8 / 16
8
しおりを挟む目の前が真っ暗になる。
「っ、お前ら……!」
「わりーわりー!じゃぁな!!」
「おれら先帰るわ」
AさんとBさんは足早に去っていった。
残されたのは、トシさんと、女の子2人。
(っぁ、あ、どうしよう……)
人の告白なんて聞いちゃいけない。
それでも足は全然動いてくれなくて。
(ゃだ、嫌だよ…トシさん……)
こんな何処にでもいるような僕より彼女の方がずっと綺麗なのは分かる。
しかも相手は女の子、男に好意を寄せられても気持ち悪いだけ、それも分かってる。
思うだけで、見てるだけでいいって思ってた。
話しかけようと頑張ってはみたけど、でも駄目で。
それでも、毎朝1人であくびをする、トシさんが大好きだった。
それを見るだけで幸せだったのに。
(嫌だ!!)
隣に女の子がいたら、僕はきっと笑えない。
(やめてって、言おうか……?)
でも知らない人に告白されても、トシさんはきっと困る。
トシさんを困らせたくない。
でも、あの子を彼女にならせたくない。
(どうしよう、どうしよう!!)
告白の現場なんか見たくなくて、必死に下を向いて目をつむって
グルグルと思考回路を必死に動かしてる、この瞬間にも
「ずっと前から好きでした……! わ、私と、付き合ってください!!」
時間は待ってはくれなくて。
0
あなたにおすすめの小説
『定時後の偶然が多すぎる』
こさ
BL
定時後に残業をするたび、
なぜか必ず同じ上司が、同じフロアに残っている。
仕事ができて、無口で、社内でも一目置かれている存在。
必要以上に踏み込まず、距離を保つ人――
それが、彼の上司だった。
ただの偶然。
そう思っていたはずなのに、
声をかけられる回数が増え、
視線が重なる時間が長くなっていく。
「無理はするな」
それだけの言葉に、胸がざわつく理由を、
彼自身はまだ知らない。
これは、
気づかないふりをする上司と、
勘違いだと思い込もうとする部下が、
少しずつ“偶然”を積み重ねていく話。
静かで、逃げ場のない溺愛が、
定時後から始まる。
『2度目の世界で、あなたと……』 ― 魔法と番が支配する世界で、二度目の人生を ―
なの
BL
Ωとして生まれたリオナは、政略結婚の駒として生き、信じていた結婚相手に裏切られ、孤独の中で命を落とした。
――はずだった。
目を覚ますと、そこは同じ世界、同じ屋敷、同じ朝。
時間だけが巻き戻り、前世の記憶を持つのは自分だけ。
愛を知らないまま死んだ。今度こそ、本物の愛を知り、自ら選び取る人生を生きる。
これは、愛を知らず道具として生きてきたΩが、初めて出会った温もりに触れ、自らの意思で愛を選び直す物語。
「愛を知らず道具として生きてきたΩが転生を機に、
年上αの騎士と本物の愛を掴みます。
全6話+番外編完結済み!サクサク読めます。
【完結】恋した君は別の誰かが好きだから
海月 ぴけ
BL
本編は完結しました。後日、おまけ&アフターストーリー随筆予定。
青春BLカップ31位。
BETありがとうございました。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
俺が好きになった人は、別の誰かが好きだからーー。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
二つの視点から見た、片思い恋愛模様。
じれきゅん
ギャップ攻め
僕の幸せは
春夏
BL
【完結しました】
【エールいただきました。ありがとうございます】
【たくさんの“いいね”ありがとうございます】
【たくさんの方々に読んでいただけて本当に嬉しいです。ありがとうございます!】
恋人に捨てられた悠の心情。
話は別れから始まります。全編が悠の視点です。
執着
紅林
BL
聖緋帝国の華族、瀬川凛は引っ込み思案で特に目立つこともない平凡な伯爵家の三男坊。だが、彼の婚約者は違った。帝室の血を引く高貴な公爵家の生まれであり帝国陸軍の将校として目覚しい活躍をしている男だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる