521 / 536
番外編 2
【攻め組】1
しおりを挟む【side: 攻め組】
「龍ヶ崎レイヤです」
「龍ヶ崎ヨウダイです」
「矢野元カズマです」
「梅谷シュントです」
「座談会ねぇ…何話せばいいんだ?」
「まったく思い浮かばないですね……」
「ったく…なんなんだこれは」
「僕らのパートナーもしたらしいよ?
梅谷先生初めまして。龍ヶ崎ヨウダイです」
「始めまして。ハルの送迎でお見かけしていました」
「そうでしたか、よろしくお願いします。
なんかこの場では僕らタメ口でいいそうですよ、書き分けが難しいとかで」
「おぉ…? わ、かった。
……ってかこのメンツだと圧倒的に話しにくいな、矢野元」
「大丈夫です、気になさらないでください」
「流石は矢野元。どんなときでも心を落ち着け平常心だね」
「つってもなー…なんか喋らないと帰れねぇっぽいし……」
「お、ここに俺たちのパートナーの組が話したトピックがまとめてあるぞ。
これをもとに話していくのはどうだ?」
「いいと思います」
「俺も賛成です」
「僕もいいよ~」
「ん。なら教師してる分慣れてるから俺が会話進めて、各々適当に喋るでいいな?」
「「「はい」」」
「じゃ、いくぞ」
***
「まず、『自分のパートナーと初めて会ったときの印象は?』。
これは答えれそうだな」
「俺は完璧な外見だと思ったな」
「あー、懐かしいですね」
「名字も容姿も全てにおいて最高水準で、正に理想の婚約者だった。
食堂で盛大にやらかしたがな」
「あのときは本当驚きました。俺でも動けなかったです」
「昔の俺からしたら当たり前のことだったものが崩された瞬間だったからな、相当イラついた。まぁ、それから色々あって今だけど。出会いは最悪だったな……
次、矢野元いくか?」
「俺は…物心つく頃から既に隣にイロハがいたから、初めて会ったときの印象というか、もういるのが普通だったので。なのでこの話題は俺は掘り下げること無いですね。
次、梅谷先生どうでしょう」
「んーそうだな、俺の場合は一目惚れスタートだったから、なんていうか輝いて見えたぞ。櫻は他とは違った」
「わぁ、先生ロマンチストだね。かっこいい」
「そこから俺が押して押して押しまくって今だから。
今は余裕そうに見えるけど、学生時代は苦労したな。でもアイツのためなら全然苦じゃなかったが。寧ろ苦労してたのは櫻のほうだったから。
じゃ、最後。龍ヶ崎先生」
「もうね、神」
「……は? 神??」
「頭の中にあるピースが全部ハマって、ひとつになる感じ。
ハルちゃんをみつけたあの瞬間に、僕のこれまでの人生全てが肯定されたよ」
「…あー、梅谷先生。こいつこういう奴なんでもう流してください。相当頭のネジぶっ飛んでるんで」
「先生、固まらないで次」
「ぁ、あぁ…わかった……ハルは大丈夫なのか……?」
0
あなたにおすすめの小説
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
鈴木さんちの家政夫
ユキヤナギ
BL
「もし家事全般を請け負ってくれるなら、家賃はいらないよ」そう言われて鈴木家の住み込み家政夫になった智樹は、雇い主の彩葉に心惹かれていく。だが彼には、一途に想い続けている相手がいた。彩葉の恋を見守るうちに、智樹は心に芽生えた大切な気持ちに気付いていく。
【完結済】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている
キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。
今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。
魔法と剣が支配するリオセルト大陸。
平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。
過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。
すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。
――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。
切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。
全8話
お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /c
僕の幸せは
春夏
BL
【完結しました】
【エールいただきました。ありがとうございます】
【たくさんの“いいね”ありがとうございます】
【たくさんの方々に読んでいただけて本当に嬉しいです。ありがとうございます!】
恋人に捨てられた悠の心情。
話は別れから始まります。全編が悠の視点です。
見ぃつけた。
茉莉花 香乃
BL
小学生の時、意地悪されて転校した。高校一年生の途中までは穏やかな生活だったのに、全寮制の学校に転入しなければならなくなった。そこで、出会ったのは…
他サイトにも公開しています
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
【完結】言えない言葉
未希かずは(Miki)
BL
双子の弟・水瀬碧依は、明るい兄・翼と比べられ、自信がない引っ込み思案な大学生。
同じゼミの気さくで眩しい如月大和に密かに恋するが、話しかける勇気はない。
ある日、碧依は兄になりすまし、本屋のバイトで大和に近づく大胆な計画を立てる。
兄の笑顔で大和と心を通わせる碧依だが、嘘の自分に葛藤し……。
すれ違いを経て本当の想いを伝える、切なく甘い青春BLストーリー。
第1回青春BLカップ参加作品です。
1章 「出会い」が長くなってしまったので、前後編に分けました。
2章、3章も長くなってしまって、分けました。碧依の恋心を丁寧に書き直しました。(2025/9/2 18:40)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる