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文化祭編
sideアキ: これは、何? 1 ※
しおりを挟むそのまま俺の首すじに顔を埋めて、大きく深呼吸された。
「すぅぅぅ……っ、はぁぁぁ…あぁ、いい匂い………」
「っ、ちょ、離れて……」
どうにか体を動かして退けようとするも、体に力が入らなくて上手くいかない。
頭もクラクラしていて、どうしようもなくボーっとする。
(く、そ…なんでだよ!)
「ねぇ、ハル様……
本当はね? 僕、色々準備してたんです」
「ぇ……?」
「でも、ハル様はお体が弱いので、飲み薬も塗り薬も辞めたんです。副作用とかで苦しまれたらどうしようかと思って……
だから:匂い系のもの|にしたんです。ねぇハル様、いい匂いでしょう? 身体だんだん熱くなってきませんか?」
(ーーっ、何のこと言ってんだ? 意味、わかんない……)
身体が、熱く?
ただ酷く気分が悪いだけで、そんな感覚何もない。
部屋中に充満している甘ったるい匂い。
こいつも同じ空間にいるのだから、当然嗅いでないわけがなくて……
はぁ、はぁっ!とその子の息が、興奮するようにどんどん荒くなっていく。
その息が俺の首すじにあたって、なんとも言えないぞわぞわした感覚がして、凄く気持ち悪い。
そのまま、その子は突然ガバッ!と体を起こした。
「ゎ、ちょ……なにっ」
「あぁハル様っ、僕を見てください! 貴方の所為でこんなになってる僕を見て……!」
カチャカチャと外されたベルト。
ズルッと下着ごと抜き取られたそこから、プルン!と勢いよくその子のモノが出てきた。
それは既にお腹につきそうなくらい上を向いていて、テラテラと濡れて光っていて。
「はぁっ、ハル様っ!」
シュルリとネクタイも取ってシャツも脱ぎ去り、全裸になりながら俺の腰の上あたりに座られる。
「っ……」
「あぁ…ハル様…… ハル様が、僕の下にいる…しかもこんなに綺麗な着物を着て…全裸の僕を見てくださってる!」
はぁっ!はぁっ!とその子はどんどん興奮していく。
「ね、ねぇ…これ、何……してるの?」
「はぁっ、ハル様の声っ! 夢にまで見た…僕に話しかけてくださるハル様っ! あぁ!」
(っ、何か…これやばい……!)
声を出すとその子の鼻息はもっと荒れ、震えだした。
(どう、すればいいの………)
「あぁハル様っ! 見てっ…… 貴方を見てるだけで…声を聴いただけで、何処も触らずにイけちゃう僕のはしたない身体をっ、見てぇ!」
濡れぼそった目で見下ろされながら、どんどん何かに上り詰めていくような、そんな表情になっていく。
「あぁ……ぁっ、クる、キちゃぅ…ぁ、ぁ、ハル様ぁっ、ぁっ!」
ガクガクと、その子の身体が震えだす。
(っ、怖い……!)
怖い。
目の前で何が起こってるのかわからなくて、ただただ純粋に…怖い。
目を、瞑りたいけど、でもできなくて
そのまま
「ぁっ、ぁひっ! ひっ、でるっ!
ハルさまぁ、見ててっ! どこも弄らずにイッちゃうぼくっ!見てっ、ぁ、ぁあぁっ!
ひあぁぁあぁぁっ!!」
ビクンッ!と、その子がはねた。
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