あいつに無理矢理連れてこられた異世界生活

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十三章 学園生活3

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「今回は特殊な事例ですので、一般の試験とは異なることがございます。
 そこはご留意ください」

「はい」

 それでは、と言って始まったのはまさかの口頭での質問。確かに内容は基礎だったけれど筆記だと聞いていたからびっくりしました。

「次は実技ですね。
 えっと、オリベルトさんは光属性と空間属性ですね」

 そう、今回覚えきることができたので、空間属性も一緒に申請してしまおう、ということになったのだ。数回は練習していて、これが結構楽しい。今度マジックボックスとかを作ろうと画策しています。

 次々と指定された魔法をこなしていく。これ自体はそんなに難しいことではないからアッという間に終わってしまった。

 いや、本当に簡単じゃない? え、これで落ちている人いるのか……。あれかな、私がまだ発展途中だから質問とか手加減してくれたとかなのかな。まあ、ラッキーということにしておきます。

「最後は、魔法石の作成ですね」

 あれ、もう最後か。でも一つ問題が。

「すみません、もうそこまでの魔力が残っていないのですが……」

 さすがに無理です! と声を上げるとクロスタンさんは一つうなずき何かの飲み物を差し出してきた。

「魔力が回復しますので、飲んでください」

 ポーション、みたいなやつ? 正直あまりおいしそうではないそれを私は渋々と飲んでみた。すると以外にも飲みやすい味で、ごくごくと飲み進める。すると、確かに魔力が回復していくのが分かった。これはなんだか面白い。

「大丈夫そうですか?」

「はい」

 渡された魔法石を作るセットと、持ってきたオリジナル魔法陣をメモした紙。いろんな人が見守る中、私はなるべく今の状況を忘れることにして作成に取り掛かっていった。


「できました」


 どれくらい時間がかかったかはわからないが、無事に完成したそれをクロスタンさんは受け取る。ちなみになんの魔法陣かは事前に伝えてあります。そして私に衝立の向こう側に隠れているように言うと、誰かを部屋に入れた。

「本日はお越しいただきありがとうございます」

「いんや。 
 この傷が治るかもっていうならどこへでも足を運ぶさ」

 がはは、と豪快に笑うのは男性。この会話的にもしかしてこの人に魔法石を使うの? まあいいんだけれどさ。それにしても隠れていろと言われるとは。

 男性と少し会話を交わすと、部屋がぱあっと明るくなった。魔法石は無事に起動してくれたみたいだ。こんなに明るくなるのはさすがに予想外だったけれど。

「おお!
 腕がうごかせる!
 これでまた働くことができる!」

「それでもしばらくは安静にしていてくださいよ……。
 また診察を受けてくださいね」

「おう! 
 ありがとうよ」

 がちゃり、と音がしてその人が出ていったのが分かった。これはちゃんと成功した、ということかな。

「出てきても大丈夫ですよ」

 その言葉にそっと衝立から顔を出す。先生と母様は満足げな顔をしてるからうまくいったのかな。

「きちんと効果を確認しました。
 これで本日の試験は終了です。
 後日、また連絡を行いますのでお待ちください」

「はい。
 ありがとうございました」

 挨拶をして、帰りは母様と一緒に屋敷へ帰ることになった。でも無事に終わったから本当に良かったー!

「お疲れ様。
 完璧だったわよ」

 さすが、私の娘ね、そういってほめてくれる母様に私は思わず笑顔になりました。


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