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【第1章】日常、そして想い出す
第1話
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恋。それはありふれた日常さえも彩りを与えてくれるもの。
恋。それは自分を磨き上げるきっかけをくれるもの。
恋。それは誰にでもする権利がある素敵なもの。
誰もが恋に憧れ、思い人と添い遂げるための努力をする。
そしてその思い人と恋人関係になれたとしたら、これ以上の幸せなんて他に何もいらないくらいの人生の幸福を感じるはずだ。
しかし、報われない恋というものも存在する。
たとえ思いが通じなかったとしても、その恋をしたという経験こそが、次の恋を成就するための礎となるのだ。
俺、太田直行(おおた なおゆき)もそんな恋に憧れを持つ高校生の一人だ。
今までは勉強と部活動ばかりマジメにやってきたせいで、恋に目が向かなかった。
嘘です。
単純に男とばかりつるんできたせいで、女の子との接し方が分からなくなり、避けていただけだ。
ちなみに、妹は女の子にカウントしていない。当然だ。
生身の女の子と接することはできなくても、女の子のことを学べる術がある。
それが美少女ゲームというわけだ。
どんなときに女の子が喜び、笑い、悲しみ、怒ってしまうのかを学べるばかりか、どんな選択をすれば女の子とお付き合いできるのかも学べてしまうのだ。
なぜ義務教育に取り入れていないのだ。はなはだ疑問だ。
世間は少子高齢化だの、草食系男子が増えて結婚率が低下しただの喚き散らしているが、理由は明白ではないか。
恋のしかたを知らないからだ。
かくいう俺も、今まで恋をしたことがない。
そりゃあ周りの女の子にときめいたり、憧れたりすることはあった。
いつも緊張して女の子とろくに会話はできなかったが、かつてはこんな俺でも話せる子はいた。ちょっと一方的だった気もするが。
だが、恋にまで発展することはなかった。
だから俺は決心したのだ。
高校で、素敵な女の子と素敵な恋をして、素敵なスクールライフを謳歌してやろうと!
そして入学からはや三ケ月。
もうすぐ7月になろうとしているのに、今だに恋はおろか、クラスメイトの女子ともまともに会話をしていない。なぜなんだ。
「だーれだっ?」
恋について考えながら朝ごはんの準備をしていた俺の視界が、急に真っ暗になった。
こんなノリで絡んでくるのは、この家には一人しかいない。
「母さん」
「ピンポーン!」
少々間の抜けた柔和な声が聞こえた後、視界がクリアになった。
「さすがは直くんだね! えらいえらい」
その言葉と同時に、我が母親・太田翠が、背中から俺を抱きしめながら頭を撫でてくる。
「朝ごはんの準備をしているんだからやめてくれないか」
ちょうど卵液に浸した食パンをフライパンで焼いている最中にそんなことをされたら焦げてしまう。
そしたらさらに咲良の機嫌を損ねてしまうに違いない。
そんな事態を避けるべく、俺は母さんを引きはがした。
「もう、直くんったら、恥ずかしがり屋さんなんだから」
そう言いつつ、俺の鼻先を指でツンと突いてきた。まるで新婚生活での微笑ましいひと時のようだ。
しかし、相手は母親。うっとうしい以外の感情が起きない。
母さんは咲良がそのまま成長したような容姿をしている。
もうそろそろ四十になるというのにも関わらず、見た目が若いせいか、咲良の姉と勘違いされてしまうほどだ。
髪型は縛らずに肩までそのまま下げている。服装はぶかぶかなTシャツ一枚しか着ていない。さすがに下着は着ているだろうが。
「そんな恰好でふらふらしてないでちゃんと着替えてよ。いくら母親といえどもそんな恰好が目に入ると目に毒だ」
「あれれ~、もしかして実の母親にムラっときちゃう感じ? ね?」
「そんなわけあるか」
力は入れずに手刀を母さんの頭にくらわせる。
「いったーい! だってこれが仕事をするのに一番楽なんだからいいでしょ~」
怒っているふりだというのは分かっているが、ぷんすかという感じで頬を膨らませている。
「もうすぐ原稿の締め切りだっけ? 順調そう?」
「もちろん何も問題ないであります、直くん殿!」
今度は、ピシッと敬礼をしながら順調であることを伝えてきた。
こいうった感情表現が豊かだからこそ、自分の職業に活かせているのだろう。
母は、そこそこ有名な恋愛小説家だ。
だから一日中家にいて執筆活動を行っている。
そのせいか服装にあまりこだわらず、仕事に集中できるらしいぶかぶかTシャツ一枚でいることが多いというわけだ。
「いっつも直くんが家のことをやってくれるから、お母さんすごい助かってるの。本当にありがとね」
えへへ、と頬を指でかきながら照れ笑いを浮かべていた。
「実際、それで生計を立ててくれてるんだから当たり前だよ。俺にできることといえば、執筆活動に専念できるように身の回りのことをやるくらいしかできないから」
中学までは勉強と部活に専念していたため、たまにしか家の手伝いをしていなかった。
高校進学を機に、中学まで続けていた陸上部を離れ、家の手伝い……というか母と妹の面倒を見るようになった。
もちろん恋をする余裕を作るためでもあったのだが、思いのほか家事とは大変だと気付かされた。
今まで執筆活動をしながら家事をやってくれていた母さんには感謝しかない。
「本当に直くんはお利口さんだね~。お顔もお父さんみたいにかっこよくなってきちゃって!」
その年でキャッキャとはしゃぐのはやめてほしいが、これが平常運転なので何も言うまい。
「その父さんは未だ帰ってこないけどな。今はどこで何やってんだか」
「今はヨーロッパのほうみたいね。メールきてたよ。」
「そうか、まぁ生きてるならそれでいいか」
父さんは自称冒険家だ。
男のロマンは世界に散らばっているのだと豪語して、世界中を旅している。
ろくに家に帰ってこないでふらふらしている父さんをあまりよく思っていない。
しかし、母さんはそんなワイルドな一面に惹かれたのだそうだ。
これも一つの恋なのだろうが、こんな恋はしたくない。やはり恋人とは常に一緒にいたい。
「咲良、用意できたぞ!」
朝食の準備を終え、自室にいる咲良に聞こえるように声をかけた。
返事はなかったがほどなくしてダイニングにやって来る。
「あ、フレンチトースト。あのさ……。さっきはごめん」
さっきまでの不機嫌が嘘のように、すんなり謝ってきた。現金な奴め。
「うん。いいよ。おかわりが食べたかったらすぐ作れるから言えよ」
「うん、ありがと」
俯いてよく見えないが、笑顔を浮かべながら素直に礼をしてくれたようだ。
これで機嫌は直ったかな。
「おいしい! やっぱり直くんの作るご飯は最高よ。お母さん、これでお仕事頑張れるわ!」
「そうだね、キモイところと目つきが悪いところを直せばモテるんじゃないの?」
「せっかく仲直りしたと思ったのに、またキモイ言いやがったな」
わははと、朝から笑いが絶えない朝食風景。
家の女性陣とはうまく話せるんだけどなぁ。
やっぱり目つきとかも関係があるのだろうか。
そんなことを思いながら朝食と片づけを済ませ、通学のために家をあとにした。
恋。それは自分を磨き上げるきっかけをくれるもの。
恋。それは誰にでもする権利がある素敵なもの。
誰もが恋に憧れ、思い人と添い遂げるための努力をする。
そしてその思い人と恋人関係になれたとしたら、これ以上の幸せなんて他に何もいらないくらいの人生の幸福を感じるはずだ。
しかし、報われない恋というものも存在する。
たとえ思いが通じなかったとしても、その恋をしたという経験こそが、次の恋を成就するための礎となるのだ。
俺、太田直行(おおた なおゆき)もそんな恋に憧れを持つ高校生の一人だ。
今までは勉強と部活動ばかりマジメにやってきたせいで、恋に目が向かなかった。
嘘です。
単純に男とばかりつるんできたせいで、女の子との接し方が分からなくなり、避けていただけだ。
ちなみに、妹は女の子にカウントしていない。当然だ。
生身の女の子と接することはできなくても、女の子のことを学べる術がある。
それが美少女ゲームというわけだ。
どんなときに女の子が喜び、笑い、悲しみ、怒ってしまうのかを学べるばかりか、どんな選択をすれば女の子とお付き合いできるのかも学べてしまうのだ。
なぜ義務教育に取り入れていないのだ。はなはだ疑問だ。
世間は少子高齢化だの、草食系男子が増えて結婚率が低下しただの喚き散らしているが、理由は明白ではないか。
恋のしかたを知らないからだ。
かくいう俺も、今まで恋をしたことがない。
そりゃあ周りの女の子にときめいたり、憧れたりすることはあった。
いつも緊張して女の子とろくに会話はできなかったが、かつてはこんな俺でも話せる子はいた。ちょっと一方的だった気もするが。
だが、恋にまで発展することはなかった。
だから俺は決心したのだ。
高校で、素敵な女の子と素敵な恋をして、素敵なスクールライフを謳歌してやろうと!
そして入学からはや三ケ月。
もうすぐ7月になろうとしているのに、今だに恋はおろか、クラスメイトの女子ともまともに会話をしていない。なぜなんだ。
「だーれだっ?」
恋について考えながら朝ごはんの準備をしていた俺の視界が、急に真っ暗になった。
こんなノリで絡んでくるのは、この家には一人しかいない。
「母さん」
「ピンポーン!」
少々間の抜けた柔和な声が聞こえた後、視界がクリアになった。
「さすがは直くんだね! えらいえらい」
その言葉と同時に、我が母親・太田翠が、背中から俺を抱きしめながら頭を撫でてくる。
「朝ごはんの準備をしているんだからやめてくれないか」
ちょうど卵液に浸した食パンをフライパンで焼いている最中にそんなことをされたら焦げてしまう。
そしたらさらに咲良の機嫌を損ねてしまうに違いない。
そんな事態を避けるべく、俺は母さんを引きはがした。
「もう、直くんったら、恥ずかしがり屋さんなんだから」
そう言いつつ、俺の鼻先を指でツンと突いてきた。まるで新婚生活での微笑ましいひと時のようだ。
しかし、相手は母親。うっとうしい以外の感情が起きない。
母さんは咲良がそのまま成長したような容姿をしている。
もうそろそろ四十になるというのにも関わらず、見た目が若いせいか、咲良の姉と勘違いされてしまうほどだ。
髪型は縛らずに肩までそのまま下げている。服装はぶかぶかなTシャツ一枚しか着ていない。さすがに下着は着ているだろうが。
「そんな恰好でふらふらしてないでちゃんと着替えてよ。いくら母親といえどもそんな恰好が目に入ると目に毒だ」
「あれれ~、もしかして実の母親にムラっときちゃう感じ? ね?」
「そんなわけあるか」
力は入れずに手刀を母さんの頭にくらわせる。
「いったーい! だってこれが仕事をするのに一番楽なんだからいいでしょ~」
怒っているふりだというのは分かっているが、ぷんすかという感じで頬を膨らませている。
「もうすぐ原稿の締め切りだっけ? 順調そう?」
「もちろん何も問題ないであります、直くん殿!」
今度は、ピシッと敬礼をしながら順調であることを伝えてきた。
こいうった感情表現が豊かだからこそ、自分の職業に活かせているのだろう。
母は、そこそこ有名な恋愛小説家だ。
だから一日中家にいて執筆活動を行っている。
そのせいか服装にあまりこだわらず、仕事に集中できるらしいぶかぶかTシャツ一枚でいることが多いというわけだ。
「いっつも直くんが家のことをやってくれるから、お母さんすごい助かってるの。本当にありがとね」
えへへ、と頬を指でかきながら照れ笑いを浮かべていた。
「実際、それで生計を立ててくれてるんだから当たり前だよ。俺にできることといえば、執筆活動に専念できるように身の回りのことをやるくらいしかできないから」
中学までは勉強と部活に専念していたため、たまにしか家の手伝いをしていなかった。
高校進学を機に、中学まで続けていた陸上部を離れ、家の手伝い……というか母と妹の面倒を見るようになった。
もちろん恋をする余裕を作るためでもあったのだが、思いのほか家事とは大変だと気付かされた。
今まで執筆活動をしながら家事をやってくれていた母さんには感謝しかない。
「本当に直くんはお利口さんだね~。お顔もお父さんみたいにかっこよくなってきちゃって!」
その年でキャッキャとはしゃぐのはやめてほしいが、これが平常運転なので何も言うまい。
「その父さんは未だ帰ってこないけどな。今はどこで何やってんだか」
「今はヨーロッパのほうみたいね。メールきてたよ。」
「そうか、まぁ生きてるならそれでいいか」
父さんは自称冒険家だ。
男のロマンは世界に散らばっているのだと豪語して、世界中を旅している。
ろくに家に帰ってこないでふらふらしている父さんをあまりよく思っていない。
しかし、母さんはそんなワイルドな一面に惹かれたのだそうだ。
これも一つの恋なのだろうが、こんな恋はしたくない。やはり恋人とは常に一緒にいたい。
「咲良、用意できたぞ!」
朝食の準備を終え、自室にいる咲良に聞こえるように声をかけた。
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「うん、ありがと」
俯いてよく見えないが、笑顔を浮かべながら素直に礼をしてくれたようだ。
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「おいしい! やっぱり直くんの作るご飯は最高よ。お母さん、これでお仕事頑張れるわ!」
「そうだね、キモイところと目つきが悪いところを直せばモテるんじゃないの?」
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