41 / 50
第41話:最後の悪あがき
しおりを挟む
「――逃げた、だと?」
平和が戻ったはずのリンネ公爵邸。
朝食の席で、アルフレッド様の怒声が響きました。
報告に来た近衛騎士は、青ざめた顔で直立不動のまま答えます。
「は、はい。昨夜未明、エドワード・ローズベリー元伯爵令息を、国外追放のための港へ護送中……、馬車が何者かに襲撃されました」
「襲撃? オライオン侯爵の一派は一網打尽にしたはずだ。残党がいたのか?」
「いえ、それが……、手口が粗雑で、組織的なものではありませんでした。おそらく、金で雇われたゴロツキか、あるいは……」
騎士は言葉を濁し、アルフレッド様は眉間の皺を深くしました。
「……エドワードの消息は?」
「不明です。馬車は谷底へ転落しましたが、中には誰もいませんでした。手錠が外された痕跡があります」
「チッ。ゴキブリ並みの生命力だな」
私は不安に駆られ、胸元を握りしめました。
エドワード様が逃げた。
あれほどの屈辱と憎悪を抱いたまま、野に放たれたのです。
「フローラ、心配するな」
アルフレッド様が、私の手の震えに気づいて優しく覆い被せてくれました。
「所詮は無能な男だ。金も権力もない彼に、一人で何ができるはずもない。すぐに飢えて野垂れ死ぬか、衛兵に泣きついてくるのがオチだ」
「……そうでしょうか。私には、彼が一人だとは思えないのです」
嫌な予感がしていました。
彼にはまだ、同じように全てを失い、世界を恨んでいる共犯者がいるのではないかと……。
*
その頃。
王都の最下層、スラム街の路地裏。
腐った生ゴミと汚水の臭いが充満する暗がりに、二つの影がうごめいていました。
「……痛い、足が痛い……。もう歩けないわ」
ボロボロの衣服を纏い、泥だらけの靴でうずくまっているのは、かつての社交界の華、ベアトリス様でした。
彼女は実家に戻ったものの、伯爵家取り潰しの原因を作った娘として勘当され、着の身着のままで放り出されたのです。
「立てよ、ベアトリス。ここで止まったら衛兵に見つかる」
彼女の手を引いているのは、護送車から脱走したエドワード様でした。
かつての煌びやかな金髪は脂にまみれ、目は落ち窪み、狂気じみた光を宿しています。
「エドワード様……、わたくしたち、これからどうなるの? お金もない、行く当てもない……。もう、死ぬしかないの?」
「死ぬ? ふざけるな。俺たちが死んで、あいつら……、リンネとフローラが幸せに結婚して笑い合うなんて、そんな結末があってたまるか!」
エドワード様は路地の壁を拳で殴りつけました。
爪が割れ、血が滲みますが、彼は痛みを感じていないようでした。
「復讐だ。俺たちの人生を茶番劇にしたあいつらに、最高の悪夢を見せてやるんだ」
「復讐って……、どうやって? わたくしたちには何の力もないのよ」
「力ならある。……ここにな」
エドワード様は懐から、一枚の皺くちゃになった紙を取り出しました。
それは、オライオン侯爵が逮捕される直前、エドワード様にこっそりと渡していた隠し倉庫の地図でした。
「侯爵が言っていた。『もしもの時はここを使え。国を道連れにするための毒が眠っている』とな」
「毒……?」
「ああ。俺たちは知恵ではあいつらに勝てない。だったら……、もっと単純で、凶悪な方法でパニックを起こしてやる」
エドワード様はニヤリと笑いました。
それは、もはや人間の笑みではありませんでした。
「行こう、ベアトリス。俺たちの最後のダンスだ。会場は……、この王都全域だ」
ベアトリス様は一瞬躊躇しましたが、エドワード様の差し出した手を取りました。
彼女の中にも、自分を捨てた社会と、幸せになった私へのドス黒い嫉妬が渦巻いていたからです。
二人の堕ちた貴族は、手を取り合って闇の中へと消えていきました。
数時間後。
王都の郊外、かつて革なめし工場があった廃墟の地下。
埃まみれの扉をこじ開けた二人は、そこに眠る遺産を目にしました。
「……なんだ、これ」
そこに積まれていたのは、金銀財宝ではありませんでした。
無造作に積み上げられた木箱や麻袋。
そして、ガラス瓶に入った怪しげな液体や粉末。
オライオン侯爵が、政敵を排除するために裏ルートで集めていた、世界中の有毒植物や劇薬のストックです。
「うわっ、変な臭い……」
「見ろベアトリス! これだ!」
エドワード様が駆け寄った棚には、さまざまな名前が並んでいました。
ヒ素、トリカブト、ストリキニーネ……。
そして、部屋の奥には、巨大なタンクが鎮座していました。
「産業用廃棄毒液……? 侯爵は、こんなものまで隠し持っていたのか」
それは、鉱山開発や工場から出る、処理前の猛毒廃液でした。
「ねえ、エドワード様。これを使ってどうするの?」
「決まっているだろう。……フローラが得意げに語っていた知識を逆手に取ってやる」
エドワード様は地図を広げました。
そこには、王都の地下を流れる水道管の配管図が記されています。
「人間は水がないと生きられない。そして、植物も水がなければ枯れる」
「まさか……」
「ああ。王都の水源地……、上水道の貯水池に、この毒を全てぶちまけてやるんだ」
エドワード様の計画は、単純にして最悪のものでした。
王都の数十万人が飲む水に毒を混入させる。
希釈されるとはいえ、パニックを引き起こし、多くの病人を出し、都市機能を麻痺させるには十分すぎる量です。
「フローラは植物学者だ。個別の毒草なら見抜けるかもしれんが、正体不明の混合毒が溶け込んだ水を、どうやって防ぐ?」
「……素敵だわ、エドワード様」
ベアトリス様がうっとりとした目で彼を見つめました。
彼女の倫理観は、度重なる不幸とヒ素中毒の後遺症、そして絶望によって完全に崩壊していました。
「わたくしの肌をボロボロにしたこの国の人たちに、同じ苦しみを味あわせてやりたいわ」
「ああ。やろう。俺たちを笑い者にした奴らに、死の恐怖を植え付けてやる!」
二人は暗い地下室で、狂ったように笑い合いました。
知識なき者の暴走。
彼らは自分たちが扱おうとしているものが、どれほど危険で、自分たち自身をも蝕むものであるかを理解しないまま、破滅へのスイッチに手をかけたのです。
*
翌朝。
公爵邸の玄関に、一通の汚れた手紙が投げ込まれました。
差出人は不明。
しかし、そこに書かれた文字は、憎悪に満ちた走り書きでした。
『正午、王都は死の都となる。貴様らの愛する植物と共に枯れ果てろ』
手紙を受け取ったアルフレッド様は、鼻を近づけて匂いを嗅ぎ、顔色を変えました。
「……フローラ。この手紙から、硫黄と腐敗臭……、そして微かな鉛の匂いがする」
「鉛? まさか……」
「場所は水源地だ。急ぐぞ!」
私たちは研究所を飛び出しました。
最後の戦いは、既に始まっていたのです……。
平和が戻ったはずのリンネ公爵邸。
朝食の席で、アルフレッド様の怒声が響きました。
報告に来た近衛騎士は、青ざめた顔で直立不動のまま答えます。
「は、はい。昨夜未明、エドワード・ローズベリー元伯爵令息を、国外追放のための港へ護送中……、馬車が何者かに襲撃されました」
「襲撃? オライオン侯爵の一派は一網打尽にしたはずだ。残党がいたのか?」
「いえ、それが……、手口が粗雑で、組織的なものではありませんでした。おそらく、金で雇われたゴロツキか、あるいは……」
騎士は言葉を濁し、アルフレッド様は眉間の皺を深くしました。
「……エドワードの消息は?」
「不明です。馬車は谷底へ転落しましたが、中には誰もいませんでした。手錠が外された痕跡があります」
「チッ。ゴキブリ並みの生命力だな」
私は不安に駆られ、胸元を握りしめました。
エドワード様が逃げた。
あれほどの屈辱と憎悪を抱いたまま、野に放たれたのです。
「フローラ、心配するな」
アルフレッド様が、私の手の震えに気づいて優しく覆い被せてくれました。
「所詮は無能な男だ。金も権力もない彼に、一人で何ができるはずもない。すぐに飢えて野垂れ死ぬか、衛兵に泣きついてくるのがオチだ」
「……そうでしょうか。私には、彼が一人だとは思えないのです」
嫌な予感がしていました。
彼にはまだ、同じように全てを失い、世界を恨んでいる共犯者がいるのではないかと……。
*
その頃。
王都の最下層、スラム街の路地裏。
腐った生ゴミと汚水の臭いが充満する暗がりに、二つの影がうごめいていました。
「……痛い、足が痛い……。もう歩けないわ」
ボロボロの衣服を纏い、泥だらけの靴でうずくまっているのは、かつての社交界の華、ベアトリス様でした。
彼女は実家に戻ったものの、伯爵家取り潰しの原因を作った娘として勘当され、着の身着のままで放り出されたのです。
「立てよ、ベアトリス。ここで止まったら衛兵に見つかる」
彼女の手を引いているのは、護送車から脱走したエドワード様でした。
かつての煌びやかな金髪は脂にまみれ、目は落ち窪み、狂気じみた光を宿しています。
「エドワード様……、わたくしたち、これからどうなるの? お金もない、行く当てもない……。もう、死ぬしかないの?」
「死ぬ? ふざけるな。俺たちが死んで、あいつら……、リンネとフローラが幸せに結婚して笑い合うなんて、そんな結末があってたまるか!」
エドワード様は路地の壁を拳で殴りつけました。
爪が割れ、血が滲みますが、彼は痛みを感じていないようでした。
「復讐だ。俺たちの人生を茶番劇にしたあいつらに、最高の悪夢を見せてやるんだ」
「復讐って……、どうやって? わたくしたちには何の力もないのよ」
「力ならある。……ここにな」
エドワード様は懐から、一枚の皺くちゃになった紙を取り出しました。
それは、オライオン侯爵が逮捕される直前、エドワード様にこっそりと渡していた隠し倉庫の地図でした。
「侯爵が言っていた。『もしもの時はここを使え。国を道連れにするための毒が眠っている』とな」
「毒……?」
「ああ。俺たちは知恵ではあいつらに勝てない。だったら……、もっと単純で、凶悪な方法でパニックを起こしてやる」
エドワード様はニヤリと笑いました。
それは、もはや人間の笑みではありませんでした。
「行こう、ベアトリス。俺たちの最後のダンスだ。会場は……、この王都全域だ」
ベアトリス様は一瞬躊躇しましたが、エドワード様の差し出した手を取りました。
彼女の中にも、自分を捨てた社会と、幸せになった私へのドス黒い嫉妬が渦巻いていたからです。
二人の堕ちた貴族は、手を取り合って闇の中へと消えていきました。
数時間後。
王都の郊外、かつて革なめし工場があった廃墟の地下。
埃まみれの扉をこじ開けた二人は、そこに眠る遺産を目にしました。
「……なんだ、これ」
そこに積まれていたのは、金銀財宝ではありませんでした。
無造作に積み上げられた木箱や麻袋。
そして、ガラス瓶に入った怪しげな液体や粉末。
オライオン侯爵が、政敵を排除するために裏ルートで集めていた、世界中の有毒植物や劇薬のストックです。
「うわっ、変な臭い……」
「見ろベアトリス! これだ!」
エドワード様が駆け寄った棚には、さまざまな名前が並んでいました。
ヒ素、トリカブト、ストリキニーネ……。
そして、部屋の奥には、巨大なタンクが鎮座していました。
「産業用廃棄毒液……? 侯爵は、こんなものまで隠し持っていたのか」
それは、鉱山開発や工場から出る、処理前の猛毒廃液でした。
「ねえ、エドワード様。これを使ってどうするの?」
「決まっているだろう。……フローラが得意げに語っていた知識を逆手に取ってやる」
エドワード様は地図を広げました。
そこには、王都の地下を流れる水道管の配管図が記されています。
「人間は水がないと生きられない。そして、植物も水がなければ枯れる」
「まさか……」
「ああ。王都の水源地……、上水道の貯水池に、この毒を全てぶちまけてやるんだ」
エドワード様の計画は、単純にして最悪のものでした。
王都の数十万人が飲む水に毒を混入させる。
希釈されるとはいえ、パニックを引き起こし、多くの病人を出し、都市機能を麻痺させるには十分すぎる量です。
「フローラは植物学者だ。個別の毒草なら見抜けるかもしれんが、正体不明の混合毒が溶け込んだ水を、どうやって防ぐ?」
「……素敵だわ、エドワード様」
ベアトリス様がうっとりとした目で彼を見つめました。
彼女の倫理観は、度重なる不幸とヒ素中毒の後遺症、そして絶望によって完全に崩壊していました。
「わたくしの肌をボロボロにしたこの国の人たちに、同じ苦しみを味あわせてやりたいわ」
「ああ。やろう。俺たちを笑い者にした奴らに、死の恐怖を植え付けてやる!」
二人は暗い地下室で、狂ったように笑い合いました。
知識なき者の暴走。
彼らは自分たちが扱おうとしているものが、どれほど危険で、自分たち自身をも蝕むものであるかを理解しないまま、破滅へのスイッチに手をかけたのです。
*
翌朝。
公爵邸の玄関に、一通の汚れた手紙が投げ込まれました。
差出人は不明。
しかし、そこに書かれた文字は、憎悪に満ちた走り書きでした。
『正午、王都は死の都となる。貴様らの愛する植物と共に枯れ果てろ』
手紙を受け取ったアルフレッド様は、鼻を近づけて匂いを嗅ぎ、顔色を変えました。
「……フローラ。この手紙から、硫黄と腐敗臭……、そして微かな鉛の匂いがする」
「鉛? まさか……」
「場所は水源地だ。急ぐぞ!」
私たちは研究所を飛び出しました。
最後の戦いは、既に始まっていたのです……。
3
あなたにおすすめの小説
傷物令嬢シャルロットは辺境伯様の人質となってスローライフ
悠木真帆
恋愛
侯爵令嬢シャルロット・ラドフォルンは幼いとき王子を庇って右上半身に大やけどを負う。
残ったやけどの痕はシャルロットに暗い影を落とす。
そんなシャルロットにも他国の貴族との婚約が決まり幸せとなるはずだった。
だがーー
月あかりに照らされた婚約者との初めての夜。
やけどの痕を目にした婚約者は顔色を変えて、そのままベッドの上でシャルロットに婚約破棄を申し渡した。
それ以来、屋敷に閉じこもる生活を送っていたシャルロットに父から敵国の人質となることを命じられる。
「地味で無能」と捨てられた令嬢は、冷酷な【年上イケオジ公爵】に嫁ぎました〜今更私の価値に気づいた元王太子が後悔で顔面蒼白になっても今更遅い
腐ったバナナ
恋愛
伯爵令嬢クラウディアは、婚約者のアルバート王太子と妹リリアンに「地味で無能」と断罪され、公衆の面前で婚約破棄される。
お飾りの厄介払いとして押し付けられた嫁ぎ先は、「氷壁公爵」と恐れられる年上の冷酷な辺境伯アレクシス・グレイヴナー公爵だった。
当初は冷徹だった公爵は、クラウディアの才能と、過去の傷を癒やす温もりに触れ、その愛を「二度と失わない」と固く誓う。
彼の愛は、包容力と同時に、狂気的な独占欲を伴った「大人の愛」へと昇華していく。
【完結】身代わりに病弱だった令嬢が隣国の冷酷王子と政略結婚したら、薬師の知識が役に立ちました。
朝日みらい
恋愛
リリスは内気な性格の貴族令嬢。幼い頃に患った大病の影響で、薬師顔負けの知識を持ち、自ら薬を調合する日々を送っている。家族の愛情を一身に受ける妹セシリアとは対照的に、彼女は控えめで存在感が薄い。
ある日、リリスは両親から突然「妹の代わりに隣国の王子と政略結婚をするように」と命じられる。結婚相手であるエドアルド王子は、かつて幼馴染でありながら、今では冷たく距離を置かれる存在。リリスは幼い頃から密かにエドアルドに憧れていたが、病弱だった過去もあって自分に自信が持てず、彼の真意がわからないまま結婚の日を迎えてしまい――
追放された悪役令嬢は、氷の辺境伯に何故か過保護に娶られました ~今更ですが、この温もりは手放せません!?~
放浪人
恋愛
公爵令嬢セラフィナは、異母妹イゾルデの策略により、婚約者である王子アラリックから「悪役令嬢」の汚名を着せられ、婚約破棄と同時に辺境への追放を宣告される。絶望の中、彼女を待ち受けていたのは、冷酷無比と噂される「氷の辺境伯」カシアンとの政略結婚だった。死をも覚悟するセラフィナだったが、カシアンは噂とは裏腹に、不器用ながらも彼女を大切に扱い始める。戸惑いながらも、カシアンの隠された優しさに触れ、凍てついた心が少しずつ溶かされていくセラフィナ。しかし、そんな彼女たちの穏やかな日々を、過去の陰謀が再び脅かそうとする。果たしてセラフィナは、降りかかる不遇を乗り越え、カシアンと共に真実の愛と幸福を掴むことができるのか? そして、彼女を陥れた者たちに訪れる運命とは――?
婚約破棄されましたが、辺境で最強の旦那様に溺愛されています
鷹 綾
恋愛
婚約者である王太子ユリウスに、
「完璧すぎて可愛げがない」という理不尽な理由で婚約破棄を告げられた
公爵令嬢アイシス・フローレス。
――しかし本人は、内心大喜びしていた。
「これで、自由な生活ができますわ!」
ところが王都を離れた彼女を待っていたのは、
“冷酷”と噂される辺境伯ライナルトとの 契約結婚 だった。
ところがこの旦那様、噂とは真逆で——
誰より不器用で、誰よりまっすぐ、そして圧倒的に強い男で……?
静かな辺境で始まったふたりの共同生活は、
やがて互いの心を少しずつ近づけていく。
そんな中、王太子が突然辺境へ乱入。
「君こそ私の真実の愛だ!」と勝手な宣言をし、
平民少女エミーラまで巻き込み、事態は大混乱に。
しかしアイシスは毅然と言い放つ。
「殿下、わたくしはもう“あなたの舞台装置”ではございません」
――婚約破棄のざまぁはここからが本番。
王都から逃げる王太子、
彼を裁く新王、
そして辺境で絆を深めるアイシスとライナルト。
契約から始まった関係は、
やがて“本物の夫婦”へと変わっていく――。
婚約破棄から始まる、
辺境スローライフ×最強旦那様の溺愛ラブストーリー!
幼馴染に振られたので薬学魔法士目指す
MIRICO
恋愛
オレリアは幼馴染に失恋したのを機に、薬学魔法士になるため、都の学院に通うことにした。
卒院の単位取得のために王宮の薬学研究所で働くことになったが、幼馴染が騎士として働いていた。しかも、幼馴染の恋人も侍女として王宮にいる。
二人が一緒にいるのを見るのはつらい。しかし、幼馴染はオレリアをやたら構ってくる。そのせいか、恋人同士を邪魔する嫌な女と噂された。その上、オレリアが案内した植物園で、相手の子が怪我をしてしまい、殺そうとしたまで言われてしまう。
私は何もしていないのに。
そんなオレリアを助けてくれたのは、ボサボサ頭と髭面の、薬学研究所の局長。実は王の甥で、第二継承権を持った、美丈夫で、女性たちから大人気と言われる人だった。
ブックマーク・いいね・ご感想等、ありがとうございます。
お返事ネタバレになりそうなので、申し訳ありませんが控えさせていただきます。
ちゃんと読んでおります。ありがとうございます。
『お前の顔は見飽きた!』内心ガッツポーズで辺境へ
夏乃みのり
恋愛
「リーナ・フォン・アトラス! 貴様との婚約を破棄する!」
華やかな王宮の夜会で、第一王子ジュリアンに突きつけられた非情な宣告。冤罪を被せられ、冷酷な悪役令嬢として追放を言い渡されたリーナだったが、彼女の内心は……「やったーーー! これでやっとトレーニングに専念できるわ!」と歓喜に震えていた!
家族に支度金目当てで売られた令嬢ですが、成り上がり伯爵に溺愛されました
日下奈緒
恋愛
そばかす令嬢クラリスは、家族に支度金目当てで成り上がり伯爵セドリックに嫁がされる。
だが彼に溺愛され家は再興。
見下していた美貌の妹リリアナは婚約破棄される。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる