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第42話:死の川
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王都の北、山間に位置する王立第一貯水池。
ここは、山からの雪解け水や湧き水を集め、巨大な水道橋を通じて王都の数十万人の喉を潤す、まさに国の生命線です。
私とアルフレッド様が馬を駆って到着した時、太陽は真上にありましたが、あたりの空気は凍りついたように冷たく、静まり返っていました。
「……警備兵がいない」
アルフレッド様が手綱を引き、周囲を警戒します。
管理小屋の前に、数人の衛兵が昏倒していました。
争った形跡はなく、おそらく睡眠薬か何かを盛られたのでしょう。
「急ぐぞ、フローラ。水源はあそこだ!」
私たちは貯水池へと続くメインゲートを突破し、巨大な取水口のあるデッキへと駆け上がりました。
そこには、異様な光景が広がっていました。
取水口の真上に、錆びついた巨大な鉄製のタンクが設置されています。
そして、そのバルブに手をかけている、ボロボロの衣服を纏った二人の影。
「来たか、リンネ公爵! それに愛しのフローラ!」
エドワード様が、狂気じみた笑顔で私たちを振り返りました。
隣にいるベアトリス様は、虚ろな目で水面を見つめています。
「エドワード様! やめてください! そのタンクの中身は何ですか!?」
「何だと思う? 侯爵が隠し持っていた産業廃棄物の特製カクテルさ!」
エドワード様はタンクをバンと叩きました。
「工場から出た廃液、メッキ工場の残り汁、そして……、お前たちが大騒ぎして回収させた鉛糖の在庫もたっぷり溶かし込んであるぞ!」
私は息を呑みました。
鉛……。
以前、貴族たちを苦しめた、あの神経毒です。
それが、高濃度の液体となって、このタンクに満たされているのです。
「このバルブを開けば、毒液は一気に取水口へ流れ込み、王都へのメインパイプを通って拡散する。希釈されるとはいえ、子供や老人はひとたまりもないだろう。味も匂いもない鉛の水が、じわじわと都民の脳と体を腐らせるのだ!」
「……愚か者め」
アルフレッド様が静かに、しかし激しい怒りを込めて言い放ちました。
「自分を追放した国への復讐か? 無関係な市民を巻き込んで、何になる」
「知るか! 俺は不幸になった! なら、全員不幸になればいいんだ!」
エドワード様は叫び、両手でバルブを回しました。
錆びついた金属音が響き、タンクの口から、ドス黒く濁った液体が噴き出しました。
「あははは! 流れろ! 死の川になれ!」
毒液は勢いよくコンクリートの斜面を滑り落ち、澄み切った貯水池の水面へと混ざり始めました。
透明な水の中に、黒いインクを落としたように、毒の帯が広がっていきます。
その先にあるのは、王都へと続く取水ゲートです。
あそこに入れば、もう止められません。
「アルフレッド様! 止めないと!」
「くっ、バルブを閉めるには時間がかかる! それに、もう流れ出た分がゲートへ向かっている!」
物理的に毒液をすくうことは不可能です。
どうすればいいの?
化学中和?
いや、相手は鉛などの重金属です。
分解することはできません。
その時、私の視界に、貯水池の脇に積み上げられているあるものが飛び込んできました。
それは、改修工事のために伐採され、放置されていた大量の木材と、剥がされた樹皮の山です。
「……あれは! オーク(ナラ)の木!」
「なに?」
「アルフレッド様! あの樹皮と枝を、水路に投げ込んでください! 大量に!」
私の意図を、アルフレッド様は一瞬で理解しました。
「そうか……! タンニンか!」
アルフレッド様は迷わず走り出し、積み上げられたオークの廃材を抱え上げると、毒液が流れる水路へ次々と放り込みました。
「おらっ! エドワード、そこをどけ!」
「うわっ!? な、何をする気だ! 木屑なんか浮かべて何になる!」
エドワード様が慌てて飛び退きます。
私は、近くにあった工事用の粉砕機に樹皮を突っ込み、細かく砕いてから水路へ撒きました。
「反応して……! 植物の力で、毒を捕まえて!」
オークやクリなどの樹皮には、植物が身を守るための渋み成分タンニン(タンニン酸)が大量に含まれています。
そしてタンニンには、金属イオンと結合しやすい性質があるのです。
水路の中で、劇的な化学反応が起きました。
オークの樹皮から染み出した成分が、鉛を含んだ廃液と混ざり合った瞬間。
水の色が、ドロドロとした不透明な黒色に変化し、底へと沈殿し始めたのです。
「な、なんだ!? 水が固まった!?」
「タンニン酸鉛だ!」
作業を続けながら、アルフレッド様が叫びました。
「タンニンは水に溶けた重金属と結合し、不溶性の沈殿物(フロック)を作る! こうなれば、毒は水に溶けた状態ではなくなり、泥として底に沈む!」
私はさらに、水路の先に生えていた葦の茂みを指差しました。
「ゲートを閉じて! 流れをあの沈殿池に誘導します!」
アルフレッド様が水門のハンドルを回し、本流へのゲートを遮断。
毒を含んだ水は、脇にある植物浄化用の浅い池へと流れ込みました。
そこでタンニンと結合した鉛は、黒い泥となって沈殿し、さらに葦の根がそれを物理的に濾過していきます。
「……間に合った」
王都へ続くメインパイプには、毒の一滴も入り込みませんでした。
沈殿池は真っ黒に汚れましたが、それは毒が封じ込められた証拠です。
「馬鹿な……。俺の最強の毒が、たかが木の皮と草に負けたのか……?」
エドワード様は呆然と立ち尽くしました。
ベアトリス様が、震える声で呟きます。
「……またなの? また、植物に邪魔されるの?」
「植物は邪魔をしたのではない。自らの身を削って、水を守ったのだ」
アルフレッド様は、泥だらけの手を払いながら、二人を冷徹に見据えました。
「鉛は強力な毒だが、自然界にはそれを無毒化(不溶化)する仕組みも存在する。……お前たちの浅はかな知識では、偉大なる自然の浄化システムには勝てんよ」
エドワード様は、悔しさと絶望で顔を歪めました。
そして、懐から何かを取り出そうとしました。
「くそっ……、まだだ! まだ終わりじゃ……」
しかし、その手は止まりました。
遠くから、馬の蹄の音と、衛兵たちの声が聞こえてきたからです。
異変に気づいた王宮からの追手が迫っていました。
「エドワード様! 逃げましょう!」
「ちくしょう! 覚えてろ! 次は必ず……!」
エドワード様はタンクの陰に隠していた予備の馬に飛び乗り、ベアトリス様を引き上げると、山側の獣道へと逃走しました。
アルフレッド様は深追いはしませんでした。
今は、水源の安全確認と、汚染された沈殿池の処理が最優先だからです。
「……逃げ足だけは速いな」
「でも、これで毒は枯渇しました。彼らにはもう、武器はありません」
私は黒く沈殿した池を見つめました。
オークの木片が、毒を吸って静かに漂っています。
「ありがとう、オークの木。あなたたちが街を救ってくれました」
「以前彼が切ろうとした木が、巡り巡って彼の悪事を阻止するとはな。……因果なものだ」
アルフレッド様は私の肩に手を置きました。
「だが、彼らはまだ諦めていない。知識のない獣ほど、追い詰められると何をするか分からん」
「はい。……次が、本当の最後になりそうですね」
汚された水は、植物の力で浄化されました。
しかし、二人の心に巣食う闇は、どんなタンニンでも沈殿させることはできないようでした。
逃走した二人が向かった先。
それは、風が吹き抜ける場所――風車が並ぶ丘陵地帯でした。
ここは、山からの雪解け水や湧き水を集め、巨大な水道橋を通じて王都の数十万人の喉を潤す、まさに国の生命線です。
私とアルフレッド様が馬を駆って到着した時、太陽は真上にありましたが、あたりの空気は凍りついたように冷たく、静まり返っていました。
「……警備兵がいない」
アルフレッド様が手綱を引き、周囲を警戒します。
管理小屋の前に、数人の衛兵が昏倒していました。
争った形跡はなく、おそらく睡眠薬か何かを盛られたのでしょう。
「急ぐぞ、フローラ。水源はあそこだ!」
私たちは貯水池へと続くメインゲートを突破し、巨大な取水口のあるデッキへと駆け上がりました。
そこには、異様な光景が広がっていました。
取水口の真上に、錆びついた巨大な鉄製のタンクが設置されています。
そして、そのバルブに手をかけている、ボロボロの衣服を纏った二人の影。
「来たか、リンネ公爵! それに愛しのフローラ!」
エドワード様が、狂気じみた笑顔で私たちを振り返りました。
隣にいるベアトリス様は、虚ろな目で水面を見つめています。
「エドワード様! やめてください! そのタンクの中身は何ですか!?」
「何だと思う? 侯爵が隠し持っていた産業廃棄物の特製カクテルさ!」
エドワード様はタンクをバンと叩きました。
「工場から出た廃液、メッキ工場の残り汁、そして……、お前たちが大騒ぎして回収させた鉛糖の在庫もたっぷり溶かし込んであるぞ!」
私は息を呑みました。
鉛……。
以前、貴族たちを苦しめた、あの神経毒です。
それが、高濃度の液体となって、このタンクに満たされているのです。
「このバルブを開けば、毒液は一気に取水口へ流れ込み、王都へのメインパイプを通って拡散する。希釈されるとはいえ、子供や老人はひとたまりもないだろう。味も匂いもない鉛の水が、じわじわと都民の脳と体を腐らせるのだ!」
「……愚か者め」
アルフレッド様が静かに、しかし激しい怒りを込めて言い放ちました。
「自分を追放した国への復讐か? 無関係な市民を巻き込んで、何になる」
「知るか! 俺は不幸になった! なら、全員不幸になればいいんだ!」
エドワード様は叫び、両手でバルブを回しました。
錆びついた金属音が響き、タンクの口から、ドス黒く濁った液体が噴き出しました。
「あははは! 流れろ! 死の川になれ!」
毒液は勢いよくコンクリートの斜面を滑り落ち、澄み切った貯水池の水面へと混ざり始めました。
透明な水の中に、黒いインクを落としたように、毒の帯が広がっていきます。
その先にあるのは、王都へと続く取水ゲートです。
あそこに入れば、もう止められません。
「アルフレッド様! 止めないと!」
「くっ、バルブを閉めるには時間がかかる! それに、もう流れ出た分がゲートへ向かっている!」
物理的に毒液をすくうことは不可能です。
どうすればいいの?
化学中和?
いや、相手は鉛などの重金属です。
分解することはできません。
その時、私の視界に、貯水池の脇に積み上げられているあるものが飛び込んできました。
それは、改修工事のために伐採され、放置されていた大量の木材と、剥がされた樹皮の山です。
「……あれは! オーク(ナラ)の木!」
「なに?」
「アルフレッド様! あの樹皮と枝を、水路に投げ込んでください! 大量に!」
私の意図を、アルフレッド様は一瞬で理解しました。
「そうか……! タンニンか!」
アルフレッド様は迷わず走り出し、積み上げられたオークの廃材を抱え上げると、毒液が流れる水路へ次々と放り込みました。
「おらっ! エドワード、そこをどけ!」
「うわっ!? な、何をする気だ! 木屑なんか浮かべて何になる!」
エドワード様が慌てて飛び退きます。
私は、近くにあった工事用の粉砕機に樹皮を突っ込み、細かく砕いてから水路へ撒きました。
「反応して……! 植物の力で、毒を捕まえて!」
オークやクリなどの樹皮には、植物が身を守るための渋み成分タンニン(タンニン酸)が大量に含まれています。
そしてタンニンには、金属イオンと結合しやすい性質があるのです。
水路の中で、劇的な化学反応が起きました。
オークの樹皮から染み出した成分が、鉛を含んだ廃液と混ざり合った瞬間。
水の色が、ドロドロとした不透明な黒色に変化し、底へと沈殿し始めたのです。
「な、なんだ!? 水が固まった!?」
「タンニン酸鉛だ!」
作業を続けながら、アルフレッド様が叫びました。
「タンニンは水に溶けた重金属と結合し、不溶性の沈殿物(フロック)を作る! こうなれば、毒は水に溶けた状態ではなくなり、泥として底に沈む!」
私はさらに、水路の先に生えていた葦の茂みを指差しました。
「ゲートを閉じて! 流れをあの沈殿池に誘導します!」
アルフレッド様が水門のハンドルを回し、本流へのゲートを遮断。
毒を含んだ水は、脇にある植物浄化用の浅い池へと流れ込みました。
そこでタンニンと結合した鉛は、黒い泥となって沈殿し、さらに葦の根がそれを物理的に濾過していきます。
「……間に合った」
王都へ続くメインパイプには、毒の一滴も入り込みませんでした。
沈殿池は真っ黒に汚れましたが、それは毒が封じ込められた証拠です。
「馬鹿な……。俺の最強の毒が、たかが木の皮と草に負けたのか……?」
エドワード様は呆然と立ち尽くしました。
ベアトリス様が、震える声で呟きます。
「……またなの? また、植物に邪魔されるの?」
「植物は邪魔をしたのではない。自らの身を削って、水を守ったのだ」
アルフレッド様は、泥だらけの手を払いながら、二人を冷徹に見据えました。
「鉛は強力な毒だが、自然界にはそれを無毒化(不溶化)する仕組みも存在する。……お前たちの浅はかな知識では、偉大なる自然の浄化システムには勝てんよ」
エドワード様は、悔しさと絶望で顔を歪めました。
そして、懐から何かを取り出そうとしました。
「くそっ……、まだだ! まだ終わりじゃ……」
しかし、その手は止まりました。
遠くから、馬の蹄の音と、衛兵たちの声が聞こえてきたからです。
異変に気づいた王宮からの追手が迫っていました。
「エドワード様! 逃げましょう!」
「ちくしょう! 覚えてろ! 次は必ず……!」
エドワード様はタンクの陰に隠していた予備の馬に飛び乗り、ベアトリス様を引き上げると、山側の獣道へと逃走しました。
アルフレッド様は深追いはしませんでした。
今は、水源の安全確認と、汚染された沈殿池の処理が最優先だからです。
「……逃げ足だけは速いな」
「でも、これで毒は枯渇しました。彼らにはもう、武器はありません」
私は黒く沈殿した池を見つめました。
オークの木片が、毒を吸って静かに漂っています。
「ありがとう、オークの木。あなたたちが街を救ってくれました」
「以前彼が切ろうとした木が、巡り巡って彼の悪事を阻止するとはな。……因果なものだ」
アルフレッド様は私の肩に手を置きました。
「だが、彼らはまだ諦めていない。知識のない獣ほど、追い詰められると何をするか分からん」
「はい。……次が、本当の最後になりそうですね」
汚された水は、植物の力で浄化されました。
しかし、二人の心に巣食う闇は、どんなタンニンでも沈殿させることはできないようでした。
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