10 / 37
【第3章】 チャージ! YOJOパワー‼
第1話
しおりを挟む
幼女戦隊としてヒーローの道を歩み始めて2週間が過ぎた頃。
本当に地球に危機が迫っているのか疑ってしまいたくなるくらい平和な日々が続いていたのだが、ようやく敵である悪魔が現れた。
俺(レッド)、杏沙(ブルー)、一葉(イエロー)の三人での初めての出撃。
早速変身だ!
でも、あれ?
「あの……、変身ってどうすればいいんですか?」
ズコッ
バチンッ!
「あんたね、敵を前にしてるのに、なに緊張感のないこと言ってるのよ!」
「いきなりパーで顔をぶつなよ! 母さんにもたぶたれたことないのに!」
「ふざけてる?」
バキバキ♪
「笑顔のまま指をそうやって鳴らすのはやめろよ、怖いから。それに指を鳴らしてると指が太くなっちゃうんだからな? いや、そんなことはどうでもいい! 俺、この前初めて変身して、そのときはダピルが手伝ってくれたら、自分で変身するのは初めてなんだよ……」
「ったく、これまでに時間はあったんだから、変身の練習くらいしておきなさいよ。これだからニートは……」
「今はニートじゃないし!」
「体臭がニートなのよ!」
「どんな臭いだよ! ちゃんと毎日お風呂入っとるわい!」
「あの……、痴話喧嘩してるところ悪いけど、君たちを無視して世界を滅ぼしちゃうよ? いいの?」
「「うるさいからまだ黙ってろ!」」
「あ、はい」
まだ名前も知らない悪魔を一旦黙らせる。
「分かったよ。教えるわよ。一葉ちゃんが会話に入れなくていじけちゃってるし」
「私はいつも仲間外れ。いいんです。私はいつもこうだから。私なんて会話のテンポが悪くなるからいつも……ブツブツ」
別に仲間外れにしてるわけじゃないぞ?
お兄さんはいつだって君の味方さ。だから元気だしな?
今度アイスでもご馳走するからさ……。
あの高いカップのやつ……。
あまりにも気の毒な一葉に声をかけることはできず、心の中でそう誓った。
「それで、どうすれば変身できるんだ?」
「ダピルからもらったヘアピンがあるでしょ? それを掛け声と一緒に髪にセットするだけ」
「セットする場所は?」
「そんなの適当よ。ファッションなんだから可愛く見えるところに付けたらいいんじゃない?」
「適当だな! でも分かった!」
「じゃあ、いくわよ!」
「あっ! あと掛け声のときの決めポーズとかは————」
「ああもう! そんなのいいから早く変身するわよ! 一葉ちゃんお待たせ! さっさと敵を倒してゆっくりお風呂にでもつかりましょ!」
「そういうまとめ役的なのって、リーダー色であるレッドの俺の役割では⁉」
「黙れ」
「御意」
「じゃあ、気を取り直していくわよ」
「「「YOJOパワー、コンプレッション!」」」
なんやかんやあったが各々が幼女に変身。
試しに、昔テレビで見た仮面をつけたライダー風にポーズを決めて変身してみたけど、無事成功だ。
「グッヘヘ! 来たな幼女戦隊! お前たちが変身するまでに5分は待ったぞ……。まぁ俺様は寛大だから許してやる。お前たちの噂は魔界でも聞いているぞ。俺様の名はウァラク! 我が君・魔法少女様が従えし悪魔72柱の一つ。貴様たちは俺様がぶっ潰してやるぜ!」
双頭の竜を彷彿とさせる二つの頭。この前の鳥頭の悪魔と違って、桁違いに強そうだ。
それに、72柱ってことは、まだほかにも悪魔がいるってことなのか?
それにしても、気になる点が一つ……
「ファッションがダサ過ぎだろ」
「うん。ダサいわね」
「ダサいです……」
「なに⁉ 魔法少女様が素晴らしいと褒めてくれたんだぞ!」
「お前それきっといじられてるだけだぞ? そのファッションが似合って、最高にかっこよく見えるのはこの世界にたった一人しかいない」
2つの竜の顔を持つ悪魔であるウァラクのファッションは、某フレディのようなピッチリ白タンクトップをジーンズにインさせている。
あの顔にこのファッションは最高に似合ってない。若干足も短いし。
「というか、なんで悪魔が人間の服を着てるんだよ……」
「うるさいぞ! 魔法少女様はこの世界に興味があるというから、この世界の文化に触れてみようとだな……」
「気に入られるように頑張ってたのね。悪魔って意外とピュアなのかしら。一気に弱そうに見えてきたわ」
杏沙が少し小バカにしたようにウァラクを挑発する。
「貴様……。俺様をバカにしたな! まずは貴様からぶっ殺してやる! ズッ、ズッ、チャ。ズッ、ズッ、チャ」
聞き覚えのあるようなリズムを二つの口で刻みだす。
やっぱりフレディ⁉
そう思った瞬間、二つの竜の口が開き、
「ロッキュー‼‼‼‼‼‼‼‼‼」
片方の口からは白、もう片方の口からは黒の炎を俺たちめがけて放出する。
「うわっ!」
俺たち三人はなんとかその攻撃をかわす。
しかし、
バゴーンッ!
後ろを振り返ると、山の一部が抉られていた。
もし、これがこの島の人たちに当たっていたら……。
そう思うと一気に緊張感が増してきた。
杏沙と一葉も同じ思いのようで、
「まずいわよ、新斗。アイツ、結構強いかも」
「怖いです……」
「そうだな。でも、ここで俺たちが食い止められなかったら、この島……いや、この世界が危ない! 何とか食い止めるぞ!」
「そうね!」
「……はい!」
三人でウァラクに対峙。
「グッヘヘ! ようやく俺様の強さが分かったみたいだな。でも、貴様らには俺様と戦う前に、コイツらの相手をしてもらうぜ! いでよ! ゴルラども!」
その掛け声と同時に魔法陣が地面に現れ、
「「「ウホッ、ウホッ、ウホッ、ウホッ、ウホッ」」」
その魔法陣からゴリラのような姿をした獣が3体、姿を現した。
「なんだあのゴリラどもは!」
「あれは、悪魔たちが従えてる魔獣のゴルラダピ! 一体だけだと大したことないけど、数が多いとなにかと厄介ダピ!」
「まずはゴルラたちを倒さないとってこと?」
杏沙が尋ねる。
「いや、あいつらを相手してる隙に島の人たちに危害を及ぼすかもしれねぇ。あのゴリラもどきは俺がなんとかするから二人はウァラクをやってくれ!」
「わかった! 行くわよ、一葉ちゃん!」
「はい!」
ゴルラたちを飛び越え、ウァラクの元へと向かう二人。
そういえば、二人が戦うところを見るのは初めてかも。
でも、まずは目の前のゴルラに集中しないと。
「このゴリラもどきが! 全員まとめて相手にしてやるぜ!」
「「「ウホッ!」」」
「うりゃああああ‼‼‼‼」
3体同時に相手にするのは少々骨が折れたが、なんとか撃退。
この前は無意識に炎が拳から出てきてたけど、今回は感覚で炎を操ることができた。
まだなんとなくだけど。
次からは戦いに備えてしっかり練習する必要があるな。
急いで二人の元へと向かう。
「くらえ!」
杏沙が水の弾丸を手から次々と繰り出す。
杏沙は水のYOJOパワーを司る幼女ブルー。
身体にあるパワーを水へと変換させて、一気に放出させる。
「悪い悪魔さんは消えてください……!」
一方の一葉は、空中から雷を呼び起こし、相手に命中させる。
雷のYOJOパワーを司る幼女イエローというわけだ。
内側にあるパワーを放出させるというよりは、自然に対して優しく語り掛けることで、力を貸してもらっているという感じ。
あまり連携が取れているとは言えないが、それぞれの力を存分に発揮して、ウァラクを追い込み、
「クソぉぉぉ! 俺様がこんなところで……。アイワズボーン‼‼‼‼‼」
ドカーンッ!!!
大きな爆発とともにウァラクが消滅。
初めての三人での勝利である。
本当に地球に危機が迫っているのか疑ってしまいたくなるくらい平和な日々が続いていたのだが、ようやく敵である悪魔が現れた。
俺(レッド)、杏沙(ブルー)、一葉(イエロー)の三人での初めての出撃。
早速変身だ!
でも、あれ?
「あの……、変身ってどうすればいいんですか?」
ズコッ
バチンッ!
「あんたね、敵を前にしてるのに、なに緊張感のないこと言ってるのよ!」
「いきなりパーで顔をぶつなよ! 母さんにもたぶたれたことないのに!」
「ふざけてる?」
バキバキ♪
「笑顔のまま指をそうやって鳴らすのはやめろよ、怖いから。それに指を鳴らしてると指が太くなっちゃうんだからな? いや、そんなことはどうでもいい! 俺、この前初めて変身して、そのときはダピルが手伝ってくれたら、自分で変身するのは初めてなんだよ……」
「ったく、これまでに時間はあったんだから、変身の練習くらいしておきなさいよ。これだからニートは……」
「今はニートじゃないし!」
「体臭がニートなのよ!」
「どんな臭いだよ! ちゃんと毎日お風呂入っとるわい!」
「あの……、痴話喧嘩してるところ悪いけど、君たちを無視して世界を滅ぼしちゃうよ? いいの?」
「「うるさいからまだ黙ってろ!」」
「あ、はい」
まだ名前も知らない悪魔を一旦黙らせる。
「分かったよ。教えるわよ。一葉ちゃんが会話に入れなくていじけちゃってるし」
「私はいつも仲間外れ。いいんです。私はいつもこうだから。私なんて会話のテンポが悪くなるからいつも……ブツブツ」
別に仲間外れにしてるわけじゃないぞ?
お兄さんはいつだって君の味方さ。だから元気だしな?
今度アイスでもご馳走するからさ……。
あの高いカップのやつ……。
あまりにも気の毒な一葉に声をかけることはできず、心の中でそう誓った。
「それで、どうすれば変身できるんだ?」
「ダピルからもらったヘアピンがあるでしょ? それを掛け声と一緒に髪にセットするだけ」
「セットする場所は?」
「そんなの適当よ。ファッションなんだから可愛く見えるところに付けたらいいんじゃない?」
「適当だな! でも分かった!」
「じゃあ、いくわよ!」
「あっ! あと掛け声のときの決めポーズとかは————」
「ああもう! そんなのいいから早く変身するわよ! 一葉ちゃんお待たせ! さっさと敵を倒してゆっくりお風呂にでもつかりましょ!」
「そういうまとめ役的なのって、リーダー色であるレッドの俺の役割では⁉」
「黙れ」
「御意」
「じゃあ、気を取り直していくわよ」
「「「YOJOパワー、コンプレッション!」」」
なんやかんやあったが各々が幼女に変身。
試しに、昔テレビで見た仮面をつけたライダー風にポーズを決めて変身してみたけど、無事成功だ。
「グッヘヘ! 来たな幼女戦隊! お前たちが変身するまでに5分は待ったぞ……。まぁ俺様は寛大だから許してやる。お前たちの噂は魔界でも聞いているぞ。俺様の名はウァラク! 我が君・魔法少女様が従えし悪魔72柱の一つ。貴様たちは俺様がぶっ潰してやるぜ!」
双頭の竜を彷彿とさせる二つの頭。この前の鳥頭の悪魔と違って、桁違いに強そうだ。
それに、72柱ってことは、まだほかにも悪魔がいるってことなのか?
それにしても、気になる点が一つ……
「ファッションがダサ過ぎだろ」
「うん。ダサいわね」
「ダサいです……」
「なに⁉ 魔法少女様が素晴らしいと褒めてくれたんだぞ!」
「お前それきっといじられてるだけだぞ? そのファッションが似合って、最高にかっこよく見えるのはこの世界にたった一人しかいない」
2つの竜の顔を持つ悪魔であるウァラクのファッションは、某フレディのようなピッチリ白タンクトップをジーンズにインさせている。
あの顔にこのファッションは最高に似合ってない。若干足も短いし。
「というか、なんで悪魔が人間の服を着てるんだよ……」
「うるさいぞ! 魔法少女様はこの世界に興味があるというから、この世界の文化に触れてみようとだな……」
「気に入られるように頑張ってたのね。悪魔って意外とピュアなのかしら。一気に弱そうに見えてきたわ」
杏沙が少し小バカにしたようにウァラクを挑発する。
「貴様……。俺様をバカにしたな! まずは貴様からぶっ殺してやる! ズッ、ズッ、チャ。ズッ、ズッ、チャ」
聞き覚えのあるようなリズムを二つの口で刻みだす。
やっぱりフレディ⁉
そう思った瞬間、二つの竜の口が開き、
「ロッキュー‼‼‼‼‼‼‼‼‼」
片方の口からは白、もう片方の口からは黒の炎を俺たちめがけて放出する。
「うわっ!」
俺たち三人はなんとかその攻撃をかわす。
しかし、
バゴーンッ!
後ろを振り返ると、山の一部が抉られていた。
もし、これがこの島の人たちに当たっていたら……。
そう思うと一気に緊張感が増してきた。
杏沙と一葉も同じ思いのようで、
「まずいわよ、新斗。アイツ、結構強いかも」
「怖いです……」
「そうだな。でも、ここで俺たちが食い止められなかったら、この島……いや、この世界が危ない! 何とか食い止めるぞ!」
「そうね!」
「……はい!」
三人でウァラクに対峙。
「グッヘヘ! ようやく俺様の強さが分かったみたいだな。でも、貴様らには俺様と戦う前に、コイツらの相手をしてもらうぜ! いでよ! ゴルラども!」
その掛け声と同時に魔法陣が地面に現れ、
「「「ウホッ、ウホッ、ウホッ、ウホッ、ウホッ」」」
その魔法陣からゴリラのような姿をした獣が3体、姿を現した。
「なんだあのゴリラどもは!」
「あれは、悪魔たちが従えてる魔獣のゴルラダピ! 一体だけだと大したことないけど、数が多いとなにかと厄介ダピ!」
「まずはゴルラたちを倒さないとってこと?」
杏沙が尋ねる。
「いや、あいつらを相手してる隙に島の人たちに危害を及ぼすかもしれねぇ。あのゴリラもどきは俺がなんとかするから二人はウァラクをやってくれ!」
「わかった! 行くわよ、一葉ちゃん!」
「はい!」
ゴルラたちを飛び越え、ウァラクの元へと向かう二人。
そういえば、二人が戦うところを見るのは初めてかも。
でも、まずは目の前のゴルラに集中しないと。
「このゴリラもどきが! 全員まとめて相手にしてやるぜ!」
「「「ウホッ!」」」
「うりゃああああ‼‼‼‼」
3体同時に相手にするのは少々骨が折れたが、なんとか撃退。
この前は無意識に炎が拳から出てきてたけど、今回は感覚で炎を操ることができた。
まだなんとなくだけど。
次からは戦いに備えてしっかり練習する必要があるな。
急いで二人の元へと向かう。
「くらえ!」
杏沙が水の弾丸を手から次々と繰り出す。
杏沙は水のYOJOパワーを司る幼女ブルー。
身体にあるパワーを水へと変換させて、一気に放出させる。
「悪い悪魔さんは消えてください……!」
一方の一葉は、空中から雷を呼び起こし、相手に命中させる。
雷のYOJOパワーを司る幼女イエローというわけだ。
内側にあるパワーを放出させるというよりは、自然に対して優しく語り掛けることで、力を貸してもらっているという感じ。
あまり連携が取れているとは言えないが、それぞれの力を存分に発揮して、ウァラクを追い込み、
「クソぉぉぉ! 俺様がこんなところで……。アイワズボーン‼‼‼‼‼」
ドカーンッ!!!
大きな爆発とともにウァラクが消滅。
初めての三人での勝利である。
0
あなたにおすすめの小説
不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます
天田れおぽん
ファンタジー
ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。
ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。
サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める――――
※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。
異世界転生した時に心を失くした私は貧民生まれです
ぐるぐる
ファンタジー
前世日本人の私は剣と魔法の世界に転生した。
転生した時に感情を欠落したのか、生まれた時から心が全く動かない。
前世の記憶を頼りに善悪等を判断。
貧民街の狭くて汚くて臭い家……家とはいえないほったて小屋に、生まれた時から住んでいる。
2人の兄と、私と、弟と母。
母親はいつも心ここにあらず、父親は所在不明。
ある日母親が死んで父親のへそくりを発見したことで、兄弟4人引っ越しを決意する。
前世の記憶と知識、魔法を駆使して少しずつでも確実にお金を貯めていく。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
主婦が役立たず? どう思うかは勝手だけど、こっちも勝手にやらせて貰うから
渡里あずま
ファンタジー
安藤舞は、専業主婦である。ちなみに現在、三十二歳だ。
朝、夫と幼稚園児の子供を見送り、さて掃除と洗濯をしようとしたところで――気づけば、石造りの知らない部屋で座り込んでいた。そして映画で見たような古めかしいコスプレをした、外国人集団に囲まれていた。
「我々が召喚したかったのは、そちらの世界での『学者』や『医者』だ。それを『主婦』だと!? そんなごく潰しが、聖女になどなれるものか! 役立たずなどいらんっ」
「いや、理不尽!」
初対面の見た目だけ美青年に暴言を吐かれ、舞はそのまま無一文で追い出されてしまう。腹を立てながらも、舞は何としても元の世界に戻ることを決意する。
「主婦が役立たず? どう思うかは勝手だけど、こっちも勝手にやらせて貰うから」
※※※
専業主婦の舞が、主婦力・大人力を駆使して元の世界に戻ろうとする話です(ざまぁあり)
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる