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五章 学園生活 1‐1

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    翌日の放課後、私はさっそくチェスト先生の元を訪れていた。
    今日はあらかじめ少し遅くなると伝えておいたから、馬車は大丈夫なはず!
    兄様は相変わらず待っていてくださっている。
    待たせてしまうのは申し訳ないけど、今日はあまり時間はかからないはずだ。

「失礼します。
    オリベルトです」

    しんとした教室の中でそっと先生に声をかけてみる。
    少しして、準備室から先生が出てきた。

「こんにちは、オリベルトさん。
    もう、答えはでたのですか?」

「はい」

    真っ直ぐに先生の顔を見て、頷くと先生は先を促した。

「先生の弟子にしてください!!」

    勢いよく頭を下げたあと、数秒間の沈黙が続いた。
    心臓がばくばくしているのがわかる。

「顔をあげてください、オリベルトさん」

    思っていたよりも優しい声がかかった。
    言われた通り顔を上げると、少し困ったように笑う先生が目に入った。
   
「あの、昨日もお話したとおり私は弟子といったものをもったことがありません。
    私が師匠と過ごしていたのも、あまり長い期間ではありません。
    ですから、至らぬ所が多いと思います。
    それでも本当に私で良いのですか?」

「はい!」

    それは聞かれるまでもないことだった。
    即答した私に先生はようやく嬉しそうに笑った。

「それではこれからよろしくお願いしますね、オリベルトさん」

「よろしくお願いします、チェスト先生!
    ......チェスト師匠?」

「いえ、そこは先生でお願いします!!
    贔屓していると言われては困りますからね。
    私があなたの授業担当を持っている間はそれでお願いします」

「わかりました」

     なんとか話がまとまって良かった~!
     でも、実は師匠を持って何をするのか全然知りません。

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