7 / 10
1章 日常になっていく日々
7話
しおりを挟む
はい、私は今なぜか副団長と二人で馬に乗っています。どうして、って私も思っている。馬車だと時間がかかるから馬に乗ってくれないか、そういわれた時もちろん自分は乗れないといった。結果こうなったわけでして。
どうやら副団長が言っていた魔獣狩りというのは本当に私のリハビリ用のものだったらしく、まさかの副団長と二人で出かけることになったのだ。どうりでララさんが微妙な顔をしていたはずだよ! 一応婚約者がいる身。ほかの男性と二人乗りはちょっと……、と断った私の案は当人であるヴァークの許可の元却下されてしまったのだ。
「二人ならそうと初めから言ってくださればよかったのに……」
「いや、すっかり伝えた気になっていたよ。
申し訳ない」
さすがに素直に謝ってくる副団長を責めることはできませんでした。副団長が私が思っていた以上に今回の一件に責任を感じているとわかってしまったしね。私にとって魔法の師でもある副団長にはなかなか弱いかもしれない。
しばらく馬に乗っていると、前回よりも大分短い時間で例の森に着く。馬から降りることはできたけれど、自然と体が固まってしまうのが自分でも分かった。あの時の恐怖とか痛みとかを思い出してしまうのだ。
「大丈夫、今回はずっとそばにいるから」
そっと肩をたたかれて、力強くそういう。それに私はうなずいた。あの時すぐさま助けてくれた先生の強さはわかっている。うん、大丈夫、大丈夫。
「魔獣の倒し方も教えるよ」
先導して副団長が森を進みながら、ときどきこちらに来る魔獣に的確に魔法で攻撃をしていく。副団長が強いのか魔獣が弱いのか、その両方かもしれないけれど、とにかく次々と魔獣が倒れていった。
さてここで一つ問題が。先ほども言ったとおり、副団長という地位にいるだけあって、その実力は確かなものだ。だから私がなんの技を使っているのか判断する前に次々と魔獣が倒れていってしまう!!いや、これどうやって倒しているんだろう?
「さて、こんな感じだ!」
いや、こんな感じって!? ぜんぜんわからないよ……。
「すみません、わからなかったです……」
「え!?
ええと……」
私のことばに副団長はあわててしまう。本当にどう説明すればいいのかわからないみたいだ。あ、なんかきいたことあるかも……。天才って感覚だけで色々こなせるから、凡人に教えるのは向いていないって。
「あの、その状態で一年生の方に教えることできているのですか?」
その言葉に副団長は明らかに動揺する。さてはうまくいってないな。
どうやら副団長が言っていた魔獣狩りというのは本当に私のリハビリ用のものだったらしく、まさかの副団長と二人で出かけることになったのだ。どうりでララさんが微妙な顔をしていたはずだよ! 一応婚約者がいる身。ほかの男性と二人乗りはちょっと……、と断った私の案は当人であるヴァークの許可の元却下されてしまったのだ。
「二人ならそうと初めから言ってくださればよかったのに……」
「いや、すっかり伝えた気になっていたよ。
申し訳ない」
さすがに素直に謝ってくる副団長を責めることはできませんでした。副団長が私が思っていた以上に今回の一件に責任を感じているとわかってしまったしね。私にとって魔法の師でもある副団長にはなかなか弱いかもしれない。
しばらく馬に乗っていると、前回よりも大分短い時間で例の森に着く。馬から降りることはできたけれど、自然と体が固まってしまうのが自分でも分かった。あの時の恐怖とか痛みとかを思い出してしまうのだ。
「大丈夫、今回はずっとそばにいるから」
そっと肩をたたかれて、力強くそういう。それに私はうなずいた。あの時すぐさま助けてくれた先生の強さはわかっている。うん、大丈夫、大丈夫。
「魔獣の倒し方も教えるよ」
先導して副団長が森を進みながら、ときどきこちらに来る魔獣に的確に魔法で攻撃をしていく。副団長が強いのか魔獣が弱いのか、その両方かもしれないけれど、とにかく次々と魔獣が倒れていった。
さてここで一つ問題が。先ほども言ったとおり、副団長という地位にいるだけあって、その実力は確かなものだ。だから私がなんの技を使っているのか判断する前に次々と魔獣が倒れていってしまう!!いや、これどうやって倒しているんだろう?
「さて、こんな感じだ!」
いや、こんな感じって!? ぜんぜんわからないよ……。
「すみません、わからなかったです……」
「え!?
ええと……」
私のことばに副団長はあわててしまう。本当にどう説明すればいいのかわからないみたいだ。あ、なんかきいたことあるかも……。天才って感覚だけで色々こなせるから、凡人に教えるのは向いていないって。
「あの、その状態で一年生の方に教えることできているのですか?」
その言葉に副団長は明らかに動揺する。さてはうまくいってないな。
3
あなたにおすすめの小説
妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?
木山楽斗
恋愛
公爵家の妾の子であるクラリアは、とある舞踏会にて二人の令嬢に詰められていた。
彼女達は、公爵家の汚点ともいえるクラリアのことを蔑み馬鹿にしていたのである。
公爵家の一員を侮辱するなど、本来であれば許されることではない。
しかし彼女達は、妾の子のことでムキになることはないと高を括っていた。
だが公爵家は彼女達に対して厳正なる抗議をしてきた。
二人が公爵家を侮辱したとして、糾弾したのである。
彼女達は何もわかっていなかったのだ。例え妾の子であろうとも、公爵家の一員であるクラリアを侮辱してただで済む訳がないということを。
※HOTランキング1位、小説、恋愛24hポイントランキング1位(2024/10/04) 皆さまの応援のおかげです。誠にありがとうございます。
治癒魔法で恋人の傷を治したら、「化け物」と呼ばれ故郷から追放されてしまいました
山科ひさき
恋愛
ある日治癒魔法が使えるようになったジョアンは、化け物呼ばわりされて石を投げられ、町から追い出されてしまう。彼女はただ、いまにも息絶えそうな恋人を助けたかっただけなのに。
生きる希望を失った彼女は、恋人との思い出の場所で人生の終わりを迎えようと決める。
【完結】 メイドをお手つきにした夫に、「お前妻として、クビな」で実の子供と追い出され、婚約破棄です。
BBやっこ
恋愛
侯爵家で、当時の当主様から見出され婚約。結婚したメイヤー・クルール。子爵令嬢次女にしては、玉の輿だろう。まあ、肝心のお相手とは心が通ったことはなかったけど。
父親に決められた婚約者が気に入らない。その奔放な性格と評された男は、私と子供を追い出した!
メイドに手を出す当主なんて、要らないですよ!
婚約破棄ですか?あなたは誰に向かって口をきいているのですか!?
ゆきりん(安室 雪)
恋愛
私、マリアンヌ・バークレーは王宮の誕生日パーティーでいきなり婚約破棄を言い渡された。は!?婚約破棄ですか?あなたは誰ですの?誰にモノを言っているのですか?頭大丈夫ですか?
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
美人な姉と『じゃない方』の私
LIN
恋愛
私には美人な姉がいる。優しくて自慢の姉だ。
そんな姉の事は大好きなのに、偶に嫌になってしまう時がある。
みんな姉を好きになる…
どうして私は『じゃない方』って呼ばれるの…?
私なんか、姉には遠く及ばない…
【短編完結】記憶なしで婚約破棄、常識的にざまあです。だってそれまずいって
鏑木 うりこ
恋愛
お慕いしておりましたのにーーー
残った記憶は強烈な悲しみだけだったけれど、私が目を開けると婚約破棄の真っ最中?!
待って待って何にも分からない!目の前の人の顔も名前も、私の腕をつかみ上げている人のことも!
うわーーうわーーどうしたらいいんだ!
メンタルつよつよ女子がふわ~り、さっくりかる~い感じの婚約破棄でざまぁしてしまった。でもメンタルつよつよなので、ザクザク切り捨てて行きます!
冷遇された聖女の結末
菜花
恋愛
異世界を救う聖女だと冷遇された毛利ラナ。けれど魔力慣らしの旅に出た途端に豹変する同行者達。彼らは同行者の一人のセレスティアを称えラナを貶める。知り合いもいない世界で心がすり減っていくラナ。彼女の迎える結末は――。
本編にプラスしていくつかのifルートがある長編。
カクヨムにも同じ作品を投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる