創造主のオレが主人公だとチート過ぎて物語が成り立たないので、脇役(デウスエクスマキナ)に徹することにした。

鏑木ディオス

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【第35話】 オレはおもむろに右手を銃の形にして、スクリーンに映っている超巨大隕石に向け…

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◇ ◇ ◇ ◇ ◇

異世界アルファザードの空中神殿の食堂に、オレ(春埼隆人=創造主)と3人の女神たち(ファイナ、アイネ、ヒーリス)と美少女に変身した(雷竜)サンダリオンが集っている。

スキル【第六感】と【未来視】により、3日後、この惑星アルファザードに、この星と同等以上のサイズの超巨大隕石が衝突することを察知したオレは、そのことを3人の女神たちとサンダリオンに告げたのだった。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

「 …って、儂やドラゴンの性質についてはどうでもいいのじゃっ!! 創造主様っ!! その超巨大隕石とやらはどれくらいデカイんじゃっ!? オヌシの能力でどうにかできるサイズなのかっ!? 」
意外と心配症なサンダリオンがまくし立ててくる。

「 わかったわかった…今、説明してやるよ… 」
そう言って、オレはサンダリオンや3人の女神たちに説明しはじめた。

「 まず、以前、地球に迫っていた巨大隕石は直径500kmほどだ。 これはオレが【念動力(サイコキネシス)】で破壊した。 で、今回、ここアルファザードに迫っている超巨大隕石は直径13000kmほどだ。 」

「 いっ…13000kmじゃとっ!!? 以前の巨大隕石など話にならんくらいデカイのじゃっ… 」
サンダリオンが悲鳴に近い声をあげる。

「 ちな、今回の超巨大隕石と以前の巨大隕石のサイズ比は、直径比で約26倍、体積比で約17576倍ってところだ。 」

「 いっ…17576倍じゃとぉっ!!? 」
サンダリオンが再び悲鳴のような声をあげた。

「 ちなみに、このアルファザードは地球とほぼ同じサイズで、直径は約12742kmだ。 今回の超巨大隕石の直径は約13000km。 つまり、この惑星アルファザードよりも超巨大隕石の方が大きいってことだ。 」

「 ……… 」(パクパク…)
サンダリオンは驚きのあまり、まともに声も出ないようだ。

オレと1000年前から親交のある3人の女神たち…ファイナ、アイネ、ヒーリスも、『超巨大隕石がこの惑星アルファザードよりもデカイ』という話を聞いて、少しだけ不安になったのか、あるいは、サンダリオンの心配性が伝染った(うつった)のか、やや不安な面持ち(おももち)だ。

「 あの~…創造主様なら問題ないっスよね…? 超巨大隕石ごとき… 」

「 …大丈夫だよね? 」(ボソッ)

「 まぁ…創造主様なら問題ない…とは思うのですが、さすがに この星(惑星アルファザード)より巨大な隕石となると、正直、若干の不安は拭えませんね… 」

「 まぁ、心配するな。 え~と…とりま、スキル【投影】! 」

オレがスキルを発動すると、食堂の一画の何もない空中に、縦2m×横3mほどのTV画面のようなスクリーンが現れた。
スクリーンには、今まさにアルファザードに向かっている超巨大隕石が映し出されている。

「 サンダリオンは まだ【千里眼】に慣れてなくて、長時間 遠距離を【千里眼】で視続けるのは疲れるだろうから、とりまスキル【投影】で超巨大隕石の様子を映し出したぞ。 」

「 あ…あぁ…ありがとうなのじゃ… 」
サンダリオンは心配そうな表情(かお)をしながら礼を言ってきた。

「 で、この超巨大隕石をだな… 」

オレはおもむろに右手を銃の形(銃を模した形)にして、スクリーンに映っている超巨大隕石に向け…

「 バンッ! 」
というかけ声と共に銃で撃つ真似をしてみせた。
と同時に、心の中でスキル【爆発】を発動した。

スクリーンに映っていた超巨大隕石が粉々に砕け散った!!
( 宇宙空間での爆発なので無音だったが、地上での(惑星アルファザード上での)爆発だったら余裕で鼓膜が破れるほどの大音響を発していたことだろう。
…もっとも、超巨大隕石は惑星アルファザードよりも大きかったので、『地上(惑星アルファザード上)』にのっかりきらないだろうけど… )

ふと、4人を見ると、4人とも驚きのあまり口を大きく開けて目を丸くしていた。
まぁ、ファイナもアイネもヒーリスも、惑星より大きい超巨大隕石をこんなあっさり破壊できるとは思わなかったのだろう。
サンダリオンにいたっては、超巨大隕石をオレが本当にどうにかできるのかすら危ぶんでいたようなので、なおさらだ。

「 ……あれ? みんな、いったい何を驚いてるんだ? 」
普通に考えて明らかスゴイことをやって見せたわけだが、わざと天然な感じの とぼけたセリフを言ってみた。

「 スっ…スゴイのじゃっ!! スゴイのじゃっ!! オヌシ、滅茶苦茶スゴイのじゃっ!! 」
サンダリオンが興奮しながら抱きついてきた。

「 創造主様っ…グッジョブ… 」(ボソッ)
普段は無表情気味なアイネも、珍しく頬を紅潮させて やや興奮気味だ。

「 いやはや…創造主様のお力を疑っていたわけではございませんが…まさか、これほどとは…。 さすがです!! 創造主様っ!! 」
…とヒーリス。

「 いやぁ~…アタシは最初っから創造主様のこと1ミリも疑ってなかったっスけどね~…。 いやぁ~…ほんとマジ、スゴイっス、創造主様!! 」
…とファイナもオレに賛辞の言葉を贈るが…

「 いや…なんで、みんな、そんなに驚いてるんだ…?? 」
再度、(自分の力を自覚してないような)とぼけたセリフを言ってみた。

「 いや…なんでって、そりゃ~この星(惑星アルファザード)よりデカイ超巨大隕石を一瞬で破壊して見せられたら、みんな驚くのも当然っスよ~ 」
とファイナからはマジレスが返ってくる。

「 いやいや…そこは違うだろ、ファイナ? 」

「 へっ…?? 」
ファイナはキョトンとしている。

「 そこは 『 今のセリフは、だいぶ天然主人公っぽかったスよ! 創造主様! 』…って返すところだろ? 」(ニヤリ)

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