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文化祭編
sideアキ: 身体が、熱い… ※
しおりを挟むーーどれくらい、時間が経ったんだろう。
(ぁ、つぃ……)
身体が、熱い。
ガンガン痛む頭よりも熱の方が勝ってしまっていて、ただただ身体の中を熱いものが駆け巡ってビクッと震えてしまう。
「ぁ…はぁ……っ」
熱くて熱くて…自分の中の熱を、どうにかしたくて
ーーでも、こいつには触って欲しくなくて……
「はぁ……ハル様ぁ………?」
トロンとした顔で見つめられるのを、ぼーっと見返す。
「えへへ…たくさん触っちゃいました……ハル様の事っ」
(も、からだ、動かない……)
「ハル様…気持ちいいですかぁ……?」
(なに、言ってるのかも…わかんない……)
頭がぼーっとして…もう駄目だ。
「嗚呼…ハル様が溶けきったお顔で僕を見てる……!
こんなに……身体中僕のミルクで汚してしまってるのに…僕を、見てるよぉ…っ!」
俺の上に乗ってる子は、さっきからやたら俺じゃなく自分の身体を触っている。
グチュグチュという嫌な音が、部屋中に響いていて。
(も、むり………)
レイヤ、ごめん。
なんかもう…俺、もちそうにないかもしれない。
指一本すら、もう動かせないんだ。
文化祭、凄く楽しみにしてたのになぁ……
俺…もう、行けそうに…ないよ……ごめんなさい………
(ぁつい…よぉ……っ)
とにかく身体が熱くてしょうがない。
早くこの熱を身体から出してしまいたい。
(でも、どうやって………?)
わからない
だから、辛い……
辛くて辛くて、いっぱい涙が出てしまった。
乾いた涙の跡が幾つも顔に残ってる感触がする。
「ハル様ぁ…準備、できましたっ」
自分を触るのに満足したのか、また俺に覆いかぶさってきた。
「おしり…ほぐれました……っ、ハル様のおちんぽ…僕にくださいっ!」
(…………え?)
今…何を、言ってーー?
「ひゃあぁぁっ」
いきなり強い刺激が来て、ビクンッと身体が震える。
「ほら、ハル様のココ…もうこんなに硬くなってるっ」
「あぁぁっ、そこ…だめぇっ、はなして…、ぁつぃ!」
(熱い、よぉ……っ!)
何で、俺のソコ…そんなに勃っちゃってんの?
まるで今目の前にいる奴みたいじゃんか。
一気に強い波がやって来て、ぎゅぅっと目を閉じる。
「熱いですか? ハル様……っ」
「…ん、ぁつい…あつぃぃ……ぁあっ」
「あぁ…もうなんって可愛らしい……! それじゃぁ、ハル様のその熱いモノ…吐き出してくださいっ!
ーー僕のナカに!!」
「…………ぇ? あぅっ」
支えられるように、そっと俺のモノを掴まれた。
そこに、その子が徐々に腰を下へ下ろしていく。
「ぁ、まって…だめっ……ゃだ」
回らない頭で必死に考えて
ようやく、奴が何をやろうとしているのかが……わかった。
(いや、いやだ、やめて)
怖い
こわ、い
(レ、イヤ)
も、やだ…もう、駄目……たすけt
バタン!!!!
「ーーーーおい、そこまでだ」
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