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2章 学園生活
62話 相談(1)
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授業が終わると私たちはもう授業がないため、寮に戻ることにした。学園にある食堂は混んでいるだろうが、寮の食堂ならば戻る人がほとんどいないためすいているだろうというからね。寮の料理人にはわざわざ昼食を作ってもらわないといけなくなるからその点は申し訳ないけれど。
そして狙い通り、今ここには私とセイット、そしてそれぞれの従者以外誰もいない。正直、あの襲われた時のことはあまり人には聞かれたくない話だったからこれはとても助かるな。
「ここなら人もいませんし、あまり人に聞かれたくない話をするのにもちょうどいいですね」
食事を終えた後、ゆっくりと茶を口にするセイットがそう言ってくる。何について聞くつもりなのか何も話してはいないけれど、何か察しているとか?
「それにしても、本当に授業に出てよかったです。
神国が魔法に関しては権力を有していますが、その詳細な管理方法は各国に託しています。
その過程で扱いにこのような差が生まれるとは思っていませんでした」
ニコニコと楽しそうにそんな話をされるとは思っていなかった私は、ついぽかんとセイットの方を見てしまった。確かに魔法に関しては熱量がありそうだとは思っていたが、こういう形だとは思っていなかった。
「確かに魔法は暴走を起こすととても恐ろしいものです。
なので、わが国では魔法の測定を行った後はしばらく大人がその子に付き添います。
力の大きさによっては直接神殿で預かることもありますし、そうして何かが起きたときにすぐに対応できるようにするのです。
ですが魔法を有する人の少ない国ではそういう対処方法を取るのですね。
魔法科の生徒は全員寮で生活を送るのも、きっとその一環なのでしょうね。
それにあの先生の考え方!
今後も授業が楽しみです」
いきなり饒舌に語りだしてしまった。一応私が話があると言ってこうして一緒に食事をとることになったのだが、妙にセイットが賛同的だと思ったのだ。きっとセイットも話せる相手を探していたのだろう。そう思うと納得だ……。
一気にしゃべりきると、セイットは一口茶を飲む。ようやく終わったようだ。
「失礼しました。
私が神国から来たことや、すでに魔法を習得しているのはほかのものには話していないのでこうして話すことができないのです。
ウェルカが相手ということもあり、つい語ってしまいました」
少し恥ずかしそうに顔を赤らめて言われると、なんだかこちらも恥ずかしくなる、と言うか……。うん、ね。
「大丈夫ですよ」
「それで、どうされたのですか?
何か私に聞きたいことがあったのですよね」
少し緊張していた気持ちが和らいでいたことに気が付きつつ、私は口を開いた。
そして狙い通り、今ここには私とセイット、そしてそれぞれの従者以外誰もいない。正直、あの襲われた時のことはあまり人には聞かれたくない話だったからこれはとても助かるな。
「ここなら人もいませんし、あまり人に聞かれたくない話をするのにもちょうどいいですね」
食事を終えた後、ゆっくりと茶を口にするセイットがそう言ってくる。何について聞くつもりなのか何も話してはいないけれど、何か察しているとか?
「それにしても、本当に授業に出てよかったです。
神国が魔法に関しては権力を有していますが、その詳細な管理方法は各国に託しています。
その過程で扱いにこのような差が生まれるとは思っていませんでした」
ニコニコと楽しそうにそんな話をされるとは思っていなかった私は、ついぽかんとセイットの方を見てしまった。確かに魔法に関しては熱量がありそうだとは思っていたが、こういう形だとは思っていなかった。
「確かに魔法は暴走を起こすととても恐ろしいものです。
なので、わが国では魔法の測定を行った後はしばらく大人がその子に付き添います。
力の大きさによっては直接神殿で預かることもありますし、そうして何かが起きたときにすぐに対応できるようにするのです。
ですが魔法を有する人の少ない国ではそういう対処方法を取るのですね。
魔法科の生徒は全員寮で生活を送るのも、きっとその一環なのでしょうね。
それにあの先生の考え方!
今後も授業が楽しみです」
いきなり饒舌に語りだしてしまった。一応私が話があると言ってこうして一緒に食事をとることになったのだが、妙にセイットが賛同的だと思ったのだ。きっとセイットも話せる相手を探していたのだろう。そう思うと納得だ……。
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「失礼しました。
私が神国から来たことや、すでに魔法を習得しているのはほかのものには話していないのでこうして話すことができないのです。
ウェルカが相手ということもあり、つい語ってしまいました」
少し恥ずかしそうに顔を赤らめて言われると、なんだかこちらも恥ずかしくなる、と言うか……。うん、ね。
「大丈夫ですよ」
「それで、どうされたのですか?
何か私に聞きたいことがあったのですよね」
少し緊張していた気持ちが和らいでいたことに気が付きつつ、私は口を開いた。
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