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2章 学園生活
131話 領地へ(2)
「おかえりなさいませ」
そこには王都の屋敷よりも大勢の使用人がいた。もう遠い目になりかけている。なんだろう、ここまで人がいると思わなかったのもそうだし、こんなにそろって頭を下げられるといっそ怖い。みんな平然としているなんて……。
「戻った」
お父様に続いて屋敷のほうへと入っていくが、どうしてもびくびくとしてしまう。かろうじてお父様方は分かる。これがいつもの光景だろうし、きっと慣れているのだろう。だけど、どうしてセイットもそんなに普通にしているの?まさか、神子ってこういうことにも慣れてしまうのだろうか。
「ウェルカにはまず、部屋の場所を教えないといけないわね」
はっ! 意識が少し遠のいていた……。お母様の声に慌てて楽しみです、と微笑み返すことになった。扉をくぐると、中にはさらに数人の使用人が待っていた。本当にここには何人いるの?
「ウェルカ」
お父様に呼ばれてそちらに行くと。使用人の中から一人の侍女が進み出ていた。
「君がこちらにいる間、イルナとともに彼女をつける。
彼女はまだ若いが、両親がこちらに仕えてくれていてな。
とても優秀なのだ。
わからないこともあるだろうから、彼女に聞きなさい」
「ありがとうございます」
一歩屋敷に入って、これは迷子になりそうだと感じていたからこれはありがたい。さすがにイルナもこの屋敷は詳しくないからね。お父様の賛辞に、侍女は少し恥ずかしそうにしていた。
「初めまして、ウェルカお嬢様。
ルナベレークと申します。
お嬢様がこちらのお屋敷に滞在中、どうぞよろしくお願いいたします」
成人しているくらいの人だろうか? 結構若いが、堂々とした立たずまいで頼もしく見える。
「よろしくお願いします」
「早速お部屋のほうにご案内いたします。
お嬢様のためにと、奥様自らがご用意されていました」
お母様が用意してくれた、それだけでもとても嬉しい。自然に笑みが広がっていた。王都の屋敷では別邸を使わせてもらっていたけれど、こちらの屋敷では本邸に部屋を用意してくれたようだ。
ルナベークは迷うことなくどんどんと2階のほうに進んでいった。
「お嬢様のお部屋はこちらになっております」
とある部屋の前。ルナベークが扉を開けると、そこには寮の部屋とも、王都の屋敷の部屋ともまた違った装いの部屋が広がっていた。
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