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フローライト辺境伯家の人々
妻と交流会 その後
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交流会が終わってからも、なぜか俺への決闘の申し込みが後を絶たない。
なぜだ?交流会前の決闘ラッシュはアスター殿の差し金だったが・・・
なぜ、終わってからも申し込みが途切れることがないんだ?
不思議に思った俺はアスター殿に相談してみた。
まぁ。結果から言えば、アスター殿とその婚約者であるウィンディ嬢のせいだった。ということが分かった。
『フェリスと付き合いたいのなら、ギルフォード殿に勝ってからね☆』
とアスター殿とウィンディ嬢がとっても良い笑顔で言ったかららしい。
だから何で俺を巻き込むんだよ!
正直、フェリス嬢についてはモロ好みのタイプだよ?
けど、アスター殿の手のひらで転がされている感じがしてなぁ・・・
しかも、アスター殿たちの父上が、フェリス嬢を王太子妃にしたいらしくって俺の父上に苦情の手紙を送ったらしいんだよな。
まぁ。父上からは【エメリア侯爵からフェリス嬢との事について手紙が来たが、気にするな。ギルフォードの思うようにしなさい】と言われている。
その事もアスター殿に言ってみた。
その時のアスター殿は笑顔で真っ黒なオーラを纏っていたよ。
一月もすると毎日の決闘で、正直俺はうんざりしていた。
審判をする先生方も疲労困憊といった様子が見て取れた。
本当に申し訳ない。どうか苦情はアスター殿とウィンディ嬢へとお願いします(笑)
まぁ。ちゃんと決闘の申し込みをしてきている子息たちはまだ良い。
問題は失恋決定王太子(笑)とその取り巻き子息たちだ。
いきなり、問答無用で不意打ちしてくる。
その度に、先生方がすっ飛んでくるけど、相手は王太子とその取り巻きたち。
中々、強く言えないみたいだ。・・・そろそろ俺キレても良いよな?
「アスター殿。そろそろアドニス王太子とその取り巻きたちにキレそうなんだが?」
「いやぁ~。ギルフォード殿、ここまでよく我慢したねぇ~。もっと早い時期にキレるかと思ってたよ」
「・・・仮にもこの国の王太子だからな。それにアスター殿たちの父上はフェリス嬢を王太子妃にしたいのだろう?だったら、俺が負ければアドニス王太子もアスター殿たちの父上も喜ぶんじゃないか?」
「・・・それ本気で言ってる?」
アスター殿の真っ黒いオーラ付の笑顔・・・久しぶりに見たな。
だが、俺の身にもなってみてくれないか?
放課後と休日返上の決闘ラッシュに、学園内を移動中にいきなりの不意打ち。
交流会前からそんな学園生活を送っている俺・・・
そして、それに巻き込まれて迷惑を被っている学園の先生方。
特に保険医の先生が可哀相だよ。放課後になると4~5名の怪我人が来る。
そのため、放課後の保健室は大忙しで、保険医はオーバーワーク気味になってる。
「アスター殿。俺はまだ良い。だが、保険医がそろそろヤバイと思うぞ?」
「何で保険医が?」
「あのなぁ。交流会前の決闘ラッシュで保険医があまりの数の怪我人の対応で涙目になってたんだぞ?あの時は、交流会までだから何とか耐えてたが、今は終わりが見えない状況なんだよ。オーバーワーク気味で保険医の顔色が悪い。しかもやつれてきていて大丈夫なのかと、治療してもらうために来た怪我人から心配されているくらいだ」
「そうなの?」
「知らなかったのか?」
俺は呆れてしまったよ。
自分とその婚約者の発言で、保険医にまで迷惑をかけてるとは思ってなかったみたいだ。
アスター殿は顎に手を当ててブツブツの何事かを呟いて考えこんでいる。
こうなった時のアスター殿はそっとしておいた方が良いことを同じクラスの人間は皆知っている。
以前、この状態のアスター殿に声を掛けた生徒がいたが、後日その生徒はアスター殿を見かけると真っ青な顔色で走って逃げていた。
【一体何をしたんだ?】とみんな思ったが、一切口にはしなかった。
みんな己の身が大切だからな。
「よしっ!ギルフォード殿にずっと迷惑をかけるのも申し訳ないから、この件は私に任せてくれるかな?」
「それは構わないが・・・一体なにをする気なんだ?」
「フフフ・・・それは内緒だよ」
とっても良い笑顔だが・・・アスター殿、目が笑ってないぞ?
なぜだ?交流会前の決闘ラッシュはアスター殿の差し金だったが・・・
なぜ、終わってからも申し込みが途切れることがないんだ?
不思議に思った俺はアスター殿に相談してみた。
まぁ。結果から言えば、アスター殿とその婚約者であるウィンディ嬢のせいだった。ということが分かった。
『フェリスと付き合いたいのなら、ギルフォード殿に勝ってからね☆』
とアスター殿とウィンディ嬢がとっても良い笑顔で言ったかららしい。
だから何で俺を巻き込むんだよ!
正直、フェリス嬢についてはモロ好みのタイプだよ?
けど、アスター殿の手のひらで転がされている感じがしてなぁ・・・
しかも、アスター殿たちの父上が、フェリス嬢を王太子妃にしたいらしくって俺の父上に苦情の手紙を送ったらしいんだよな。
まぁ。父上からは【エメリア侯爵からフェリス嬢との事について手紙が来たが、気にするな。ギルフォードの思うようにしなさい】と言われている。
その事もアスター殿に言ってみた。
その時のアスター殿は笑顔で真っ黒なオーラを纏っていたよ。
一月もすると毎日の決闘で、正直俺はうんざりしていた。
審判をする先生方も疲労困憊といった様子が見て取れた。
本当に申し訳ない。どうか苦情はアスター殿とウィンディ嬢へとお願いします(笑)
まぁ。ちゃんと決闘の申し込みをしてきている子息たちはまだ良い。
問題は失恋決定王太子(笑)とその取り巻き子息たちだ。
いきなり、問答無用で不意打ちしてくる。
その度に、先生方がすっ飛んでくるけど、相手は王太子とその取り巻きたち。
中々、強く言えないみたいだ。・・・そろそろ俺キレても良いよな?
「アスター殿。そろそろアドニス王太子とその取り巻きたちにキレそうなんだが?」
「いやぁ~。ギルフォード殿、ここまでよく我慢したねぇ~。もっと早い時期にキレるかと思ってたよ」
「・・・仮にもこの国の王太子だからな。それにアスター殿たちの父上はフェリス嬢を王太子妃にしたいのだろう?だったら、俺が負ければアドニス王太子もアスター殿たちの父上も喜ぶんじゃないか?」
「・・・それ本気で言ってる?」
アスター殿の真っ黒いオーラ付の笑顔・・・久しぶりに見たな。
だが、俺の身にもなってみてくれないか?
放課後と休日返上の決闘ラッシュに、学園内を移動中にいきなりの不意打ち。
交流会前からそんな学園生活を送っている俺・・・
そして、それに巻き込まれて迷惑を被っている学園の先生方。
特に保険医の先生が可哀相だよ。放課後になると4~5名の怪我人が来る。
そのため、放課後の保健室は大忙しで、保険医はオーバーワーク気味になってる。
「アスター殿。俺はまだ良い。だが、保険医がそろそろヤバイと思うぞ?」
「何で保険医が?」
「あのなぁ。交流会前の決闘ラッシュで保険医があまりの数の怪我人の対応で涙目になってたんだぞ?あの時は、交流会までだから何とか耐えてたが、今は終わりが見えない状況なんだよ。オーバーワーク気味で保険医の顔色が悪い。しかもやつれてきていて大丈夫なのかと、治療してもらうために来た怪我人から心配されているくらいだ」
「そうなの?」
「知らなかったのか?」
俺は呆れてしまったよ。
自分とその婚約者の発言で、保険医にまで迷惑をかけてるとは思ってなかったみたいだ。
アスター殿は顎に手を当ててブツブツの何事かを呟いて考えこんでいる。
こうなった時のアスター殿はそっとしておいた方が良いことを同じクラスの人間は皆知っている。
以前、この状態のアスター殿に声を掛けた生徒がいたが、後日その生徒はアスター殿を見かけると真っ青な顔色で走って逃げていた。
【一体何をしたんだ?】とみんな思ったが、一切口にはしなかった。
みんな己の身が大切だからな。
「よしっ!ギルフォード殿にずっと迷惑をかけるのも申し訳ないから、この件は私に任せてくれるかな?」
「それは構わないが・・・一体なにをする気なんだ?」
「フフフ・・・それは内緒だよ」
とっても良い笑顔だが・・・アスター殿、目が笑ってないぞ?
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