あいつに無理矢理連れてこられた異世界生活

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十三章 学園生活3

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それから本当に数日で呼び出されることになりました。いや、早かった。でもそう何度も陛下に呼び出されるとなかなか心臓に悪いよね。そして謁見の間に行くと、先生とクロスタンさんと、なぜか父様がいた。顔を見るの久しぶりな気がする。なんだかお疲れのご様子……。

「よく来たな、アーネミリア・オリベルト嬢。
 本日はそなたに銀の懐中時計を授けよう」

 こちらに、そういわれて玉座へと続く階段を上っていく。銀の懐中時計とは魔術師の承認証のようなもので、役職により時計の色が違うようだ。そう、無事に試験は受かったのだ。

「謹んでお受け取りいたしました」

 受け取った銀時計はずっしりと重い。でもその重さがうれしかった。これできちんと認められたことになる。

「いろいろと制約がある中で申し訳ないが、これからも精進してほしい」

「はい」

 深く頭を下げてから階段を下りきる。そこまできてようやく緊張していた空気が緩んだ。そんなに緊張するやつだったのですね。

「アーネミリア」

 無事に受け取れたことに私もほっとしていると、父様がいつの間にかすぐ横に来ていた。そして無言でがしっと一度頭をなでると、小さな声でよくやった、と言ってくれたのだ。それが何だかうれしくて、私は思わず笑みを浮かべていた。よかった、父様の期待に応えることができたのだ。

「では、そろそろ戻らねばいけないのでこれで」

 陛下に向かって一礼をすると、父様はさっさと出て行ってしまう。どうやら本当にこれを見守るためだけにわざわざ来てくれたようだ。

「相変わらず忙しそうにしているな……」

 そんな陛下の言葉に先生はそうですね、とだけ相槌を打っていた。

「それにしても、最年少記録を塗り替えられたな」

「それに関してはもとから興味がありませんので」

「まあ、それもそうだろうが」

 おお、こちらも相変わらずだ。なんだか久しぶりに見た気がする、こういうやり取り。

「それにしてもそなたが作った魔石はとても質が良いそうだな」

 へ? 急にこちらに話を振らないでいただきたい。全然構えていなかった。それにしても質がいいってどういうことなんだろう? 使っている魔石は同じものなはずだけれど。

「彼女がつくる魔法陣は素晴らしですからね。 
 基礎の効力を上乗せする形で、いえ、もしかしたら掛け算する形で整えていきます。
 そのため、一般のものよりも効力が高くなるのでしょう」

 ああ、先生が説明してくれた。そういういい方なら納得です。好きに整えているだけだったけれど、結構うまくできていたみたい。

「そうか。
 これからも期待している。
 今はどちらの属性も求めている人が多い。
 ぜひ、多くの魔石を作っていってくれ」

 「はい」

 無理はしないように、最後にそう付け加えられて私たちは謁見の間を後にした。


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