4 / 7
番外編: 麻木の気持ち(前) (麻木視点)
しおりを挟む
個々の性格をもった高性能なAIを作ろう。
そんな話が立川に持ちかけられたのはもう随分と前のことだ。
その時はまだ空想で終わってしまうような話を本気でしていた彼に惹かれて、僕は安易にその話に乗ってしまった。
日夜様々なことを話し合い、一つ一つ問題をクリアしていく中で、AIは実在する人物の記憶をコピーして、そこから作り出そうという話になった。
1から人格を作り上げるよりも、ベースを元にした方がよっぽどやりやすいことがわかったのだ。
そこで、脳から記憶を読み取りデータとしてそれをコピーする技術の開発をまず進めて行った。
その実験が動物によって成功するころ、企業のみならず政府までがこの実験に興味を持ち始め、資金を投入してくれた。
潤沢な資金の元、研究は順調に進んで行った。
「そろそろ、人間の脳から記憶をコピーしたいと思う」
立川がそう持ちかけた時、断る理由などない僕は直ぐにその話に乗った。
「でも、実験体はどこから連れてくるんだい?」
「その人物がこれからAIのベースとなっていくのだから、ただの一般人ではだめだ。
ある程度の教養、才能がなければ......」
リスクもあるこの実験に、そんな人が参加してくれるのだろうか?
そんな疑問を口に出すことはなかった。
そしてその数日後、とても嬉しそうに立川が実験体が見つかったと話してきた。
その子は17歳の子で、とある貴族の娘だと言う。
そのため、教養はもちろん充分なほど備わっているし、勉学の才能も武術の才能も申し分ない。
なおかつ性格は明るく社交的、まさに理想通りの実験体だった。
その子が実験に参加する理由なんて知らないまま、その時はただ実験を進められると僕はうかれていた。
そうして連れてこられたのが鷹華という子だった。
そんな話が立川に持ちかけられたのはもう随分と前のことだ。
その時はまだ空想で終わってしまうような話を本気でしていた彼に惹かれて、僕は安易にその話に乗ってしまった。
日夜様々なことを話し合い、一つ一つ問題をクリアしていく中で、AIは実在する人物の記憶をコピーして、そこから作り出そうという話になった。
1から人格を作り上げるよりも、ベースを元にした方がよっぽどやりやすいことがわかったのだ。
そこで、脳から記憶を読み取りデータとしてそれをコピーする技術の開発をまず進めて行った。
その実験が動物によって成功するころ、企業のみならず政府までがこの実験に興味を持ち始め、資金を投入してくれた。
潤沢な資金の元、研究は順調に進んで行った。
「そろそろ、人間の脳から記憶をコピーしたいと思う」
立川がそう持ちかけた時、断る理由などない僕は直ぐにその話に乗った。
「でも、実験体はどこから連れてくるんだい?」
「その人物がこれからAIのベースとなっていくのだから、ただの一般人ではだめだ。
ある程度の教養、才能がなければ......」
リスクもあるこの実験に、そんな人が参加してくれるのだろうか?
そんな疑問を口に出すことはなかった。
そしてその数日後、とても嬉しそうに立川が実験体が見つかったと話してきた。
その子は17歳の子で、とある貴族の娘だと言う。
そのため、教養はもちろん充分なほど備わっているし、勉学の才能も武術の才能も申し分ない。
なおかつ性格は明るく社交的、まさに理想通りの実験体だった。
その子が実験に参加する理由なんて知らないまま、その時はただ実験を進められると僕はうかれていた。
そうして連れてこられたのが鷹華という子だった。
0
あなたにおすすめの小説
婚約破棄されたので、もうあなたを想うのはやめます
藤原遊
恋愛
王城の舞踏会で、公爵令息から一方的に婚約破棄を告げられた令嬢。
彼の仕事を支えるため領地運営を担ってきたが、婚約者でなくなった以上、その役目を続ける理由はない。
去った先で彼女の能力を正当に評価したのは、軍事を握る王弟辺境伯だった。
想うことをやめた先で、彼女は“対等に必要とされる場所”を手に入れる。
元恋人が届けた、断りたい縁談
待鳥園子
恋愛
シュトルム辺境伯の末娘ソフィに隣国の帝国第二皇子から届けられた『縁談』の使者は、なんと元恋人のジョサイアだった。
手紙ひとつで別れることになったソフィは、素直になれずジョサイアから逃げ回る。
「私に届けなければ、彼は帝国に帰ることが出来ない」
そう思いようやく書状を受け取ろうと決意したソフィに、ジョサイアは何かを言い掛けて!?
ミュリエル・ブランシャールはそれでも彼を愛していた
玉菜きゃべつ
恋愛
確かに愛し合っていた筈なのに、彼は学園を卒業してから私に冷たく当たるようになった。
なんでも、学園で私の悪行が噂されているのだという。勿論心当たりなど無い。 噂などを頭から信じ込むような人では無かったのに、何が彼を変えてしまったのだろう。 私を愛さない人なんか、嫌いになれたら良いのに。何度そう思っても、彼を愛することを辞められなかった。 ある時、遂に彼に婚約解消を迫られた私は、愛する彼に強く抵抗することも出来ずに言われるがまま書類に署名してしまう。私は貴方を愛することを辞められない。でも、もうこの苦しみには耐えられない。 なら、貴方が私の世界からいなくなればいい。◆全6話
運命の番より真実の愛が欲しい
サトウミ
恋愛
田舎娘のゾーイは龍族の王子・シャウロンの『運命の番』だった。
ロマンチックな恋を夢見るゾーイは『運命の番』であるシャウロンと会えるのを楽しみにしていた。
しかし、シャウロンはゾーイに対して素っ気ない。
運命の番だからといって、必ずしも愛し合う関係だとは限らないらしい。
それを悟ったゾーイは、シャウロンのもとから去ることを決意した。
姉の引き立て役の私は
ぴぴみ
恋愛
アリアには完璧な姉がいる。姉は美人で頭も良くてみんなに好かれてる。
「どうしたら、お姉様のようになれるの?」
「ならなくていいのよ。あなたは、そのままでいいの」
姉は優しい。でもあるとき気づいて─
【完結】あなた方が後悔しても私にはどうでもいいことです
風見ゆうみ
恋愛
チャルブッレ辺境伯家の次女である私――リファーラは幼い頃から家族に嫌われ、森の奥で一人で暮らしていた。
私を目の敵にする姉は、私の婚約者や家族と結託して、大勢の前で婚約を破棄を宣言し私を笑いものにしようとした。
しかし、姉たちの考えなどお見通しである。
婚約の破棄は大歓迎。ですが、恥ずかしい思いをするのは、私ではありませんので。
※アナグラムが気になる可能性がありますのでお気をつけくださいませ。
番を辞めますさようなら
京佳
恋愛
番である婚約者に冷遇され続けた私は彼の裏切りを目撃した。心が壊れた私は彼の番で居続ける事を放棄した。私ではなく別の人と幸せになって下さい。さようなら…
愛されなかった番。後悔ざまぁ。すれ違いエンド。ゆるゆる設定。
※沢山のお気に入り&いいねをありがとうございます。感謝感謝♡
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる