9 / 11
第9話:枯渇する王都、潤う辺境
しおりを挟む
「――なぜだ! なぜまた食費の追加予算申請が来ている!」
王太子ジェラールは、積み上がった請求書の山を前に絶叫した。
豪奢な執務室は、今や書類と焦燥感で埋め尽くされている。
「で、殿下……、それが、市場の肉や野菜の価格が高騰しておりまして……」
「高騰? 先月まではこんなことはなかったぞ!」
「それは……、ルシア様が、旬の安い時期に大量に買い付け、乾燥や塩蔵、燻製にして在庫を持っていたからです。現在はそのストックが尽き、毎日その日の分を時価で買わねばなりませんので……」
文官が青ざめた顔で報告する。
ルシアがいた頃は、年間を通して食費は一定に平準化されていた。
だが今は違う。
とれたての生鮮食品を、足元を見られた高値で買い、保存技術がないため余ればその日のうちに腐って捨てる。
そんなことをしていれば当然、王家の金庫は底が抜け、国庫は破綻寸前だった。
「ええい、知らん! なんとかしろ! それより、隣国への贈答品はどうなった? グルメで知られるガルド国王への鮭だ!」
「そ、それが……」
文官が震え上がるのと同時に、執務室の扉が乱暴に開かれた。
「ジェラール様! 大変です! 隣国から宣戦布告に近い抗議文が届きました!」
飛び込んできたのは、涙目のミリムだった。
「『我が国を侮辱しているのか』と……!」
*
一方、私のいる辺境伯領は、かつてない活気に包まれていた。
体調も完全に回復した私は、グレン様と共に倉庫の視察を行っていた。
「素晴らしいですね。猪肉のソーセージ、川魚のハム、燻製チーズ……、全ての棚が満杯です。昨対比で生産量は300%増。輸出も好調で、領の財政は過去最高益を記録しました」
私は帳簿を見ながら、思わず口元を緩めた。
職人たちが移住してきたことで、品質も安定している。
ここは今や、大陸有数の保存食の聖地となりつつあった。
「お前が倒れるほど頑張った甲斐があったな。……いや、もう倒れるなよ」
「善処します。ですが、これだけ物資が潤沢なら、当面は安泰です」
グレン様とそんな軽口を叩き合っていた時だった。
屋敷の外がにわかに騒がしくなった。
「閣下! 王都からの使者が到着しました! それが……、王太子殿下ご本人です!」
「なに?」
グレン様が眉をひそめる。
王太子が直々に辺境まで?
よほどの非常事態だ。
応接間に通されたジェラール殿下とミリム様を見て、私は目を疑った。
かつての煌びやかなオーラは消え失せ、二人の頬はこけ、目の下には濃い隈ができている。
着ている服も、よく見れば洗濯が間に合っていないのか薄汚れていた。
対照的に、肌艶が良く、上質な革(例の脳漿なめし製だ)のジャケットを羽織った私たちを見て、殿下はギリと歯噛みをした。
「……随分と、いい身分だな、ルシア」
「お久しぶりです、殿下。ご用件は?」
「単刀直入に言う! 食料をよこせ! それと、今すぐ王都へ戻ってこい!」
開口一番、挨拶もなく命令形だった。
グレン様が殺気立ち、腰の剣に手をかけるのを、私は手で制する。
「食料の売買なら商会を通してください。それと、戻れとはどういう意味でしょう?」
「ごちゃごちゃ言うな! 国家の危機なのだ! ……隣国との同盟が切れかけている!」
殿下は血走った目で叫んだ。
「隣国のガルド王に送った鮭料理だ! 貴様、あれにどんな呪いをかけた!?」
「呪い?」
「お前が作っていた時は『口の中でとろける宝石』と絶賛されていたのに、ミリムが同じように煙で燻して送ったら、『パサパサの焼き鮭を送りつけてくるとは、喧嘩を売っているのか』と激怒されたのだ!」
私は呆れてため息をついた。
隣にいるミリム様に視線を向ける。
「ミリム様。その鮭、何度くらいの温度で燻しましたか?」
「え? 温度? 早く作りたかったから、薪をたくさん燃やして、ガンガン煙を出しましたけど……、火が通った方が安全でしょう?」
「……それが原因です」
私は冷淡に告げた。
「ガルド王が好むのは冷燻で作られたスモークサーモンです。外気温以下の20度前後を保ち、熱を加えずに煙の成分だけを浸透させる、非常に難易度の高い技術です。だからこそ、生のようなねっとりとした食感と、芳醇な香りが両立するのです」
私の説明に、ミリム様がポカンとする。
「あなたがやったのは熱燻。しかも、質が低いものでしょうね。高温で短時間燻せば、それはただの煙臭い焼き魚になります。水分が抜けてパサパサになるのは当然です。美食家の王にそんなものを出せば、外交問題になるのは自明の理ですね」
「そ、そんな……、煙なんて、ただの煙じゃない……」
「料理は化学です。適当な思い込みで作れるほど甘くありません」
私の言葉に、殿下がテーブルを叩いた。
「なら、貴様が責任を取れ! 今すぐ戻って作り直せ!」
「お断りします」
「なんだと!?」
「私はすでに辺境伯領の専属契約を結んでいます。それに、聞けば王都は食料庫が空だとか。兵站が破綻した組織に戻るメリットが、私には一つもありません」
殿下の顔が怒りで赤黒く染まる。
「貴様……、王命に逆らう気か! 大体、たかが保存食係がいなくなった程度で、なぜ国が傾くんだ! 貴様が何か細工をしたんだろう!」
「細工などしていません」
私は静かに、しかし冷徹に事実を突きつけた。
「旬の食材を安く買い、保存して通年で使う。それがコスト管理の基本です。あなたは私の作った貯蓄を食いつぶし、今は高利貸しに手を出しているようなもの。破綻するのは必然です」
論理の刃で切り刻まれ、殿下が言葉を詰まらせる。
しかし、彼は引かなかった。
いや、引けなかったのだろう。
「……ならば、力ずくでも連れ戻す! 衛兵! この女を捕らえろ!」
殿下の合図で、控えていた王宮騎士たちが雪崩れ込んできた。
――その瞬間。
私の前に、巨大な影が立ちはだかった。
「……俺の領地で、彼女に手を出そうとは。いい度胸だ」
グレン様が、氷点下の声音と共に、王太子たちを見下ろした。
その全身からは、物理的な圧力すら感じるほどの凄まじい殺気が放たれていた。
王太子ジェラールは、積み上がった請求書の山を前に絶叫した。
豪奢な執務室は、今や書類と焦燥感で埋め尽くされている。
「で、殿下……、それが、市場の肉や野菜の価格が高騰しておりまして……」
「高騰? 先月まではこんなことはなかったぞ!」
「それは……、ルシア様が、旬の安い時期に大量に買い付け、乾燥や塩蔵、燻製にして在庫を持っていたからです。現在はそのストックが尽き、毎日その日の分を時価で買わねばなりませんので……」
文官が青ざめた顔で報告する。
ルシアがいた頃は、年間を通して食費は一定に平準化されていた。
だが今は違う。
とれたての生鮮食品を、足元を見られた高値で買い、保存技術がないため余ればその日のうちに腐って捨てる。
そんなことをしていれば当然、王家の金庫は底が抜け、国庫は破綻寸前だった。
「ええい、知らん! なんとかしろ! それより、隣国への贈答品はどうなった? グルメで知られるガルド国王への鮭だ!」
「そ、それが……」
文官が震え上がるのと同時に、執務室の扉が乱暴に開かれた。
「ジェラール様! 大変です! 隣国から宣戦布告に近い抗議文が届きました!」
飛び込んできたのは、涙目のミリムだった。
「『我が国を侮辱しているのか』と……!」
*
一方、私のいる辺境伯領は、かつてない活気に包まれていた。
体調も完全に回復した私は、グレン様と共に倉庫の視察を行っていた。
「素晴らしいですね。猪肉のソーセージ、川魚のハム、燻製チーズ……、全ての棚が満杯です。昨対比で生産量は300%増。輸出も好調で、領の財政は過去最高益を記録しました」
私は帳簿を見ながら、思わず口元を緩めた。
職人たちが移住してきたことで、品質も安定している。
ここは今や、大陸有数の保存食の聖地となりつつあった。
「お前が倒れるほど頑張った甲斐があったな。……いや、もう倒れるなよ」
「善処します。ですが、これだけ物資が潤沢なら、当面は安泰です」
グレン様とそんな軽口を叩き合っていた時だった。
屋敷の外がにわかに騒がしくなった。
「閣下! 王都からの使者が到着しました! それが……、王太子殿下ご本人です!」
「なに?」
グレン様が眉をひそめる。
王太子が直々に辺境まで?
よほどの非常事態だ。
応接間に通されたジェラール殿下とミリム様を見て、私は目を疑った。
かつての煌びやかなオーラは消え失せ、二人の頬はこけ、目の下には濃い隈ができている。
着ている服も、よく見れば洗濯が間に合っていないのか薄汚れていた。
対照的に、肌艶が良く、上質な革(例の脳漿なめし製だ)のジャケットを羽織った私たちを見て、殿下はギリと歯噛みをした。
「……随分と、いい身分だな、ルシア」
「お久しぶりです、殿下。ご用件は?」
「単刀直入に言う! 食料をよこせ! それと、今すぐ王都へ戻ってこい!」
開口一番、挨拶もなく命令形だった。
グレン様が殺気立ち、腰の剣に手をかけるのを、私は手で制する。
「食料の売買なら商会を通してください。それと、戻れとはどういう意味でしょう?」
「ごちゃごちゃ言うな! 国家の危機なのだ! ……隣国との同盟が切れかけている!」
殿下は血走った目で叫んだ。
「隣国のガルド王に送った鮭料理だ! 貴様、あれにどんな呪いをかけた!?」
「呪い?」
「お前が作っていた時は『口の中でとろける宝石』と絶賛されていたのに、ミリムが同じように煙で燻して送ったら、『パサパサの焼き鮭を送りつけてくるとは、喧嘩を売っているのか』と激怒されたのだ!」
私は呆れてため息をついた。
隣にいるミリム様に視線を向ける。
「ミリム様。その鮭、何度くらいの温度で燻しましたか?」
「え? 温度? 早く作りたかったから、薪をたくさん燃やして、ガンガン煙を出しましたけど……、火が通った方が安全でしょう?」
「……それが原因です」
私は冷淡に告げた。
「ガルド王が好むのは冷燻で作られたスモークサーモンです。外気温以下の20度前後を保ち、熱を加えずに煙の成分だけを浸透させる、非常に難易度の高い技術です。だからこそ、生のようなねっとりとした食感と、芳醇な香りが両立するのです」
私の説明に、ミリム様がポカンとする。
「あなたがやったのは熱燻。しかも、質が低いものでしょうね。高温で短時間燻せば、それはただの煙臭い焼き魚になります。水分が抜けてパサパサになるのは当然です。美食家の王にそんなものを出せば、外交問題になるのは自明の理ですね」
「そ、そんな……、煙なんて、ただの煙じゃない……」
「料理は化学です。適当な思い込みで作れるほど甘くありません」
私の言葉に、殿下がテーブルを叩いた。
「なら、貴様が責任を取れ! 今すぐ戻って作り直せ!」
「お断りします」
「なんだと!?」
「私はすでに辺境伯領の専属契約を結んでいます。それに、聞けば王都は食料庫が空だとか。兵站が破綻した組織に戻るメリットが、私には一つもありません」
殿下の顔が怒りで赤黒く染まる。
「貴様……、王命に逆らう気か! 大体、たかが保存食係がいなくなった程度で、なぜ国が傾くんだ! 貴様が何か細工をしたんだろう!」
「細工などしていません」
私は静かに、しかし冷徹に事実を突きつけた。
「旬の食材を安く買い、保存して通年で使う。それがコスト管理の基本です。あなたは私の作った貯蓄を食いつぶし、今は高利貸しに手を出しているようなもの。破綻するのは必然です」
論理の刃で切り刻まれ、殿下が言葉を詰まらせる。
しかし、彼は引かなかった。
いや、引けなかったのだろう。
「……ならば、力ずくでも連れ戻す! 衛兵! この女を捕らえろ!」
殿下の合図で、控えていた王宮騎士たちが雪崩れ込んできた。
――その瞬間。
私の前に、巨大な影が立ちはだかった。
「……俺の領地で、彼女に手を出そうとは。いい度胸だ」
グレン様が、氷点下の声音と共に、王太子たちを見下ろした。
その全身からは、物理的な圧力すら感じるほどの凄まじい殺気が放たれていた。
142
あなたにおすすめの小説
『恋心を凍らせる薬を飲みました』 - 残りの学園生活、どうぞご自由にお遊びください、婚約者様
恋せよ恋
恋愛
愛されることを諦めた。だから、私は心を凍らせた。
不誠実な婚約者・ユリアンの冷遇に耐えかねたヤスミンは、
伝説の魔女の元を訪れ、恋心を消し去る「氷の薬」を飲む。
感情を捨て、完璧な「人形」となった彼女を前に、
ユリアンは初めて己の罪と執着に狂い始める。
「お願いだ、前のように僕を愛して泣いてくれ!」
足元に跪き、涙を流して乞う男に、ヤスミンは冷酷に微笑む。
「愛?……あいにく、そのような無駄な感情は捨てましたわ」
一度凍りついた心は、二度と溶けない。
後悔にのたうち回る男と、心を凍らせた冷徹な公爵夫人の、
終わりのない贖罪の記録。
🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!
婚約破棄されたけど、どうして王子が泣きながら戻ってくるんですか?
ほーみ
恋愛
「――よって、リリアーヌ・アルフェン嬢との婚約は、ここに破棄とする!」
華やかな夜会の真っ最中。
王子の口から堂々と告げられたその言葉に、場は静まり返った。
「……あ、そうなんですね」
私はにこやかにワイングラスを口元に運ぶ。周囲の貴族たちがどよめく中、口をぽかんと開けたままの王子に、私は笑顔でさらに一言添えた。
「で? 次のご予定は?」
「……は?」
婚約破棄された傷心令嬢です。
あんど もあ
ファンタジー
王立学園に在学するコレットは、友人のマデリーヌが退学になった事を知る。マデリーヌは、コレットと親しくしつつコレットの婚約者のフランツを狙っていたのだが……。そして今、フランツの横にはカタリナが。
したたかでたくましいコレットの話。
婚約破棄されたので、もう誰の役にも立たないことにしました 〜静かな公爵家で、何もしない私の本当の人生が始まります〜
ふわふわ
恋愛
王太子の婚約者として、
完璧であることを求められ続けてきた令嬢エリシア。
だがある日、彼女は一方的に婚約を破棄される。
理由は簡単だった。
「君は役に立ちすぎた」から。
すべてを失ったはずの彼女が身を寄せたのは、
“静かな公爵”と呼ばれるアルトゥール・クロイツの屋敷。
そこで待っていたのは――
期待も、役割も、努力の強要もない日々だった。
前に出なくていい。
誰かのために壊れなくていい。
何もしなくても、ここにいていい。
「第二の人生……いえ、これからが本当の人生です」
婚約破棄ざまぁのその先で描かれる、
何者にもならなくていいヒロインの再生と、
放っておく優しさに満ちた静かな溺愛。
これは、
“役に立たなくなった”令嬢が、
ようやく自分として生き始める物語。
お飾りの婚約者で結構です! 殿下のことは興味ありませんので、お構いなく!
にのまえ
恋愛
すでに寵愛する人がいる、殿下の婚約候補決めの舞踏会を開くと、王家の勅命がドーリング公爵家に届くも、姉のミミリアは嫌がった。
公爵家から一人娘という言葉に、舞踏会に参加することになった、ドーリング公爵家の次女・ミーシャ。
家族の中で“役立たず”と蔑まれ、姉の身代わりとして差し出された彼女の唯一の望みは――「舞踏会で、美味しい料理を食べること」。
だが、そんな慎ましい願いとは裏腹に、
舞踏会の夜、思いもよらぬ出来事が起こりミーシャは前世、読んでいた小説の世界だと気付く。
母を亡くした公爵令嬢は、虐げられないが、今日も願いが叶わない
春風由実
恋愛
「何故お前が生きた?」
それは怪我をして長く眠っていたエルリカが、目覚めた直後に父親である公爵から掛けられた言葉だった。
「お前こそが、女神の元に行くべきだった!」
父親から強い口調で詰られたエルリカ。
普通の令嬢は、ここで泣くか、その後立ち直れなくなるという。
けれどエルリカは違った。
「あなたこそ、何をのうのうと元気にしているのですか?」
そうしてこの日父娘は、それぞれに絶縁を宣言した。
以来、母方の祖父母に引き取られ、侯爵領で過ごしてきたエルリカ。
ところが公爵は、いつまでもエルリカを除籍する手続きを実行しなかった。
おかげで名ばかりの公爵令嬢のまま、エルリカが王都へと戻る日がやって来てしまう──。
愚かな王太子に味方はいない
遥彼方
恋愛
「オレリア・ヴァスール・ド・ユベール。君との婚約を破棄する」
20歳の誕生日パーティーの場で、俺は腕に別の令嬢をぶら下げて、婚約者であるオレリアに婚約破棄を言い渡した。
容姿も剣も頭も凡庸で、愚直で陰気な王太子の俺。
全てにおいて秀才で、華麗な傑物の第二王子の弟。
ある日王太子は、楽しそうに笑い合う婚約者と弟を見てしまう。
二話目から視点を変えて、断罪劇の裏側と、真実が明らかになっていきます。
3万文字強。全8話。「悪女の真実と覚悟」までで本編完結。
その後は番外編です。
この作品は「小説になろう」にも掲載しております。
死んで初めて分かったこと
ルーシャオ
恋愛
ヴィリジアの王女ロザリアは、大国アルデラ王国のエアル王子の婚約者として王城で暮らしていたが、エアル王子には罵倒され遠ざけられ続け、次第に周辺の人々も近づかなくなっていた。
しかし、エアル王子が故郷ヴィリジアを滅ぼしたことをきっかけに、ロザリアは何もかもを諦める。「殿下。あなた様との婚約は、破棄いたします」、そう宣言して、ロザリアは——。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる