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六章 フルトの誕生祭
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「皆様、本日は私のためにお時間をいただきありがとうございます。
12歳となりましたこと、神に感謝申し上げます。
どうぞ今後ともよろしくお願いいたします」
いつもより数割キリッとした表情と声で兄様が言葉を紡ぐ。
ああ、やっぱり兄様はかっこいいな。
挨拶が終わり、一礼してマイクを離れると、今まで静かだった会場に拍手の音が響いた。
すごい音だ!
「とても立派なご子息だ。
これはオリベルト家も安泰だな」
「ああ!
剣技の才能も魔法の才能も突出しているようだし」
兄様のことを褒められるとやっぱり自分のことのように嬉しくなるな。
母様の方は私の話題から兄様の話題に移ったかな?
次々と運ばれてくる料理はどれもおいしそうだ!
これは自由に食べていいのかな?
「姉さま、これおいしそうです!」
リュラはおなかがすいたのか料理をじっと眺めている。
まあ、食べても問題はないでしょう。
「姉さまが取ってあげるわ」
ありがとー、と言いながら受け取るうちの弟可愛すぎる!
「やあ、アーネ嬢。
と、そちらはリュラ殿かな?
こんばんは」
リュラと二人、ご飯を食べていると私たちに声をかけてくる人がいた。
「ミハルトさん!
ごきげんよう」
「今日は一段ときれいだね。
これだとフルトが放ってはおかなそうだけど……。
っと、やはりこちらをにらんでいる」
ミハルトさんの視線の先には兄様。
大勢の人に囲まれているのに、なぜかこちらをにらんでいるのがわかるのはなぜ?
「リュラ、お兄様のお友達のミハルト・カルケラさんよ」
「よ、よろしくお願いします」
「うん、よろしくね。
フルトはあんな感じなのに、弟さんも可愛いな~」
なんだか気になるワードが聞こえてきたけど……、まあいっか。
「今日はご両親と一緒に?」
「うん、そう。
でも、両親に君たち、というかアーネ嬢を紹介すると厄介そうだから、もう少ししたら行くよ」
「厄介、ですか?」
聞き返すと、ミハルトさんはなんとも言えない表情をしてまう。
何か理由があるのかな。
そのとき、ミハルトさんを呼ぶ声が聞こえてきた。
ご両親かな?
「じゃあ、もう行くね。
初めてのパーティを楽しんで」
そういうと、ミハルトさんはその場を後にした。
12歳となりましたこと、神に感謝申し上げます。
どうぞ今後ともよろしくお願いいたします」
いつもより数割キリッとした表情と声で兄様が言葉を紡ぐ。
ああ、やっぱり兄様はかっこいいな。
挨拶が終わり、一礼してマイクを離れると、今まで静かだった会場に拍手の音が響いた。
すごい音だ!
「とても立派なご子息だ。
これはオリベルト家も安泰だな」
「ああ!
剣技の才能も魔法の才能も突出しているようだし」
兄様のことを褒められるとやっぱり自分のことのように嬉しくなるな。
母様の方は私の話題から兄様の話題に移ったかな?
次々と運ばれてくる料理はどれもおいしそうだ!
これは自由に食べていいのかな?
「姉さま、これおいしそうです!」
リュラはおなかがすいたのか料理をじっと眺めている。
まあ、食べても問題はないでしょう。
「姉さまが取ってあげるわ」
ありがとー、と言いながら受け取るうちの弟可愛すぎる!
「やあ、アーネ嬢。
と、そちらはリュラ殿かな?
こんばんは」
リュラと二人、ご飯を食べていると私たちに声をかけてくる人がいた。
「ミハルトさん!
ごきげんよう」
「今日は一段ときれいだね。
これだとフルトが放ってはおかなそうだけど……。
っと、やはりこちらをにらんでいる」
ミハルトさんの視線の先には兄様。
大勢の人に囲まれているのに、なぜかこちらをにらんでいるのがわかるのはなぜ?
「リュラ、お兄様のお友達のミハルト・カルケラさんよ」
「よ、よろしくお願いします」
「うん、よろしくね。
フルトはあんな感じなのに、弟さんも可愛いな~」
なんだか気になるワードが聞こえてきたけど……、まあいっか。
「今日はご両親と一緒に?」
「うん、そう。
でも、両親に君たち、というかアーネ嬢を紹介すると厄介そうだから、もう少ししたら行くよ」
「厄介、ですか?」
聞き返すと、ミハルトさんはなんとも言えない表情をしてまう。
何か理由があるのかな。
そのとき、ミハルトさんを呼ぶ声が聞こえてきた。
ご両親かな?
「じゃあ、もう行くね。
初めてのパーティを楽しんで」
そういうと、ミハルトさんはその場を後にした。
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