ハルとアキ

花町 シュガー

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体育大会編

sideアキ: それから

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「生徒会行ってくるねっ!」

「うん!ハル頑張ってね!」

「気をつけて」

「はーぃ!イロハとカズマも気をつけてねっ」

「うん!」

「佐古、先に外行っとくから」

「おー」

あれから、いよいよ体育大会が迫ってきて学校全体がバタバタし出してきて。

「……最近、楽しそうだな。生徒会」

「うん!楽しいよっ」

佐古には、あの件は解決した事をちゃんと話した。
そしたら、念のため体育大会が終わるまでは送り迎えしてやるって……

(佐古って本当真面目だよな…後、意外と心配性……)


「あーれぇ~小鳥遊くんだ~~!」


「ぁ、会計さんっ。お疲れ様です」

「おつかれ~~~!」

ニコニコと手を振って生徒会室の廊下を歩いてくる。

「新しい書類貰いにいらっしゃったんですか?」

「うんうんそうだよ~、じゃじゃん!」

嬉しそうに書類の束を見せられる。

「わぁ、この前より量多いですね」

「でっしょ~!でもね、任せてくれたんだ~~!!」

「期限は4日なんだけどね」とえへへと笑われる。

「会計さんならきっと大丈夫ですよ!前より書類のミスも無くなってきたって聞きましたよ」

「丁寧に仕事するよう言われてるからねっ!俺も成長したよ~~! 小鳥遊くんはこれから業務?」

「はい。体育なので」

「そうなんだっ!お互い頑張ろうね~~!!」

「ふふっ、はいっ!」

るんるんるん~というように去っていくのを見送った。

「なんか、いい雰囲気だな、生徒会」

「でしょっ!今ねー楽しいんだよー」

えへへと笑うと、よしよし頭を撫でられる。

「よかったな」

「…! うんっ」




「じゃあ、また迎えに来る」と体育へ向かう佐古を見送って、ピッと生徒会に入った。

「こんにちは、会長」

「ん、来たか」

「今日はこれやれ」と書類を手渡され、いつものように集中する。

そのまま流れる静かな時間は、嫌な静かさではなく、心地の良い静かさで……


そんな平和な日々を、慌ただしく過ごして。


ーーいよいよ、体育大会の日がやって来た。



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