおりを挟む
銀行への返済か、配当の支払うか。
究極の二択を迫られたヘリオス殿下が下した決断は、私の予測通り、経済合理性から最も遠いものでした……。
*
(※ヘリオス視点)
「……配当だ! 投資家たちへの配当を優先しろ!」
僕は震える声で叫んだ。
銀行は怖い。
だが、彼らは書類と法律で攻めてくるだけだ。
しかし、もし配当を止めれば、目の前で目を血走らせている数千人の群衆が、この王城に雪崩れ込んでくる。
物理的な暴力の恐怖が、僕の理性を麻痺させていた。
「で、ですが殿下! 銀行への返済を怠れば、国際的な信用は完全に……」
「うるさい! 今の危機を乗り越えれば、信用なんて後でいくらでも取り戻せる! まずは暴動を止めるのが先だ!」
こうして、手元にあった現金――銀行への返済原資となるはずだった金は、全てリリィが集めた投資家たちへの配当として消えていった。
翌日。
当然の報いとして、国際銀行連盟はグランデ王国の債務不履行を宣言。
海外にある王国の資産は凍結され、輸入商船は港で足止めを食らい、王都の経済は即死した。
「……金がない」
一週間後。
配当を払ったことで一時の平穏は得たものの、次の支払日はすぐに迫ってくる。
しかも銀行に見放された今、どこからも金が入ってこない。
「ヘリオス様ぁ。来月の配当資金、どうしますの? みんな『もっと儲けさせろ』ってうるさいんですけれど」
リリィが無邪気に尋ねてくる。
その無邪気さが、今は鋭利な刃物のように僕の胃を切り刻む。
「分かっている……、分かっているんだ!」
その時、影のように音もなく、一人の男が執務室に現れた。
「お困りのようですね、殿下」
「だ、誰だ貴様は!」
近衛兵を呼ぼうとしたが、男は懐から分厚い札束を取り出し、テーブルに積み上げた。
その輝きに、僕の声は喉に張り付いた。
「私は闇の銀行家。困窮されている王家をお救いするために参りました」
男はフードの下で、蛇のように笑った。
「銀行に見放された殿下に、融資できる唯一の存在です。……いかがです? 当座の運転資金として、金貨一億枚ほどご用意できますが」
「い、一億!」
喉から手が出るほど欲しい金額だ。
それがあれば、来月の配当も払えるし、リリィの機嫌も取れる。
「条件は? 金利はいくらだ? トイチ(十日で一割)か? それとも……」
「いえいえ。金利などいただきません。私が欲しいのは確実な担保のみ」
男は一枚の契約書を差し出した。
「担保として、王家の直轄領である王都全域の土地権利および徴税権を設定していただきます」
「なっ……、馬鹿な! 王都を担保にしろだと!? そんなことをすれば、僕は国を売ったことになる!」
僕は激昂した。
王都はこの国の心臓だ。
それを差し出すなど、王族としてあり得ない。
「そうですか。では、融資の話はなかったことに。……来月の配当日に、暴動が起きて王城が火に包まれるのを、指をくわえて見ているしかありませんね」
男が札束を片付けようとする。
その動作を見た瞬間、僕の脳内で何かが弾けた。
――嫌だ。
暴動は嫌だ。
地位を失うのは嫌だ。
リリィに失望されるのは嫌だ。
今の損失を確定させたくない!
「ま、待て!」
僕は叫んでいた。
「借りる! 借りればいいんだろう! どうせ一時的な借金だ。魔石事業が成功すれば、すぐに返済して権利を取り戻せる!」
「賢明なご判断です」
男がペンを差し出す。
僕は震える手で、王都の権利書を担保に入れる契約書にサインをした。
これで助かる。
そう、これは破滅ではない。
逆転のための、一時的なリスクなのだ……。
*
「……契約成立、確認しました」
ノルト領の執務室。
闇の銀行家(私の部下)からの魔法通信を受け、私は深く頷きました。
「かかったな」
ルーカス閣下が、チェス盤のクイーンを動かしました。
「それにしても、ヘリオスも馬鹿な男だ。王都の権利という確実な資産を、詐欺事業の延命という不確実な未来のために投げ出すとは」
「それがプロスペクト理論における損失回避性ですわ」
私は手帳に描いた心理曲線を指でなぞりました。
「人間は、利益を得る喜びよりも、損失を被る苦痛の方を二倍以上大きく感じます。そして、すでに損失が出ている局面では、その損失を確定させることを極端に恐れ、一発逆転を狙って、より大きなリスクを冒す傾向があります」
本来なら、ここで破産を認めて処理すれば、命と王位くらいは残ったかもしれません。
しかし、ヘリオス殿下は今の負けを認めたくない一心で、絶対に手放してはいけない王都の権利というチップを、ルーレットのギャンブルに賭けてしまった。
「彼は、あと少しで取り戻せると信じています。それが、地獄への特急券だとも知らずに……」
私は、手元に届いた王都土地権利書(写し)をファイルに綴じました。
名義は、私の設立したダミー商会になっています。
「さて、これで王都の地面は私のものになりました。あとは、その上に立っている借金まみれの王家という建物を、退去させるだけです」
その時、マリーが新しい報告書を持ってきました。
「お嬢様。王都で次の動きがあります。王家が……、徳政令の発布を検討しているようです」
「徳政令、ですか」
私は眼鏡の奥で目を細めました。
借金を法律でチャラにする、為政者にとっての最後の禁じ手。
「予想通りです。彼らは借金さえ消せば、担保も戻ってくると安易に考えているのでしょう。……甘いですわね」
私はルーカス閣下に微笑みかけました。
「閣下、最後の仕上げです。徳政令を利用して、彼らを素っ裸にして差し上げましょう」
経済戦争、最終局面。
法律という名の盾が、逆に彼らを貫く矛になる瞬間が近づいていました……。
究極の二択を迫られたヘリオス殿下が下した決断は、私の予測通り、経済合理性から最も遠いものでした……。
*
(※ヘリオス視点)
「……配当だ! 投資家たちへの配当を優先しろ!」
僕は震える声で叫んだ。
銀行は怖い。
だが、彼らは書類と法律で攻めてくるだけだ。
しかし、もし配当を止めれば、目の前で目を血走らせている数千人の群衆が、この王城に雪崩れ込んでくる。
物理的な暴力の恐怖が、僕の理性を麻痺させていた。
「で、ですが殿下! 銀行への返済を怠れば、国際的な信用は完全に……」
「うるさい! 今の危機を乗り越えれば、信用なんて後でいくらでも取り戻せる! まずは暴動を止めるのが先だ!」
こうして、手元にあった現金――銀行への返済原資となるはずだった金は、全てリリィが集めた投資家たちへの配当として消えていった。
翌日。
当然の報いとして、国際銀行連盟はグランデ王国の債務不履行を宣言。
海外にある王国の資産は凍結され、輸入商船は港で足止めを食らい、王都の経済は即死した。
「……金がない」
一週間後。
配当を払ったことで一時の平穏は得たものの、次の支払日はすぐに迫ってくる。
しかも銀行に見放された今、どこからも金が入ってこない。
「ヘリオス様ぁ。来月の配当資金、どうしますの? みんな『もっと儲けさせろ』ってうるさいんですけれど」
リリィが無邪気に尋ねてくる。
その無邪気さが、今は鋭利な刃物のように僕の胃を切り刻む。
「分かっている……、分かっているんだ!」
その時、影のように音もなく、一人の男が執務室に現れた。
「お困りのようですね、殿下」
「だ、誰だ貴様は!」
近衛兵を呼ぼうとしたが、男は懐から分厚い札束を取り出し、テーブルに積み上げた。
その輝きに、僕の声は喉に張り付いた。
「私は闇の銀行家。困窮されている王家をお救いするために参りました」
男はフードの下で、蛇のように笑った。
「銀行に見放された殿下に、融資できる唯一の存在です。……いかがです? 当座の運転資金として、金貨一億枚ほどご用意できますが」
「い、一億!」
喉から手が出るほど欲しい金額だ。
それがあれば、来月の配当も払えるし、リリィの機嫌も取れる。
「条件は? 金利はいくらだ? トイチ(十日で一割)か? それとも……」
「いえいえ。金利などいただきません。私が欲しいのは確実な担保のみ」
男は一枚の契約書を差し出した。
「担保として、王家の直轄領である王都全域の土地権利および徴税権を設定していただきます」
「なっ……、馬鹿な! 王都を担保にしろだと!? そんなことをすれば、僕は国を売ったことになる!」
僕は激昂した。
王都はこの国の心臓だ。
それを差し出すなど、王族としてあり得ない。
「そうですか。では、融資の話はなかったことに。……来月の配当日に、暴動が起きて王城が火に包まれるのを、指をくわえて見ているしかありませんね」
男が札束を片付けようとする。
その動作を見た瞬間、僕の脳内で何かが弾けた。
――嫌だ。
暴動は嫌だ。
地位を失うのは嫌だ。
リリィに失望されるのは嫌だ。
今の損失を確定させたくない!
「ま、待て!」
僕は叫んでいた。
「借りる! 借りればいいんだろう! どうせ一時的な借金だ。魔石事業が成功すれば、すぐに返済して権利を取り戻せる!」
「賢明なご判断です」
男がペンを差し出す。
僕は震える手で、王都の権利書を担保に入れる契約書にサインをした。
これで助かる。
そう、これは破滅ではない。
逆転のための、一時的なリスクなのだ……。
*
「……契約成立、確認しました」
ノルト領の執務室。
闇の銀行家(私の部下)からの魔法通信を受け、私は深く頷きました。
「かかったな」
ルーカス閣下が、チェス盤のクイーンを動かしました。
「それにしても、ヘリオスも馬鹿な男だ。王都の権利という確実な資産を、詐欺事業の延命という不確実な未来のために投げ出すとは」
「それがプロスペクト理論における損失回避性ですわ」
私は手帳に描いた心理曲線を指でなぞりました。
「人間は、利益を得る喜びよりも、損失を被る苦痛の方を二倍以上大きく感じます。そして、すでに損失が出ている局面では、その損失を確定させることを極端に恐れ、一発逆転を狙って、より大きなリスクを冒す傾向があります」
本来なら、ここで破産を認めて処理すれば、命と王位くらいは残ったかもしれません。
しかし、ヘリオス殿下は今の負けを認めたくない一心で、絶対に手放してはいけない王都の権利というチップを、ルーレットのギャンブルに賭けてしまった。
「彼は、あと少しで取り戻せると信じています。それが、地獄への特急券だとも知らずに……」
私は、手元に届いた王都土地権利書(写し)をファイルに綴じました。
名義は、私の設立したダミー商会になっています。
「さて、これで王都の地面は私のものになりました。あとは、その上に立っている借金まみれの王家という建物を、退去させるだけです」
その時、マリーが新しい報告書を持ってきました。
「お嬢様。王都で次の動きがあります。王家が……、徳政令の発布を検討しているようです」
「徳政令、ですか」
私は眼鏡の奥で目を細めました。
借金を法律でチャラにする、為政者にとっての最後の禁じ手。
「予想通りです。彼らは借金さえ消せば、担保も戻ってくると安易に考えているのでしょう。……甘いですわね」
私はルーカス閣下に微笑みかけました。
「閣下、最後の仕上げです。徳政令を利用して、彼らを素っ裸にして差し上げましょう」
経済戦争、最終局面。
法律という名の盾が、逆に彼らを貫く矛になる瞬間が近づいていました……。
60
あなたにおすすめの小説
「お前の代わりはいくらでもいる」と笑った婚約者が、翌日から報告書一枚書けなくなった件
歩人
ファンタジー
子爵令嬢リーゼロッテの取り柄は、文章を書くことだけ。
華やかさのかけらもない彼女は、婚約者アルベルトの政務報告、外交書簡、
演説原稿——その全てを代筆していた。
「お前の代わりはいくらでもいる」
社交界の花形令嬢に乗り換えたアルベルトは、笑ってそう言った。
翌日から、彼の机の上には白紙の報告書だけが積み上がっていく。
——代わりは、いなかった。
「地味な婚約者を捨てて令嬢と結婚します」と言った騎士様が、3ヶ月で離婚されて路頭に迷っている
歩人
ファンタジー
薬師のナターリアは婚約者の騎士ルドガーに「地味なお前より伯爵令嬢が
ふさわしい」と捨てられた。泣きはしなかった。ただ、明日から届ける薬が
一人分減るな、と思っただけ。
ルドガーは華やかな伯爵令嬢イレーネと結婚し、騎士団で出世する——はずだった。
しかしイレーネの実家は見栄だけの火の車。持参金は消え、借金取りが押し寄せ、
イレーネ本人にも「稼ぎが少ない」と三行半を突きつけられた。
3ヶ月で全てを失ったルドガーが街角で見たのは、王宮薬師に抜擢された
ナターリアが、騎士団長と笑い合う姿だった。
「なあ、ナターリア……俺が間違っていた」
「ええ、知ってます。でも、もう関係のない話ですね」
婚約破棄で終わるはずでしたのに、気づけば全部あなた方が崩れておりました
しおしお
恋愛
王太子カイルの婚約者だった公爵令嬢リディアナは、学園の舞踏会で突然婚約破棄を告げられる。
隣にいたのは、可憐に涙をこぼす義妹ミレイユ。
誰もがリディアナを捨てられた令嬢だと思った。
けれどその婚約破棄は、ただの恋愛沙汰では終わらなかった。
王太子は、自分が何に支えられていたのかも知らないまま婚約を切り、義妹と継母は、選ばれた側になったつもりで浮かれ上がる。
しかし一夜明けるごとに、王宮の実務は乱れ、社交界の空気は冷え、王太子の周囲からは人が消えていく。
一方、すべてを失ったはずのリディアナは、静かに身を引きながらも、崩れていく彼らを冷ややかに見つめていた。
選ばれただけでは、何者にもなれない。
肩書きだけでは、人は支えられない。
そして、誰かを踏みにじった代償は、ゆっくりと、けれど確実に返ってくる――。
これは、婚約破棄された公爵令嬢が自ら騒がず、
勝ったつもりだった王太子、義妹、継母が、静かに自滅していくざまぁ恋愛譚。
婚約破棄された公爵令嬢は、静かな辺境伯の隣でようやく息をする
ふわふわ
恋愛
卒業舞踏会の夜。
公爵令嬢エルミア・ヴァレンティアは、王太子セオドールから大勢の前で婚約破棄を告げられる。
彼が選んだのは、可憐で儚げな伯爵令嬢ノエリア。
突然“冷酷な悪女”に仕立て上げられたエルミアだったが、泣き崩れることも縋ることもしなかった。
ただ静かに婚約破棄を受け入れ、これまで当然のように与えてきた支援を止める――それだけで、王太子宮と社交界は少しずつ綻び始める。
一方、実家へ戻ったエルミアは、これまで誰かのために張りつめていた人生を見つめ直していく。
そんな彼女の前に現れたのは、寡黙で冷徹と噂される辺境伯カイゼル・ルヴァンシュ。
多くを語らず、けれど必要な時に必要な言葉だけを差し出してくれる彼の存在に、エルミアは少しずつ救われていく。
失ってから気づく元婚約者。
“選ばれたはず”なのに満たされない新しい婚約相手。
そして、ようやく自分の足で立ち、自分にふさわしい場所を見つけていく公爵令嬢。
これは、婚約破棄のあとで本当の居場所を取り戻した令嬢が、静かな愛を知る物語。
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
【完結】転生したら断罪イベントの真っ最中。聖女の嘘を暴いたら、王太子が真っ青になりました
丸顔ちゃん。
恋愛
王太子は私――エリシアに婚約破棄を宣言し、
隣では甘ったるい声の“聖女”が「こわかったんですぅ♡」と泣き真似をしている。
だが私は知っている。
原作では、この聖女こそが禁術で王太子の魔力を吸い取り、
私に冤罪を着せて処刑へ追い込んだ張本人だ。
優しい家族を守るためにも、同じ結末は絶対に許さない。
私は転生者としての知識を武器に、
聖女の嘘と禁術の証拠を次々に暴き、
王太子の依存と愚かさを白日の下に晒す。
「婚約は……こちらから願い下げです」
土下座する王太子も、泣き叫ぶ聖女も、もう関係ない。
私は新しい未来を選ぶ。
『魔力ゼロの欠陥品』と蔑まれた伯爵令嬢、卒業パーティーで婚約破棄された瞬間に古代魔法が覚醒する ~虐げられ続けた三年間、倍返しでは足りない~
スカッと文庫
恋愛
「貴様のような無能、我が国の王妃には相応しくない。婚約を破棄し、学園から追放する!」
王立魔道学園の卒業パーティー。きらびやかなシャンデリアの下、王太子エドワードの声が冷酷に響いた。彼の隣には、愛くるしい表情で私を嵌めた男爵令嬢、ミナが勝ち誇ったように寄り添っている。
伯爵令嬢のリリアーヌは、入学以来三年間、「魔力ゼロの欠陥品」として学園中の嘲笑を浴び続けてきた。
婚約者であるエドワードからは一度も顧みられず、同級生からはゴミのように扱われ、ミナの自作自演による「いじめ」の濡れ衣まで着せられ……。
それでも、父との「力を隠せ」という約束を守るため、泥を啜るような屈辱に耐え抜いてきた。
――だが、国からも学園からも捨てられた今、もうその約束を守る必要はない。
「さようなら、皆様。……私が消えた後、この国がどうなろうと知ったことではありませんわ」
リリアーヌが身につけていた「魔力封印の首飾り」を自ら引き千切った瞬間、会場は漆黒の魔力に包まれた。
彼女は無能などではない。失われた「古代魔法」をその身に宿す、真の魔道の主だったのだ。
絶望する王太子たちを余目に、隣国の伝説の魔術師アルベルトに拾われたリリアーヌ。
彼女の、残酷で、甘美な復讐劇が今、幕を開ける――。
諦めていた自由を手に入れた令嬢
しゃーりん
恋愛
公爵令嬢シャーロットは婚約者であるニコルソン王太子殿下に好きな令嬢がいることを知っている。
これまで二度、婚約解消を申し入れても国王夫妻に許してもらえなかったが、王子と隣国の皇女の婚約話を知り、三度目に婚約解消が許された。
実家からも逃げたいシャーロットは平民になりたいと願い、学園を卒業と同時に一人暮らしをするはずが、実家に知られて連れ戻されないよう、結婚することになってしまう。
自由を手に入れて、幸せな結婚まで手にするシャーロットのお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる