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【第44話】 【霊体破光(アストラル・ブレイク)】弾 vs 【聖なる剣(ホーリー・ソード)】
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異世界アルファザード(惑星アルファザード)の空中神殿の遥か上空の宇宙空間で、オイラ…じゃなくて、オレと吸血鬼の女王(ヴァンパイア・ロード)カミールの戦闘が続いている…
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
スキル【空間転移】を使ってオレの背後に現れたカミールの腹部を、オレの【聖なる剣(ホーリー・ソード)】の刺突が貫いた!!
…かに一瞬 見えたが、直後、それが間違いだったことに気付いた。
オレの【聖なる剣(ホーリー・ソード)】は確かにカミールの腹部を貫いて背中に突き抜けていたが、カミールの腹部には命中していなかった。
つまり…【聖なる剣(ホーリー・ソード)】が腹部に命中する瞬間、カミールは自らの身体(からだ)一部を…自らの腹部を無数のコウモリに変化させていた。
その無数のコウモリ達は【聖なる剣(ホーリー・ソード)】の剣筋を避けるように飛び立ち、カミールの腹部に ぽっかりと空いた空洞を【聖なる剣(ホーリー・ソード)】が通過しただけだったのだ。
オレはカミールの腹部の空洞を通過している【聖なる剣(ホーリー・ソード)】の『刺突』を上方向への『斬撃』に…カミールの腹部から頭部へかけての『斬撃』に とっさに方針転換して切り換えた!
が、カミールの再度の【空間転移】の方が一瞬早く、オレの上方向への斬撃は空を斬った…。
その直後、カミールはオレから1kmほど離れた場所に出現した。
距離をとって仕切り直し…というところか。
或いは、今まで攻防から、『接近戦では分が悪い』と感じたのかもしれない。
再び、オレとカミールが向かい合って対峙する。
但し、先ほどは5メートルの近距離での対峙だったが、今は1kmほどの遠距離だ。
と、ここで、両腕をその巨乳の下で腕組しているカミールの方から【テレパシー】で話しかけてきた。 ( 1kmの遠距離だからという以前に、宇宙空間で空気がなく音声会話ができない為、必然的に【テレパシー】での会話になるのだ。 )
( 「 さすがは創造主…噂にたがわぬ力だな。 ここで、貴様に一つ聞きたいことが… 」 )
…と、カミールの話の途中、いきなり、オレの背後5メートルと頭上5メートルの位置にコウモリ(全長10cm、翼開長40cmほど)が一匹づつ出現したのを、オレの6方向からの【千里眼】が捉えた!
この2匹のコウモリは(カミールの爪と同じように)【霊体破光(アストラル・ブレイク)】が施されているようで、口腔内に そのエネルギーが充填されていた。
マズイ! このエネルギーを『弾丸』のように撃ち出すつもりかっ!?
あまりにも急過ぎて【空間転移】をする暇もないっ…
オレはとっさに前方へダッシュしながら後ろへ振り向く動作をとった!
と、ほぼ同時に、2匹のコウモリから【霊体破光(アストラル・ブレイク)】弾が光速を遥かに上回る速度で発射された!!
とっさに前方へダッシュしていたおかげで、上方からの【霊体破光(アストラル・ブレイク)】弾はオレに命中することなく、つい一瞬前までオレがいた場所を超々光速で通過していった。
が、当然、(前方へのダッシュでは)背後から発射された【霊体破光(アストラル・ブレイク)】弾を回避できない。
オレは前方へダッシュしつつ、振り向く動作もとっていた。
また、同時に、【聖なる剣(ホーリー・ソード)】の刀身の腹の部分を正面に向けて、自身の正中線(身体の中心線)を防御(ガード)する体勢をとっていた。
背後から放たれた超々光速の【霊体破光(アストラル・ブレイク)】弾が、【聖なる剣(ホーリー・ソード)】の刀身の腹の部分に ぶち当たった!! ( もし、【聖なる剣(ホーリー・ソード)】で防御(ガード)していなかったら、胸のど真ん中を撃ち抜かれていただろう… )
【霊体破光(アストラル・ブレイク)】のエネルギーと【聖なる剣(ホーリー・ソード)】のエネルギーの真正面からのぶつかり合い!!
周囲を赤黒い閃光と白い閃光が激しく照らし出す!!
オレの【聖なる剣(ホーリー・ソード)】とカミールの【霊体破光(アストラル・ブレイク)】…純粋なエネルギーの強さとしては、オレの【聖なる剣(ホーリー・ソード)】の方が上だと思う。
だが、今、カミールの【霊体破光(アストラル・ブレイク)】は『超々光速』による尋常でない物理エネルギーが加わっている!!
このままではマズイかもっ…!?
オレは、とっさに どうにか剣の角度を45度ほどずらし、【霊体破光(アストラル・ブレイク)】弾をいなした!!
いなされた【霊体破光(アストラル・ブレイク)】弾は、明後日(あさって)の方向に飛んで行った…
ふぅ~…少々キモを冷やしたでヤンス…
さて…カミールの方に向き直り、オイラはカミールに【テレパシー】で話しかけたでヤンス。
( 「 いやぁ~…今の不意打ちは見事だったでヤンス! 自分から話しかけてオイラの注意を引き付けつつ、本来は死角となる背後と頭上から飛び道具での同時攻撃とは…。 あの2匹コウモリはアンタの10本の爪の内の2本を変化させたモノでヤンスね? 急に腕を組みだしたのは、爪が2本(コウモリに変化して)消えているのをバレないようにする為でヤンスね? 」 )
( 「 …『卑怯』とは言わないんですね…さすが『創造主様』は洞察力が鋭いだけではなく、器も大きい。 ………ん? 『オイラ』…? それに、『ヤンス』…?? 」 )
あっ…いけねっ…つい言葉づかいが…
一人称は『オレ』、一人称は『オレ』…
語尾に『ヤンス』は付けない、語尾に『ヤンス』は付けない…っと!
( 「 え~…ゴホン…今の不意打ちは見事だったな。 会話でオレの気を引きつつ、本来は死角となる背後と頭上から飛び道具で攻撃とはな…。 」 )
( 「 ……… 」 )
カミールは、何かこちらを訝しんでいる(いぶかしんでいる)ようだ…。
と、その時、遥か彼方で何かが光った!
爆発だ!
それも、かなり大きい!
スキル【拡大視(スコープ)】を使い、爆発のあった方向を見てみると…
なんと、この惑星アルファザードの太陽系の惑星のひとつである『ジュピテリア』が粉々に砕け散ってしまっていた… ( ちなみに、惑星ジュピテリアは太陽系の惑星で言うと、サイズ・質量・構成物質ともに木星と同じような惑星だ。 )
いったい何が…と一瞬 思ったのだが、よくよく考えるまでもなく、あれは さっきオレが【聖なる剣(ホーリー・ソード)】で いなした【霊体破光(アストラル・ブレイク)】弾が『鉄砲の流れ弾』のように運悪くジュピテリアに当たって、破壊してしまったようだ…
…あまり戦いを長引かせると、あちこちの惑星に被害が出るかもしれないし、下手するとアルファザードにまで被害が及ぶかもしれない。
それに、色々とボロが出てしまいそうだ…。 ( 言葉づかいとか… )
オレはカミールに【テレパシー】で宣言した!
( 「 カミール…もう、この戦いを終わらせようと思う。 次のオレの攻撃で、お待ちかねの【時間停止】を見せてやるよ。 」 )
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