20 / 40
第20話:育成と継承
しおりを挟む
領都の一角に、新しい建物が完成した。
かつては廃墟同然だった旧図書館を改装したその場所は、大きな窓からたっぷりと自然光が入り、薬品と紙、そして木の香りに満ちている。
看板には、『辺境伯領立 美術修復・鑑定アカデミー』と記されていた。
「……では、今日の講義を始めます」
教壇に立ったリディアが声をかけると、二十名ほどの生徒たちが一斉に背筋を伸ばした。
生徒の年齢層はバラバラだ。
十代の子供から、二十代の若者まで。
彼らは皆、没落貴族の子弟や、先の影の画家たちが連れてきた弟子、あるいは領内の孤児院から選抜された、手先が器用で観察眼に優れた子供たちだった。
リディアは黒板に、ある化学式を書いた。
「修復における最も重要な原則。それは可逆性です」
彼女はチョークを置き、生徒たちを見渡した。
「私たちが施す処置は、将来、より優れた技術が開発された時に、安全に取り除いてやり直せる状態でなければなりません。一度塗ったら二度と取れないような接着剤や塗料を使うことは、修復ではなく破壊です」
生徒たちは熱心にメモを取っている。
かつて王宮で孤独に戦っていたリディアにとって、自分の知識を受け継いでくれる彼らの存在は、何よりも得難い宝物だった。
「先生! 質問です!」
最前列に座っていた赤毛の少女――孤児院出身のミリアが元気に手を挙げた。
「この前の青の渓谷の顔料ですが、油と混ぜると少し黄色くなるのはなぜですか?」
「いい質問ですね。それは油の酸化重合反応による黄変です。対策としては、ポピーオイルの比率を……」
リディアが笑顔で解説を始めようとした、その時だった。
教室の扉が重々しく開かれた。
瞬時に、教室内の空気が凍りついた。
室温が五度は下がった気がする。
入ってきたのは、黒い軍服に身を包んだジェラルドだった。
その鋭い眼光が、教室全体を睥睨する。
「……ひっ」
生徒たちが震え上がる。
彼らにとって、領主ジェラルドは泣く子も黙る鬼の辺境伯であり、畏怖の対象そのものだ。
「じ、ジェラルド様? どうされたのですか?」
リディアが駆け寄ると、ジェラルドは不機嫌そうに――実際は照れ隠しなのだが――大きな包みを教卓に置いた。
「差し入れだ。……脳のエネルギー源であるブドウ糖と、集中力を維持するためのミネラル水だ」
「まあ……! おいしそうなクッキー。ありがとうございます」
「それと、施設の視察だ。……空調設備は適切か? 照明の照度は? 生徒たちの栄養状態に問題はないか?」
ジェラルドは教室を練り歩き、生徒たちの手元やノートを覗き込んだ。
生徒たちは蛇に睨まれた蛙のように硬直しているが、ジェラルドの指摘は的確かつ慈愛(?)に満ちていた。
「おい、そこの少年。姿勢が悪い。脊椎の歪みは視神経を圧迫し、鑑定眼を曇らせるぞ。背筋を伸ばせ」
「は、はいっ!」
「そこの少女。指先にささくれがあるな。ビタミン不足だ。……あとで私の執務室に来い。特製サプリメントを支給してやる」
「あ、ありがとうございます……」
怯えながらも、子供たちは気づき始めていた。
この強面の領主様が、自分たちを脅しに来たのではなく、本気で心配し、支援してくれているのだということに。
ジェラルドは教壇に戻ると、リディアの隣に立ち、生徒たちに向かって宣言した。
「よく聞け、ひよっこたちよ。私がこのアカデミーに巨額の予算を投じ、奨学金制度まで作ったのは、慈善事業ではない。……投資だ」
彼はリディアを指し示した。
「リディア先生の持つ知識と技術は、我が領地だけでなく、この国の宝だ。だが、人間一人の寿命と稼働時間には限界がある。……だから、君たちに継承させる」
ジェラルドの声に熱がこもる。
「知識は腐らん。金や食料は使えば減るが、知識だけは分け与えても減らず、むしろ君たちの中で増殖し、新たな価値を生む。……リディア先生から全てを吸収しろ。そして、未来の美を守る防波堤となれ」
シーンと静まり返った教室。
だが、次の瞬間、生徒たちの瞳に強い光が宿った。
捨てられた子だった彼らに、これほど明確な役割と期待を与えてくれた大人は、今までいなかったからだ。
「……はいっ!!」
元気な返事が教室中に響き渡る。
リディアは胸が熱くなっていた。
「ジェラルド様……。ありがとうございます」
「礼には及ばん。……それに、君一人に負担がかかるのは非効率だからな」
ジェラルドがそっぽを向くと、先ほどの赤毛の少女、ミリアが恐る恐る手を挙げた。
「あ、あの……、領主様」
「なんだ」
「領主様は……、リディア先生の、恋人なんですか?」
その質問を受けて、ジェラルドが盛大に咳き込んだ。
リディアも顔を真っ赤にして、眼鏡がずり落ちそうになる。
「こ、こ、恋人だなんて! そんな、恐れ多い……!」
「ち、違う! 私はあくまで、彼女の健康管理責任者兼、最高経営責任者として……!」
しどろもどろになる大人二人を見て、子供たちがクスクスと笑い出した。
「顔が赤いよー」
「絶対そうだよー」
「先生、お似合いだよ!」
無邪気な冷やかしに、最強の辺境伯も、天才修復師も形無しだった。
「ええい、うるさい! ……授業に戻れ! 私は帰る!」
ジェラルドは真っ赤な顔でマントを翻し、逃げるように教室を出て行った。
扉が閉まる音と共に、教室はドッと温かな笑い声に包まれた。
放課後。
リディアはアカデミーの屋上に立ち、夕暮れに染まる領地を見下ろしていた。
かつては灰色だった荒野には、亜麻とポピーの花畑が広がり、風に揺れている。
活気あるアトリエ街からは、職人たちの槌音が聞こえる。
鉱山からは青い黄金を運ぶ馬車が行き交い、港にはスノー・ルージュを積んだ船が出航を待っている。
ボロボロだった土地が、今はこんなにも美しく、豊かに色づいている。
「……すごいな」
いつの間にか戻ってきていたジェラルドが、隣に並んだ。
「君が来た時は、カビと埃しかなかったこの場所が、今や美の聖地と呼ばれている。……君が変えたんだ、リディア」
「いいえ。ジェラルド様が、私を信じてくださったからです」
リディアは彼を見上げた。
出会った頃の恐怖はもうない。
あるのは、絶対的な信頼と、愛おしさだけ。
「私、ここに来て本当によかったです。……追放されて、幸せになれました」
その言葉に、ジェラルドは優しく目を細め、大きな手でリディアの頭を撫でた。
「私もだ。……君という名画に出会えて、私の人生もようやく色付いた」
二人は並んで、美しい夕日を眺めた。
辺境での再生と開花の物語は、ここで一つの結実を迎えた。
だが、光が強くなれば、影もまた濃くなる。
遠く南の空――王都の方角には、不穏な雲が渦巻き始めていた。
彼らの成功を妬む者たちの悪意が、すぐそこまで迫っていることを、二人はまだ知らなかった……。
かつては廃墟同然だった旧図書館を改装したその場所は、大きな窓からたっぷりと自然光が入り、薬品と紙、そして木の香りに満ちている。
看板には、『辺境伯領立 美術修復・鑑定アカデミー』と記されていた。
「……では、今日の講義を始めます」
教壇に立ったリディアが声をかけると、二十名ほどの生徒たちが一斉に背筋を伸ばした。
生徒の年齢層はバラバラだ。
十代の子供から、二十代の若者まで。
彼らは皆、没落貴族の子弟や、先の影の画家たちが連れてきた弟子、あるいは領内の孤児院から選抜された、手先が器用で観察眼に優れた子供たちだった。
リディアは黒板に、ある化学式を書いた。
「修復における最も重要な原則。それは可逆性です」
彼女はチョークを置き、生徒たちを見渡した。
「私たちが施す処置は、将来、より優れた技術が開発された時に、安全に取り除いてやり直せる状態でなければなりません。一度塗ったら二度と取れないような接着剤や塗料を使うことは、修復ではなく破壊です」
生徒たちは熱心にメモを取っている。
かつて王宮で孤独に戦っていたリディアにとって、自分の知識を受け継いでくれる彼らの存在は、何よりも得難い宝物だった。
「先生! 質問です!」
最前列に座っていた赤毛の少女――孤児院出身のミリアが元気に手を挙げた。
「この前の青の渓谷の顔料ですが、油と混ぜると少し黄色くなるのはなぜですか?」
「いい質問ですね。それは油の酸化重合反応による黄変です。対策としては、ポピーオイルの比率を……」
リディアが笑顔で解説を始めようとした、その時だった。
教室の扉が重々しく開かれた。
瞬時に、教室内の空気が凍りついた。
室温が五度は下がった気がする。
入ってきたのは、黒い軍服に身を包んだジェラルドだった。
その鋭い眼光が、教室全体を睥睨する。
「……ひっ」
生徒たちが震え上がる。
彼らにとって、領主ジェラルドは泣く子も黙る鬼の辺境伯であり、畏怖の対象そのものだ。
「じ、ジェラルド様? どうされたのですか?」
リディアが駆け寄ると、ジェラルドは不機嫌そうに――実際は照れ隠しなのだが――大きな包みを教卓に置いた。
「差し入れだ。……脳のエネルギー源であるブドウ糖と、集中力を維持するためのミネラル水だ」
「まあ……! おいしそうなクッキー。ありがとうございます」
「それと、施設の視察だ。……空調設備は適切か? 照明の照度は? 生徒たちの栄養状態に問題はないか?」
ジェラルドは教室を練り歩き、生徒たちの手元やノートを覗き込んだ。
生徒たちは蛇に睨まれた蛙のように硬直しているが、ジェラルドの指摘は的確かつ慈愛(?)に満ちていた。
「おい、そこの少年。姿勢が悪い。脊椎の歪みは視神経を圧迫し、鑑定眼を曇らせるぞ。背筋を伸ばせ」
「は、はいっ!」
「そこの少女。指先にささくれがあるな。ビタミン不足だ。……あとで私の執務室に来い。特製サプリメントを支給してやる」
「あ、ありがとうございます……」
怯えながらも、子供たちは気づき始めていた。
この強面の領主様が、自分たちを脅しに来たのではなく、本気で心配し、支援してくれているのだということに。
ジェラルドは教壇に戻ると、リディアの隣に立ち、生徒たちに向かって宣言した。
「よく聞け、ひよっこたちよ。私がこのアカデミーに巨額の予算を投じ、奨学金制度まで作ったのは、慈善事業ではない。……投資だ」
彼はリディアを指し示した。
「リディア先生の持つ知識と技術は、我が領地だけでなく、この国の宝だ。だが、人間一人の寿命と稼働時間には限界がある。……だから、君たちに継承させる」
ジェラルドの声に熱がこもる。
「知識は腐らん。金や食料は使えば減るが、知識だけは分け与えても減らず、むしろ君たちの中で増殖し、新たな価値を生む。……リディア先生から全てを吸収しろ。そして、未来の美を守る防波堤となれ」
シーンと静まり返った教室。
だが、次の瞬間、生徒たちの瞳に強い光が宿った。
捨てられた子だった彼らに、これほど明確な役割と期待を与えてくれた大人は、今までいなかったからだ。
「……はいっ!!」
元気な返事が教室中に響き渡る。
リディアは胸が熱くなっていた。
「ジェラルド様……。ありがとうございます」
「礼には及ばん。……それに、君一人に負担がかかるのは非効率だからな」
ジェラルドがそっぽを向くと、先ほどの赤毛の少女、ミリアが恐る恐る手を挙げた。
「あ、あの……、領主様」
「なんだ」
「領主様は……、リディア先生の、恋人なんですか?」
その質問を受けて、ジェラルドが盛大に咳き込んだ。
リディアも顔を真っ赤にして、眼鏡がずり落ちそうになる。
「こ、こ、恋人だなんて! そんな、恐れ多い……!」
「ち、違う! 私はあくまで、彼女の健康管理責任者兼、最高経営責任者として……!」
しどろもどろになる大人二人を見て、子供たちがクスクスと笑い出した。
「顔が赤いよー」
「絶対そうだよー」
「先生、お似合いだよ!」
無邪気な冷やかしに、最強の辺境伯も、天才修復師も形無しだった。
「ええい、うるさい! ……授業に戻れ! 私は帰る!」
ジェラルドは真っ赤な顔でマントを翻し、逃げるように教室を出て行った。
扉が閉まる音と共に、教室はドッと温かな笑い声に包まれた。
放課後。
リディアはアカデミーの屋上に立ち、夕暮れに染まる領地を見下ろしていた。
かつては灰色だった荒野には、亜麻とポピーの花畑が広がり、風に揺れている。
活気あるアトリエ街からは、職人たちの槌音が聞こえる。
鉱山からは青い黄金を運ぶ馬車が行き交い、港にはスノー・ルージュを積んだ船が出航を待っている。
ボロボロだった土地が、今はこんなにも美しく、豊かに色づいている。
「……すごいな」
いつの間にか戻ってきていたジェラルドが、隣に並んだ。
「君が来た時は、カビと埃しかなかったこの場所が、今や美の聖地と呼ばれている。……君が変えたんだ、リディア」
「いいえ。ジェラルド様が、私を信じてくださったからです」
リディアは彼を見上げた。
出会った頃の恐怖はもうない。
あるのは、絶対的な信頼と、愛おしさだけ。
「私、ここに来て本当によかったです。……追放されて、幸せになれました」
その言葉に、ジェラルドは優しく目を細め、大きな手でリディアの頭を撫でた。
「私もだ。……君という名画に出会えて、私の人生もようやく色付いた」
二人は並んで、美しい夕日を眺めた。
辺境での再生と開花の物語は、ここで一つの結実を迎えた。
だが、光が強くなれば、影もまた濃くなる。
遠く南の空――王都の方角には、不穏な雲が渦巻き始めていた。
彼らの成功を妬む者たちの悪意が、すぐそこまで迫っていることを、二人はまだ知らなかった……。
16
あなたにおすすめの小説
皆様ありがとう!今日で王妃、やめます!〜十三歳で王妃に、十八歳でこのたび離縁いたしました〜
百門一新
恋愛
セレスティーヌは、たった十三歳という年齢でアルフレッド・デュガウスと結婚し、国王と王妃になった。彼が王になる多には必要な結婚だった――それから五年、ようやく吉報がきた。
「君には苦労をかけた。王妃にする相手が決まった」
ということは……もうつらい仕事はしなくていいのねっ? 夫婦だと偽装する日々からも解放されるのね!?
ありがとうアルフレッド様! さすが私のことよく分かってるわ! セレスティーヌは離縁を大喜びで受け入れてバカンスに出かけたのだが、夫、いや元夫の様子が少しおかしいようで……?
サクッと読める読み切りの短編となっていります!お楽しみいただけましたら嬉しく思います!
※他サイト様にも掲載
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
働かないつもりでしたのに、気づけば全部うまくいっていました ――自由に生きる貴族夫人と溺愛旦那様』
鷹 綾
恋愛
前世では、仕事に追われるだけの人生を送り、恋も自由も知らないまま終わった私。
だからこそ転生後に誓った――
「今度こそ、働かずに優雅に生きる!」 と。
気づけば貴族夫人、しかも結婚相手は冷静沈着な名門貴族リチャード様。
「君は何もしなくていい。自由に過ごしてくれ」
――理想的すぎる条件に、これは勝ち確人生だと思ったのに。
なぜか気づけば、
・屋敷の管理を改善して使用人の待遇が激変
・夫の仕事を手伝ったら経理改革が大成功
・興味本位で教えた簿記と珠算が商業界に革命を起こす
・商人ギルドの顧問にまで祭り上げられる始末
「あれ? 私、働かない予定でしたよね???」
自分から出世街道を爆走するつもりはなかったはずなのに、
“やりたいことをやっていただけ”で、世界のほうが勝手に変わっていく。
一方、そんな彼女を静かに見守り続けていた夫・リチャードは、
実は昔から彼女を想い続けていた溺愛系旦那様で――。
「君が選ぶなら、私はずっとそばにいる」
働かないつもりだった貴族夫人が、
自由・仕事・愛情のすべてを“自分で選ぶ”人生に辿り着く物語。
これは、
何もしないはずだったのに、幸せだけは全部手に入れてしまった女性の物語。
地味な私では退屈だったのでしょう? 最強聖騎士団長の溺愛妃になったので、元婚約者はどうぞお好きに
有賀冬馬
恋愛
「君と一緒にいると退屈だ」――そう言って、婚約者の伯爵令息カイル様は、私を捨てた。
選んだのは、華やかで社交的な公爵令嬢。
地味で無口な私には、誰も見向きもしない……そう思っていたのに。
失意のまま辺境へ向かった私が出会ったのは、偶然にも国中の騎士の頂点に立つ、最強の聖騎士団長でした。
「君は、僕にとってかけがえのない存在だ」
彼の優しさに触れ、私の世界は色づき始める。
そして、私は彼の正妃として王都へ……
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
厄介払いされてしまいました
たくわん
恋愛
侯爵家の次女エリアーナは、美人の姉ロザリンドと比べられ続け、十八年間冷遇されてきた。
十八歳の誕生日、父から告げられたのは「辺境の老伯爵に嫁げ」という厄介払いの命令。
しかし、絶望しながらも辺境へ向かったエリアーナを待っていたのは――。
仕事で疲れて会えないと、恋人に距離を置かれましたが、彼の上司に溺愛されているので幸せです!
ぽんちゃん
恋愛
――仕事で疲れて会えない。
十年付き合ってきた恋人を支えてきたけど、いつも後回しにされる日々。
記念日すら仕事を優先する彼に、十分だけでいいから会いたいとお願いすると、『距離を置こう』と言われてしまう。
そして、思い出の高級レストランで、予約した席に座る恋人が、他の女性と食事をしているところを目撃してしまい――!?
婚約者を奪った妹と縁を切り、辺境領を継いだら勇者一行がついてきました
藤原遊
ファンタジー
婚約発表の場で、妹に婚約者を奪われた。
家族にも教会にも見放され、聖女である私・エリシアは “不要” と切り捨てられる。
その“褒賞”として押しつけられたのは――
魔物と瘴気に覆われた、滅びかけの辺境領だった。
けれど私は、絶望しなかった。
むしろ、生まれて初めて「自由」になれたのだ。
そして、予想外の出来事が起きる。
――かつて共に魔王を倒した“勇者一行”が、次々と押しかけてきた。
「君をひとりで行かせるわけがない」
そう言って微笑む勇者レオン。
村を守るため剣を抜く騎士。
魔導具を抱えて駆けつける天才魔法使い。
物陰から見守る斥候は、相変わらず不器用で優しい。
彼らと力を合わせ、私は土地を浄化し、村を癒し、辺境の地に息を吹き返す。
気づけば、魔物巣窟は制圧され、泉は澄み渡り、鉱山もダンジョンも豊かに開き――
いつの間にか領地は、“どの国よりも最強の地”になっていた。
もう、誰にも振り回されない。
ここが私の新しい居場所。
そして、隣には――かつての仲間たちがいる。
捨てられた聖女が、仲間と共に辺境を立て直す。
これは、そんな私の第二の人生の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる