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15 会えたね
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日本に帰還してからは大変だった。帰還したらなんと時間が進んでいたのである。
推察するに、人間の形態のときは時間が進むのではないだろうか。ちょうどそのくらいの時間が過ぎている。こちらから飛ぶときは時間の流れは関係ないので理不尽な気がする。
とにかく、学校を十日間くらい休んでしまったのだ。涼介からたくさんの連絡が来ていた。返信すると涼介からめちゃくちゃ心配されてしまった。
大学が始まったばかりで十日も休むなんてと慧吾は焦って友人にノートを借り、猛勉強したのだった。
それからも何度もあちらとこちらをいったり来たりしながら、大学三年生になっていた。結局アルバイトは経験できなかったけれど、あちらでは仕事の経験をしている。むしろ社会経験は豊富とも言えるだろう。
今は前期試験も自分の科目をすべて終え、ゼミの課題に取りかかっている。就活準備もそろそろ始めなければならない。地元の小さな親の会社を継ぐ涼介が羨ましいと思うこともある。
(今度は何年後だろ)
シスイは牧歌的な田舎道に佇んでいた。あまり来たことはないが、南門方面のような気がする。
異世界転移の衝撃が収まると、シスイは道に何か落ちているのを見つけた。
(人だ! あれは……子ども?)
少年が倒れていたらしい。死んでいるのかと恐る恐る顔を覗いてみる。なんだか懐かしい匂いがする気がする。くんくん嗅いでいるとほんの少しだけ目が開いた。
(紫!!)
その少年の瞳は紫だった。さらさらな金髪の、紫の瞳の超美形な子だったのだ。シスイは混乱してさらに近寄った。
(ユークリッドの匂いがする……?)
「し……い……? か……き……」
とぎれとぎれにそれだけ言うとその子は意識を失った。
(何て言ったんだろ。……もしかしたらユークリッドの子孫かもしれないな)
ユークリッドと同じ瞳、同じ匂いだ。放ってはおけない。シスイは急いで人化し、抱えて街へ向かった。
街に着いてみるとやはり南門だった。学校が集中している地域だ。門近くの治療院を見つけて少年を担ぎこんだ。黒いローブのフードを深く被って医者に状況を説明する。
「この子が道に倒れていたんです」
年寄りの医者は診察したあと安心させるように微笑んだ。
「大丈夫。過労と空腹だ。しばらく寝かせて目が覚めたらポーションを飲ませるといい」
慧吾は胸をなで下ろした。医者が行ってしまってから、補助をしていた治療院の女性に尋ねてみることにする。
「すいません、俺田舎から出てきたんですけど、エングリット王は今から何代前ですか?」
「え? エングリット陛下は今上の第十一代エリオット陛下の二代前で、お祖父様にあたられますけど……?」
その女性は不思議そうな顔をしながら教えてくれた。
どうやら前回からは六十年、ユークリッドの時代からは二五〇年ほどたっているらしい。
(なるほど。今度は六十年か。街にはもう誰もいないか)
ふとピンクゴールドの髪の女性が思い浮かんだが、慧吾は頭を振って追い払った。
それから一時間ほどベッド脇の椅子に腰かけ、様子を見ていた。
「う……ん」
「目が覚めた?」
少年は目を開けて、どこかわからなくて不安そうな顔をしたあと慧吾に気がつく。
「大丈夫? ここは治療院だよ。倒れていた君を俺が運びこんだんだ。このポーションを飲んだら治るからね」
慧吾は少年に極力優しい声で話しかけた。
「だって、僕……僕は、お金なんかないし」
「大丈夫だ。俺はお金持ちだから。君を助けたくらいなんともないんだ」
「で、でも……」
「子どもはそんな心配しなくていいの。元気になってくれたら俺はうれしいから」
慧吾は少年の背中を支え、ポーションを飲ませた。顔色がたちまち良くなる。
「さあ、これも。食べられそうだったら食べて」
少年に粥を渡すと受けとって自分で食べている。お腹も落ちついて、かなり気分が良くなったようだ。
「君、名前は? 俺はケイ」
「僕はレヴィンといいます」
「そう、良かったらあとで家に送るよ。怪しい人間じゃないから心配するなって言っても怖いかもしれないけど」
慧吾はフードを外して顔を晒す。レヴィンは目をまんまるにした。
「目が……」
「そうだね。まあ、たまにいるから……君の瞳は生まれつき?」
「たぶん……?」
瞳の色は生まれつきなのかは判然としないようだが、ユークリッドの子孫に今までも呼びだされてきたのだ。ただの偶然などではなく、彼もまた子孫であると考えられる。
しかしほかの子孫には紫の瞳を持つ者は現れなかった。なぜかレヴィンには『聖獣シスイの加護』が継承されたと考えられる。
「なぜあそこで倒れてたの? そのまま家に帰っても大丈夫?」
「……僕は、王立学園の学生なんです。……学園で落ちこぼれて浮いてて……誰も組んでくれなくて、ひとりで課題をこなそうとしてあそこで倒れてしまったんです」
慧吾は学園に乗りこんで行ってやりたいと思った。本当に腹立たしい。
「なんだよそれ……」
慧吾が拳を握って怒っているのを見て、レヴィンは気持ちがすっと楽になるのを感じた。
「ケイさんのおかげですっかり元気になりました。寮まで歩いて帰れますから」
「ダメだよ。馬車で送るから」
レヴィンがとまどっている間に、慧吾は有無を言わさずレヴィンの荷物を持った。
慧吾は医者に礼をしてから、レヴィンを抱えようとして拒否された。慧吾がハラハラするなか、レヴィンはしっかりとした足どりで歩いて馬車に乗る。それから馬車は学園に向けて出発した。
王立学園に到着するまで、レヴィンは自分のことをぽつりぽつりと話してくれた。
レヴィンは十四歳、王立学園の三年生だ。小さな商家を営んでいた両親が亡くなり、自身には商才がないのもあって、商店を畳んで王立学園に入学したらしい。遺産もあったが、切りつめた生活を送っていた。
レヴィンには膨大な魔力があって、両親も魔導師になれるかもと期待していたそうだ。
「両親の期待に応えたかったのですが、魔力は多いのにちっとも使えなくて」
レヴィンは唇を噛んで俯いた。両手をぎゅっと膝のところで握りしめている。慧吾はその手の上にそっと自分の手を乗せた。
「同じだ……きっと君は騎士のほうが向いているよ」
レヴィンははじかれたように慧吾を見あげた。口の形が「き、し」と動く。慧吾は微笑んで頷いた。
かつてのユークリッドもそうだった。魔力は潤沢にあったが、うまく使うことはできなくて騎士になったのだ。魔導師になれるのは稀だ。だが魔力の多い騎士はそのほとんどが貴族出身であり、かつ剣術にも優れ、みな高い地位についている。
慧吾はユークリッドに似た子どもが苦労をしているのを聞いて胸を痛めた。
「レヴィン……。俺は、君にそっくりな大事な人を亡くしたんだ。だから……君の幸せを願うよ」
レヴィンは自分の手の上に、ずっと慧吾の手が添えられているのに気づいて心が暖かくなった。
レヴィンはいままでずっと孤独だった。何だか遠巻きにされていて、両親が亡くなっても誰も手を差しのべてはくれなかった。それで商売は無理だと思ったのだ。
人に頼ることも知らなくて、とうとう倒れてしまった。両親以外の人に初めて親切にしてもらい、すっかり懐いてしまったのである。
そもそも慧吾は涼介が遠回しに言っていた通り、非常に人たらしなのだ。
懐かれた慧吾も、猛烈に庇護欲を掻きたてられていた。
「ごめんな、身代わりのようなことを言って。でも君を……これからもずっと気にかけているよ。だからめげずにがんばれ」
たぶん加護をあげてるしね。年下だから愛し子ってやつになるの? とニヤニヤ考えて、ふとレヴィンを見ると、レヴィンは赤くなってうろたえている。
「え」
ユークリッドの重い愛情に慣れてしまった慧吾はきょとんとした。そして機嫌を取りたくて金髪の短めの髪をくしゃくしゃっとする。
「もう、やめてくださいよ」
レヴィンは照れかくしに文句を言いながらも払いのけもせず、じっとして撫でられていた。対する慧吾は気を許してもらったーとのんきに喜んでいた。
そしてひとつ大事な用事を済ませたら、レヴィンのそばにいれるように、何か手立てを講じよう、と決心したのだった。
レヴィンが学園の門の向こうに消えるのを見送ったあと、慧吾は冒険者ギルドに来た。
「はあ、また最初からかあ」
転移してくるたびに長い時がたっているので毎回登録しなおしている。
登録はあとにして、とりあえず換金に寄った。提出所で魔獣を出すと、なんとブラウンベアーは希少種になっており、金貨五十枚で売れた。王都の小さめの貴族の邸が購入できる金額だ。
全部で金貨六十枚あまりが記載された用紙を換金カウンターに提出し、受け取る。
換金が終わってから、慧吾はカウンターを移り登録をした。カードを死んだ目で見つめる。
ため息をひとつつき、依頼ボードをひと通りチェックしてから帰宿した。
推察するに、人間の形態のときは時間が進むのではないだろうか。ちょうどそのくらいの時間が過ぎている。こちらから飛ぶときは時間の流れは関係ないので理不尽な気がする。
とにかく、学校を十日間くらい休んでしまったのだ。涼介からたくさんの連絡が来ていた。返信すると涼介からめちゃくちゃ心配されてしまった。
大学が始まったばかりで十日も休むなんてと慧吾は焦って友人にノートを借り、猛勉強したのだった。
それからも何度もあちらとこちらをいったり来たりしながら、大学三年生になっていた。結局アルバイトは経験できなかったけれど、あちらでは仕事の経験をしている。むしろ社会経験は豊富とも言えるだろう。
今は前期試験も自分の科目をすべて終え、ゼミの課題に取りかかっている。就活準備もそろそろ始めなければならない。地元の小さな親の会社を継ぐ涼介が羨ましいと思うこともある。
(今度は何年後だろ)
シスイは牧歌的な田舎道に佇んでいた。あまり来たことはないが、南門方面のような気がする。
異世界転移の衝撃が収まると、シスイは道に何か落ちているのを見つけた。
(人だ! あれは……子ども?)
少年が倒れていたらしい。死んでいるのかと恐る恐る顔を覗いてみる。なんだか懐かしい匂いがする気がする。くんくん嗅いでいるとほんの少しだけ目が開いた。
(紫!!)
その少年の瞳は紫だった。さらさらな金髪の、紫の瞳の超美形な子だったのだ。シスイは混乱してさらに近寄った。
(ユークリッドの匂いがする……?)
「し……い……? か……き……」
とぎれとぎれにそれだけ言うとその子は意識を失った。
(何て言ったんだろ。……もしかしたらユークリッドの子孫かもしれないな)
ユークリッドと同じ瞳、同じ匂いだ。放ってはおけない。シスイは急いで人化し、抱えて街へ向かった。
街に着いてみるとやはり南門だった。学校が集中している地域だ。門近くの治療院を見つけて少年を担ぎこんだ。黒いローブのフードを深く被って医者に状況を説明する。
「この子が道に倒れていたんです」
年寄りの医者は診察したあと安心させるように微笑んだ。
「大丈夫。過労と空腹だ。しばらく寝かせて目が覚めたらポーションを飲ませるといい」
慧吾は胸をなで下ろした。医者が行ってしまってから、補助をしていた治療院の女性に尋ねてみることにする。
「すいません、俺田舎から出てきたんですけど、エングリット王は今から何代前ですか?」
「え? エングリット陛下は今上の第十一代エリオット陛下の二代前で、お祖父様にあたられますけど……?」
その女性は不思議そうな顔をしながら教えてくれた。
どうやら前回からは六十年、ユークリッドの時代からは二五〇年ほどたっているらしい。
(なるほど。今度は六十年か。街にはもう誰もいないか)
ふとピンクゴールドの髪の女性が思い浮かんだが、慧吾は頭を振って追い払った。
それから一時間ほどベッド脇の椅子に腰かけ、様子を見ていた。
「う……ん」
「目が覚めた?」
少年は目を開けて、どこかわからなくて不安そうな顔をしたあと慧吾に気がつく。
「大丈夫? ここは治療院だよ。倒れていた君を俺が運びこんだんだ。このポーションを飲んだら治るからね」
慧吾は少年に極力優しい声で話しかけた。
「だって、僕……僕は、お金なんかないし」
「大丈夫だ。俺はお金持ちだから。君を助けたくらいなんともないんだ」
「で、でも……」
「子どもはそんな心配しなくていいの。元気になってくれたら俺はうれしいから」
慧吾は少年の背中を支え、ポーションを飲ませた。顔色がたちまち良くなる。
「さあ、これも。食べられそうだったら食べて」
少年に粥を渡すと受けとって自分で食べている。お腹も落ちついて、かなり気分が良くなったようだ。
「君、名前は? 俺はケイ」
「僕はレヴィンといいます」
「そう、良かったらあとで家に送るよ。怪しい人間じゃないから心配するなって言っても怖いかもしれないけど」
慧吾はフードを外して顔を晒す。レヴィンは目をまんまるにした。
「目が……」
「そうだね。まあ、たまにいるから……君の瞳は生まれつき?」
「たぶん……?」
瞳の色は生まれつきなのかは判然としないようだが、ユークリッドの子孫に今までも呼びだされてきたのだ。ただの偶然などではなく、彼もまた子孫であると考えられる。
しかしほかの子孫には紫の瞳を持つ者は現れなかった。なぜかレヴィンには『聖獣シスイの加護』が継承されたと考えられる。
「なぜあそこで倒れてたの? そのまま家に帰っても大丈夫?」
「……僕は、王立学園の学生なんです。……学園で落ちこぼれて浮いてて……誰も組んでくれなくて、ひとりで課題をこなそうとしてあそこで倒れてしまったんです」
慧吾は学園に乗りこんで行ってやりたいと思った。本当に腹立たしい。
「なんだよそれ……」
慧吾が拳を握って怒っているのを見て、レヴィンは気持ちがすっと楽になるのを感じた。
「ケイさんのおかげですっかり元気になりました。寮まで歩いて帰れますから」
「ダメだよ。馬車で送るから」
レヴィンがとまどっている間に、慧吾は有無を言わさずレヴィンの荷物を持った。
慧吾は医者に礼をしてから、レヴィンを抱えようとして拒否された。慧吾がハラハラするなか、レヴィンはしっかりとした足どりで歩いて馬車に乗る。それから馬車は学園に向けて出発した。
王立学園に到着するまで、レヴィンは自分のことをぽつりぽつりと話してくれた。
レヴィンは十四歳、王立学園の三年生だ。小さな商家を営んでいた両親が亡くなり、自身には商才がないのもあって、商店を畳んで王立学園に入学したらしい。遺産もあったが、切りつめた生活を送っていた。
レヴィンには膨大な魔力があって、両親も魔導師になれるかもと期待していたそうだ。
「両親の期待に応えたかったのですが、魔力は多いのにちっとも使えなくて」
レヴィンは唇を噛んで俯いた。両手をぎゅっと膝のところで握りしめている。慧吾はその手の上にそっと自分の手を乗せた。
「同じだ……きっと君は騎士のほうが向いているよ」
レヴィンははじかれたように慧吾を見あげた。口の形が「き、し」と動く。慧吾は微笑んで頷いた。
かつてのユークリッドもそうだった。魔力は潤沢にあったが、うまく使うことはできなくて騎士になったのだ。魔導師になれるのは稀だ。だが魔力の多い騎士はそのほとんどが貴族出身であり、かつ剣術にも優れ、みな高い地位についている。
慧吾はユークリッドに似た子どもが苦労をしているのを聞いて胸を痛めた。
「レヴィン……。俺は、君にそっくりな大事な人を亡くしたんだ。だから……君の幸せを願うよ」
レヴィンは自分の手の上に、ずっと慧吾の手が添えられているのに気づいて心が暖かくなった。
レヴィンはいままでずっと孤独だった。何だか遠巻きにされていて、両親が亡くなっても誰も手を差しのべてはくれなかった。それで商売は無理だと思ったのだ。
人に頼ることも知らなくて、とうとう倒れてしまった。両親以外の人に初めて親切にしてもらい、すっかり懐いてしまったのである。
そもそも慧吾は涼介が遠回しに言っていた通り、非常に人たらしなのだ。
懐かれた慧吾も、猛烈に庇護欲を掻きたてられていた。
「ごめんな、身代わりのようなことを言って。でも君を……これからもずっと気にかけているよ。だからめげずにがんばれ」
たぶん加護をあげてるしね。年下だから愛し子ってやつになるの? とニヤニヤ考えて、ふとレヴィンを見ると、レヴィンは赤くなってうろたえている。
「え」
ユークリッドの重い愛情に慣れてしまった慧吾はきょとんとした。そして機嫌を取りたくて金髪の短めの髪をくしゃくしゃっとする。
「もう、やめてくださいよ」
レヴィンは照れかくしに文句を言いながらも払いのけもせず、じっとして撫でられていた。対する慧吾は気を許してもらったーとのんきに喜んでいた。
そしてひとつ大事な用事を済ませたら、レヴィンのそばにいれるように、何か手立てを講じよう、と決心したのだった。
レヴィンが学園の門の向こうに消えるのを見送ったあと、慧吾は冒険者ギルドに来た。
「はあ、また最初からかあ」
転移してくるたびに長い時がたっているので毎回登録しなおしている。
登録はあとにして、とりあえず換金に寄った。提出所で魔獣を出すと、なんとブラウンベアーは希少種になっており、金貨五十枚で売れた。王都の小さめの貴族の邸が購入できる金額だ。
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