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【第2章】加入! 幼女戦隊‼
第2話
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「へ、変身したら幼女になる……? そんなヒーローってアリかよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
悪魔を倒した俺は、自分がスーパーヒーローの恰好をした幼女になっていたことに気付いた。
あまりに色んなことが起き過ぎて脳の処理が追い付かない。
とりあえず叫んでみたけど状況は全く変わらない。
これはきっと夢だ。そうに違いない。
ベタだけど、自分の頬をつねってみる。
「いふぁい(痛い)……」
痛みがある……。
ということは……?
でもなんだろう。
なんか程よい弾力で指が押し戻されるというかなんというか……ものすごく柔らかい!
なんだこの柔らかさは!
まるで子供の頬っぺたそのものじゃないか。
ああそうか……やっぱりこれは現実なのか。
ついにこれが夢ではないと思い知らされていると、
「ダピル! 状況はどんな感じ?」
「遅れてごめんなさいです~」
現れたのは、今の自分と同じような姿の幼女が二人。
一人は、青いパワードスーツに身を包み、ショートカットで左耳に髪をかけているヘアースタイル。
どこか大人ぶった感じのあるおませさんな雰囲気だ。
もう一人の子は、黄色のパワードスーツに身を包み、黒髪ストレートロングで、どこか内気そうな感じが漂っている。
でもそれが逆に心をくすぐり、どこか放っておけない感じの女の子だ。
二人に共通していることは……うん、とにかく可愛い。
アイスを奢ってあげて、ペロペロするところをひたすら眺めたい……!
あとは、ダピルから変身するときに付けられたヘアピンも同じく髪にセットしている。
やっぱりこの子たちも……?
「もう! アズサもヒトハも遅いピ! 久しぶりに悪魔が現れたと思ったら二人とも来ないから一時はどうなるかと思ったピ!」
「しかたないでしょ! 今日は平日で私は仕事、ヒトハは大学で講義受けてるんだから!」
アズサと呼ばれているショートカット幼女は、不満をたらしながら反抗する。
「そこは幼女戦隊の一員として、いついかなるときでも戦える準備をしてほしいんダピ!」
「あの……落ち着きましょうよ……。どうやら悪魔はすでに倒してるみたいですし……」
ヒトハと呼ばれている黒髪ストレートロング幼女は、申し訳なさげに二人の間に割って入った。
そして、恐る恐る俺の方を見る。
「あなたが悪魔を倒してくれたんですよね……?」
「あぁ、そうみたい……。自分でも何が起きたのか正直分かってないですけど」
「あなたが倒してくれたのね! 助かったわ! それに……レッドのYOJOスーツを着てるってことはもしかして……」
「そうダピ! この子がYOJOレッドの力に目覚めてくれたおかげで事なきを得たんダピ!」
「そうだったのね!」
そう言いながらヒトハは一瞬光に包まれたかと思うと、急にシルエットが大きくなり、
「私は幼女戦隊のYOJOブルー、名前は青柳杏沙(アオヤギ アズサ)よ。よろしくね」
先ほどのショートカット幼女は、ショートカット美女へと変貌を遂げた。
まるでそのまま綺麗に大人へと成長したかのようだ。
これが本来の姿なのか。
「あ……はい。よろしく……お願い……しゃす」
あっけにとられていたが、手を差し伸べられていることに気が付き、握り返す。
いかに今の自分が小さい手なのかが一目瞭然となった。
「それでこの子が……」
杏沙が目線で合図を送ると、ヒトハがそれに続いて、
「幼女戦隊のYOJOイエロー、名前は……」
こちらも先程の杏沙と同じく一瞬光に包まれたかと思うと、大きく成長を遂げ、どこぞのアイドルかと勘違いしてしまうほどの美少女の姿となった。
そして、
「萌黄一葉(モエギ ヒトハ)……です。よろしくお願いします」
この子は手を差し伸べることはせずに会釈のみ。
姿は変わっても性格はそのままのようだ。
「よろしくどうぞ」
「それであたなは?」
今度は杏沙が俺に挨拶を求めたので、
「あっ! えと……武能って言います。YOJOレッドになった……らしいです」
「武能さんね! でも本当すごいですよ! いきなり力を目覚めさせて悪魔を倒しちゃうなんて!」
「……すごいです」
大人な美女二人に褒められる一人の幼女。
傍から見たら、迷子の幼女に優しく声を掛けている微笑ましいシーンに見えていることだろう。
そういえば、変身を解くにはどうすればいいんだ?
そんなことを思っていると、杏沙が急に「あっ!」と何かをひらめいたご様子。
ここにいる全員を見渡しながら、
「せっかく武能さんが幼女戦隊に入ったことだし、みんなで汗を流しながら親睦を深めちゃいましょうか!」
「あれ……? 一言も入るって言った覚えは……」
「私も……汗……かいちゃいました」
「だよね! じゃあ行こう行こう!」
杏沙に強引に手を引っ張られる。
いつ以来だろうか。こうして女の子と手を繋いだのは。
あれは確か……
「……って、だからまだ幼女戦隊に入るって言ってないってばぁあああああああ!」
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「へ、変身したら幼女になる……? そんなヒーローってアリかよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
悪魔を倒した俺は、自分がスーパーヒーローの恰好をした幼女になっていたことに気付いた。
あまりに色んなことが起き過ぎて脳の処理が追い付かない。
とりあえず叫んでみたけど状況は全く変わらない。
これはきっと夢だ。そうに違いない。
ベタだけど、自分の頬をつねってみる。
「いふぁい(痛い)……」
痛みがある……。
ということは……?
でもなんだろう。
なんか程よい弾力で指が押し戻されるというかなんというか……ものすごく柔らかい!
なんだこの柔らかさは!
まるで子供の頬っぺたそのものじゃないか。
ああそうか……やっぱりこれは現実なのか。
ついにこれが夢ではないと思い知らされていると、
「ダピル! 状況はどんな感じ?」
「遅れてごめんなさいです~」
現れたのは、今の自分と同じような姿の幼女が二人。
一人は、青いパワードスーツに身を包み、ショートカットで左耳に髪をかけているヘアースタイル。
どこか大人ぶった感じのあるおませさんな雰囲気だ。
もう一人の子は、黄色のパワードスーツに身を包み、黒髪ストレートロングで、どこか内気そうな感じが漂っている。
でもそれが逆に心をくすぐり、どこか放っておけない感じの女の子だ。
二人に共通していることは……うん、とにかく可愛い。
アイスを奢ってあげて、ペロペロするところをひたすら眺めたい……!
あとは、ダピルから変身するときに付けられたヘアピンも同じく髪にセットしている。
やっぱりこの子たちも……?
「もう! アズサもヒトハも遅いピ! 久しぶりに悪魔が現れたと思ったら二人とも来ないから一時はどうなるかと思ったピ!」
「しかたないでしょ! 今日は平日で私は仕事、ヒトハは大学で講義受けてるんだから!」
アズサと呼ばれているショートカット幼女は、不満をたらしながら反抗する。
「そこは幼女戦隊の一員として、いついかなるときでも戦える準備をしてほしいんダピ!」
「あの……落ち着きましょうよ……。どうやら悪魔はすでに倒してるみたいですし……」
ヒトハと呼ばれている黒髪ストレートロング幼女は、申し訳なさげに二人の間に割って入った。
そして、恐る恐る俺の方を見る。
「あなたが悪魔を倒してくれたんですよね……?」
「あぁ、そうみたい……。自分でも何が起きたのか正直分かってないですけど」
「あなたが倒してくれたのね! 助かったわ! それに……レッドのYOJOスーツを着てるってことはもしかして……」
「そうダピ! この子がYOJOレッドの力に目覚めてくれたおかげで事なきを得たんダピ!」
「そうだったのね!」
そう言いながらヒトハは一瞬光に包まれたかと思うと、急にシルエットが大きくなり、
「私は幼女戦隊のYOJOブルー、名前は青柳杏沙(アオヤギ アズサ)よ。よろしくね」
先ほどのショートカット幼女は、ショートカット美女へと変貌を遂げた。
まるでそのまま綺麗に大人へと成長したかのようだ。
これが本来の姿なのか。
「あ……はい。よろしく……お願い……しゃす」
あっけにとられていたが、手を差し伸べられていることに気が付き、握り返す。
いかに今の自分が小さい手なのかが一目瞭然となった。
「それでこの子が……」
杏沙が目線で合図を送ると、ヒトハがそれに続いて、
「幼女戦隊のYOJOイエロー、名前は……」
こちらも先程の杏沙と同じく一瞬光に包まれたかと思うと、大きく成長を遂げ、どこぞのアイドルかと勘違いしてしまうほどの美少女の姿となった。
そして、
「萌黄一葉(モエギ ヒトハ)……です。よろしくお願いします」
この子は手を差し伸べることはせずに会釈のみ。
姿は変わっても性格はそのままのようだ。
「よろしくどうぞ」
「それであたなは?」
今度は杏沙が俺に挨拶を求めたので、
「あっ! えと……武能って言います。YOJOレッドになった……らしいです」
「武能さんね! でも本当すごいですよ! いきなり力を目覚めさせて悪魔を倒しちゃうなんて!」
「……すごいです」
大人な美女二人に褒められる一人の幼女。
傍から見たら、迷子の幼女に優しく声を掛けている微笑ましいシーンに見えていることだろう。
そういえば、変身を解くにはどうすればいいんだ?
そんなことを思っていると、杏沙が急に「あっ!」と何かをひらめいたご様子。
ここにいる全員を見渡しながら、
「せっかく武能さんが幼女戦隊に入ったことだし、みんなで汗を流しながら親睦を深めちゃいましょうか!」
「あれ……? 一言も入るって言った覚えは……」
「私も……汗……かいちゃいました」
「だよね! じゃあ行こう行こう!」
杏沙に強引に手を引っ張られる。
いつ以来だろうか。こうして女の子と手を繋いだのは。
あれは確か……
「……って、だからまだ幼女戦隊に入るって言ってないってばぁあああああああ!」
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