創造主のオレが主人公だとチート過ぎて物語が成り立たないので、脇役(デウスエクスマキナ)に徹することにした。

鏑木ディオス

文字の大きさ
46 / 88

【第45話】 創造主vsカミール、決着!?

しおりを挟む

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

異世界アルファザード(惑星アルファザード)の空中神殿の遥か上空の宇宙空間で、オイラ…じゃなくて、オレと吸血鬼の女王(ヴァンパイア・ロード)カミールの戦闘が続いている…

この戦いに決着(ケリ)を付けるべく、オレはカミールにスキル【時間停止】を使うことを宣言した!

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

( 「 ほぉ…とうとう最強クラスのスキルのひとつ、【時間停止】を使う気になったか…。 しかし、わざわざ宣言するとはな… 」 )
カミールが【テレパシー】で語りかけてきた。
心なしか苦笑しているようだ。
オレが今からスキル【時間停止】を使うことを、わざわざ律儀に宣言したことに半ば呆れているのだろう。 まぁ、別にいいけど…。 ( ちなみに、今、オレとカミールのとの距離は1kmほど離れているが、距離が遠いから【テレパシー】を使っているわけではない。 ここが宇宙空間で空気がなく、音声会話ができないので【テレパシー】で会話しているのだ。 まぁ、空気のある惑星上でも、1kmも離れていたら、【テレパシー】かスキル【拡声(スピーカー)】を使うことになるだろうけど…。 )

オレはカミールに告げた。
( 「 オマエ(カミール)は口にこそ出さないが、【時間停止】や【現実改変】を破る自信があるみたいだからな…。 大方、今までに【時間停止】能力者や【現実改変】能力者を打ち破ったことがあるから、それで自信を付けたんだろう…? オレの『 スキル【時間停止】 』とオマエの『 【時間停止】を打ち破る能力 』…どっちが上か試してみようぜ? …ってわけで、いくぞっ! 」 )

オレとカミールの間に緊張が走るっ!!

( 「 スキル【時間停止】っ!! この宇宙の全ての時間を停止するっ!! 」 )

…………………………シィィーーン…………………………

オレがスキル【時間停止】を発動した直後、この宇宙の全ての時間が停止したっ!!

人や動物や機械はもちろん、地球も惑星アルファザードも、ブラックホールに吸い込まれている途中の光までもが停止している。
この宇宙の全てのものが停止したのだ。

……ほんと、『 【時間停止】ってチートだよなぁ 』と思う。

さて、肝心のカミールはというと……動いていない。
動く気配が全くない。
どうやら、カミールの『 【時間停止】を打ち破る能力 』よりも、オレの【時間停止】能力の方が格が上だったようだな。

さて、どうしたものか…。
とりあえず、オレはカミールのすぐ目の前に【空間転移】した。
今、この停止した時間の中で、右手に持った【聖なる剣(ホーリー・ソード)】でカミールを斬れば、オレの勝ちなわけだが…。

…と、次の瞬間、それまでピクリとも動く気配のなかったカミールの眼が赤く輝き、停止している時間の中でカミールの右手が動いたっ!!

( 「 なっ…!!? 」 )

虚を突かれたオレの胸を、カミールの右手の超光速の刺突が…50cmほどに伸長し【霊体破光(アストラル・ブレイク)】を宿した爪が…オレの胸を貫いたっ!!

( 「 ぐあぁぁぁっっっ…!!? 」 )

叫び声をあげるオレに対し、カミールが得意げに語り出す。
( 「 これが我が【邪眼(イビル・アイ)】の力だっ!! 貴様の【時間停止】能力よりも、我が【邪眼(イビル・アイ)】の『 特殊能力を打ち破る力 』の方が『上』ということだっ!! 」 )
もう、勝ちを確信したのか、やたらノリノリで饒舌に語り出した。

…が、カミールがすぐに異変に気付きはじめた。
( 「 …っっ!!? これはっ…!!? スライムっ…!!? 」 )

そう…オイラは本来の姿であるスライムに姿を戻しつつあったでヤンス。
人間の姿…オイラの主人である創造主(春埼隆人)様の姿が崩れスライムに戻りつつある中、カミールへのお返しとばかりに(まだ人間状態の)右手の【聖なる剣(ホーリー・ソード)】をカミールの左わき腹に突き刺したでヤンスっ!!

( 「 ギャアアァァァッッ…!!? 」 )
カミールが絶叫をあげたでヤンス!!

無数のコウモリに変身して逃げる前に…吸血鬼の姿の状態でオイラの【聖なる剣(ホーリー・ソード)】を左わき腹に食らったのでヤンス。
いくら【平行世界(パラレル・ワールド)】のひとつを統べる【吸血鬼の女王(ヴァンパイア・ロード)】といえど、無事で済むはずがないでヤンス。
このダメージや激痛の度合いを人間で例えるならば、
『 ごく普通の一般人が、刃渡り70cmほどの金属の長剣で、左わき腹を刺されて、背中まで貫通した 』
のと同じくらいのダメージや激痛に相当するでヤンス。

ちなみに、オイラはカミールの右爪の刺突を食らう瞬間、自身の胸部をスライムに戻し、右爪がぽっかり通過できるような空洞を自ら作って、そこにカミールの爪を通過させていたでヤンス。
だから、ノーダメージだったでヤンス。
けど、もしも、カミールの爪の【霊体破光(アストラル・ブレイク)】をまともに食らっていたら、かなりのダメージと激痛を受けていたと思うでヤンス。
ちょうど、今の(【聖なる剣(ホーリー・ソード)】を左わき腹に受けた)カミールみたいに…

そうこうしている内、オイラは本来の姿…直径30cm×高さ20cmくらいの大福のような形をし、大きな目と口を持ったライムグリーン色(黄緑色)のスライムに戻ったでヤンス。







…と、ここで、ご主人(創造主)様に扮していたオイラとカミールとの戦いを(スキル【隠密(ステルス)】で姿と気配を消して)間近で見ていたご主人様が姿をお見せになり、【テレパシー】で語りかけてきたでヤンス。
( 「 ご苦労だったな『スラ吉』。 いくつか課題はあるけど、生まれたばかりで、初の戦闘で、オレになりきって、しかも相手が【平行世界(パラレル・ワールド)】のひとつを統べる【吸血鬼の女王(ヴァンパイア・ロード)】との戦闘で この戦いぶりはスゴイ立派だよ。 」 )

いや~…ご主人様にそんな褒められちゃうと、照れるでヤンスね~(///)

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜

KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞 ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。 諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。 そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。 捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。 腕には、守るべきメイドの少女。 眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。 ―――それは、ただの不運な落下のはずだった。 崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。 その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。 死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。 だが、その力の代償は、あまりにも大きい。 彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”―― つまり平和で自堕落な生活そのものだった。 これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、 守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、 いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。 ―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。

異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~

松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。 異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。 「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。 だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。 牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。 やがて彼は知らされる。 その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。 金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、 戦闘より掃除が多い異世界ライフ。 ──これは、汚れと戦いながら世界を救う、 笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。

ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした

夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。 しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。 彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。 一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!

『召喚ニートの異世界草原記』

KAORUwithAI
ファンタジー
ゲーム三昧の毎日を送る元ニート、佐々木二郎。  ある夜、三度目のゲームオーバーで眠りに落ちた彼が目を覚ますと、そこは見たこともない広大な草原だった。  剣と魔法が当たり前に存在する世界。だが二郎には、そのどちらの才能もない。  ――代わりに与えられていたのは、**「自分が見た・聞いた・触れたことのあるものなら“召喚”できる」**という不思議な能力だった。  面倒なことはしたくない、楽をして生きたい。  そんな彼が、偶然出会ったのは――痩せた辺境・アセトン村でひとり生きる少女、レン。  「逃げて!」と叫ぶ彼女を前に、逃げようとした二郎の足は動かなかった。  昔の記憶が疼く。いじめられていたあの日、助けを求める自分を誰も救ってくれなかったあの光景。  ……だから、今度は俺が――。  現代の知恵と召喚の力を武器に、ただの元ニートが異世界を駆け抜ける。  少女との出会いが、二郎を“召喚者”へと変えていく。  引きこもりの俺が、異世界で誰かを救う物語が始まる。 ※こんな物も召喚して欲しいなって 言うのがあればリクエストして下さい。 出せるか分かりませんがやってみます。

真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます

難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』" ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。 社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー…… ……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!? ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。 「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」 「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族! 「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」 かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、 竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。 「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」 人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、 やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。 ——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、 「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。 世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、 最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕! ※小説家になろう様にも掲載しています。

俺は善人にはなれない

気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...