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約束を果たすために
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珍しいノックの音に首をかしげながらも扉を開ける。そこにいたのはステル先生とカルスター。普通見ない組み合わせだ。この2人がなぜ私の部屋に?
「お休みの日にすみません、少々話したいことがあるです」
どこか緊張した様子の先生が口を開く。ひとまずお茶を出すと私も腰を下ろした。粗茶だが、ないよりはましだろう。するとどこか焦った様子で先生は言葉を続けた。
「君は魔力持ちですか?」
……今、なんて言った? どうしてばれた!? でも今はひとまずこの場を誤魔化さなければ。
「何故、そんなことをお聞きになるのですか?
私が今ここにいる時点で魔力持ちではないとおわかりでしょう」
「イクト……。
君の幼なじみだそうですね」
びくり、今度は誤魔化しようがないくらいに体が反応してしまった。ああ、しまった。
「そんなに警戒しないで。
私達はあなたを誘いに来たんだ。
でもライナだけに話をさせるのは不公平だ、先に私からはなそう」
そうしてカルスターが語ったのは兄が魔力持ちとして連れていかれ命を落としたこと、そして自身も魔力を持っているということだった。
「実は私も持っているんです。
私の場合は対象者の心を穏やかにするというものなので、ほとんど気づかれることはありませんが」
続いた先生の言葉に思わず絶句してしまう。こんなにも国にバレずにいた魔力持ちがいたなんて! それにこんなにも魔力には種類があったのか。
「あの、カルスターの魔力は……?」
「私は体を丈夫にする、という魔力だよ。
自分以外には使えないし、鍛えておけば疑われることもない」
なるほど、そんな魔力まであるのか。そして、2人が語ってくれたのなら私もまた話すべきなのだろう。そろそろ限界も感じていた、というのもあって私は2人を信用することにしたのだ。
「私は確かに魔力持ちです。
私の魔力は異なる場所の様子がみれるのです」
私の言葉に2人が息をのむのがわかった。そんな反応をされるようなことを言っただろうか。そして聞こえてきたのは、やっぱり、という先生の小さな声だった。やっぱり? と聞き返すと、先生は1度咳払いをして話し始めてくれた。
「君が医務室で休んだ日、うなされていたところを起こしたことは覚えていますか?
あのとき、悲しそうに苦しそうにイクト、と呟いていたのです。
ああ、私は魔力の特性上、人の感情が何となくわかるんです。
そしてその後にあの日あの時間にかの方が亡くなったと、そういう情報が入ってきました。
そこで、もしや君も魔力持ちなのかとそう考えたのです」
なるほど、そういう事情だったのか。ここの人間は魔力を持っていないと信じ切っている人たちには疑われてもいない、そう言い切ってもらえたことに深い安堵を覚えた。
「それで、ここからが本題なんだ」
そういうと、カルスターは居住まいを正す。そうだ、私が魔力持ちかどうかなんて普通この人たちには関係ないはずなのだ。でもこうしてわざわざ尋ねてきた。そこにはなにかわけがあるはず。
「お茶が冷めてしまいましたね。
入れ直してきます」
どくどくと音を立てる心臓に平常ではいられない。1度落ち着きたくてそう提案した私に2人はありがとうございます、とだけ言った。新しく入ったお茶を2人の前に置く。そして一呼吸ついたところで、それで、と言葉を続けた。
「先程も述べたように、私は兄が魔力持ちだった。
そして先生は妹が。
兄も、先生の妹ももう亡くなっているんだ」
こんなに兄弟で魔力持ち生まれていたのか。魔力は遺伝しないと言われている。だからこそ、全員平等に魔力検査はなされるのだ。でも、私もイクトも、この2人も兄弟が魔力持ち。そんなことがあるんだ。
「魔力が遺伝するか否か、今は気にするところではありません。
私達は魔力持ちとして連れていかれたほとんどの人が亡くなっているのがおかしいと、そう考えました」
私「達」を強調する言い方。きっと同じ考えの人は他にもいるのだろう。
「私達のように兄弟が、または親しいものが、子が魔力持ちとして連れていかれた人はそれなりにいるんです。
そしてたいてい同じ説明がされる。
魔力が暴走した、だから死んだのだと」
ああ、姉の時もそうだった。そして、イクトも。だから私は決して国を信じないと、そう決めたのだ。そして、そんな私の話をきちんと受け止めてくれたのがイクトだった。
「おかしいと、そう考えても私たちに真実を知るすべはありません。
ですから、まだ幼年学校に入る前だったカルスターに国の幹部を目指してもらうことになったのです。
そうでないと情報が得られないだろうから、と」
そんな、目的が。思わずカルスターのほうを見てしまう。他の人となにも変わらないと思っていた。だから、優しさがありがたくても決して心を開くことはなかったのだ。カルスターが苦笑しているのが見える。どうやら、彼にはわかっていたようだ。
「でも、君は見たのでしょう?
教えてください、妹達に一体何が……」
これは言ってしまってもいいのだろうか。きっと私の言葉を先生方は真摯に聞いてくださるだろう。ならば。
「 最初からまとめな扱いは受けていません。
でも最後は戦場につれていかれるのです。
そして、姉もイクトも戦場で……」
それ以上は言えなかった。目を見開く2人をどこか遠くに感じながら、イクトの体がゆっくりと倒れていくのを思い出す。あんなに近くにいたのに。手を伸ばせば触れられたのでは、まやかしだとわかっていてもその思いは振り切れない。すると、急に目の前が暗くなった。カルスターに抱きしめられているのだと分かったのはその温もりと、上から聞こえた声からだ。
「話して下さり、ありがとうございます。
私達はこれを早急に伝えなければいけない。
私達は同じ悲しみを持つ同士です。
そしてこれ以上同士を増やさないために戦う仲間もいる。
どうか、あなたさえ良ければ仲間になりませんか?」
1人で立つには疲れてしまった私の心は、縋りたいと泣き叫ぶ。でもならばその前にやらなくてはいけないことがある。
「もしも決心がついたなら、こちらに来てください。
私達はいつでもあなたを歓迎します」
そう言って私に一片の紙を握らせると先生と共に部屋を出ていった。
しばらくそのまま立ちつくしてから、ようやく私は動き出した。そして本を手に取るとイクトからの手紙をゆっくりと取り出す。そして、震える手でそれを開けた。
―親愛なるライナへ
僕はきっと魔力検査とやらにひっかかってしまうだろう。ここはかっこよく、一緒に上級学校へ行って君を守り抜く、と言いたいところだけれど、僕は臆病だから。ここにこうして手紙を残すことを許して欲しい。まあ、この手紙をライナが読んでいるというこは僕の臆病、いや慎重さが役に立ったということだ。
本当にごめん。約束を破ってしまって。でもここでまた新たな約束をさせて欲しい。僕は必ずライナのもとに戻るよ。必ずだ。エカーティさんのように寂しい思いはさせない。
だから、ライナにも頑張って欲しい。ライナのことだ、1人でも上級学校に行くんだろう。どうか、そこで踏ん張っていて欲しい。身勝手なお願いだと思うかもしれないけれど、僕達の夢を先に作り上げて、遅れた僕を叱ろうと待っていて欲しい。
そんな頼もしいライナに約束するよ。次に会う時は赤い薔薇を3本持っていこう。そのときに伝えたかった言葉を僕の口から伝えるから。
イクト―
ボロボロと零れていく涙がおさえられない。イクトは嘘つきだ。死んでしまったらもう会うことなんてできないのに。声を聞くことなんてできないのに。
―僕が嘘をついたことあった?―
はっと周りを見渡してもそこには誰もいない。でも、確かにイクトの声が聞こえた。うん、そうだね。イクトは嘘をつかない。なら、私がやることは決まっている。
紙切れに書かれた地図と目の前の扉を何度か確認したあと、思いっきり扉を開ける。するとすぐにからんからん、と高く澄んだ音が聞こえた。中の人の目が一気にこちらにむく。そして、その中の一人、カルスターと目が合った。これが2歩目だ。
「本日からよろしくお願い致します!」
「ようこそ、ライナ。
私達は君を歓迎するよ」
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どこか緊張した様子の先生が口を開く。ひとまずお茶を出すと私も腰を下ろした。粗茶だが、ないよりはましだろう。するとどこか焦った様子で先生は言葉を続けた。
「君は魔力持ちですか?」
……今、なんて言った? どうしてばれた!? でも今はひとまずこの場を誤魔化さなければ。
「何故、そんなことをお聞きになるのですか?
私が今ここにいる時点で魔力持ちではないとおわかりでしょう」
「イクト……。
君の幼なじみだそうですね」
びくり、今度は誤魔化しようがないくらいに体が反応してしまった。ああ、しまった。
「そんなに警戒しないで。
私達はあなたを誘いに来たんだ。
でもライナだけに話をさせるのは不公平だ、先に私からはなそう」
そうしてカルスターが語ったのは兄が魔力持ちとして連れていかれ命を落としたこと、そして自身も魔力を持っているということだった。
「実は私も持っているんです。
私の場合は対象者の心を穏やかにするというものなので、ほとんど気づかれることはありませんが」
続いた先生の言葉に思わず絶句してしまう。こんなにも国にバレずにいた魔力持ちがいたなんて! それにこんなにも魔力には種類があったのか。
「あの、カルスターの魔力は……?」
「私は体を丈夫にする、という魔力だよ。
自分以外には使えないし、鍛えておけば疑われることもない」
なるほど、そんな魔力まであるのか。そして、2人が語ってくれたのなら私もまた話すべきなのだろう。そろそろ限界も感じていた、というのもあって私は2人を信用することにしたのだ。
「私は確かに魔力持ちです。
私の魔力は異なる場所の様子がみれるのです」
私の言葉に2人が息をのむのがわかった。そんな反応をされるようなことを言っただろうか。そして聞こえてきたのは、やっぱり、という先生の小さな声だった。やっぱり? と聞き返すと、先生は1度咳払いをして話し始めてくれた。
「君が医務室で休んだ日、うなされていたところを起こしたことは覚えていますか?
あのとき、悲しそうに苦しそうにイクト、と呟いていたのです。
ああ、私は魔力の特性上、人の感情が何となくわかるんです。
そしてその後にあの日あの時間にかの方が亡くなったと、そういう情報が入ってきました。
そこで、もしや君も魔力持ちなのかとそう考えたのです」
なるほど、そういう事情だったのか。ここの人間は魔力を持っていないと信じ切っている人たちには疑われてもいない、そう言い切ってもらえたことに深い安堵を覚えた。
「それで、ここからが本題なんだ」
そういうと、カルスターは居住まいを正す。そうだ、私が魔力持ちかどうかなんて普通この人たちには関係ないはずなのだ。でもこうしてわざわざ尋ねてきた。そこにはなにかわけがあるはず。
「お茶が冷めてしまいましたね。
入れ直してきます」
どくどくと音を立てる心臓に平常ではいられない。1度落ち着きたくてそう提案した私に2人はありがとうございます、とだけ言った。新しく入ったお茶を2人の前に置く。そして一呼吸ついたところで、それで、と言葉を続けた。
「先程も述べたように、私は兄が魔力持ちだった。
そして先生は妹が。
兄も、先生の妹ももう亡くなっているんだ」
こんなに兄弟で魔力持ち生まれていたのか。魔力は遺伝しないと言われている。だからこそ、全員平等に魔力検査はなされるのだ。でも、私もイクトも、この2人も兄弟が魔力持ち。そんなことがあるんだ。
「魔力が遺伝するか否か、今は気にするところではありません。
私達は魔力持ちとして連れていかれたほとんどの人が亡くなっているのがおかしいと、そう考えました」
私「達」を強調する言い方。きっと同じ考えの人は他にもいるのだろう。
「私達のように兄弟が、または親しいものが、子が魔力持ちとして連れていかれた人はそれなりにいるんです。
そしてたいてい同じ説明がされる。
魔力が暴走した、だから死んだのだと」
ああ、姉の時もそうだった。そして、イクトも。だから私は決して国を信じないと、そう決めたのだ。そして、そんな私の話をきちんと受け止めてくれたのがイクトだった。
「おかしいと、そう考えても私たちに真実を知るすべはありません。
ですから、まだ幼年学校に入る前だったカルスターに国の幹部を目指してもらうことになったのです。
そうでないと情報が得られないだろうから、と」
そんな、目的が。思わずカルスターのほうを見てしまう。他の人となにも変わらないと思っていた。だから、優しさがありがたくても決して心を開くことはなかったのだ。カルスターが苦笑しているのが見える。どうやら、彼にはわかっていたようだ。
「でも、君は見たのでしょう?
教えてください、妹達に一体何が……」
これは言ってしまってもいいのだろうか。きっと私の言葉を先生方は真摯に聞いてくださるだろう。ならば。
「 最初からまとめな扱いは受けていません。
でも最後は戦場につれていかれるのです。
そして、姉もイクトも戦場で……」
それ以上は言えなかった。目を見開く2人をどこか遠くに感じながら、イクトの体がゆっくりと倒れていくのを思い出す。あんなに近くにいたのに。手を伸ばせば触れられたのでは、まやかしだとわかっていてもその思いは振り切れない。すると、急に目の前が暗くなった。カルスターに抱きしめられているのだと分かったのはその温もりと、上から聞こえた声からだ。
「話して下さり、ありがとうございます。
私達はこれを早急に伝えなければいけない。
私達は同じ悲しみを持つ同士です。
そしてこれ以上同士を増やさないために戦う仲間もいる。
どうか、あなたさえ良ければ仲間になりませんか?」
1人で立つには疲れてしまった私の心は、縋りたいと泣き叫ぶ。でもならばその前にやらなくてはいけないことがある。
「もしも決心がついたなら、こちらに来てください。
私達はいつでもあなたを歓迎します」
そう言って私に一片の紙を握らせると先生と共に部屋を出ていった。
しばらくそのまま立ちつくしてから、ようやく私は動き出した。そして本を手に取るとイクトからの手紙をゆっくりと取り出す。そして、震える手でそれを開けた。
―親愛なるライナへ
僕はきっと魔力検査とやらにひっかかってしまうだろう。ここはかっこよく、一緒に上級学校へ行って君を守り抜く、と言いたいところだけれど、僕は臆病だから。ここにこうして手紙を残すことを許して欲しい。まあ、この手紙をライナが読んでいるというこは僕の臆病、いや慎重さが役に立ったということだ。
本当にごめん。約束を破ってしまって。でもここでまた新たな約束をさせて欲しい。僕は必ずライナのもとに戻るよ。必ずだ。エカーティさんのように寂しい思いはさせない。
だから、ライナにも頑張って欲しい。ライナのことだ、1人でも上級学校に行くんだろう。どうか、そこで踏ん張っていて欲しい。身勝手なお願いだと思うかもしれないけれど、僕達の夢を先に作り上げて、遅れた僕を叱ろうと待っていて欲しい。
そんな頼もしいライナに約束するよ。次に会う時は赤い薔薇を3本持っていこう。そのときに伝えたかった言葉を僕の口から伝えるから。
イクト―
ボロボロと零れていく涙がおさえられない。イクトは嘘つきだ。死んでしまったらもう会うことなんてできないのに。声を聞くことなんてできないのに。
―僕が嘘をついたことあった?―
はっと周りを見渡してもそこには誰もいない。でも、確かにイクトの声が聞こえた。うん、そうだね。イクトは嘘をつかない。なら、私がやることは決まっている。
紙切れに書かれた地図と目の前の扉を何度か確認したあと、思いっきり扉を開ける。するとすぐにからんからん、と高く澄んだ音が聞こえた。中の人の目が一気にこちらにむく。そして、その中の一人、カルスターと目が合った。これが2歩目だ。
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私達は君を歓迎するよ」
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