姉に代わって立派に息子を育てます! 前日譚

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2章 学園生活

72話 気になること(1)


 それからは徐々にいろいろな属性を試していった。興味本位で制御できない魔法を使おうとすることがないようになのか、魔法実技は2日に一回のペースで行っていく。本当に何年か前の少年は一体どれほどのことをやらかしたんだ、と気になってくるくらいにケアがしっかりしているんだよね。
 ところで最近気になっていることが……。

「あの、先生方はお時間大丈夫なのですか?」

 ふと思ったこと。あまり詳しくは知らないけれど、魔法師団は多忙と聞く。そもそもの人数が他の部署よりも圧倒的に足りていないのだ。それなのに、2日に一回もこちらに来て教えてくださっているのだ。そうなると気になるのは先ほどの質問。

 そしてそんな私の突飛な質問に先生はきょとんとした顔をする。あれ、私今変なこと言った?
 そして、次の瞬間にはもう先生が柔らかい笑みをこちらに向けてくれていた。

「大丈夫ですよ。
 こうした育成も魔法師の大切な仕事なのですから。
 ですが、ご心配ありがとうございます」

「あの……。
 魔法師団っていつもどんなことをしているのですか?」

 おずおずと、先ほどまでずっと黙っていたマンセルトさんが発言をする。先生がそちらを見て、私の顔を見ると少し考え込むようにした。

「そうですね。
 お二人には将来ぜひこちらに入団していただきたいですからね。
 興味をお持ちなら少し紹介しましょうか」

 そしてその日は先生による魔法師団の紹介が授業時間の大半を占めることとなった。

 魔法師団は魔法師団長を頂点とした組織で、王宮内においてある程度は独立しているそうだ。一応は国王直下の組織ではあるが、何も唯々諾々と指示に従っているだけではない。国家の利になることならば非常時に国の判断を仰がずして行動する権利があるのだ。そして、貴族が多くはあるが平民ももちろんおり、仲間うちではお互いに尊敬をもって接することを入団時に仲間に誓うことになる。なので仲間内の空気はおそらく王宮内のどの部署よりも良好だと思う、と先生は誇らしそうに伝える。そして完全なる実力主義だとも。

 仕事内容としてはそれぞれの能力に見合ったものが割り振られる。例えばあまりにも雨が降らずに干上がった土地に水の魔法師が派遣されたり、光の魔法師が何人か協力して国全体に結界を張ったり、などなど……。まあ多岐にわたるのでその時によって変わるかな、と言う。

「あの、そういえば先生は何の属性を使えるのですか?」

「ああ、言っていませんでしたね。
 光魔法以外でしたら使えますよ。
 一応副団長を務めるくらいは実力がありますから」

 なんだか今、さらっと聞き流してはいけない言葉が聞こえてきた気がする。確かに、おそらくこのペアは魔力量に関してクラスの中でトップと言えるだろうから先生もそれなりの人とは思っていた。でも……

「ふ、副団長⁉」

 頭の中でもんもんと考えていたらマンセルトさんが代わりに声を上げてくださいました。

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