姉に代わって立派に息子を育てます! 前日譚

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2章 学園生活

77話 王妃のお茶会(4)

 予想以上に華やかに会場に入ってきた二人につい固まってしまう。あの恰好的に本当はお茶会に来る予定ではなかったのかな。ならどうして王宮に?
 疑問のままにセイットの方をじっと見ていると彼もこちらを見たことでばっちりと目があってしまう。その瞬間に満面の笑みで手を振られてしまった。私は少しひきつった笑顔で手を振り返すこととなってしまった。

「あら、いらしたのね」

「そうですね。
 知りませんでした」
 
 そのまま様子を見ていると、殿下はすぐに人に囲まれてしまう。なんというか、さすがの人気度だ。一方、セイットはこちらの方に来ようとして……。
 そこで先ほどのマストリュー家のものにつかまっていました。なんだかあの方の瞳が先ほどよりもとてもキラキラしているような?

 セイットがようやくこちらに合流できたとき、彼は何だか疲れた顔をしていた。時間としてはわずかだったと思うし、マストリュー家の方はいまだ名残惜しそうにセイットの方を見ていたけれど。

「お疲れ様です。
 今日来るとは思いませんでした」
 
「その予定はなかったのですがね。
 殿下に誘われてしまいましたので」

 ちらりと殿下の方を見たセイットに誘われて、私もそちらの方を見る。すると、もう最初の波は終わったのか、少し人がはけていた。まだ王妃様にもお姉様方にも挨拶ができていなかったことを思い出し、ちらりとエリオベラ様の方を見る。

「そろそろ挨拶に行きましょうか?」

 私の視線を正しく受け取ってくれたエリオベラ様がそう提案してくれる。私はありがたくうなずくと、三人で挨拶に行くこととなった。

「王妃様、本日はお招きいただきありがとうございます」

「ありがとうございます」

「突然の参加をお許しいただきありがとうございます」

 三人それぞれの挨拶と礼を終えると、王妃様はにこやかに迎えてくれていた。

「よく来てくれましたね。
 楽しめていますか?」

「はい!」

 前回のお茶会よりも断然に楽しめているのもあり、つい元気に返事をしてしまうとほほえましく笑われてしまった。なんだろう、恥ずかしい……。

「ウェルカ、前回は全然話せませんでしたから、本日お会いできるのを楽しみにしていましたの。
 でも、なかなか時間が取れなくて残念ですわ」

 また、今度は個人的なお茶会にいらしてね、と言われて王妃様との会話は終わってしまった。やっぱりホストなこともありお忙しいようで、すぐに別の方との会話をし始めていた。

「ウェルカ、よく来てくれたわね」

「お姉さま!
 お元気そうで何よりです」

「ウェルカも元気そうでよかったわ」

 久しぶりのお姉さまとの会話につい顔が緩んでしまうのを自覚しつつ、会話を楽しんでいると不意にねえ、という声がかかってきた。


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