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二章
夢の跡
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全身に広がる倦怠感。この感覚は――懐かしい。
悟りの境地に達し、世界の理を熟知したような。
この――賢者感。
だが、今回は違う。虚《むな》しさはない。
あるのは、全てを出し切った後の満足感。
心臓が僅かに痛むのは、それだけの運動をしたからだろうか。
いや、心臓だけじゃない。
肩も、腕も、胸も、脇腹も。上半身全てが痛い。
筋肉痛とは違う、何かに縛られているような痛みだ。
こんなに体力を使うものなのか――。
腰が痛くなるものだと思っていたが、真実は違ったらしい。
何事も、経験してみなければ分からないという事だ。
腰――と言えば、下半身がスースーする。
全く、いくら初めてだからって、終わったらパンツぐらい履け――。
「――よ?」
一体何が起こったのか。
僕の身体にツタが生えていた。
いや違う。ツタでぐるぐる巻きにされていた。主に上半身を。
木に縛られていた。下半身をさらけだしたまま。
「っ!?」
エルフが沢山いた。ミドリさんもいる。それらが全て、一斉に弓を構えている。
僕に向かって。
いや、それだけじゃない。
ニーヤは短剣を、モミさんはメイスを。ペロ様は良く分からない蟷螂拳《とうろうけん》の構えを見せている。
僕に向かって。
感じる敵意――もしかして!?
「ニーヤ! モミさん ペロ様! しっかりするんだ! 操られちゃダメだ!」
彼女達はエルフによって催眠状態にされているんだ。
そんな僕の言葉に、彼女達は顔を見合わせる。正気に戻ったのか?
「しっかりするのはアンタよ」
「え?」
「ケンセイさん。何処かおかしいところはありませんか? あの――私達を……その……『犯したい』とか……」
「!? ま、まさか! そんな事思ってないよ! 一度もないよ! 神に誓って!」
意味の分からない問いかけに、慌てて否定する。
「嘘ついてる」
「!?」
ペロ様が言った。彼女は嘘を見抜く。
「待って待って! 冗談です! 一度はあります! もしかしたら何度かあるかもしれません! でも今は違うよ!?」
後ろのエルフ達が顔をしかめる。もちろん全員女子。
教室で、カバンに潜ませたエロ本が発見された男子を見るような、そんな軽蔑の眼差しだ。
――痛い。
「嘘。ついてない」
「じゃあ、今は安全――て事ね」
「ちょっと何を言ってるか分からないんですが……。お願いですから……とりあえずコレ外してくれませんか……」
いや、外さなくてもいいです。
履かせて下さい――パンツを。
悟りの境地に達し、世界の理を熟知したような。
この――賢者感。
だが、今回は違う。虚《むな》しさはない。
あるのは、全てを出し切った後の満足感。
心臓が僅かに痛むのは、それだけの運動をしたからだろうか。
いや、心臓だけじゃない。
肩も、腕も、胸も、脇腹も。上半身全てが痛い。
筋肉痛とは違う、何かに縛られているような痛みだ。
こんなに体力を使うものなのか――。
腰が痛くなるものだと思っていたが、真実は違ったらしい。
何事も、経験してみなければ分からないという事だ。
腰――と言えば、下半身がスースーする。
全く、いくら初めてだからって、終わったらパンツぐらい履け――。
「――よ?」
一体何が起こったのか。
僕の身体にツタが生えていた。
いや違う。ツタでぐるぐる巻きにされていた。主に上半身を。
木に縛られていた。下半身をさらけだしたまま。
「っ!?」
エルフが沢山いた。ミドリさんもいる。それらが全て、一斉に弓を構えている。
僕に向かって。
いや、それだけじゃない。
ニーヤは短剣を、モミさんはメイスを。ペロ様は良く分からない蟷螂拳《とうろうけん》の構えを見せている。
僕に向かって。
感じる敵意――もしかして!?
「ニーヤ! モミさん ペロ様! しっかりするんだ! 操られちゃダメだ!」
彼女達はエルフによって催眠状態にされているんだ。
そんな僕の言葉に、彼女達は顔を見合わせる。正気に戻ったのか?
「しっかりするのはアンタよ」
「え?」
「ケンセイさん。何処かおかしいところはありませんか? あの――私達を……その……『犯したい』とか……」
「!? ま、まさか! そんな事思ってないよ! 一度もないよ! 神に誓って!」
意味の分からない問いかけに、慌てて否定する。
「嘘ついてる」
「!?」
ペロ様が言った。彼女は嘘を見抜く。
「待って待って! 冗談です! 一度はあります! もしかしたら何度かあるかもしれません! でも今は違うよ!?」
後ろのエルフ達が顔をしかめる。もちろん全員女子。
教室で、カバンに潜ませたエロ本が発見された男子を見るような、そんな軽蔑の眼差しだ。
――痛い。
「嘘。ついてない」
「じゃあ、今は安全――て事ね」
「ちょっと何を言ってるか分からないんですが……。お願いですから……とりあえずコレ外してくれませんか……」
いや、外さなくてもいいです。
履かせて下さい――パンツを。
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