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1章 変わる日常
14話 王都到着(5)
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そのあとはお姉様と殿下はにこやかに会話をされていた。もともと学園時代の先輩後輩だと言っていたので仲がいいのだろう。懐かしい話に花を咲かせていて、お互いに楽しそうだ。果たして私はここにいる意味はあったのでしょうか……。
「改めて、今回の側妃の話を受けてくれてありがとう。
君の実家はあれだが、アゼリア嬢のことは信頼しているよ。
正妃として迎えることができず、申し訳ない」
最後の言葉はとても小さくなってしまったが、殿下はそう言った。それにお姉様は微笑んで答える。
「もったいないお言葉です、殿下。
側妃であろうと、あなたのそばにいられるだけで私は幸運ですわ」
ああ、きっと。きっとお姉様は本当に陛下のことがお好きなのだろうと、その表情を見て思う。
「ウェルカ嬢、私がアゼリア嬢と婚姻したら君は義妹になる。
兄様とでも呼んでくれると嬉しい。
頼ってくれて構わないから、よろしくな」
「ありがとうございます」
最後、殿下はそう言うとまた来ると言って屋敷を後にした。
「さて、殿下の許可も取れたことですしさっそくおじい様方に連絡を取りましょうか。
お屋敷に伺う日が決まったら教えるわね」
「はい。
……あの、ベルク殿下はどうしてお姉様を、というか側妃を迎えるのですか?」
きいていいものなのか悩ましいけど、気になってしまった。恐る恐る尋ねると、お姉様はうーん、と悩んでしまった。やっぱり聞いてはいけなかったのかな?
少しするとウェルカに話していいのかわからないけど、と迷いながらも話初めてくれた。
「そうね……。
殿下にはすでに正妃である王太子妃様がいらっしゃるの。
その方は隣国、ヌーベルト王国の王女様でもあるのだけれどね。
なかなか御子ができなかったようで、もう一人、側妃として娶ろうということになったらしいのよ」
「そう、だったのですね」
「王太子妃様であるジェラミア様はとてもお優しい方のようでね。
きっと殿下にとってもつらい選択だったと思うわ」
すこしつらそうにそう言うお姉様に私はそれ以上何かをいうことができなかった。
「改めて、今回の側妃の話を受けてくれてありがとう。
君の実家はあれだが、アゼリア嬢のことは信頼しているよ。
正妃として迎えることができず、申し訳ない」
最後の言葉はとても小さくなってしまったが、殿下はそう言った。それにお姉様は微笑んで答える。
「もったいないお言葉です、殿下。
側妃であろうと、あなたのそばにいられるだけで私は幸運ですわ」
ああ、きっと。きっとお姉様は本当に陛下のことがお好きなのだろうと、その表情を見て思う。
「ウェルカ嬢、私がアゼリア嬢と婚姻したら君は義妹になる。
兄様とでも呼んでくれると嬉しい。
頼ってくれて構わないから、よろしくな」
「ありがとうございます」
最後、殿下はそう言うとまた来ると言って屋敷を後にした。
「さて、殿下の許可も取れたことですしさっそくおじい様方に連絡を取りましょうか。
お屋敷に伺う日が決まったら教えるわね」
「はい。
……あの、ベルク殿下はどうしてお姉様を、というか側妃を迎えるのですか?」
きいていいものなのか悩ましいけど、気になってしまった。恐る恐る尋ねると、お姉様はうーん、と悩んでしまった。やっぱり聞いてはいけなかったのかな?
少しするとウェルカに話していいのかわからないけど、と迷いながらも話初めてくれた。
「そうね……。
殿下にはすでに正妃である王太子妃様がいらっしゃるの。
その方は隣国、ヌーベルト王国の王女様でもあるのだけれどね。
なかなか御子ができなかったようで、もう一人、側妃として娶ろうということになったらしいのよ」
「そう、だったのですね」
「王太子妃様であるジェラミア様はとてもお優しい方のようでね。
きっと殿下にとってもつらい選択だったと思うわ」
すこしつらそうにそう言うお姉様に私はそれ以上何かをいうことができなかった。
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