姉に代わって立派に息子を育てます! 

mio

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1章 日常になっていく日々

8話

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「じつは、来年からは担当から外れることになっただ。
 教えるのが下手とか、それだけが理由ではないのですが……。
 でも、次の年から君とマンセルトくんの優秀さがよくわかりました」

 はぁ、とため息をつく副団長。どうやらそうとう苦労したみたいですね。確かに、私たちに教えているときもこうです! と言って実際にやるところを見せてくれていた、だけなのだ。よくそれで私も彼もちゃんと使えるようになったよね。

「そういえば、マンセルトさんは今度から魔法師団来るのですか?
 そろそろ授業が終わっていても不思議ではありませんが……」

 現在高等専門部1年だし、授業を早めに履修していれば2年生から卒業後の就職先で働くこともできる。卒業のタイミングでそんなことを言っていた気もするしね。副団長の方を見ると、ああ、とうなずかれる。やっぱり来るんだ! 卒業以降会えていないから、もう懐かし気がしてしまう。

「それで、どうしましょう?
 せっかくなら、倒せるようになりたいですけれど……」

「少し、少し待ってください」

 そういうと副団長はうんうんとうなり始める。先生なりにどう教えればいいのか必死に考えてくれているみたい。ちなみにこうして話している間にもたまに来る魔獣はどんどん倒されていく。いや、すごいな~。ちなみに倒しながら何やらぶつぶつといっているので、きっとどう教えるか考えながらやっているのだろう。

「そう!
 そうだ!
 こう、魔獣にはそれぞれ弱点があるんです。
 それは種族ごとに違いますし、細かくは個体ごとに違います。
 そこを狙えばいいのです!」

 なるほど、弱点。でも弱点ってどうやってわかるんだろう? それに魔獣について学びはしたけれど、そういった話はあまり聞かない。学べるのは特性の方が多いかな。つまり……。

「弱点ってどうやってわかるんですか⁉」

 全然わかんないよ! 弱点どこにあるの?

「ど、どうやって?  
 えと、例えばこの魔獣なら右胸、こっちは首……」

 言いながらそこに攻撃を仕掛けていく。確かにそこを打たれた魔獣は一発で倒れていく。でも、どうしてそこが弱点だとわかったのかわからない。つまり、感覚ってことですね。

「ひとまず攻撃はしてみるので、弱点がどこかを教えていただけませんか?」

「わかった」

 副団長が横に来て、ひたすら弱点を教えてくれる。そこを攻撃していくと、確かに魔獣は倒れていった。副団長の声に必死になって応えていく。

 そうしてその日の終わりにはなんとなくだが、弱点の場所がわかるようになってきた。



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