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第2章 元カレ、また元カレ
第11話
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「香原」
口を押さえて嗚咽を堪えていると、目の前にスマホの画面が差し出された。メモ帳に表示された文字を見て、涙腺が崩壊した。
『違ったらごめん。天城先生と付き合ってた?』
涙がぽろぽろ零れる。息が苦しい。異様な雰囲気を察したお母さんが振り返った。真は文字を消して次の文を打とうとしていたところだったから、内容は見られてない。
「あ……。アレがなかったなー。ちょっとコンビニ行ってくるね。南條君、衣純のこと見ててやってくれる? 行ってきまーすっ」
バタバタと、お母さんは出ていった。
真が、スマホをテーブルに置いて私の隣に座った。二人家族だけど、セット売りだったのと何かと便利なこともあって、椅子は四脚ある。
「香原」
「せんせ、はっ……悪くないのっ……私が、好きになっ……」
私のせいにしなきゃ。私だけの。あの人が教師でいられなくなっちゃう……。
「落ち着けって。誰にも言わねーよ。気が付いたのも俺ぐらいだと思う。な? 大丈夫だから」
大丈夫だ、って時々言いながら、私の涙が引っ込むのを待ってくれた。
「一昨日、お前が屋上に行く階段のとこで泣いてるの、見ちまってさ。あんなに本が好きなお前がここんとこ図書館に行かねーし……お前は天城先生は担任二年目だからか、仲いいなと思ってたの
に、最近妙な緊張感が漂ってて」
言葉を選びながら説明している。
「それで、一昨日のアレだろ。あー、これは多分、付き合ってたけど別れちまったのかなって……あー、ごめん」
私はまた泣き出してしまった。
「やっぱり、そうか。別に、詳しく教えてもらいたくて来たわけじゃない。お前の性格を考えれば、大体想像つく。俺が何も言えるはずもないんだけどさ……どうしても気になって。山野辺に、ここ教えてもらった。来たはいいけど、呼び鈴押す勇気もなくて」
雲の間から顔を出し、隠れてはまた現れるお日様みたいな声。季節はもう夏。
口を押さえて嗚咽を堪えていると、目の前にスマホの画面が差し出された。メモ帳に表示された文字を見て、涙腺が崩壊した。
『違ったらごめん。天城先生と付き合ってた?』
涙がぽろぽろ零れる。息が苦しい。異様な雰囲気を察したお母さんが振り返った。真は文字を消して次の文を打とうとしていたところだったから、内容は見られてない。
「あ……。アレがなかったなー。ちょっとコンビニ行ってくるね。南條君、衣純のこと見ててやってくれる? 行ってきまーすっ」
バタバタと、お母さんは出ていった。
真が、スマホをテーブルに置いて私の隣に座った。二人家族だけど、セット売りだったのと何かと便利なこともあって、椅子は四脚ある。
「香原」
「せんせ、はっ……悪くないのっ……私が、好きになっ……」
私のせいにしなきゃ。私だけの。あの人が教師でいられなくなっちゃう……。
「落ち着けって。誰にも言わねーよ。気が付いたのも俺ぐらいだと思う。な? 大丈夫だから」
大丈夫だ、って時々言いながら、私の涙が引っ込むのを待ってくれた。
「一昨日、お前が屋上に行く階段のとこで泣いてるの、見ちまってさ。あんなに本が好きなお前がここんとこ図書館に行かねーし……お前は天城先生は担任二年目だからか、仲いいなと思ってたの
に、最近妙な緊張感が漂ってて」
言葉を選びながら説明している。
「それで、一昨日のアレだろ。あー、これは多分、付き合ってたけど別れちまったのかなって……あー、ごめん」
私はまた泣き出してしまった。
「やっぱり、そうか。別に、詳しく教えてもらいたくて来たわけじゃない。お前の性格を考えれば、大体想像つく。俺が何も言えるはずもないんだけどさ……どうしても気になって。山野辺に、ここ教えてもらった。来たはいいけど、呼び鈴押す勇気もなくて」
雲の間から顔を出し、隠れてはまた現れるお日様みたいな声。季節はもう夏。
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